転職エージェント利用の流れを転職エージェントが解説します
今回は、転職エージェントと求職者の関わりについて、転職エージェントを中心にしながら紹介しようと考えています。
求職者が転職を決意した後に転職エージェントへ登録し、キャリアアドバイザーとの初面談から内定を勝ち取り、入社に至るまでのプロセスです。
皆さんが転職エージェントを有効に活用できるように、私の転職経験と現職の転職エージェントとしての立場からご説明します!
今回の記事の目次
緊張!?の初面談
転職を決意して行動に移す際に、転職エージェントを活用することが成功への近道であるのは間違いありません。
転職エージェントのホームページから登録すると、次はキャリアアドバイザーとの初面談ですね。
面談は、個人情報の兼ね合いで基本的には転職エージェントの社内の個室で行います。
例外として電話インタビューというパターンもありますが、今回は割愛しますね。
転職エージェントを初めて活用する場合は、けっこう緊張するものです。
私も緊張した覚えがあります。
大手転職エージェントの場合はオフィスがきれいで、緊張感が増すんですよね。
初面談では、どんなことをするのか?
面談では、事前に提出してもらったレジュメ(履歴書と職務経歴書)を中心に、自分のこれまでの経験を聞かれます。
自分の長所と短所も聞かれるため、それに付随して学生時代の過ごし方や頑張ってきたことなども聞かれます。
これには、キャリアアドバイザーが求職者の性格や考え方を把握する目的も含まれています。
転職エージェントが求職者を企業へ紹介する際に紹介状というものを書くのですが、そこに書くアピールポイントとしても記載されます。
『何で、そこまで聞くんだろう?』と不思議がらずに、積極的に協力しましょう。
面談では、キャリアアドバイザーは非常に丁寧に親切に対応してくれます。
ここで、ワンポイントアドバイスですが、職務経歴書は実績数値もしっかりと記入するようにしましょう。
面談でけっこう細かく聞かれますし、面接対策の一環としても活用できますから。
私自身もキャリアアドバイザー経験がありますし、同業他社のキャリアアドバイザーとの懇親会でもみんなこんなことを言っていました。
『転職がスムーズに進むかどうかは、初面談での職務経歴書の内容を見れば分かる』と。私も同感です。
どれだけ自分の転職に真剣に向き合っているのか、転職とは人生がかかっている大きなターニングポイントである自覚があるのか、職務経歴書を見れば大体分かります。
職務経歴書を通して今で分からなかった自分を知る機会になりますから、転職成功したい方はぜひ職務経歴書を大事にしましょう!
初面談で求人の紹介があります!
ある程度ヒアリングが終了すると、次は求職者が自分の転職軸を話す機会があります。
転職軸とは、転職を希望する業界、業種、職種、給与、その他の労働条件ですね。
これについても、面談をする前にしっかりアウトプットできるようにしておいてください。
この転職軸をもとに、その場で求人の紹介がキャリアアドバイザーからあります。
もちろん初面談での紹介になりますから、その中のいくつかは転職軸から外れていることもありますが。
キャリアアドバイザーから「こんな企業はどうか?」という提案もありますので、そこは断らずに持ち帰ってゆっくり検討するのが得策です。
求職者は商品そのもの!
キャリアアドバイザーにとって、自分の担当する求職者は商品そのものです。
商品と聞いて気を悪くしないでくださいね。
どんな会社でも自社の商品を家族のように大事にしますよね?
キャリアアドバイザーは求職者を家族のように大事にします。
私はキャリアアドバイザー時代に、なかなか連絡が取れない、面接の時間は遅れる、面接日時を間違えるなんて求職者を担当したことがありました。
それでも私は冷静に丁寧に対応したように思います。
企業の上司部下の関係だったら怒られるでしょうし、取引のある企業でしたら取引停止になるでしょうが、キャリアアドバイザーは求職者の転職成功のために尽力します。
入社(または入社後しばらく)までの期間、求職者に寄り添いながら同じ目線で並走してくれます。
全幅の信頼を置いてキャリアアドバイザーに接した方が、転職成功の可能性は高まります。
キャリアアドバイザーはこんな事までサポートする!
キャリアアドバイザーのゴールは求職者の転職成功ですが、そこに至るまでさまざまなサポートをします。
一般的には、面接調整や企業への後押し、内定後の条件交渉といったものがありますが、その他にこんなこともあります。
転職活動において、書類選考の通過率はものすごく低いことはご存じでしょうか?
平均は1割ぐらいだと言われています。
書類選考の通過率を上げるため、履歴書や職務経歴書の添削もします。
その他、求職者が苦手としていることが多いのが適性検査です。
適性検査には、性格診断の他、言語・非言語という問題があります。
算数や国語です。
特に算数を苦手にしている人はたくさんいます。
ちなみに、私も苦手ですし、私が担当した求職者の方には、選考フローに適性検査がない企業をお願いしますと言ってきた方もいました。
この適性検査の解き方もキャリアアドバイザーは教えてくれるのです。
食塩水の問題、鶴亀算、確率・・・。
こういった適性検査対策を、無料で一緒に勉強してくれるんです!
小学校の先生のようですよね。
ですので、キャリアアドバイザーは基本的に勉強が得意な方が結構多いです(笑)
内定から入社までのサポート
キャリアアドバイザーと求職者の二人三脚の成果により、求職者が内定を勝ち取ったとしましょう。
キャリアアドバイザーは安心はしていません。
求職者が自分に納得できる形で入社できるように内定先の企業と条件交渉に入ります。
事前に求職者の転職条件を聞いていますので、これに沿った内容で求職者が転職できるようにする訳です。
もちろん、100%条件通りにはいきませんが、ほとんど条件通りに交渉を落ち着かせます。
このテクニックはさすがですよね。
求職者からすると、できれば入社条件は直接交渉したくはないはずです。特に金銭面については。
そこを理解した上で、キャリアアドバイザーは金銭面については特にシビアに交渉します。
この他にも、求職者が希望する場合は内定先企業との懇親会までセッティングしてくれますし、キャリアアドバイザーによっては内定祝いとして花束や心配りのプレゼントがあったりします。
求職者はキャリアアドバイザーにとって家族同然!
このように、キャリアアドバイザーは求職者のサポートを真剣に家族としてサポートしてくれます。
転職エージェントの企業規模は関係なく、同じことが言えます。
こういった背景もあり、今の時代は転職サイトで求職者が個人で転職活動を行うよりも、転職エージェントを活用する転職活動が人気なのです。
人は意外とさみしがり屋で、特に転職で新しい環境を探す時は心細いものですよね。
そんなメンタル的なメリットもあり、転職エージェントが今は主流になっているんです。
最後に冗談交じりですが、キャリアアドバイザーが親切だからと言って転職活動期間が延びても良いという考えは持たないでくださいね。
転職期間が長くなるということは、転職成功してないことになりますから(笑)
それでは皆さん、キャリアアドバイザーと密に連携し、短期間での転職成功をお祈りしています!