製薬業界の花形、MR職!MRの転職や働き方を教えます!

みなさん、こんにちは。

求職者のみなさんが転職活動をされている転職市場には多くの求人がありますが、その求人には、人気の求人とそうでない求人の2通りがあります。

求職者のみなさんが、個人で自分の転職希望条件を設定するなか、求人に人気、不人気があるのは、やはり、その求人の職種に何らかのメリットがあるからです。

今回のテーマは?

人気のある求人は、飲食店の行列がお客様を呼ぶということと同じように、人気が人気を呼んだり、人気が人気に拍車がかかるということもあります。

求職者の方は転職エージェントから、『この求人は他の求職者の方からも人気があります』などという説明を受けたことがありませんか?

さて、人気が高い求人、職種のなかでも、昔から安定的に人気がある求人、職種があります。その職種が今回のテーマの主役になります。

『安定』と『高収入』は、二つを同時に転職という手段で手に入れることが難しいですが、これからご紹介する職種は、それができる可能性が高いです。

転職市場で人気を誇るMR職

今回のテーマは、MRという職種について、転職後の仕事内容、働き方、転職市場の動向などをご紹介したいと思います。

私も、転職活動をした経験がありますが、当時からMRという職種は人気が高く、求人内容を見ると、人気がある理由が分かると思いました。

まずは、MRという職種が転職市場において求職者のみなさんに人気がある理由から話を起こしていこうと思います。

医療業界は安定業界

MRという職種は、和名は医療情報提供者です。労働市場や転職市場では、和名の医療情報提供者という呼び方はほとんどせず、MRという呼び方をします。

求職者のみなさんも、MRという言葉は知っていても、医療情報提供者という言葉は初めて聞いたという方もいるのかなと思います。

私も、転職エージェントをするまでは、MRの求人に求職者時代に応募したことがあるにも関わらず、医療情報提供者という言葉を知りませんでした(汗)

MRは公務員並みの安定性がある!?

MRは、医療に関する職種ですが、MRが属する医療業界は、医師を中心にした業界で、特殊な性格を持っているため、他の業界よりも狭い業界と言われています。

日本の労働市場のなかで、最も安定した業界は公務員業界です。公務員として働くということは、定年まで安定が約束されたということが言えます。

公務員ほどではないですが、医療業界に転職することができれば、かなり高い確率で安定を手にすることができると思います。

医療は人の生活に欠かすことのできないライフライン

と言うのは、やはり医療という特殊な業界であり、医療は、人の生活に欠かすことができないライフラインとなっていることが理由にあります。

誰しも健康であれば良いのでしょうが、生涯、一度も風邪をひかず、他の病気やケガもしないという人は、恐らくいないのではないかと思います。

このように、人は、自分の人生において医療業界となる病院のお世話になることはあると思います。

現代社会の動向によりニーズが高い

医療業界は、ニュースなどで話題にもなっていますが、高齢化の進展が加速しているため、高齢者と医療という関係性は深いです。

高齢者が多いということは、それだけ病気やケガのリスクが高い状態にあるということで、医療業界のニーズは、一層、高くなっています。

また、最近は、ケガや病気にならないための医療、つまり予防医療に対する意識が高まっていますので、この予防医療においても、医療業界は寄与しています。

医療業界成長の理由は高齢者の増加と予防医療ニーズの高まり!?

高齢者の増加と予防医療のニーズにより、医療業界は今後、更に人の生活に必要不可欠になり、当然、医療業界の市場が大きくなるということです。

業界としてマーケットが大きい業界や、成長産業となる業界は、倒産リスク、業績悪化リスクという観点では安心できますし、仕事も安定的な状況で従事することができます。

MRとして転職するということは、安定した業界、成長予測がある業界の医療業界で働くことができるということですので、『安定』を手に入れることができるのです。

成長している業界を企業選びの軸とするなら求人数がポイント!

転職市場は、時代を映す鏡とも言われていて、その時代で需要が高い業界や職種は、転職市場には求人の数として反映されます。

今の転職市場は、MRに限らず医療業界の求人は多くありますし、私が、今、ご紹介したように医療業界は成長産業であることが言えます。

転職活動の指標として、成長している業界を選びたい場合は、求人が多い業界は成長業界ですので、一つのポイントにしてみると良いかもしれません。

MRとはどんな職種?

次にMRとは具体的にどのような職種で、どのような仕事内容や働き方になるのか、このあたりをご紹介したいと思います。

MRとは、簡単に言うと医師のパートナーです。病院に通院して医師の診察を受けると、大体の場合、病状を早期に回復させることを目的に薬を出されると思います。

この薬は、医師が患者の状態を見て、どの薬が適当かを決めるのですが、MRは医師に対して医薬品の適正使用のための情報提供をする役割を持っています

MRの仕事は医師に対して医薬品の情報提供を行うこと

医師に対して医薬品の情報提供を通じて自社の医薬品を促進させることも仕事になっています。医師は、国家資格を持つ医療のスペシャリストです。

しかし、医薬品については、幅広い知識を持っているということはなく、医薬品の動きは速く、1年でいくつもの新しい医薬品が誕生するため、情報収集が難しいです。

そこで、医師はMRと取引することで、医薬品の知識や最新情報を知り、自分の医療に役立てています

MRは社会貢献性が高く思い責任をもつ!?

MRは、医薬品についての多くの情報提供を行うことで医師との信頼関係を作り上げ、それによって自社の医薬品を信頼して積極的に使ってもらいたいと考えます。

MRという職種は、病気やケガをした患者を間接的に治療に寄与するという意味で社会貢献度が高く、また、一方では、ビジネスですので利益を追求する必要もあります。

その立場は難しいのですが、バランスをうまく取ることで、社会貢献度も高く利益率も高い仕事ができます。

また、MRは医師と同じように人の生命に関する仕事とも言えますので仕事内容については、国で明確に基準があるぐらい、重い重責を持つ職種であることをご理解頂ければとお思います。

MRと資格

MRは、医療に直接、関わる職種ではないとしても、人が使用する医薬品を専門に扱う職種ですので、医薬品という観点では直接、医療に関わると言っても良いでしょう。

医薬品について、知識や情報が少なければ、最終的に被害を受けるのは患者です。そのため、MRにも国家資格ではないですが、資格があります。

MRの資格試験は難易度は高くないが、工数がかかる

国が認可した機関が行う資格試験に合格し、かつ、合格後に500時間近くの教育を受ける必要があります。

また、それだけでは事足りず、MRとしての実務経験が半年以上あるMR従事者に認定資格が与えられます

これをMRの認定資格と言いますが、この認定資格は国家資格とまではいきませんが、試験、教育、実務の三つのプロセスが含まれているため、かなり工数が必要です。

試験については、国家資格ではないため、合格率は7割から8割と言われていて、そこまで難しい試験ではありません。

当然、認定資格を持ったMRが信頼される

MRには、認定資格を持っていない方もいますが、基本的にどのMRも医師の信頼を得るため、また、自分もMRとしての知識や情報を蓄えるために認定資格を目指しています。

医師からしたら認定資格を持っているMRと持っていないMR、どちらのMRをより信頼し、自分のパートナーにしたいですか?当然、認定資格を持ったMRだと思います。

医療は人の生命に関わる重責のある仕事で、その中心は医師です。その医師は、信頼の置けるパートナーでなければ、取引しようとはしないと思います。

MRの転職市場

MRは、一時、人材不足になり、採用競争の過熱状態でした。今は、ある程度、過熱状態が収束したとはいえ、依然として優秀なMRを採用したいというニーズはあります。

私が求職者時代のMRを取り巻く転職市場は、MRは評判が高く、『次はMRで転職したい』、『MRって給料が高いらしい』という良い評判が飛び交う時代でした。

MRとはどんなものかなという興味本位で選考を受けたのですが、その評判通りと言いますか、個人的な感想としては、『これは、求職者から人気が出るよなぁ』と思いました。

昔ほどではないが今も安定と収入が期待できるMR職への転職

MRの求人には、未経験者でも初年度から出るのはなかなかないと思うぐらいの年収が提示されており、転職後のキャリアアップとそれに伴う労働条件のアップ率もすごかったです。

現在のMRは、比較的落ち着いてきているのですが、またニーズが上がっていますので、MRへの転職は安定と高収入を狙うことができると思います。

私の転職エージェントにも複数のMRの求人を抱えていますが、未経験者でも全く応募する求人がないかと言えば、そのようなことはありません。

MRの求人の探し方

MRの求人と相性が良い転職活動の方法は、転職エージェントです。転職エージェントには、非公開求人やその転職エージェントしか扱っていない独占求人もあります。

MRもこの傾向がありますので、転職エージェントを利用して転職活動をした方が有利になると思います。また、転職エージェントの次に有効な方法としては転職サイトです。

転職サイトは、一時期、非常に低迷して求人の数が減少していましたが、ここ最近は、日本経済の景気が上向きで、多くの企業が求人を公開しています。

MRの転職を希望する場合は大手エージェントの利用がオススメ!!

MRという職種は、転職エージェントである私から言わせると、レベルの高い職種で、MRの求人を公開する企業は、採用に苦戦することはほとんどありません。

ある意味、求人を転職エージェントや転職サイトに公開しさえすれば、他に特別な採用戦略を打たなくても、求職者の方から応募されるという自然流入がある職種です。

そのため、どの企業もMRの求人については、求職者の数が少ないハローワークや求人情報誌に求人を掲載することは、まずあり得ないと思った方が良いです。

転職エージェントのなかでも大手の転職エージェントとMRは親和性が昔からありますので、MRを希望する求職者の方は大手の転職エージェントを必ず利用した方が良いと思います。

MRの採用基準

MRの採用基準についてですが、昔はMR全盛ということで、転職市場にMRの求人が豊富にあり、転職を希望する求職者の方にとっては有利な市場でした。

しかし、ここ数年で、MRの人材不足が解消されて、一気に求人が減ったという状況でした。

ただ、ここ最近は、高齢化や予防医療の進展により、医療業界のマーケットが大きくなっていることに比例して、MRの数もそれまでより多く必要になっています

MRの採用基準の特徴は未経験者をあまり採用しないこと

採用基準については、この転職市場の求人数が影響するのですが、MRについても、その傾向があります。

今は、求人数が少なかった時代に比べると、どの企業もMRを積極的に採用する傾向にありますので、選考基準はやや下がっていると言える状態です。

そもそも、MRの採用基準は高い部類に入りますので、転職市場の動向により採用基準がやや下がったと言っても、転職しやすい職種とは言えないです。

MRの採用基準という観点での特徴は、未経験者をあまり採用しない傾向があります特に年齢が30歳を超える求職者の方は、未経験の場合は難しいでしょう。

段階的な転職活動!

MRの転職市場は、経験者優遇の文化を持っているため、未経験者の方には、かなり狭き門だと思います。

ただ、ジェネリック医薬品を扱う医薬品メーカーは、30歳を超えている未経験者の求職者の方でも、内定を勝ち取ることができる傾向もあります。

MR未経験者はMRとしての経験を段階的に積むことが必要

MRとして転職し、MRを自分の生涯の仕事にしたいと考えている求職者の方は、まず採用基準が比較的、緩いジェネリック医薬品を扱う医薬品メーカーにMRとして転職

そして数年、MRとして経験を積み、その間に認定資格も取得して、次の転職で大手の医薬品メーカーにMRとして転職する『段階的な転職』を計画した方が良いと思います。

転職回数は少ない方が良いのですが、MRの場合は、特殊で経験者でなければ、応募資格すら与えられない求人もありますので、まずはMRとして経験することが必要になります。

MRの採用ポイント

MRで選考を受ける際に、求職者の方が企業から書類選考や面接で高い評価を受けるポイントをご紹介したいと思います。

選考の際に評価を受けるポイントは、やはり経験者であることです。また、経験者と言っても数カ月、1年レベルでは、高い評価を受けることはありませんし、経験者とも見られません。

経験年数としては最低でも3年以上の実務経験は必要です。MRとして開業医(町医者)だけでなく、大手の病院(大学病院など)を担当した経験があれば、更に優遇されます。

大手の病院を担当しているMRは転職市場で有利

MRは、そのレベルにより病院の規模という基準で、担当が分かれます。

開業医を担当するMRは、MR経験が浅い人材が多く、それを経験した後に、大学病院などの大手の病院をMRとして担当するキャリアの積み方になります。

大学病院など大手の病院をMRとして担当する人材は、かなり優秀で医薬品の知識や情報について長けているため、MRの求人元である企業は高く評価します。

ちなみに大手の病院をMRとして担当できる人材は少ないため、転職時に年収が上がるということになります。

MRは花形!

医療業界のなかで、中心的な職種は医師ですが、医薬品も含めた医療業界としてみれば、MRも中心の職種で、花形となっています。

今のようにインターネットが普及していない時代は、営業職がどの企業でも花形の職種でした。

MRは医師に対して、自社の医薬品を紹介して、医師がその医薬品を扱うことが仕事になり、営業職の要素も多くあります。

MRは実力主義!高い年収を得られる可能性も!!

医薬品について医師はインターネットで取引することはありませんので、MRという職種は営業職が低迷している今の時代でも業界、企業ともに花形の職種です。

営業職と言えば、実力主義で個人業績により年収が変わります。MRも同じです。医師に認められて自社の医薬品を扱う機会が多ければ、それだけ評価が高く、年収にも反映されます

MRが扱う医薬品は高単価のものが多く、利益率も高いため、その分、個人に反映されるインセンティブの額も大きく、高い年収を狙うことができます。

MRの転職は求職者には最高!

数ある職種、求人のなかでも、『この職種で転職する求職者は、転職後に安泰』と思う職種や求人がいくつかありますが、MRという職種は、そのなかの一つです。

MRは求職者のみなさんのなかでも人気が高い職種で、人気がある理由も転職エージェントとしては非常に理解できます。

単なるイメージ先行で人気がある求人や職種もありますが、MRは、そのようなことはなく内容として十分、人気に比例する転職後の働き方ができると思います。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであり、転職後も自分らしく仕事ができることを祈り、今回の話を終わりにしようと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました。

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