求職者にとって語学とは自分の転職を有利に進めるアイテムとなる!
今回は、転職活動における語学の重要性と、転職後にどのような利点を求職者にもたらすのか、いくつかの視点でご紹介できればと思います。
まずはどのような語学が転職活動で求職者にとって有利なものになるのか、といった点についてご紹介したいと思います。
今回の記事の目次
ビジネスで重要性されるのは?
語学と言っても、その種類は多岐にわたります。
日本語も当然入りますし、英語もその一つです。
最近は中国の市場拡大が目覚ましいために、中国語が注目されています。
今回はプライベートではなくビジネスでの語学ですので、仕事で活用できなければなりません。
ビジネスで特に役立つと言えるのは、
英語・中国語・ヒンドゥー語・広東語
ではないかと思います。
ヒンドゥー語が使われるインドも、中国に匹敵するぐらい経済発展が著しく高い国の一つです。
英語、中国語、ヒンドゥー語のいずれかを身に付けている求職者は、転職活動で十分に有利になることは間違いないです。
言葉を喋れるとビジネスで有利、なぜ?
ここでは、上記それぞれの語学がなぜ有利になるのかご紹介したいと思います。
かつては日本語も世界的に注目されていましたが、経済成長が停滞している日本は今のビジネスシーンでは弱者であり、明らかにパワーが低迷しています。
英語がなぜ転職活動で有利になるのか?
英語圏の国は世界で最も多いとされています。
そのため、日常生活でも英語を使う人口が最も多くなっています。ビジネスにおいても同様です。
ビジネスの中心であるアメリカが英語を使うので、日本も含めたその周りの国々は、英語を習得してアメリカの企業とコミュニケーションを図ることが多くありました。
日本国内にも多くの外資系企業が参入していますが、やはりアメリカ資本の外資系企業が一番多いです。
良くも悪くもアメリカの経済が世界に与える影響は大きく、ビジネスの中心は今もアメリカです。
現在のビジネスで成長率の高い中国で仕事をするにしても、英語を活用する機会は多いです。
今の時代、英語ができない人材は求人が減ることは必然ですし、転職後も英語を身に付ける機会はあると思います。
中国語がなぜ転職活動で有利になるのか?
テレビや新聞、インターネットの経済ニュースで話題の中心になっているのは中国です。
今の中国はかつての日本の高度経済成長を上回るスピードで成長しています。
中国系の企業が成長するということは、その企業で働く人材も多く必要になります。
また、日本の企業は経済発展が著しい中国に目を向けて事業展開する傾向が近年強く見られます。
ここ最近増えているのは、中国事業に伴い、中国語を話せることが応募資格になっている求人です。
また、転職市場にいる求職者のなかで中国語を話せる人材はほとんどいないと言っても過言ではありません。
中国語を話すことができれば、今の日本企業のニーズに応えることが可能であるために、転職に成功することは自然な流れだと言えるでしょう。
ヒンドゥー語がなぜ転職活動で有利になるのか?
中国と並んで人口が多く、経済発展が高い国がインドです。
私も一度インドを訪問したことがありますが、かなり景気が良いという印象を受け、それを肌で感じました。
インドがここまで経済成長した理由はIT事業です。
特にインターネット関係は小さいころから学校の授業に取り入れられていて、インターネットに明るい環境が整備されています。
私の友人もインドでインターネット関係の事業を興していますが、業績が非常に良いと聞いています。
私の転職エージェントでも、インド事業に際して、ヒンドゥー語を使える人材募集のために求人を受けることがありますが、正直なところヒンドゥー語を使える求職者は1人もいません。
ヒンドゥー語の習得はインターネットで探せば格安で教室がありますし、今はSNSなどで遠隔的に学ぶことも可能です。
将来的なことを考えると、転職活動を行う求職者にとって、今からヒンドゥー語を習得することは武器になるように思います。
広東語がなぜ転職活動で有利になるのか?
広東語とは香港やマカオを中心に使われる言語で、中国語の方言のような意味もあるとのことです。
私はかつて企業の人事として広東語求人で採用実績があり、それまで広東語を知りませんでした(笑)
当時の私の属する企業では香港へ事業展開するということで、現地の言語である広東語を使える人材を必要としていました。
当時の採用は結果的に香港人の方を採用したのですが、今でもその方とは友人関係にあり、現地の情報などはよく教えてくれます。
香港やマカオでは美意識が非常に強く化粧品がよく売れることが大きな理由で、香港で事業を行う日本企業では需要があるようです。
広東語は、中国語に似た性格を持つために、中国語に明るい求職者は広東語についてもそこまで苦戦することなく習得できるのではないかと思います。
また、香港の友人の話によると、広東語はそこそこで英語をしっかり話せれば現地のビジネスでは十分にやっていけるとのことです。
語学はその国の文化を理解するという意味もある
外国語を理解すると、自然に現地の文化を理解できるようになると思います。
特に中国には特有の文化がありますので、中国語を習得することで現地の方と食い違いなくコミュニケーションを図ることができると言われています。
中国へ進出している大手企業の人事部長は、
『中国は日本の文化とは違いが大きい。中国語を習得している日本人でなければやっていけないと思う』
と言っていました。
また、中国には戦前戦後の対日関係がありますので、なかには日本人を快く思わない中国人もいます。
そのような方々との緊張を緩和して良好な関係性を築くためには、中国語を通して文化を理解することが必要とされています。
語学スキルは一生の財産となる!
資格も一度取得すれば一生のスキルになりますが、日本国内でしか通用しないものが多いです。
例えば『社会保険労務士』という資格は毎年の合格率が数パーセントで難易度が高い資格なのですが、あくまで日本国内における国家資格で、海外に出るとほとんど役に立ちません。
ただ資格とは違い、語学はどこに行ってもさびることのない一生の財産です。
また、転職市場ではイメージが良いとされない第2新卒の求職者、50代、60代の求職者においても、資格以上に自分の強力な武器になるものだと思います。
転職エージェントとして今の求人内容をみると、『語学』を募集要件に含んでいるものは非常に目立ちます。
未経験であっても語学があれば、応募資格を満たすという求人も多くあります。
それが今の転職市場であり、今の企業が求めるスキルです。
資格より語学の時代
資格も確かに採用に有利になることは多いですが、残念なことに今の日本経済は低迷しています。
どの企業も海外展開を視野に入れているため、語学を習得している人材を優先しようとしています。
特に英語力さえあれば全てを解決してしまうぐらい、今の転職市場では最強の武器だと私は思います。
資格を否定している訳ではなく、今の企業のニーズは資格よりも語学にあると言いたいのです。
もちろん、職種によっては資格が必要な場合もありますが、全体での割合は低いと思います。
転職活動の幅を広げよう
私の転職エージェントには以前、同じ職種経験を持つ2人の求職者がいて、1人は英語を習得していてもう1人は英語に不慣れでした。
転職エージェントとしては、経験を中心に両名に同じ求人を紹介し、両名とも応募手続きをしました。
英語を身に付けている求職者は身に付けていない求職者よりも経験が浅かったのですが、結果的に英語力が内定のカギとなり身に着けている求職者が採用されたということがありました。
このように、語学さえしっかり身に付けていれば経験がやや浅くても転職市場で勝負することはできます。
数年前までは語学必須という求人は珍しかったのですが、今は真逆です。
特に英語や中国語については、どの企業もほしいスキルと考えているため、内定時の年収にも反映されます。
転職活動で必要なことは、いかに自分が応募できる求人を多く拾うかによります。
転職エージェントとして、応募資格がないために残念な思いをする求職者を多くみてきました。
現代転職市場における最強の武器かも?
ここまで語学を連呼してきたように思いますが、決して大げさな話ではありません。
私の友人で現在転職活動している人がいますが、もし英語ができていたならば1.5倍の求人数を紹介されていたと伝えられたそうです。
ただ、勘違いしてはいけないことは「語学ができる=語学の成績が優秀」ということではないです。
言葉はあくまでコミュニケーションのツールですので、成績が良くても会話ができないようであれば意味がありません。
面接が英語や中国語であったならば、面接官である相手の意図をしっかり理解して的確に答える力が必要です。
私が転職エージェントとして取引する企業の多くは、大なり小なり英語や中国語でのコミュニケーションができる人材を求めています。
今からでも遅くはありませんので、ぜひ語学力向上に向けて頑張ってみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。