航空業界(CA、グラウンドホステス)への転職は競争率が高い!

現在の転職活動において、航空業界を転職希望の一つにしている求職者の方はいらっしゃいますか?

現在、私は転職エージェントとして求職者の方の転職支援をさせていただいていますが、現在の転職市場において航空業界への転職はこれまでにないぐらいハードルが下がっていると言われています。

これまで航空業界で働いた経験がある求職者の方は身を持って経験があると思いますが、ここ1,2年で中途採用で入社してくる方が多くありませんか?

今回は航空業界の転職についてご紹介したいと思います。

航空業界とは?

航空業界は人の移動手段の他、運輸関係においても大きな影響を持っています。

かつては大きな資金を持つ大手企業の独占市場でしたが、最近はそれほど大きくない資本で新規参入する企業も増えています。

外国資本の航空会社も日本に参入する時代です。

少し前、JALが民事再生を行いましたが業界的には成長を続けています。

単年で赤字となっても、飛行機はなくてはならないものなので業界が衰退することは考えにくい状況です。

消費者としては航空業界に興味があり転職をしようとしている方もいると思いますが、実際の転職情報や働き方についてはよく分からないとと思いますので、航空業界の転職市場をいろいろな視点からご紹介致します。

そもそも現在の転職市場が売り手市場となっていることもあり、航空業界は求人という観点で求職者が有利な状況にあります

航空業界の求人数

昔は航空業界に属する企業が数社しかなく、転職希望者にとってかなり狭い門と言われて転職を諦めてしまう方が多かったです。

しかし、現在は多くの求人を求職者の方は拾うことが可能で、特に転職エージェントを利用する方は航空業界の求人を拾う機会は多いと思います。

もちろん、転職サイトでも航空業界の求人を拾うことは可能となっていますが、転職エージェントの方が断然にその数が多いです。

航空業界を希望する方は、転職エージェントを利用した方がスムーズに転職が進むと思います。
転職エージェントの中でも大手のほうが航空業界と相性が良いですね。

航空業界に限らず、求職者のみなさんが転職活動で転職決定をするためには、まずは求人を集める必要があります。

自分が希望する航空業界の求人が10社、20社あった方が求職者の方としては選択肢が広がると思います。

航空業界と転職

航空業界は、今でこそ多くの企業が中途採用を行っていますが、かつては転職とは縁がない業界の一つと言われていました。

30代後半の私の友人は、20代の頃にCAに転職したいと考えましたが、ほとんど求人がな何もできないということがありました。

その友人が転職したのは、30代に入ってからです。

その理由をこの後、ご紹介したいと思います。

航空業界と新卒市場

多くの航空会社は、新卒採用を積極的に行っています

今も昔も、航空業界は新卒採用と相性が良く、働く大半の方は新卒として航空会社に入社している場合が多いです。

私の転職エージェントで取引がある航空会社の従業員の比率は、8対2で新卒入社した従業員の方が多くなっています。

航空業界にはたくさんの職種がありますが、どの職種においても新卒者を一から育てるという文化があるのです。

私の転職エージェントを利用していただいている女性求職者のなかには、就職活動で航空業界に行けず、社会人になった今でも何とか航空業界へ転職したいと考える求職者の方がいます。

新卒で航空業界に入れなかったとしても、今の時代は転職することができますので、ぜひ諦めず活動していただきたいと思います。

航空業界の職種

航空業界は圧倒的に女性の求職者の方が多く希望するという特徴があります。

航空業界ならではの職種はやはりキャビンアテンダントとグラウンドホステスだと思います。

飛行機を操縦する機長も航空業界にしかない特殊な職種ですが、中途採用では転職することは難しいです。

求職者の方に女性の方が多い理由は、キャビンアテンダントとグラウンドホステスという職種があるからです。

転職市場にあるグラウンドホステスの求人も、ほとんどが女性の求職者を優遇する傾向があります。

キャビンアテンダントとグラウンドホステスは、航空業界のなかでも花形と言われています。

この花形イメージが女性にかなり人気なのです。

キャビンアテンダントは男性が女性に求める職業の1位になっていたりしますし、世間的なイメージが良いなと思っています。

古い年齢には鉄板

ちなみに、キャビンアテンダントとはここ数年で使われるようになった名称で、元はスチュワーデスと言っていまた。

スチュワーデスは女性をイメージする言葉で男女の差別につながるということで、数年前からスチュワーデスからキャビンアテンダントに職名が変わっています。

職名は変わったと言っても、キャビンアテンダントは女性だけしかいません。

実態としては女性の専門職種と言っても良いと思います。

古い年齢の方からすればスチュワーデス、今の職名で言えばキャビンアテンダントは女性の方からすると花形であり、古い年齢の方にとっては、自分の娘になってほしい職業の一つになっています。

グラウンドホステスも人気の職種

機上の花形がキャビンアテンダントであれば、地上の花形はグラウンドホステスです。

ある転職エージェントから聞いた話をご紹介したいと思います。

今まで事務職で仕事をしてきた女性の求職だったのですが、自分の夢をかなえたいということでグラウンドホステスしか希望しないという方がいたそうです。

その求職者の方は30社近くの転職エージェントを同時に利用して、どの転職エージェントにもグラウンドホステスしか希望しないと言っていたそうです。

その求職者の方は見事にグラウンドホステスとして転職することはできたのですが、転職活動期間は5年かかったそうです。

5年かかってでも、自分が希望するグラウンドホステスになりたいと思う求職者がいるぐらい女性の求職者にとっては魅力ある職種だと言えます。

航空業界の働き方

花形と言われる職種のキャビンアテンダントとグラウンドホステスですが、働き方はかなりハードです。

転職活動は内定のためのものではなく、転職後が何より大事です。

イメージ先行希望することはあまり得策ではないと言えます。

キャビンアテンダントとグラウンドホステスには3・2・3・1という言葉があります。
これは労働日と休日を表した言葉です。

3日働いて2日休み、また3日働いて1日休むという生活を1年間続けることになります。

これだけ見れば休日はある程度確保できますし、続けての勤務が最高でも3日ということで体力面においては優遇される働き方とも思えます。

キャビンアテンダントとグラウンドホステスは労働時間が長い!

今ご紹介したように『日』でみると比較的良い働き方に見えますが、1日あたりの労働時間で見ると実は違います。

キャビンアテンダント

キャビンアテンダントは、朝一番の便に搭乗して夜最後の便でも仕事をします

朝の便は早朝から飛行機は運航しますし、夜も8時ぐらいが最終便という場合がほとんどです。

その間に飛行機の清掃や機内サービスの準備もします。
飛行機の運航中はサービスも仕事の一つになり、立っていることが多く体力的に大変な仕事です。

グラウンドホステス

グラウンドホステスは地上のキャビンアテンダントと言われますが、その働き方はキャビンアテンダントとよく似ています。

早朝から出勤しますし休みも不定休で、空港の窓口でお客さま対応が中心になります。
基本的に立ちっぱなしの仕事です。

キャビンアテンダントとグラウンドホステスは立ちっぱなしの仕事であり、ヒールを履くことが義務付けられているため足腰への負担が非常に大きいとされています。

キャビンアテンダントとグラウンドホステスの住居

出勤時間は相当早いので、公共機関が動いていないことが多いです。

そのため、キャビンアテンダントとグラウンドホステスは公共機関を使わず出勤できるように、空港近くに住居を置くことが原則になっています。

私の学生時代の友人で、新卒から現在に至るまでキャビンアテンダントをしている人がいますが、その友人は結婚後もキャビンアテンダントとして仕事を続けていて数十年ずっと空港近くに住んでいます。

仕事の都合で他のエリアに住むことができない職種もなかなか珍しいのではないかと思います。

恐らくどの航空会社も住居のエリアについては指定があると思いますし、指定がない場合でも遅刻することはありえませんので結果的に空港近くに住むことは避けられないと思います。

航空業界の労働条件

キャビンアテンダントは、基本的に契約社員という雇用形態で転職することが多いです。

現職でキャビンアテンダントをされている方の不満の一つに雇用形態があり、少しずつ改善されているものの正社員ではない方が多いです。

求人を見ると雇用形態の欄にこういった記載があることが多いですので、いったん冷静に考えた方が良いと思います。

どの求職者の方であっても、転職後は無期契約を求める方が多いですので安定的に仕事をするのが難しいのではないかと思います。

ただ、契約社員と言っても契約更新前提での雇用ですので、その点では他の職種よりも優れています。

グラウンドホステスについては、雇用形態が正社員と契約社員の半々という割合が目立ちます。

これは、企業の考え方によりますので、契約社員を避けた方は転職活動が多少長引いても待ちの姿勢でいた方が良いと思います。

離職率が高いため、契約社員となる

キャビンアテンダントやグラウンドホステスは多くの女性が仕事をしているのですが、働き方は女性の体力で長く続けることが難しいものです。

そのため離職率が比較的高く、転職時は契約社員で様子をみて、継続的に勤務できそうか判断することが文化になっています。

キャビンアテンダントをしている私の友人は、キャビンアテンダントとなってから10年近くたってから正社員になっています。

ある一定期間は様子見という意味で、契約社員として更新を繰り返すことになると思います。

女性に人気でありながら、働き方は過酷!

後半でご紹介したように、航空業界の職種で人気のあるキャビンアテンダントやグラウンドホステスは、見た目の華やかなイメージとは違い女性の体力では過酷な仕事です。

航空業界にある他の職種は、まだ新卒文化が強く、転職求人を拾うことが難しいと思います。

キャビンアテンダントやグラウンドホステスを希望する求職者の方は、覚悟をして転職した方が良いと思います。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであることを心から祈り、これで終わりにします。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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