人気はないけど高収入は可能!清掃業への転職と働き方を教えます!!
みなさん、こんにちは。
人気業界や人気職種であれば、選考においてはハードルが高くなり転職することは難しくなります。
逆に人気がない業界や職種については、その分、メリットとしては転職しやすいということになります。
今回の記事の目次
今回のテーマは?
今回のテーマは、はっきり言って人気がない清掃業が主役です。
清掃業界の転職市場や求人など、転職後の働き方などをご紹介できればと思います。
まず、ご自身の転職活動において清掃業界を希望する方はいますか?
恐らく、自ら積極的に希望し応募する求職者の方は少ないと思います。
求職者の方の多くは、自分が身体的に汚れる職種はなるべく控えたいと思うでしょう。
また、業界として人気がない業界には自ら積極的に応募することはなかなかないと思います。
人気がない業界や職種は特別な変化がない限り、いつの時代も人気がないままなのですが、清掃業界はその代表的な業界です。
清掃業界にも、もちろん、清掃業務に直接関わることがない間接部門の仕事はあります。
業界のイメージが現場仕事のイメージにより清潔感がないとして、特に女性の求職者の方からは絶大な不人気を誇ります。
私は現在、転職エージェントとして求職者のみなさんの転職支援をさせていただいている立場です。
清掃業界の求人も少数ながら抱えていますが、女性の求職者の方で清掃業界を希望する方はいません。
よって、私から積極的に紹介することは、記憶の範囲では一度もありません。
女性の求職者は一度も応募したことがない!?
ただ、転職活動に苦戦している女性で、間接部門であればどの業界でも良いとする方に清掃業界の求人を紹介することはありました。
しかし、その求職者の方も清掃業界については応募することはなかったです。
清掃業界は現場をきれいにするため、清潔感がないというよりも、むしろ清潔感のある業界のように思います。
ただし、清掃業界は、現場をきれいにする代わりに自分は汚れるということが普通です。
このイメージが、転職市場で転職活動をする求職者の方に清潔感がないと取られるのだと思います。
汚れる仕事を好き好んでやりたいと考える求職者の方はいないと思います。
それが女性であれば、なおさらのことだと思います。
この気持ちは非常によく分かりますが、清掃業界は地味ながらも昔からある業界で確固たる地位を確立しています。
今も、ある程度の業績を保っている安定感のある業界の一つです。
私には、他の転職エージェントでキャリアアドバイザーをしている友人がいます。
その転職エージェントでも清掃業界の求人を女性に紹介する機会はないということです。
恐らくよほどのことがない限り、女性の求職者の方が清掃業界に応募するということはないかと思います。
今回のテーマで、清掃業界の清潔感がないというイメージを覆す・・・ことはできません(汗)
清掃する自分は汚れても、現場はきれいにするということが仕事である以上、清掃業界のイメージは変わらないと思います。
女性の求職者のみなさんは、あまり興味は持てないかもしれませんが清掃業界にはメリットもあります。
ぜひ、そのメリットを中心に今回のテーマを読んでいただければ幸甚です。
清掃業界は男性文化
転職市場と労働市場はリンクし、その動向は非常によく似ています。そのため、転職市場で、女性の求職者の方からの人気がないということは、労働市場においても同様です。
そのため、清掃業界は、女性が働く割合が極めて低く、その分、男性が働く割合が高い、男性文化の業界です。
市場では男性が清掃業界に関わることが多いですが、家庭では男性が外で働き女性は専業主婦として家事その他をすることがあります。
※今の時代は、共働きで役割も折半という家庭もあると思いますが、比較の意味で一般的なイメージとしてのお話になりますので、ご了承ください。
家庭の場合、専業主婦である女性が家の清掃をすると思いますが、家の清掃と仕事という意味での清掃はレベルが違い、非常にハードです。
清掃業界で働くということは、清掃という仕事をすることで給料をもらいます。
当然、そこには適当な仕事をすることはできない責任があります。
また、清掃という仕事は、ほうきで掃除して軽く廊下を拭いて終わりということはなく、汚れを隅々まできれいにすることこそが仕事です。
その意味では、仕事の内容としても、体力的に男性よりも劣る女性には向かない業界で、女性から絶大な不人気を誇る理由も分かると思います。
清掃業界の働き方
まず、清掃業界へ転職後にはどのような働き方になるのか。また、どのような労働条件になるのかをご紹介したいと思います。
まずは転職後の働き方などを理解していただき、清掃業界への転職に興味をもっていただければと思います。
まず、求職者のみなさんに質問です。清掃はいつすると思いますか?
求職者のみなさんは、現職や前職に在籍した経験があると思います。
企業の終業時間帯になると、社内の人間ではない人が掃除機などを持ち込み、社内を清掃することはなかったでしょうか。
清掃は企業内でも一般社会においても、オンタイムではなくオフタイムに行うことが多いです。
つまり清掃業界の現場で仕事をする労働者は、企業や店舗の業務終了後に行うことが普通です。
清掃業界のオンタイムは、一般的なオンタイムとなる日中ということはほとんどなく、夜から深夜にかけてがオンタイムになります。
深夜時間に仕事をすること
そもそもとして、多くの労働者は日中に仕事をすることが多いです。
夜の遅い時間帯から深夜にかけて仕事をすることは少ないです。
また、労働基準法においても、夜遅い時間帯や深夜については、肉体的にも精神的にも重労働であるという見解を持っているのです。
よって特に深夜時間帯の労働については、一定以上の代償を企業に課しています。
このことから分かるように、通常の業務の時間帯が日中ではなく、夜遅い時間帯から深夜にかけて行うというだけで清掃業界がハードワークということを意味します。
先述、女性の求職者の方からは清掃業界は絶大な不人気であり、清掃業界は男性文化とお伝えしました。
清潔感がない業界イメージの他にも、労働時間帯も理由の一つです。
世の中にはいろいろな仕事がありますが、ルーティンが夜遅い時間から深夜時間になるという仕事は、そこまで多くはないと思います。
しかし、夜遅い時間帯から深夜にかけて仕事をするということはハードワークで、その分の見返りがあります。
そのハードな労働であるため、清掃業界の企業は清掃事業を通して、顧客から高い金額の清掃料を得ています。
また清掃業界の良いところは、利益を現場で清掃する従業員にしっかり還元する仕組みがあることです。
他の業界や企業では高い利益率を持っていても、企業がキャッシュとして蓄える場合があります。
もちろん、労働基準法に夜遅い時間帯から深夜かけて仕事をする場合、その仕事に従事する労働者に一定以上の賃金を支払うようになっていることも理由です。
しかし、労働基準法が規定する以上の賃金を支払うことが清掃業界では普通にあります。
高収入の確保!
清掃業界は、収入面だけを見ると、他の業界や日本の平均賃金と比較しても高い水準となっています。
求職者のみなさんは、転職先にどのようなことを求めますか?
自分の経験を生かせることですか?社風ですか?企業理念ですか?福利厚生ですか?社会貢献ですか?
きれいごとはなしに、転職エージェントとして私は常に思っていることがあります。
どのような求職者の方であっても、何のために仕事するのかと言えば、まず間違いなくお金を稼ぐためだと思います。
求職者の方は誰しも、まずは自分の生活を安定、または向上させるために転職して働くと思います。
やはり、お金は大きな目的だと思います。
転職先に求める条件の優先順位として、お金を上位に持ってくる求職者の方はやはり男性の求職者の方が多いです。
転職エージェントをしていると、『仕事はハードでも良いので、高い給料をもらえる求人を紹介してほしい』という男性の求職者の方は意外と多いです。
特に若い年齢の求職者や、結婚し家庭を持ち子供がいる男性の求職者から、このような希望を受けることが多いです。
私は、この気持ちが非常によく分かります。
というのは転職を希望する求職者の方には、現職に何らかの不満を持っていることが多いのですがその理由の上位には、お金があります。
清掃業界に転職しようとする求職者もいる!
将来的に、現職では高い収入を得ることは難しいと考えている求職者の方が多いです。
高い収入を得ることができる職種は清掃職以外にもあるのですが、清掃業界は昔からある老舗の業界で、業界としても安定があります。
仕事内容や労働時間帯はハードだとしても、高い収入を得ることができるとして清掃業界を希望する男性の求職者もいます。
また転職活動初期は、高い収入を希望して他の業界や職種に応募して選考を受ける求職者の方でも、何らかの理由から清掃業界にシフトする求職者の方もいます。
女性の求職の方からすると魅力が足りない業界ですが、男性の求職者の方からするとお金という最大の長所があります。
確かに、他の業界に比べると高い収入を得ることが可能ですが働き方は本当にハードです。
熟慮することは必要ですが、人生をかけて転職するのだと思いますので高い収入を得ることを希望する求職者の方は、間違った判断ではないと私は思います。
また社会貢献という意味でも、十分、その役割はあります。
誰しも好き好んで自分が汚れる清掃という仕事をしたいと思わないと思います。
清掃を通して現場をきれいにすることで、その企業や店舗で働く労働者は衛生的な環境で仕事をすることができます。
清掃業界の転職市場
さて清掃業界の働き方や労働条件については、ご理解いただけたと思います。
私は、清掃業界を特別におすすめしているわけではありません。
では、なぜ清掃業界について、ここまで話をするのかと言いますと、汚れた作業服を着て、汚い現場を清掃する仕事に対して偏見を持っている求職者の方もいるからです。
清掃業界で働く方を変に自分より下に見る方がいます。
自分が下に見ている清掃業界で働くことは嫌だとして清掃業界を拒否する方もいます。
これは完璧な偏見で、このような思考を持っている求職者の方は、私の経験上、転職活動がうまくいかないと思います。
偏見をもって興味がない分、清掃業界に関して調べることもしないでしょう。
調べた上で偏見を持つのであれば、まだましかもしれませんが、調べないなかで偏見だけを持つことはイメージ以外ありません。
転職活動において、イメージ先行で求人を選ぶことはかなり打算的です。
清掃業界を調べないことと同じように、恐らく自分が良いイメージを持つ業界や企業についても、イメージ先行の方は調べることはないと思います。
イメージで転職活動をすると、そのイメージと実際は違うことが非常に多いです。
その意味で、清掃業界に偏見を持つ求職者の方は、自分の転職活動でもイメージで判断すると思うのでうまくいかないと思います。
学歴不問!
清掃業界の大きな特徴は学歴不問であることです。
転職市場は中途採用市場でもあり、中途採用において企業は新卒採用とは違い学歴を重視することは昔に比べると減少傾向にあります。
しかし、今でも業界や企業によって学歴を重視する場合や学歴を考慮する業界や企業があります。
そのため、書類選考で見送りになる求職者の方は多いと思いますが、清掃業界は、業界として求職者のみなさんから人気がないため、応募数を担保することが難しいということで、学歴については制限を設けていません。
中卒、高卒、専門卒、短卒、大卒、院卒のどの学歴であっても応募することが可能です。
転職エージェントとして企業の採用支援を行う私としては、清掃業界のように、学歴を考えず、求職者自身を見て判断しようとする選考こそ、中途採用にあるべき姿だと思います。
この意味では、清掃業界の転職市場は、前向きな意味でどのような学歴を持っている求職者の方でも応募することができます。
清掃業界の求人の探し方
清掃業界は、間接部門の職種を除いて、ブルーカラーの職業となりますので、一般の転職市場ではあまり求人を探すことは難しいと思います。
また、転職市場では求職者の方の多くが利用する転職エージェントを利用してもブルーカラーとの相性は良くないため、清掃業界の求人も同じく転職エージェントでは紹介を受ける可能性は低いと思います。
転職エージェントでも一部の清掃業界の求人はありますが、その立場がブルーカラーであるため、ブルーカラーと親和性がある転職方法は転職サイトや求人情報誌になりますので、この二つを中心に転職活動をすることが良いと思います。
また、清掃業界はハローワークに求人を掲載していることもありますので、清掃業界を希望する求職者の方は、ハローワークも軽視せずに幅広く転職活動をされた方が良いです。
私も転職エージェントとして活動をしていますが、清掃業界の求人はほとんどありません。
ただ清掃業界でも間接部門については、ホワイトカラーです。
ホワイトカラーと転職エージェントの相性が良いこともあり、転職エージェントを利用しても清掃業界の間接部門の求人は拾うことができると思います。
清掃業界の採用基準
清掃業界の採用基準ですが、人柄重視です。
もちろん経験を重視するところもありますが、書類選考の基準が比較的緩いため、面接で会って判断することが傾向としてあります。
私にも清掃業界の現場責任者をしている友人がいます。
その友人は、現場責任者として採用の決裁を持っていますが、書類選考ではなく面接を重視することが業界としてあると言っていました。
面接においては人物面を重視するため、性格をしっかり見極めることが多いです。
また肉体労働となりますので、体力的に問題ないかどうかの確認のために、面接では健康診断の結果を提出してもらうこともあるそうです。
選考内容については、書類選考からスタートしてその後、2回程度の面接となっています。
清掃業界の間接部門の職種についても同様ですが、清掃業界についての基礎知識を求めることが多いのです。
清掃業界には興味がなく職種に興味がある方でも清掃業界についての業界研究はされた方が良いと思います。
清掃業界は学歴不問であるため、一般的に選考基準が低いと考える求職者の方がいます。
しかし、低いということはありません。
特に間接部門については人気がないとは言え求人数が少ないです。よって、採用基準が下がるということは考えにくいです。
清掃業界は未経験者も転職できる業界です。
未経験者の求人ということで選考基準が低いということもありませんし、転職活動に苦戦しているため、安易に清掃業界に応募しても良い結果になることはありません。
このあたりは求職者の方も注意が必要です。
ブルーカラーの職種は選考基準が低いイメージがありますが、清掃業界ではそのようなことはありません。誤解がないようにしていただければと思います。
清掃業界の離職率
清掃業界は人気がない業界で、応募数も少ないです。
普通この場合、採用基準が下がっても良いのですが、清掃業界の採用基準が下がらない理由は離職率が影響しています。
清掃業界は、ハードワークですが組織や従業員同士の関係性が良いのです。
また収入も高いため、離職率が平均的な範囲になっています。
もちろん、清掃業界と言っても他の業界と同じように企業それぞれに差異があります。
しかし、業界平均を見るとハードワークでありながらも離職率が高いということはありません。
それだけ労働条件や労働環境が、清掃業界で働く労働者にとっては良いということだと思います。
女性が多い業界や企業は、一般的に言われる女性間の人間関係を理由に離職するケースもあります。
清掃業界は、男性文化であるため、このような人間関係を理由に退職するというケースが少ないようです。
この離職率が影響し、人気がない業界であっても人材不足ということはなく採用基準が下がるということはないです。
清掃業界への転職はしっかりと業界研究をしてから!
清掃業界は、高い収入ということが転職する最大のメリットだと思います。
しかし、肉体労働で体力面においてもハードな面が強いです。
女性の労働者で現場で働いている方もいますが、女性の場合は特に自分の体力面と相談した上で決めなければ、転職してもすぐに離職してしまうこともあると思います。
また男性も安直な理由で転職しては、継続勤務は難しいですし甘い業界ではありません。
高い収入の場合は必ず、それに見合った労働となります。
このあたりのバランスが自分に合うかどうかを見極めてほしいと思います。