建設業界への転職はチャンス!どのような立場の建設企業へ転職するかが大事

2020年には、東京で夏季オリンピックが開催されます。

かつて、日本はオリンピックを開催したことがありますが、それにより多くの日本企業は市場を拡大しています。

オリンピック開催に関係の強い業界は、これを非常に期待しているのではないかと思います。

多くの会場を整備する必要がありますし、多くの観光客のための宿泊施設も必要になります。

オリンピック開催で恩恵を受ける業界は?

オリンピック開催により多くの業界が恩恵を受けることになりますが、そのなかで最も恩恵を受けると言われている業界がズバリ建設業界です。

今回は建設業界を主役に、いろいろな視点から建設業界の転職市場についてご紹介できればと考えています。

建設業界について

一口に建設業界と言っても、その範囲は広いです。

ゼネコンと呼ばれる建設会社は業界の中心になります。その下請け、孫請けと言った建設会社も同じく建設業界です。

さらに下には、現場で建物を実際に組み立てるとび職もいます。

また、建設関係の設計会社は広義の意味で建設業界に含まれます。

それぞれの企業がそれぞれの役割を持って、一つの建物が建設されるのです。

建設業界についてはまだまだいくらでも詳細があるのですが、この後は建設業界の転職市場という本題に移りたいと思います。

建設業界の転職市場

建設業界は、日本には昔からある歴史のある古い業界です。

日本全国に拠点を構え、施設や建物を建設し、今も業界全体が大きく成長しています。

これまで業界として成長してきた建設業界は、オリンピック開催でさらに成長を加速させると言われています。

転職市場でも建設業界の求人は非常に増えています。

時代の流れに乗って転職先の職種や社風を決めるのも一つの方法です。

転職後に成長が見込めない業界よりも、成長性のある業界に転職した方が安定して仕事をすることができます

賞与は会社の業績に連動しているため、収入面においてもメリットがあるのです。

建設業界に興味がなかった方もぜひ、幅広く転職活動してみてはいかがかと思います。

建設業界の求人数

建設業界は転職市場でも多くの企業が求人を公開して、積極的に中途人材を採用しようと考えています。

私は現在転職エージェントとして活動しているのですが、建設業界の求人が増え出したのは、オリンピック開催が決まってからのことです。

私の転職エージェントだけだと、オリンピック開催前は10個ぐらいの求人数だったのが今では30個以上となっています。

企業は、複数の転職エージェントを同時に利用することができることを踏まえると、大手の転職エージェントとなれば4倍~5倍は増えているのではないかと想像できます。

転職活動をする求職者のみなさんにとっては、生命線の一つとも言える求人がこれだけ増えているのはチャンスだと思います。

建設業界の求人内容

建設業界の求人には比較的偏りがあるようです。

その職種の多くは営業職となっています。その次に多いのは建設事業の管理監督者という職種です。

また、一般的に建設業界は男性社会と言われていますが、最近は女性に向いている管理部門の職種も目立ちます。

女性も積極的に採用をしようとする今の動きは、時代の変化と業界全体が盛り上がっている証拠だと思います。
※ただ後述しますが、建設業界は古くから男性上位の業界であったため、転職後に職場環境という意味では悪い意味で驚くこともあると思います。

また企業規模も非常に特徴的で、資本金の額が非常に大きい大手のゼネコンが多く求人を出しています。

資本金が大きいということは、それだけ企業基盤が安定している証拠にもなりますので、この意味でも求職者のみなさんは安心感があるかと思います。

次に、労働時間や休憩、休日、賃金についてそれぞれをご紹介したいと思います。

建設業界の労働時間

業界全体が盛り上がっていることもあり、オリンピック開催に向けて受注数が多く、労働時間は長いと思います。

これは職種に関係ありません。ただ、管理部門の人事や総務については他の職種に比べて短いと言えるようです。

建設業界に属する企業の人事担当者が自ら以下のような話をしていました。

『人事は業績好調で新卒採用、中途採用ともにこれまでのよりも多い人数を採用する必要がありますが、仕事量としてはそこまで変わっていない』

『総務は人事よりも建設現場との関わりが少ないため、業務量はこれまでとほぼ同じで定時で帰宅できる日もある』

『その他の職種はオリンピック開催に向けて繁忙期が続き、仕事が深夜にまで及ぶこともある』

労働時間については人事・総務と他の職種で差があるようです。

ただ、無駄に労働時間が長いのではなく確実に個人の成績や収入に反映されるため、疲れを忘れて仕事に打ち込むことができるのではないかと思います。

私も業績好調の企業で仕事をした経験がありますが、会社全体に活気があり労働時間が長くても気にならない、むしろ仕事が楽しく感じるといった状態でした。

今の建設業界はまさにその状態です。

建設業界の休憩

これは通常の大半の企業と同じように、労働時間中に1時間の休憩があります。

休憩フレックスという制度を取り入れている企業が多いようです。

休憩フレックス

決まった休憩を取るのではなく自分の仕事の合間を見て、自由に休憩を取るという仕組み。

最近、ベンチャー企業を中心に多くの企業が導入している制度。

ただ、現場で直接建設に関わる職種は決まった時間に1時間を一斉に取るということが普通です。

建設業界の休日

建設業界は基本的に土日と祝祭日が休日です。

ただ末端になればなるだけ現場仕事が多くなりますので、休日は1週間のうちに1日だけだったり、年間休日日数も90日を下回ったりすることもあります。

この点を考えると、建設業界に転職を希望するのであれば、上位に位置するゼネコン、最低でも下請けの建設会社に転職した方が無理なく働けるのではないかと思います。

ゼネコンや下請けまでであれば、日本の平均の年間休日日数を確保することができると思います。

建設業界の給料

今の建設業界の給料は、本当に良い条件が出ると思います。

会社業績は、その企業で働く従業員も給料に反映される仕組みです。

先ほどからお伝えしている通り、建設業界はオリンピックバブルと呼ばれるぐらい会社業績が上がり、従業員にもその恩恵があります。

転職エージェントとして建設業界の企業へ訪問することもありますが、やはりオリンピックバブルで年収が大きく上がっているようです。

今、建設業界で働いている方は心からうらやましいです。

建設業界の男性社会と女性の働き方

建設業界は男性を中心に組織が構成されているという点で、男尊女卑の文化があります

国は女性の管理職を増やすよう推進していますが、建設業界に女性の管理職はほぼいません。

転職後の上司は、ほぼ確実に男性になると思います。

建設業界は体育会系に近い文化で女性に対して上から目線で対応する人もいますので、その意味では覚悟が必要だと思います。

私の転職エージェントには、現職は大手ゼネコンで「強烈と言っても良いぐらいの男尊女卑の文化があり、我慢できない」ということで転職を希望していました。

男女平等をうたう現代社会に対して、古い体質がまだ残る業界とも言えます。

建設業界は業界歴史が古いため、社風が古い

古くから日本にある業界には全て同じことが言えますが、建設業界には今の若者世代に受け入れがたい古い体質が当たり前のようにあります

今の時代は、ベンチャー企業を筆頭に社内の環境はフラットで上司部下の垣根がほとんどない企業が多いなかで、今の時代でも昔ながらの文化を守っています。

これは私の個人的な意見ですが、古い体質や文化を持っている建設業界が衰退していないのであれば、そういった文化も肯定できるのではないかと思います。

ただ先に述べたような、男性と女性の区別が差別に近い状態で残ることなどは改善の余地はあるのかなと思います。

建設業界の仕事は将来も残る仕事

建設業界の主な事業は、建物を建設することです。

労働者は建物を建設することに直接、または、間接的に携わることができます。

今の日本は、新商品やサービスを開発しても同業他社が次から次へと類似商品をリリースする時代で、それらが100年先も残り続けるということは考えにくいです。

しかし、建設業界は一度建設した建物すぐに取り壊すことはほとんどありません。

何十年先も自分が建てた建物が後世に残るということは、子供や孫にも誇れることだと思います。

今はその建設業界に転職できるチャンスです。

10年後まで今のように建設業界が急激に成長しているかは分かりませんし、少なくともオリンピック開催に向けた仕事は今しかできません。

そういった意味で、建設業界を目指して転職活動をしている求職者のみなさんは幸運だと思います。

建設業界への転職で誇りに思える仕事をしよう

転職エージェントとして多くの求人を扱っていますが、今の建設業界の求人状況は他のすべての業界と比べても抜群に良い状況です。

求人数が多く希望者の数も多いのですが、それでも選考ハードルが異常に高いということはありません

求職者の方の応募が多いと普通は相対的な基準が上がるのですが、応募以上に求人が多くなっているのでプラスに考えて良いと思います。

後世につながる誇りを持てる仕事を実現させてみてはいかがでしょうか。

求職者のみなさんにも必ず恩恵があると私は思っています。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであることを祈り、これで話を終わりにしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

このページの先頭へ