自己分析なくして転職成功はなし!自己分析で転職軸と転職テーマを明確に!
みなさん、こんにちは。
求職者のみなさんは、転職活動においてそれまでは気付くことがなかった自分の特徴や性格、考え方を新しく発見したという経験はありませんか?
日常生活上は、自分のことを深く知るこということはほとんどないと思います。
日常生活から新しい自分を発見するということはあまりないと思います。
しかし転職活動は日常的な行動ではないため、それまで知らなかった自分の長所や短所を知ることも多いと思います。
また転職活動を通して、それまでは「○○の業界や職種に向いている」と思っていたところが
「△△の業界や職種に本当は向いているのではないか」と感じることもあると思います。
転職活動の良いところは、新しい自分を知ることができる貴重な機会だということも言えます。
今回のテーマは?
転職活動をする求職者のみなさんは、無計画に転職活動をスタートするのではなく、計画性を持って求職者である自分の将来をしっかり見据えて転職活動をしてほしいと思います。
転職活動をする上で、自分の新しい個性や新しい可能性を発見することもよくあります。
このように今まで知り得なかった新しい自分と出会える期間は、転職活動期間そのものではなく、実は転職活動をスタートする前の準備期間にこそあります。
求職者のみなさんが転職活動をする上で、準備の徹底は非常に大切なことです。
この準備があるからこそ、自分を深く知ることもできますし、転職活動における軸ともなる転職希望軸を決めることもできます。
求職者のみなさんにとっては、転職決定や転職成功に自分自身を導く何よりの要素が転職希望軸です。
その前に、もっと大切なことは自己分析です。
今回は転職活動における自己分析の重要性と、自己分析があるからこそ転職活動がスムーズに生産性を高く行える理由などを、いろいろな視点からご紹介したいと思います。
私は現在、転職エージェントとして求職者のみなさんの転職支援をさせていただいています。
転職活動において、自己分析をしているかどうかは面談する求職者の方に必ず聞きます。
もし、自己分析をやっていない方や自己分析をしたとしても精度が低い方の場合は、転職支援をする前に、必ず時間をかけて自己分析を行うことを義務づけています。
自己分析を面倒と感じる求職者
私は転職エージェントとして、適当に転職支援する訳にはいきません。
求職者のみなさんには、全員に自分の希望通り、または希望に近い転職をしてほしいと思っています。
そのためには、自己分析は絶対に外せないことだと思っています。
面倒と感じて自己分析に嫌悪感を示す求職者の方も、いざしてみると、今まで自分でも知らなかった自分を発見できたりします。
それまで希望していたものとは違った業界・職種に希望を変えたりすることもよくあります。
自己分析をした上で希望条件を設定することと、自己分析をしないなかで希望条件を設定することは、同じ転職活動でもその意味合いはまるで違います。
結果としても違いがあります。
自己分析は確かに時間のかかる工程になりますが、多くの時間をかけてでも自己分析をする意味は絶対にあります。
必ず自己分析が求職者のみなさんの転職活動に役立ち、自分の味方になってくれると思います。
面倒臭がらずに時間をかけて自己分析を行った上で、転職活動をスタートした方が良いと思います。
自己分析をすると、視野が広がり視点も高くなり、違った景色を見ることもできます。
視野が広く視点が高い状態で自分を見た方が、視野が狭い視点が低い状態で自分を見るよりも明らかに都合が良いですし、判断基準も明確になります。
年齢の若い求職者の方に自己分析をしないケースが多いのですが、若い年齢の求職者こそ、自己分析をしていただきたいと思います。
若い求職者の方は転職をキャリアアップではなく、単なる職場を変えると考えている方も多いのです。
自己分析をすることで、転職をとどまることにもつながります。
自己分析とは?
さて、今回の主役である自己分析です。
自己分析と一言で言っても、どのように自己分析をすれば良いのか分からないという求職者の方も多いと思いますので、具体的にご紹介できればと考えています。
自己分析とは簡単に言うと、自分のこれまでの人生を振り返ること。
それまで取ってきた行動や決断を中心に、なぜそのような行動や決断を取ってきたのかを知ることで、自分の行動特性や考え方を分析します。
それを踏まえ今後はどのような行動や決断をすることで、自分の人生に良い影響を与えるのかをある程度、計測するという内容です。
人の行動はある程度、パターン化されています。
これまで取った行動と同じ行動を取ることが多いのです。
しかし、過去の行動や決断が必ずしも正しかったとはならない場合もあります。
私も「あの時に、違う行動や決断をしていれば、こんなことにはならなかった」という後悔の経験があります。
自己分析の良いところは、今後の人生において後悔を少なくするための、正しい行動や決断を取るヒントになることです。
転職活動は、人生に大きく関わる重要なターニングポイントになります。
転職活動で、間違った行動や決断をしてしまうと取り返しがつかないこともあります。
日常生活とはまた違った重みがありますので、転職活動する準備で徹底的な自己分析を行っていただき、自分を知り自分が正しい選択をする材料にしてほしいと思います。
転職活動においては、自己分析の結果が応募すべき求人を選択する材料やヒントになります。
内定が出た場合でも、その企業に転職するかどうかを見極める材料にもなります。
自己分析と転職軸や転職テーマ
自己分析を行うことで、これまでの自分の行動や決断のパターンが分かることもプラス材料になります。
転職活動においては、求職者のみなさんは自分の転職軸や転職テーマがあると思います。
転職軸を言い換えると転職希望条件ということになります。
転職希望条件を決める際にも、自己分析の結果を踏まえて決めることが何より明確なものになると思います。
転職活動とは、求職者のみなさんにとって何の保証もない不安が多いものですの。
転職活動をしても必ず自分の思い通りに進むということはあまりないと思います。
また、選考に苦戦して自暴自棄になり、それが焦りにつながる。
転職活動の初期に決めた転職軸がブレて、自分が興味を持てない業界や職種の求人に転職してしまうこともあります。
これでは、転職活動の意味がありませんし、現職に残った方がまだましということにもなります。
また、転職軸とは違う企業へ転職してしまうと、大体の場合は少なからず後悔が残ります。
転職すると「転職できるかどうか分からない不安」は間違いなく消えますので、正常な判断をするようになります。
そうすると、『なぜ、あのとき、転職軸と違う今の会社に入ってしまったのだろう』という風に後悔することにもなります。
必ず後悔するということはありませんが、転職軸とは違う企業に転職すると、転職後にこのように後悔の念が出てくることはよくあります。
できれば人生において後悔は少ない方が良いです。転職活動においてもそれは同じことです。
せっかく多くの時間を割いて転職活動をしている訳なので、後悔するかもしれない結果よりも後悔しない結果の方が良いと思います。
そのためには、転職軸をブラさないために、自己分析を徹底的に行い、何があっても揺るがない軸を作りましょう。
自己分析の作り方
1. 自己分析は、自分史を作ることがスタートです。
人には過去がある限り、必ず歴史があります。
この歴史を今後の人生においてのヒントにするのです。
まず行ってほしいことは、エクセルなどでも良いですし、手書きでも良いのですが、0歳から今の年齢までの年表を作ってください。
そして年齢ごとに自分が記憶する範囲で、その年齢ごとにトピックスとなる出来事を記入してください。
例えば、幼稚園入園などでも良いです。
とにかく、その年齢で大きなトピックスとなる出来事を記入します。
2. 次に、それぞれの年齢で記入した出来事に関して、なぜ、その出来事になったのか理由や背景を記入します。
何でもそうですが、理由やプロセスがあって結果があります。
自己分析は過去のことを調べることになり、過去は何があっても変えることができません。
結果よりも『なぜ』の部分。つまり、理由やプロセスが大切です。
ここまで記入すると、振り返る時間も含めて恐らく半日ぐらいはかかると思います。
私も求職者時代に自己分析は徹底しましたが、私の場合、かなり細かく自分史を作ったため、丸1日かかりました。休日が自分史作りでつぶれました(笑)
しかも自分史を作っただけですので、最終的には自己分析に3日ぐらいを要した記憶があります。
自分史を作り上げると、それまでの自分の人生が全体的に見渡すことができます。
そしてそれぞれの年齢で、バイオリズムが良かった年齢、悪かった年齢が明確になります。
このバイオリズムにより、結果とプロセスが自分にとって、良くなかったことだとあらためて気付くこともあります。
当時は良かったと思っても大人になった今、過去を振り返ると、実は自分にとって良くなかったと思うこともあるはずです。
自分史を作ると客観的に自分を知ることができる
人は誰しも、現在進行形の場合、自分を主観的な視点で見ることが多いです。客観的な視点は劣ります。
これは仕方ないことですが、過去は今の自分からすると他人のような見方をすることができますので、客観的な視点を持ち自分を振り返ることができます。
また、人は年齢を重ねると経験や情報が増えますし、今の年齢よりも間違いなく広い視野で、高い視点で判断、決断することができます。
過去の自分は今の自分よりも判断基準が低いということはよくあります。
求職者のみなさんは現職をお持ちだと思いますが、上司や先輩に経営視点を持つように教育や指導を受けたことはありませんか?
これは、簡単にいうと広い視野と高い視点を持つということです。
そうすることで物事を見る目が変わり、今まで見えなかった情報を判断材料に含めることができますので、より正しい判断と決断をすることができるようになります。
転職活動においても、いかに視点を高く視野を広げた状態で判断や決断するかは重要なことです。
自分史はこの役割を持ちますし、また客観的に自分を冷静に見ることもできます。
自分の長所と短所を知る
3. 次に、それぞれの年齢のトピックスとなる出来事を自分なりに分析することです。
当時の自分の長所と短所を記入します。長所や短所は成長とともに変わり経験とともに変わります。
自分史を中心に、自分の長所と短所を年齢ごとに書き出すとそれぞれに違いが見えます。
また、人によってはある年齢以降、自分の長所と短所に変化がないという場合もあります。
この場合、短所で自分としては直したいと思っている短所があっても、ある年齢から短所が変わっていないということは、そこについては、何ら成長していないということになります。
このように自己分析は、自分の成長度合いも客観的に知ることができます。また、日常生活では気づかない長所や短所を知ることもあります。
転職活動の面接などで面接官から長所と短所を聞かれたときに、より具体的に伝えることができると思いますし、エピソードとなる根拠を交えて伝えることができます。
面接官からするとロジックのある内容ということで、良い評価を受けることにもつながります。
余談ですが、面接で面接官から聞かれた質問に対して付け焼き刃で答えても根拠となるロジックがない場合は、あまり説得力がなく良い印象を与えることはできません。ぜひ、何事にも根拠となるロジックを持っておいた方が良いです。
自己分析は、その意味では自分を知るという以外に面接における質問対策やロジック作りにも役立つことになります。
面接では長所と短所を聞かれることが多くありますが、短所については長所とうまく混ぜて伝えた方が良いです。
そのためには、自己分析で得た長所と年齢ごとにあった出来事やプロセスをうまく活用しておくと良いでしょう。
恐らく、自己分析をやっていない場合は、端的な短所しか分かりません。
また、うまく長所と混在させてもロジック不足で短所を和らげる言い方はできないと思います。
自己分析から自分がやりたいことを知る
4. 最後に、自分史を使ってそれまでの自分がやりたかったことを書きます。
これは趣味でも特技でも何でも良いです。
求職者の方によっては、これまで自分がやってきたことはやりたいことではなく、本当はやりたいことが他にあったという方もいると思います。
また、やりたい事はできなかったとしても、なぜ、そのことをやりたかったのか理由やプロセスを記入しましょう。
また、やってきた事でも、なぜ、それをやりたくなかった中でもやってきたのかを書きましょう。
そうすると、少しずつ自分がやりたかった事とやりたくなかった事を定量的に知ることができるようになります。
今後の人生において、自分が本当にやりたいことが明確になってきます。
それこそが、転職軸です。
自己分析の自分史の範囲には0歳から今までの年齢をすべて含みます。
当然、社会人になってからの年齢を含みますので、仕事についても対象の範囲になります。
今までやってきた事が自分にとってどうだったのか。
各論ではなく、人生全体を通して総論として判断することができますので、自己分析を行わず設定した転職軸よりもかなり明確な転職軸が出来上がります。
ここまで時間をかけて具体的な自己分析を行った結果の転職軸ですので、そう簡単に転職活動中に不都合があっても変わることはないです。
この確固たる転職軸が求職者のみなさんの不安を消し去ってくれると思います。
転職軸の前提は何より自己分析です。自己分析こそが、求職者のみなさんに転職活動の中心になり転職決定に近づく要素です。
転職成功に自分を導く何よりも味方であり武器だと思います。
自己分析が与える求人選びと選考
自己分析を行うことで、これまでの自分を客観的に知ることができます。
また客観的な視点で、求人を見極めることができます。選考においても多角的な視点で自分を面接官に伝えることもできます。
求人をいかに冷静に、そして自分の転職軸と照合して見極めるかは、転職活動の無駄を省くことはもちろん、自分の転職活動を良い形で終えることができる場面になります。
私は求職者として転職活動をした当時、転職活動そのものにおいて、この求人選びについてかなりこだわりを持ちました。
転職活動の最初は、転職エージェントなどから幅広めに求人の紹介があるため、非常に多くの求人数が一気に紹介され、求人の見極めという意味で精度が下がる場合がよくあります。
しかし、求人数の多さにより精度を下げるようでは転職活動の無駄です。または、転職活動そのものが良い状態で終えることができなくなってしまうこともあります。
そこで役立つことが自己分析です。自己分析により明確な転職軸を持つことにより、多くの求人の紹介があっても転職軸をもとに求人を切り盛りし、自分の志望群で振り分けして、優先順位を持って選考を受けることができます。
無駄な時間とは、転職軸とは違う求人に応募してその企業の選考に必要な書類を作成したり面接を受けたりする時間です。
この時間は違ったことに使った方が、求職者のみなさんにとっては絶対に得策です。
限られた時間をいかに有効に使い、自分の転職活動を有利に運ぶのかは求職者のみなさんにとってはとても大切なことです。
限られた時間というリソースをどう使うのか。そして、より短い期間で転職活動を良い状態で終えることができるのか。
この点についても転職軸、そして自己分析次第になります。
選考における自己分析
自己分析が役立つのは、面接だけではありません。
多くの求職者の方が苦手として、また選考フローにおいても最も通過率が低い書類選考。
書類選考においても自己分析が役立ちます。
書類選考に必要なその企業への志望動機ですが、自己分析をもとに作成することで、根拠ある内容にすることもできます。
自己分析結果と企業の共通点を探すことが容易にできるようになりますので、非常に便利です。
企業によって企業理念や事業内容はそれぞれ異なりますが、自己分析を中心に共通点を探すことができれば、書類選考の通過率にも影響すると思います。
自己分析の発展、他己分析
これまで自己分析が求職者のみなさんの転職活動に与える影響や自己分析の作り方などをご紹介してきましたが、いかがでしょうか。
自己分析を軽視していた求職者の方も自己分析の重要性と必要性を実感できたのではないかと思います。また、自己分析の発展版として、できれば他己分析もやってみてください。
これはご家族の協力が必要になりますが、他己分析により、自己分析よりもさらに客観的に自分の歴史や自分の特徴を知ることができます。
もちろん自己分析だけでも十分、転職活動には良い影響を与えます。しかし、より正確な、より客観的な視点で転職活動を行いたいという求職者の方は、ご家族の協力を受けて他己分析をしても良いと思います。