20代の転職で求職者が得られるもの、失うもの。

今回のテーマは、『20代の転職で求職者が得られるもの、失うもの。』ということで、20代の転職が求職者にとってどのような影響を与えるのかご紹介したいと思います。

20代の転職は、悪いことではありません。 しかし、どのような理由で転職するのかが非常に重要です。

新卒で漠然とした考えを持つ人はどうなるか?

新卒で入社した企業に前向きではない方は、大体の場合、入社3年以内に退職してしまうことが多いです。

人は、目標や目的がなければ、どうしてもやりがいを見つけることができず、途中で投げ出してしまう弱い生き物です。

仕事においてもまったく同じことが言えて、新卒で入社する企業にどのような目標を持ち、どのような目的で入社するのか明確でない場合は、長続きするとは言えません。

私の新卒時代に、同期は200名ほどいましたが、そのうちの30名ぐらいは3年以内に退職してしまっています。

早期退職した同期の特徴

  • 入社した企業でやりたいことがない
  • 最初に内定をもらって学生の時間を楽しみたかったという理由を持っていた

入社して仕事をするということは、学生時代のようなアマチュア精神では難しいです。

求職者となったみなさんであればご理解いただけると思いますが、誰しも生きるために仕事をしていますし家族を持っている場合は家族を養うために仕事をしているのです。

仕事は遊びではなく、ビジネスマンとしてプロである自覚が必要です。

新卒者にこのプロ精神を持てという方が難しいですし、数日前まで学生だった訳ですから気持ちの切り替えができないという気持ちも分かります。

しかし必ず誰しも通るターニングポイントですので、社会に出ると自覚と意味を理解しなければなりません。

もしかすると、新卒者の最初の仕事は学生気分の脱却と覚悟を持つことかもしれませんね。

20代前半の転職とゆとり教育

近年ではなく、長い時代新卒者の早期退職が社会問題となっていましたがこの根本的な原因はどこにあるのでしょうか。

みなさんは『ゆとり教育』という日本のある意味、革新的な教育の仕組みをご存じでしょうか。

今ではこの『ゆとり教育』は廃止になっていますが、長い期間、ゆとり教育は続きこのゆとり教育を受けた世代が就活生となりそして新卒として入社しています。

私はかつて企業の人事として新卒採用や中途採用にも従事した経験を持ちますが、ある時を境に新卒採用を受ける学生の考え方が大きく変わったことを覚えています。

ゆとり教育世代の前までは全体的に前向きな気持ちで企業を探す学生が多かったのですが、ゆとり教育世代の学生は言葉に重みがないと言いますか、何となく就活している印象を持ちました。

また面接内で『厳しい環境は嫌です』など普通に言える学生が多かったです。

ゆとり教育を否定はしませんが、その教育を受けた学生の考えや行動はかなり甘いように人事だった私は思いました。

ゆとり教育世代とそれまでの世代の大きなギャップ

『もしかすると、自分の会社だけかな?』と思い、他の企業の人事にも話を聞いたところ、どの企業でもゆとり教育世代の学生に対しては質が下がったと言っていました。

このように厳しいことはやりたくないという考えを持つゆとり教育世代が企業に入社すると、それまでの世代と大きなギャップや文化の違いが生まれます。

企業は義務教育ではないため、企業ごとに文化や教育制度を持っているためにゆとり教育とは明らかに違い厳しい環境があります。

もちろんこの厳しさには理不尽なものではなく、義務と権利のバランスを中心にビジネスマンとしての基本を教育する意味です。

しかし、ゆとり教育世代は家庭環境も甘く育っているためこの厳しさを理不尽と考えてしまい、両親に相談すると『そんな会社はすぐ辞めてしまえ』ということになり早期他退職につながることがよくありました。

『モンスターペアレンツ』という言葉はご存じでしょうか?

これは成人し社会人になった子供の両親が、子供を過保護に守るために会社のやり方に不満を持ちクレームを出す両親のことを言います。

私が新卒時代のころは、このようなことはなかったですし、むしろ、『大人なんだから、自分で解決しなさい』と言われたこともありました。

20代前半で転職を考える求職者の特徴

このように20代で転職を考える求職者の特徴は、ゆとり教育の影響により社会一般とのズレが生じていることが大きな原因と言われています。

企業のなかにはいろいろな世代の人やいろいろな考えの人がいますが、ゆとり教育世代の前の世代の教育を受けている方の方が圧倒的に多く、それが企業文化になっていることがほとんどです。

この文化の違いは、ゆとり教育世代からすると決定打である、少し嫌なことや我慢できないことがあるイコールで退職に直結してしまいます。

20代で転職を考える求職者の全員がこのような特徴があるとは言いませんが、傾向としては強いと思います。

私は、現在、転職エージェントとして20代の求職者の転職支援も行っていますが、転職支援のために面談を必ずします。

その面談では20代で転職を考える求職者の方からは『今の会社の考えや方向性が自分と合わない』という声がほとんどです。

より具体的に聞いてみると、『それはどの企業でもあることです』と言わざる得ないようなささいなことが大半です。

中には『今の会社はブラック企業なので、すぐにでも退職したい』という20代の求職者もいました。ここでも具体的に聞いてみると、『残業時間が毎日1時間程度』でも、ブラック企業と考える、私の世代からすると苦笑いするしかないような理由で退職を希望する求職者もいました。

20代で早期に転職を考える求職者は、『我慢』ができない人が多いです。

転職エージェントである私からすると、新卒で入った企業はその後に大きな影響を与えるために、石にかじりついてでも最低でも3年は在籍した方が良いと思います。

20代前半の転職と就活の関係性

20代と言っても3年を超えている場合は、理由によってはキャリアアップにつながることがあるため特に問題はないと思いますが、問題は3年以内に退職しようとしている求職者です。

冒頭でご紹介したように、3年以内に退職しようとしてしまう求職者の多くは、学生時代の就活が大きく関係しています。

これは、ほとんど100%に近い確率で間違いないです。

就活時代に、

『とにかく早く就活を終わりにして残りの学生生活を遊びに使いたい』

『とりあえず、この会社に入社しようかな』

と楽観的に考えている場合は、ほとんどの場合新卒で入社してもすぐに退職してしまいます。

私は転職エージェントとして、新卒入社して3年以内に転職活動をしようとしている求職者に登録面談では、必ずまずは3年頑張ってみては?ということで、すぐに求人の紹介や転職支援をしようとはしません。

早期に退職することはもちろん絶対ではありませんが、失うものの方が明らかに大きいと思っているためです。

また退職を希望する理由も、本当にどの企業でもあり得ることですので非常にもったいないと思っています。

中には、一流企業に入社しても『上司と合わない』というだけで転職しようとする求職者もいます。

ささいな理由で3年以内に退職するのは人生のリスクしかない

転職しても今、在籍している一流企業から内定をもらえる保証はどこにもありませんし、また内定をもらった企業の上司が自分と合わない場合も想定できます。

ある意味、このようなくだらない理由で転職活動してしまっては転職は人生の転落のきっかけになってしまい、また職歴に傷を残すだけの作業になってしまいます。

転職とは、本来、自分の人生や、自分のキャリアアップを考えて前向きな理由でなければいけないのです。

本当にブラック企業で働いている求職者の方は例外でしょうが、上司が合わない、やりたい仕事ができないなどのささいな理由は転職理由にはならないと思います。

このようなささいな理由は、単純に『自分のわがままを通したい理由』としかなりません。

大きな話をすると人生は自分の思い通りにいかないことの方が多いですし、企業は組織ですのでいろいろな人がいて当たり前であり、やりたいことができているビジネスマンはそんなに多くはいないと思います。

このような現実を理解できずささいな理由で新卒として入社した企業を3年以内で退職することは、人生のリスクにしかなりません。

20代の3年以内で退職することを防ぐためには、就活生活を見直すことが一番です。

この段階で仕事に対する意識や覚悟を身に付けなければ、どれだけ優秀な人材でも精神面で甘さが残ってしまっては3年以内に退職してしまう可能性が高いと思います。

特に女性の20代の求職者は考えを見直すべし

男尊女卑でもなく男女差別でもなく、私の転職エージェントとしての経験をもとにお伝えしますが、20代の3年以内に退職する求職者には女性が多いです。

このような女性の求職者にも特徴があり、仕事は腰掛けでいつかは結婚して寿退職をしたいと考えていることです。

女性として結婚していつかは家を支えるということは素晴らしいことだと思いますが、その考えは残念ながら人生をかけて勝負している企業には通じないです。

またこのようなタイプの求職者は、少しでも自分の思い通りにならないことがあると我慢することができず、そもそもとして会社は腰掛け精神がありますのですぐに次の会社を探そうとしてしまいます。

私はエージェントとして、一度だけあまりにもったいない理由で今働いている企業を辞めようとする求職者に説教してしまったことがあります。その面談では『そしたら、もう結構です』と言われ、そのまま出て行ってしまったので申し訳ないことをしたなと反省したのですが、後日、その求職者から私の言う話を両親に相談したところ、私の意見が正しいとして怒られ退職することを辞めたと言われました。

このときは、一つ社会貢献できたかなと思いましたし、転職エージェントの仕事は、自分の利益のために、求職者の転職支援をサポートすることではなく、求職者の人生と向き合い、人生のアドバイスも含まれるのではないかと思いました。

それ以降、どのような求職者でも必ず転職支援するということはなく、理由が曖昧であったり、どの企業でもあり得ることだったりすれば、断るようにしています。

20代の3年以内に転職しようとする方は、ぜひ、考えを見直してみてはいかがでしょうか。

ゆくゆくは退職して家庭に入りたいという目標は素晴らしいのですが、その精神が企業では通じないですし、同じ退職までの期間であれば、腰掛けではなく一生懸命、時間を使ってみてはいかがかと思うのです。

寿退職までの一生懸命努力した時間は、結婚後の生活や自分の考え方や価値観に生きてくるように思います。

いつかは求職者自身も子供の親になるでしょうから、そのときに、自分の経験を伝えていくこともできるのではないかと思います。

寿退職するまでの働くということは、社内の誰かに話す必要もなく、自分のなかでとどめておくだけで良いです。それを口外してしまうと、自分の社内的な立場が悪くなり、居心地が悪くなる一方です。

ぜひ、20代で早期に退職を考える女性の求職者は、仕事に対する考え方と、自分の人生プランに対する考え方をバランスよく行ってみると良いと思います。

20代前半の転職を企業はどう思っているのか?

では、20代前半で早期に転職する求職者を、求人を公開する企業はどのように考えているのでしょうか。リアルな声をご紹介したいと思います。

転職市場で求職者が拾う求人には、企業規模もありますが、よくみかける企業規模はベンチャークラスの求人だと思います。

もちろん、大手企業も求人を公開していますが、第2新卒と呼ばれる早期退職者を採用する動きは消極的です。

大手企業のある人事役員から転職エージェントとして話を聞いたことがありますが、第2新卒を採用するならば翌年以降に新卒採用をした方が企業メリットは大きいということで、第2新卒は絶対に採用しないとのことでした。

またその人事役員から衝撃的な言葉があり『新卒で入った会社を3年もいれない人材は、どこに行ってもすぐにやめる』ということで、ビジネスパートナーとしては考えていないとのことでした。

この言葉はかなりストレートな意見ですが、どの企業も大なり小なりこの意見や考えは持っているようです。

私も企業の人事を担当していたころは第2新卒を採用する意味がよく分からず、同じ給料を支払うならば希望を持って前向きに仕事に取り組める新卒を採用した方が良いと考えていました。

しかしこのような声だけではないことも事実ですが、この考えや意見を持つ企業は基本的に労働者や求職者のことはほとんど考えていないことが多いです。

第2新卒を採用する企業はブラック企業が多い

私の経験上、このように第2新卒枠として積極的に採用しようとする企業は、基本的にブラック企業であることが多いです。

ベンチャー企業は小さい資本で、また、少ない従業員数で経営を行っているため、人件費は減らしたい、でも、労働量は確保したいと考えています。

このベンチャー企業の希望をかなえてくれる対象が第2新卒と呼ばれる、早期退職する20歳の求職者です。

早期に退職する20代の求職者は、在籍している期間も当然短いため、経験値が低く、経験がひくいために高い給料を支払う必要がありません。

また求職者としてもどこかに転職したいと考えているため、給料は差ほど気にせず内定を一番に考えていることが多いです。

ベンチャー企業は確かに優秀な企業も多くありますが、なかにはとんでもない労働環境を持っている企業があります。その割合は少なくありません。

そのような企業に転職してしまうと、過重労働になり、体力的にも精神的に厳しくなり、また早期に退職せざる得ない状況になってしまいます。

私は、早期に退職してしまう求職者に関しては、このことを最も心配し恐れています。第2新卒を募集する企業は、その年齢層に欠員が出たために新規採用することが多いのです。

つまり、早期に新卒で入社した企業を退職するということと同じように、その企業でも新卒者が早期に退職していることになります。

20代前半の早期転職は、市場価値を下げる

20代の早期転職を企業は快く思っていないことはお伝えしましたが、転職市場という観点ではどうでしょうか。

早期退職した20代前半の求職者も、内定をもらっていることは事実としてあります。

しかし、内定時の条件はどうでしょうか。

年齢的に新卒者と同じ年齢ということは絶対にないなかでも、新卒者と同じ給料の条件を提示されることがほとんどです。

場合によっては、新卒者よりも低い条件を提示されることもあります。

あまり言いたくないのですが、ただ、現実的な話ですので、触れますが、転職市場は、求職者の持つ経験や実績を企業が評価して、『お金』でみなさんを買うのです。

つまり、転職市場と言っても、求職者のみなさんはビジネスマンのプロまたは、プロ予備軍です。

プロである以上、誰しも年収という値付けがされます。
私もサラリーマン時代はそうでした。

当然のことながら、この値付けとなる年収が高ければ転職市場でも価値が高いということになりますが、20代前半で早期退職してしまい転職する求職者は、年収という名の値付けが新卒同等またはそれ以下であることが現実としてあります。

転職市場で年収が上がるということは本当にまれなこと

一般の転職市場で年収が上がるということは本当にまれなことです。

うわさで転職エージェントを使うと、内定時の交渉を代理で担当してくれるので、年収が上がるということを耳にしますが、そのようなことはほとんどないと思った方が良いです。

転職エージェントは確かに内定時の条件交渉も担当しますが、その交渉は、あくまで現状維持を攻防として行われ、転職エージェントが無理やり、条件を引き上げる交渉をすることはないと思った方が良いです。

少し話がそれましたが、20代の前半で転職しようとする場合は、転職市場における自分の価値は恐らく新卒同等またはそれ以下と考えて、その覚悟を持った方が良いと思います。

そうでなければ、内定時にガッカリしてしまし、転職時のモチベーションにも影響すると思います。

このように転職市場では、第2新卒枠の求職者の評価は高いとは言えず、また、第2新卒者を採用する企業規模にも限りがあります。

もし、20代前半で大手企業に勤務している求職者の方がいれば、次の会社はかなりの可能性で今より小さい企業規模であることは言えると思います。

20代前半の転職活動でビジネス人生のやり直し!?

20代前半で転職しようとする求職者の大半はささいな理由であり、我慢ができずにいる場合がほとんどです。

ただ、なかには本当にやむを得ない理由で転職『しなければならない』求職者もいます。

どのような求職者かと言いますと、就活時代に一生懸命、活動はしたものの、自分の希望の企業や業界からの内定をもらえず、しかも、新卒で入社した企業がブラック企業であった場合です。

個人的に思うのですが、この理由であれば理解できますが、逆を言えばこの理由以外で、20代前半で転職することは絶対にしない方が良いと思います。

とにかく、3年だと思います。

時代によっては就職氷河期で、一生懸命に就活を頑張っても内定すらもらえない学生や、希望の企業から内定をもらえないという学生はいます。

この場合、恐らく新卒で入社してもモチベーションを担保できずにいると思いますが、この場合でも、その企業がブラック企業でない限り最低でも3年は我慢して在籍した方が良いと思います。

この3年という期間は何を根拠に言っているのかと言いますと、履歴書が関係します。

転職活動に本来ルールや法令はありませんが、人事的な話をするならば、文化として3年以内の経験は履歴書に書いても意味がないのです。
つまり、経験なしとみなされるということです。

話を戻しますが、20代でやむを得ない理由で退職希望をする方は、次の転職は人生にかなり大きな影響を持ちますし、ブラック企業で大変なことは理解します。

20代前半の転職で得られるものと失うもの

20代前半の早期転職で得られるものと失うものをそれぞれご紹介したいと思いますが、これは絶対とは言えませんし、あくまで私の経験上や私が他の転職エージェントから聞いた話に基づいてのことです。

まずは、得られるものは、正直なところ、短期的なストレスの解放のみだと思います。

一般的に考えるとささいな理由であっても、当人からすると大きな問題となっているため、ストレスはたまっていると思います。

私が思うにやむを得ない理由を除いては、早期退職から得られるものは、この一つだけではないかと思います。

逆に失うものは、まず間違いなく周りからの信用を大なり小なり失うでしょう。

例えば、家を購入する自動車を購入する際に、ローンを組むことが一般的ですが、この場合、信用が大事です。

このことと同じように、早期に退職してしまうと同僚や友人、知人からの信用は減少してしまいます。

また、職歴に傷がつくということは覚悟した方が良いです。

20代におすすめの転職エージェント

20代の方におすすめの転職エージェントというと、マイナビジョブ20’s などが挙げられますね。

年代というよりは第二新卒に強いサイトで、通常の転職エージェントよりも挨拶、礼儀、レジュメの書き方などの基本的な部分を詳しく教えてもらえます。

ただ、根本的な機能や求人の質などは他の転職エージェントとそれほど違いはありません。

大企業のエージェントなどでは求人が結構被っていたりするので、根本的に年代別でおすすめのエージェントというのは分けにくいです。

若いうちはたくさんの汗を流そう!

私は転職エージェントとしてさまざまな年齢の求職者に転職支援をしてきていますが、

20代の転職は、キャリアアップということはあまりなく、やはり30代以降の求職者の方が、転職を機に花を咲かせていることが多いように感じます。

かつては企業の人事として、今は、転職エージェントとしての私の経験では、この努力と我慢ができる人材であればあるだけ、チャンスは舞い込んでいるように思いますし、転職活動もそこまで長期化することもなく、短期間で自分の希望通りの企業から内定をもらっていることがほとんどです。

私も年齢的には若くありませんので、多少、説教じみた話をしてしまいましたが、私の話に共感いただける方がいれば、実践してみても良いと思います。

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