ブルーカラーの職種からホワイトカラーへの転職活動、ホワイトカラーからブルーカラーへの転職活動

みなさん、こんにちは。

求職者のみなさんは転職市場でこれまでの業務経験を自分の最大の武器にして転職を希望して転職活動をされていると思います。現在、私は転職エージェントとして求職者のみなさんの転職支援をさせて頂いている立場にありますが、そんな私も、以前は、みなさんと同じように求職者として転職活動をして転職した経験を持ちます。

当時の私は、今お話したように自分のこれまでの経験を最大の武器、強みとして企業の選考を受けて、内定を勝ち取り転職しています。ただ、経験とは業務経験だけではなく、ビジネスマンとしてのビジネス経験も経験に含まれます。

そして、業務経験ではなくビジネス経験を武器に転職を機にこれまでとは全く違う職種に挑戦しようとしている求職者の方も多くいます。

狭い選択肢は後悔のもと!経験は長所であり短所!

転職を機に職種を変えることを、別名、人材業界ではキャリアチェンジと言いますが、求職者のみなさんは、これまで経験してきた職種は自分が納得する、自分がやりたい、自分が一生の仕事にしても良い職種でしょうか。

今、職業として持っている職種以外の職種に興味ややりたいと思う気持ちはありませんか?世の中、そして、求職者のみなさんが転職活動する転職市場には求職者のみなさんが知らない職種も多くあると思います。

私は転職エージェントとして、求職者のみなさんと面談などで接することが多く、その都度、思うことがあります。求職者のみなさんは、これまでの経験を何よりも頼りに武器にしているため、経験に思考が偏り気味のような気がします。

これは私も含めてですが、人は経験を重ねると物事の判断や決断に関して、新しい斬新な要素から行うのではなく、経験から判断や決断をする傾向があり、その可能性が残念ながら狭くなってしまいます。

求職者のみなさんは、かつては誰しもビジネス経験がない就活生として就職活動をしたと思います。その際、経験がない分、幅広い選択肢を持って就職活動をされたと思います。幅広い選択肢ということはそれだけ、可能性も広いということです。私も求職者時代のことを振り返ってみると、頑なにそれまでの経験した職種で転職しようとしていましたが、今思えば、当時、もう少し選択肢を広げても良かったのではないかと後悔することもあります。

あくまで結果論ですが、私は転職エージェントとして活動していますので、当時の経験職種は人事でしたので、当時、人事という経験がある職種にこだわったことは、同じ『人』に強く関係を持つ職種同士、良かったとは言えますが、違った見方をするならば、同時の転職活動で人事以外の職種を希望して転職活動をしていれば、また違ったビジネスマン人生を送り、今よりも良い人生だったのかもしれません。

今回のテーマは?

このように今回は転職を機にキャリアチェンジを希望する求職者の方に向けて、『ブルーカラーの職種からホワイトカラーへの転職活動、ホワイトカラーからブルーカラーへの転職活動。』というタイトルで、ご紹介できればと考えています。

キャリアチェンジにも微小な範囲のキャリアチェンジと大幅なキャリアチェンジがあります。今回は、大幅なキャリアチェンジを中心にご紹介したいと思いますが、今回のテーマにある、ホワイトカラーとブルーカラーという意味をご存知でしょうか。

転職エージェントとしての経験上、求職者のみなさんのなかにはホワイトカラーとブルーカラーの意味を把握していない方もいますので、この2つの言葉の意味を把握して頂かないと、今回のテーマの話が見えないと思いますので、ご紹介したいと思います。

ホワイトカラーとは?

まず、ホワイトカラーについてですが、諸説はいろいろありますが、人材業界では、頭脳系の職種を言います。もっと具体的にわかりやすく説明しますと、職種としては、営業、企画、開発、人事、総務、法務、品質管理などの職場が本社勤務である職種を言います。

私の場合は、人事を経験職種としていましたので、当時の私はホワイトカラーということになります。求職者のみなさんはどうでしょうか?一般的に言われることですが、日本の労働市場には多くの職種がありますが、そのなかで一番、割合として多い職種群は、ホワイトカラーと言われています。

転職エージェントとして、多くの求人を企業から受けますが、求人に紐づく職種の割合を見てもホワイトカラーが多くありますし、労働市場の転職市場は比例すると言われている理由はここにあると思います。

求人が多いということは、それだけ求職者のみなさんにとっては転職しやすいということになりますので、ホワイトカラーの職種は求職者のみなさんにとって、転職しやすい職種群ということになります。

ブルーカラーとは?

ホワイトカラーと対比的な言葉で表現されることが多いのが、ブルーカラーです。ブルーカラーとは、肉体労働の要素を持つ職種群を言います。

一般的に転職市場には、肉体労働の求人は少ないとなっていて、求職者のみなさんでブルーカラーの職種で転職したいと考えている方は、一般の転職市場ではなく、地域のハローワークや求人情報誌、新聞などの折込広告から求人を拾うことができますので、少し転職活動の方向性を変えた方が効率的な転職活動ができると思います。

また、ブルーカラーの具体的な職種は、大工、飲食店の店員、アパレル販売員などになります。今、肉体労働と言いましたが、人材業界では、ホワイトカラーとブルーカラーの振り分けは、スーツを着て仕事をする職種かどうかの違いとも言われています。

また、補足ですが、ホワイトカラーとブルーカラーの他にグリーンカラーと呼ばれる職種群もあり、どちらかと言えば、性格や性質的にブルーカラーに近いと言われていて、人によってはグリーンカラーの職種もブルーカラーに含める場合もあります。

ちなみに、グリーンカラーとは、自然を相手にする職種群を言い、農家、漁師、林業などが代表的なものです。

ホワイトカラーの転職市場とブルーカラーの転職市場にズレがある

求職者のみなさんは、これまでの経験を捨てて、新たな挑戦という意味で、一気に今の職種が属するカラーから違うカラーの職種にキャリアチェンジしようと考えている求職者の方もいます。

私も転職エージェントにも、ブルーカラーの職種経験を今まで持ち、今後は、ホワイトカラーの職種で転職して仕事がしたいと考えている求職者の方もいます。

もちろん、逆にホワイトカラーの職種からブルーカラーの職種にキャリアチェンジしようとする求職者の方もいます。

どちらにしても、このカラーを変えたキャリアチェンジは、それまでの業務経験はあまり役立つ、ほぼゼロからのスタートで、経験という観点で考えると就活生が就職活動をすることとほぼ同じだと思います。

キャリアチェンジの場合、一般的に同じカラーのなかで行うことが多いですので、転職市場を変える必要はないのですが、カラーを変える場合は、転職市場に大きなズレがあるため、カラーとしてのキャリアチェンジを考えている求職者の方は、今のカラーと関係性がある転職市場で転職活動をしても、自分が希望する職種の求人数が少なく、転職活動において苦戦すると思います。

私の転職エージェントでは、ホワイトカラーを中心に転職支援をしているため、ブルーカラーの求人数は少ないです。最近、グリーンカラーとなる農業の業界に特化した転職支援をする転職エージェントがあり、グリーンカラーはブルーカラーに属するため、ブルーカラーへのキャリアチェンジを希望するホワイトカラーの職種の経験を持つ求職者の方は、転職エージェントのなかでは唯一と言っても良いぐらいですが、転職エージェントを利用してブルーカラーへのキャリアチェンジをするのであれば、その転職エージェントを利用することが得策だと思います。

農業へのキャリアチェンジを希望するホワイトカラーの求職者

ここでは、具体的な転職エージェントの社名をご紹介できませんが、インターネットなどで、『転職エージェント 農業』と検索頂ければ、今、私がご紹介した農業に特化した転職エージェントは検索結果に出てくると思いますので、すぐ分かると思います。

ブルーカラーの一つに数えられている農業ですが、農業は国の課題事業の一つになっていて、国が積極的に農業への転職を推奨したり、農業が代表的な地方では移住を含めた農業への転職に積極的です。

そのため、最近、少しずつ、それまでは縁がなかったホワイトカラーの職種の経験を持つ求職者の方がブルーカラーの一つとされる農業への転職が増えています。

ブルーカラーのなかでも、農業については、社会貢献度合が高い事業であり職種であるため、やりがいのある仕事と言えると思います。

ホワイトカラーの職種経験を持つ求職者の方に向けて

ホワイトカラーの職種を経験に持つ求職者の方は、それまで、業界、職種ともに、あまり関係性がなかったと思いますので、ブルーカラーの職種についてご紹介できればと思います。

まず、ブルーカラーとは先述でご紹介した通り簡単には肉体労働の職種になりますが、求職者のみなさんは、ホワイトカラーとブルーカラーの言葉を知らないために、転職希望した職種が結果的にブルーカラーだったということもあると思います。

ブルーカラーの働き方は、2つに分けることができまして、顧客と直接やり取りする機会が多い店舗系の職種と、それ以外の職種です。

店舗系の職種については、代表的な職種は飲食店の店員やアパレル販売員となりますが、どちらも、見た目のイメージとは異なり、かなり過酷な労働条件であり、アパレル販売員については、見た目の華やかなイメージとは異なり大きな段ボールを持ち運んだり肉体的な業務用要素もあります。

女性の方に人気がある職種ですが、女性の体力で長く続けることが難しいとされる職種ですので、女性の求職者の方で、ブルーカラーの職種の店舗系の職種でキャリアチェンジしようとしている方は、希望する職種研究をした上で、転職活動をした方が良いと思います。

特に、年齢が若い女性の求職者の方に人気があるブルーカラーの職種ですので、若い女性の方は見た目で職種を判断することが多く、見た目で判断する転職活動は失敗することが多く、また、見た目で決めた要素のキャリアチェンジは、挑戦ではないです。

ブルーカラーの職種の転職方法

ブルーカラーの職種を希望するホワイトカラーの経験を持つ求職者の方は、今までとは違った転職方法であり転職市場になります。転職方法については、転職サイトや求人情報誌との親和性が強く、転職エージェントよりも、この2つの転職方法を活用した方が多くの求人と出会えると思います。これは誤解を恐れず、また、卑下するつもりでお伝えするのではないのでご了承頂きたいのですが、ブルーカラーの職種(店舗系の職種)については、どの企業でも、現場労働者という見方をしていることが多く、また、個人を見ると、そこまで経営に直結する仕事内容ではないため、安い人件費で多くの労働者を雇用することが多いです。

少し分かりにくいと思いますので、かみ砕いて説明します。

企業にとって、店舗は直接部門の一つであり、売上や利益に直接貢献するため、経営においては重要です。しかし、それはあくまで店舗という大枠の意味であり、その店舗で働くブルーカラーの職種については、そこまで重きを置いている訳ではないです。

店舗の営業時間は顧客が来店する時間になりますが、店舗内で働くスタッフが少なければ店舗が開いているとは言え、顧客の対応をする機会が少なく、その分、悪い売上や利益に影響します。しかし、逆に店舗に多くのスタッフがいれば、繁忙時間帯であっても、来店した顧客の対応は十分にでき、その分、良い意味で売上や利益に影響します。

企業の採用事情が影響

企業からすると、個の人件費を上げるよりも、個の人件費を抑えて、その分、数としてスタッフを増やした方が経営に直結するため、ブルーカラーの職種の場合は、労働環境が厳しい一方で、経営にはそれほど大きな影響を持たないため、給料を中心に労働条件が悪いということになります。

また、ブルーカラーの職種はこのように労働環境が厳しく労働条件も悪いため、離職率が高いのですが、人件費が安く経営からすると、そこまで重要なポジションとは考えていないため、離職率が高いブルーカラーの職種に高い採用コストを掛けても、あまりメリットがないため、リスクを排除するために、採用コストが安い転職サイトや求人情報誌を使って採用することが一般的になっています。

ホワイトカラーからブルーカラーの職種にキャリアチェンジを希望する求職者の方は、店舗系の職種以外においても、企業のこの採用の考え方は変わりませんので、転職サイトや求人情報誌を中心に転職活動した方が良いと思います。

ただ、ブルーカラーの職種でも店舗系の職種については、一部、転職エージェントに求人を公開している企業もありますし、実際、私の転職エージェントにも店舗系の職種の店長候補の求人はありますので、店舗の管理監督をする職種を希望する求職者の方は、転職エージェントを利用しても良いと思います。

ブルーカラーの職種経験を持つ求職者の方にむけて

ブルーカラーの職種を経験に持つ求職者の方は、ホワイトカラーでの転職活動の方法や転職市場の状況が分からないと思いますので、ここでご紹介したいと思います。

まず、転職活動ですが、ブルーカラーの職種の経験を持つ求職者の方は、これまで店舗や企業がある地域で転職活動をしてきた方が多いと思います。ブルーカラーの職種は、転職サイトや求人情報誌との相性が良いため、転職サイトや求人情報誌を中心に転職活動を行い転職したと思います。

また、新卒からずっとブルーカラーの職種で働いてきた方は、尚更、ホワイトカラーの転職方法が分からないと思いますが、ホワイトカラーの職種は、転職エージェントを利用した方が良いです。もちろん、転職サイトにも最近、求人が増えていますが、転職サイトよりも転職エージェントの方が圧倒的に求人数が豊富ですし、転職サイトには掲載していない求人も転職エージェントには多くあります。

転職エージェントのなかでも大手の転職エージェントと中小規模の転職エージェントがありますが、必ず大手の転職エージェントは利用した方が良いと思います。

転職エージェントの探し方は、スマートフォンでも検索することができますし、PC操作やインターネットに不慣れな場合が多い、ブルーカラーの職種の方でも簡単に探すことはできると思います。

転職エージェントを利用することで、多くのホワイトカラーの職種を知ることもできますし、正直なところ、ブルーカラーの職種よりもホワイトカラーの職種の方が、転職市場にある求人の種類は豊富で転職活動の初期は、求人をしっかり熟読して、職種研究も同時に
行った方が良いと思います。

ホワイトカラーの職種の転職市場

転職市場は、偏りがあり、数の利として、職種の数、そして、働く労働者の数を見ても、ホワイトカラーの職種の方がブルーカラーの職種よりも多く、そのため、ビジネスの中心もホワイトカラーの職種が中心になっています。これは、意見が分かれるところもありますが、一般的には、職種における業務難易度としては、ブルーカラーの職種よりもホワイトカラーの職種の方が難しいという声が多いです。

そのため、転職市場においても、ホワイトカラーの職種からブルーカラーの職種への転職は比較的、容易にできるとなっていますが、ブルーカラーの職種からホワイトカラーの職種へのキャリアチェンジはハードルが高いとされています。

冒頭でホワイトカラーの職種からブルーカラーの職種の意味をご紹介したと思いますが、ホワイトカラーの職種は頭脳的な仕事を担当する職種で、ブルーカラーの職種は肉体的な仕事をする担当の職種となっています。

あくまで一般的な見解ですが、肉体労働の場合は、ホワイトカラーの職種よりも頭脳を使う機会は少なく、ルーティン業務が多いとなっています。個人的な意見となりますので、参考程度にして頂きたいのですが、ブルーカラーの職種でも、頭脳を使うポジションの職種はありますし、ホワイトカラーの職種でも頭脳を使う業務やスキルや経験をそこまで必要としない職種もありますので、一概にブルーカラーとホワイトカラーで区分することは難しいと思います。

ただ、一般的な区分としては、ホワイトカラーの職種は頭脳で難易度が高い仕事内容、ブルーカラーの職種や肉体で難易度が低い仕事内容となっています。

ブルーカラーの職種からホワイトカラーの職種へキャリアチェンジする場合は苦戦することが多い!

このように労働市場、転職市場においても、ブルーカラーよりもホワイトカラーが上位にあり、ブルーカラーの職種を経験したあとにホワイトカラーの職種に異動するという企業が多くあります。

また、元々はホワイトカラーの職種で働いていても、ブルーカラーの職種へ異動となった場合、企業によっては、それは降格を意味する場合もあり、ブルーカラーの職種の立場はホワイトカラーの職種よりも下位に位置しているのが現実にあります。

ホワイトカラーの職種の転職市場は、ホワイトカラーの職種の経験を持つ求職者の方がほとんどで、ブルーカラーの職種の経験を持つ求職者の方はホワイトカラーの職種の経験がない分、転職市場では不利になり、転職活動は苦戦することが予想されます。

私の転職エージェントにも、ホワイトカラーの職種へのキャリアチェンジを目指すブルーカラーの職種の経験を持つ求職者の方が多くいますが、その求職者の方がどのような職種を目指しているのかにもより多少、違いはありますが、ブルーカラーの職種の経験を持つ求職者の方は、大体の場合、転職活動に苦戦しています。

ブルーカラーの職種への採用する企業のイメージが影響していて、ブルーカラーの職種の場合は、ホワイトカラーの職種よりも、平均的に考えると離職率が高いです。離職率が高いということは、色々な理由はあると思いますが、一般的に言われる一番の理由は、仕事がきついということです。

企業の多くは、ブルーカラーの職種からホワイトカラーの職種へキャリアチェンジを希望する求職者の方に対して、書類選考や面接で退職理由について聞いたとしても、本当の理由は仕事がきついからではないのか?とイメージ先行になってしまっています。

ブルーカラーの職種の求職者の方は、転職活動で、企業のイメージを乗り越える必要もあり、苦戦すると言われています。

キャリアチェンジは成功の保証はない!

どちらのカラーへのキャリアチェンジでも、その転職難易度の違いはあっても、どちらにも言えることは、経験がない分、まっさらな状態から転職後は働くことになり、それまでの経験上、想定外のことが多いと思います、

そのため、乗り越えることが多く、自分のイメージとは違うこともあると思いますし、経験職種で転職するよりも転職成功する保証はないと思います。

それでも、私は転職エージェントとして、人生は一回ですので、特に年齢が若い求職者の方は経験に左右されて可能性を狭くするよりも、失敗できる若いうちに色々なことを経験した方が良いと思っています。

新しいことに挑戦することは不安は大きいですが、その分、新しい発見もたくさんです。是非、求職者のみなさんは前向きに考えてキャリアチェンジを希望するならば、まずは挑戦だと思います。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであり、転職後も自分らしい働き方ができることを祈り、今回のテーマである、『ブルーカラーの職種からホワイトカラーへの転職活動、ホワイトカラーからブルーカラーへの転職活動。』は、これで話を終わりにしようと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました。

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