ワークライフバランスと転職の関係性とワークライフバランスの働き方の紹介!!

みなさん、こんにちは。

求職者のみなさんは、転職活動をした結果となる転職先に求める自分の希望があり、その希望に沿う労働条件や労働環境であれば、嬉しいと思います。

私も以前、求職者として転職活動をして転職した経験がありますが、その気持ちは非常によく分かります。

特に女性の求職者の方については、将来、結婚をして出産、育児を経験する方も含めて、『仕事と家庭の両立』が大きな課題になると思います。

その数は少ないということはなく、近年増えつつあります。

今、この記事を読んで頂いている女性の求職者の方にも、同じ理由で転職活動をする方も多いのではないかと思います。

今回のテーマは?

今回のテーマは、ワークライフバランスと転職との関係性です。

また、ワークライフバランスと言っても何となく把握しているだけという方もいらっしゃるでしょうから、ワークライフバランスの働き方の紹介もしたいと思います。

ワークライフバランスとは?

ワークライフバランスとは、主に女性の労働者を対象とした家庭を持ち、育児や家事との両立を図りながら仕事をする働き方を言います。言葉の通り、仕事と家庭をバランス良く生活するということです。

近年、女性が仕事をして社会に貢献することが増えていますし、企業としても女性の労働力を重要という風に考えています。

しかし、企業では、結婚している女性や子供を持つ女性からすると、男性と同じ働き方をしてしまうと家庭に支障が出てしまい継続的に企業に在籍して労働することができません。

ワークライフバランスという文化がない時代は、女性の労働者は、仕事を選ぶか家庭を選ぶかという2択しかありませんでした。

女性の労働環境を改善

仕事か家庭かという2択になると、男性である夫が仕事をしているため、仕事については夫に任せて、女性である自分は家庭を選び仕事を辞めるという女性が多かったのです。

しかし、数年前から、仕事も『ある程度できる』、家庭も『おろそかにならない』というバランスを取った環境はないかということで、ワークライフバランスという文化を推進しはじめました。

ワークライフバランス推進後は、政府や企業が女性の労働者の労働環境を配慮することが増えてきたため、女性の労働者も結婚や育児をきっかけに仕事を辞めるということが少なくなり、女性の社会進出が増えているということになります。

求人企業のワークライフバランスの動向

ワークライフバランスを転職先に希望する女性の求職者の方が、いくら希望しても転職市場にある求人を公開して採用活動を行う企業側にその数が少なければ、なかなか転職することは難しいと言えます。

ワークライフバランスという観点だけで見れば、転職市場に求人が少ないということは、買い手市場ということになります。

ワークライフバランスが日本に出始めた当時は、ワークライフバランスという言葉や文化すら知らないという企業やワークライフバランスについて全く興味を持たない企業が多かったです。

少しずつ増え始めたワークライフバランスを理解した企業の求人

少しずつ、今のようにワークライフバランスを理解し、自社でも女性労働者の保護ということで、ワークライフバランスに対して意欲的になっている企業が増えています。

転職市場は、労働市場とリンクする傾向にありますので、労働市場でワークライフバランスに理解を示す企業が増えつつあるということは、転職市場においてもワークライフバランスに理解を示す企業の求人が増えつつあるということです。

ただし、企業数の割合からするとまだまだ少ない

あらかじめお伝えしますが、増えつつあるということは事実ですが、日本には多くの企業が存在していますので、企業数の割合から見ると、割合としては、まだ低いということも実際としてあります。

転職にワークライフバランスを希望する女性の求職者の方は、割合としては低いものの、増えつつあるという状況にあることをご理解頂き、転職活動を進めた方が良いと思います。

都心部が中心で地方は整備されていないことが多い

特に都心部の企業と地方の企業では、ワークライフバランスに対する考え方や理解度などが大きな差があり、地方の企業の方がワークライフバランスを整備する企業は少ないと言えます。

都心部の場合は、労働人口がそもそもとして多く、女性の労働者も多いため、それに合わせる形で、企業がワークライフバランスを整備することが増えつつあります。

ベンチャー企業に多いワークライフバランス

ワークライフバランスを希望する求職者の方は、是非、ベンチャー企業の求人に注目して頂ければと思います。

今の時代は、男性も女性も区別なく採用する企業も多くありますが、転職市場においては、企業も求職者のみなさんから選ばれる側です。

無条件に『安定』を叶えるなら大手企業

転職市場の傾向として、求職者のみなさんには、転職に求める条件として、『安定』がありますので、『安定』をある意味、無条件で叶えることができる企業規模が大手の企業です。

そのため、求職者のみなさんからの応募は大手の企業に集中する傾向があり、ベンチャー企業の多くは求職者のみなさんからの応募が大手に流れることが多く、中途採用に苦戦することがあります。

ベンチャー企業は、財力という点において大手企業には到底、及ばないですし、また、企業のネームバリューという点においても劣ることが多いです。

大手企業に勝てないベンチャー企業ではワークライフバランスで求人訴求

そのため、ベンチャー企業のなかには、求職者からの応募数を担保しようとして、求人訴求としてワークライフバランスに着目することがあります。

求人にウソを記載する訳にはいきませんので、ベンチャー企業は、求人にワークライフバランスを記載するために、社内にワークライフバランス制度を用意します。

採用においてもメリットがありますが、もちろん、既存の従業員に対してもメリットがあるため、ベンチャー企業は、ワークライフバランスを整備します。

ベンチャー=ハードワークの先入観を捨てるのもアリ

ワークライフバランスを希望する女性の求職者の方は、『安定』という意味では、大手企業に敵いません。

しかし、ワークライフバランスという観点では、転職後にベンチャー企業であれば、『安定』した働き方ができることが増えています。

そのため、ベンチャー企業=ハードワークというイメージや先入観は捨てて、ベンチャー企業の求人に注目することも、転職活動の方法だと思います。

キャリアを捨てなければならない状況

現在のようにワークライフバランスが浸透する前は、女性という生まれ持った特性を理由に、結婚や育児をきっかけに仕事から離れなければならない求職者の方が多かったです。

しかし、悔しい思いや遺憾な思いをするのは、企業も同じです。

企業は、自社の成長や業績に貢献する従業員であれば、男性も女性も関係なく必要な人材と考えます。

そのなかで、結婚や育児という理由でキャリアがあり、それまで自社に貢献していた女性の従業員が退職することは、経営としては大きな損失になります。

ワークライフバランスを整備しているのは男女差別がない証拠!?

企業が優秀な女性の従業員の退職を回避するために、ワークライフバランスを整備するということも理由の一つです。

女性の求職者のみなさんは、ワークライフバランスを整備している企業は、優秀な人材の離脱を防止するために、また、男性や女性という区別を持っていないことが証明されます。

そのため男女差別、男女区別という意味でも、ワークライフバランスは指標になると思います。

気をつけたいワークライフバランス!

先述で、ベンチャー企業は、中途採用活動の求人訴求としてワークライフバランスを整備する場合もあるとご紹介しました。

しかし、ベンチャー企業には、労働環境としてはハードワークでありながらも、求人にはワークライフバランスを記載する企業もあります。

私が、気をつけて欲しいワークライフバランスとは、このことです。

転職市場では、ベンチャー企業であるため、応募数を担保することができず、応募数を担保するために実際にワークライフバランスを整備して求職者からの応募を増やそうとします。

ワークライフバランスの本当の狙い

ワークライフバランスは、あくまで採用活動における求職者への訴求というフックであり、本当の狙いは、人気というアドバンテージからハードワークでも問題ない求職者の方からの応募が狙いです。

恐らく、このような企業は、求人にワークライフバランスとは書いてあっても、その内容をみると、一つや二つということが多く、仕事とはあまり関係ない範囲のワークライフバランスを整備していることがあると思います。

ワークライフバランスを希望する求職者の方は、ワークライフバランスというだけではなく、ワークライフバランスの内容もしっかり確認し理解してから応募、または、転職を決めた方が良いと思います。

ワークライフバランスにも法令基準がある!?

ワークライフバランスにも法令の規定があります。ワークライフバランスそのものについては、法令の規定はないのですが、ワークライフバランスには、『くるみん』と呼ばれるものがあります。

この『くるみん』とは、法律上、規定があり、いくつかの『女性が働きやすい環境整備』や『仕事と家庭の両立の環境整備』を法令の基準以上の整備をしている企業に与えられる認定基準です。

『くるみん』認定されている企業はワークライフバランスが確実に整備されている

『くるみん』と転職は、『仕事と家庭の両立』を希望する求職者の方には関係が深い認定基準になりますので、是非、ご自身でお調べになった方が良いと思います。

『くるみん』の認定を受けている場合は、100%、本当の意味でワークライフバランスを整備していますので、その企業への転職は、『仕事と家庭の両立』を希望する求職者の方には、最高の基準になると思います。

ワークライフバランスの働き方

一言に『仕事と家庭の両立』と言っても、実際にどのような働き方になるのか分からないという求職者の方が多いです。

もちろん、明確なイメージを持っている求職者の方もいるのですが、そうでない方は、ワークライフバランスの働き方について、ご紹介しますので、これを参考にして自分なりにブラッシュアップさせて頂ければと思います。

ワークライフバランスは、『仕事と家庭の両立』ですので、大枠としては、仕事に軸足を置くことや家庭に軸足を置くことでは成立しません。

時間のバランスを整えることが重要

仕事だけではなく家庭のこともしっかり行うことができるためには、まずは、何より時間のバランスです。

1日24時間ありますが、大体の企業は、1日の所定外労働時間を8時間としていますので、求職者のみなさんは、転職後に24時間のうち最低でも8時間は仕事に費やすということになります。

仕事に充てる上限時間

24時間のうち、仕事のために身支度や通勤時間もありますので、仕事に関係する時間は10時間程度だと思います。残りは14時間です。

14時間のうち、睡眠時間を考えると6時間がそこからカットされて、残りが8時間です。この8時間を家庭の使うことで、十分、家事や育児をすることができるとされています。

ということは、ワークライフバランスを希望する、育児も行う女性の求職者の方は、1日あたり8時間を超える労働時間を持ってしまっては、ワークライフバランスは実現しない可能性が高いということです。

ワークライフバランスを整備している企業では残業が免除される場合も!?

ワークライフバランスを整備している企業の多くは、育児をする労働者については残業を免除されることが多いです。

ワークライフバランスの働き方の中心的な要素は、労働時間です。

多くの女性の労働者が、結婚や育児をきっかけに退職する理由のほとんどは、残業が恒久化していて、残業を免除されることがないため、家庭や育児に充てる時間がないとして、仕方なく退職して家庭に専念するということです。

ワークライフバランスは今後も増える!

あくまで転職エージェントとしての転職市場や企業の動向を知る私の予測ですが、今後も、ワークライフバランスを整備する企業は増えるでしょうし、転職市場においてもワークライフバランスを売りにする企業は増えると思います。

ただ、ワークライフバランスという意味で売り手市場になる前提は、転職市場そのものが売り手市場であることが前提です。

業績が悪い場合、なるべく新規人材は採用せず、既存の従業員の労働時間を増やして乗り切ることが普通です。

ワークライフバランスは、女性の求職者のみなさんからすると、自分が働く上で外せない要素とする方も多いですが、状況を踏まえて転職活動をした方が良いと思います。

今は、売り手市場ですので、絶好のチャンスです!

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであり、転職後も自分らしく仕事ができることを祈り、今回はこれで話を終わりにしようと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました。

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