京都の転職市場は、京都特有のものがある!
今回の記事の目次
古都、京都とは?
求職者のみなさん、こんにちは。
のっけから、転職とは一切、関係ないような見出しにしていますが、実はそのようなことはありません。各都道府県ともに、その土地の文化が転職にも大きく影響していることを求職者のみなさんはご存知でしょうか。
私は、転職エージェントとして企業の採用支援もさせて頂いております。東京を中心に活動していますが、今回の主役である京都も含め比較的、広範囲で活動していて、京都の転職市場も詳細まで把握しています。
私の転職エージェントでは、京都の企業との取引数が40社程度で、自分で言うのも何ですが、結構な取引実績があると思っています。
京都とも転職エージェントとして縁がある私から言わせると、京都の土地柄を一言で言うならば、『閉鎖的』です。
これは、京都の歴史を考えれば仕方ないことかと思いますが、私も、転職エージェントとして京都の企業と取引を始めた初期は、結構、ギャップがありました。
具体的には、京都府民が大好きで、その他の都道府県の人間に対してはそこまで好意的ではないということです。
ご存知の方も多いと思いますが、京都は、観光地として、世界的に見ても有名な場所ですが、あくまで観光という観点であり、転職市場という観点で考えると、京都府民以外の求職者の方は、京都で転職活動をするとなれば、ちょっとした逆境をはねのける必要があるように思います。
京都府民の方を否定しているのではないですし、京都の企業で仕事をされている方で京都府民の方は、みなさん良い方なのですので、誤解がないようにしてほしいと思います。
普段の京都の方々の考えとしては、横の繋がりや、これまでの人間関係を大切にすることが良くあり、それが転職市場にも大きく影響しています。
今回は、『京都の転職市場は、京都特有のものがある!』というタイトルで、京都の転職市場について、いろいろな視点から求職者のみなさんの転職活動にお役に立てる情報をご紹介したいと思います。
軽く笑い話ですが、転職エージェントとして京都の企業と取引するまでにかなり苦戦しましたので、このエピソードも後々、ご紹介します。求職者のみなさんの転職活動にも関わることですので。
京都の転職市場
まずは、京都の転職市場について、今回の話を起こしていこうと思いますが、京都には、京都を本社にする企業は全国でみてもそれほど多くはありません。
どちらかと言えば、やはり京都は観光地ですので、個人経営のお土産店や飲食店が多く立ち並んでいる場所です。
ただ、大手の企業は、京都が観光地であり、日本人はもちろんのこと、最近は多くの外国人観光客も訪れるため、その観光客をターゲットとして、京都には多くの支店や店舗があります。
そのなかで、求職者のみなさんが転職活動をするなかで、人気が高い職種となる営業や管理部門系の職種で採用活動を行う企業が京都にはどれだけあるのか?ということですが、求人数としては、求職者のみなさんからすると選べるぐらい豊富にあるということはありません。
理由はいくつかあるのですが、大きな理由は京都に本社を構える企業が少ないため、求人数もそれに比例して少ないということです。
もっと具体的に言いますと、京都は距離的に大阪と近く、大阪は、日本でも有数の商業地ですので、企業の多くは、京都に本社を構えるよりも、商業地である大阪に本社を構えた方が、経営的なメリットが大きいのです。
転職市場は、求職者のみなさんが主役ですが、採用する側の企業も主役です。この両者が主役ではあるものの、企業が採用活動をしなければ求職者のみなさんは転職することはできませんので、企業優先という構図になっています。
ですので、多くの労働者や求職者の方は、企業が多く、雇用される機会が多い場所へ流れる傾向にあり、最終的に、商業地として大阪が関西では発展しています。
転職市場においてライバルは大阪府
私の友人が京都にいますが、勤務地は大阪です。京都から大阪までは新幹線ですと15分程度、在来線を使った場合は1時間以内で通勤することができるため、京都に住んでいる方でも大阪が職場というケースが多いです。
日本で二番目の大きな商業地である大阪が近距離にあるため、企業や人が大阪に流れてしまい、京都のビジネスや転職市場については、そこまで、盛り上がっているということはないです。
ちなみに、今の日本は好景気にあり東京や大阪を中心に転職市場においても、求職者のみなさんからすると、多くの求人を確保し、複数の内定を獲得することが可能な売り手市場です。
この観点で京都の転職市場はどうかと言いますと、日本経済の恩恵を受けるぐらいの売り手市場になっているとは言えません。
観光業や飲食店などについては、観光客の増加とともに恩恵を受けていますが、そのような企業は個人経営が多く、求職者のみなさんが転職する対象ではないですし、そもそもとして、そのような個人経営の場合は、予算の都合上、転職エージェントや転職サイトに求人を出すということは、ほとんどないです。
京都で転職活動をされている求職者の方は、少し視野を広げて大阪も転職活動の範囲に含めてみると面白いと思います。
個人的には京都は大好きですが、転職活動という点においては、特定の職種を除いては、どのような求職者の方でも京都で難易度低く転職活動をすることができるとは言い難い状況にあると思います。
京都の転職活動の方法
求職者のみなさんのなかで、転職活動は何?と聞かれたときに、一番、最初に思い浮かぶ方法は何でしょうか?
私が転職エージェントをしているからということではないですが、多くの求職者の方は、自信の転職活動で転職エージェントを利用している場合が多いと思います。
今、この記事をお読みになって頂いている方もその通りだという方が多いでしょう。しかし、京都はどうでしょう。
私が転職エージェントとして京都の企業と取引するまで、かなりの労力を要したということを冒頭でご紹介したと思いますが、このエピソードもここでお話して、京都で転職活動をするなら、どの方法がベストかということをご紹介したいと思います。
求職者のみなさんが、転職活動をするなかで、転職エージェントを利用したいと思える場合は、転職エージェントに利用するだけの価値があるからだと思います。
一般的には、いくつかある転職方法のなかで、最も、求人数が豊富にあるものが転職エージェントになりますので、求職者のみなさんの今の転職活動の主流は転職エージェントになっています。
しかし、転職エージェントが求人をそこまで豊富に持ち合わせていないとなれば、求職者のみなさんはどうでしょうか。恐らく、多くの求職者の方は、転職エージェントではなく、違う方法を選択するのではないかと思うのです。
この状況がまさに京都では存在していて、大手の転職エージェントも京都に参入していますが、なかなか、企業との新規取引ができず、または、苦戦していて、求職者のみなさんに魅力的だと思わせるぐらいの求人数を確保することができていないのです。
これは私の転職エージェントも同じで、今でこそ、地道な営業活動により、ある程度の求人数を確保していますが、当初は、京都の閉鎖的な文化が影響して、進捗があまり良くなかった・・・というよりも、京都は撤退しようと思うぐらい進捗率は最悪でした。
転職エージェントは、慈善活動ではなく、どの企業も経営であり、ビジネスです。つまり、利益を追求する必要があり、経営を継続していくためには、コストを3倍以上上回るぐらいの売上が必要です。
そうでなければ、労働集約型のビジネスである転職エージェントは、成り立ちません。
この状況から、京都で転職活動をするのであれば、転職エージェントは使わないとまでは言いませんが、転職エージェントを中心に転職活動を行うよりも、他の方法を中心に利用した方が、転職活動の進捗は良いと思います。
京都は地方である!
京都は、日本で考えると観光地とは言えど、地方に分類されます。京都も含めた地方の場合、東京や大阪、名古屋と違い、転職エージェントが主流というよりも、転職サイトやハローワークが主流になっています。
私は、転職エージェントとして、情報収集のために、また、京都の転職市場や求職者の方の動向を知るために、京都のハローワークにいくつか通ったことがありますが、東京との対比で考えると一目瞭然なのですが、東京のハローワークは、人はまばらで、ハローワークに通う方と言えば、高齢者が目につきます。
しかし、京都はと言いますと、ビジネス現役世代と言える20代、30代、40代の求職者の方が多く通っていました。求人数も豊富にあり、東京都は真逆の現象がそこにあります。
また、ハローワークと共に京都で主流となっている転職方法は、転職サイトです。
転職サイトは、一般的に、昔は主流でしたが、今は、転職エージェントの台頭により、若干、盛り返しているとは言え、転職エージェントよりも利用率は低い転職方法です。
ただ、京都では、転職サイトを利用する求職者の方が多くいます。
私が転職エージェントとして思うに、京都で転職活動をするのであれば、効率的に生産性高く行うために、ハローワークと転職サイトは必須として、転職エージェントは3番目ぐらいの立ち位置で考えておいた方が良いでしょう。
なお、京都で転職活動をされる求職者の方にはタイプが2つあると私は思っていて、1つは、既に京都で仕事をしていて、京都で転職活動をする方で、もう1つは、京都以外で仕事をしていて、諸事情により京都で転職活動をする方です。
前者については、ご自身も京都の水に慣れ親しんでいると思いますので、そこまで心配することはないと思いますが、後者の方は、京都のことをまず知らなければ、転職活動で苦戦する可能性もありますので、この記事を是非、参考にして欲しいと思います。
京都の求人状況
京都には大手パチンコメーカーなど、日本全国で名の通った大手企業も存在しますが、大半は中朝企業や大手企業の関連会社だったり、京都地場の中小企業です。
大手企業の場合は、本社が京都にありますので、今、この記事を読んで頂いている大半の方が希望する営業系や管理部門系の職種、企画系の職種の求人はありますが、求人数がそもそもとして少ないため、また、応募数が非常に多いため、相当な競争率になり、内定が出ない、選考途中で見送りになるという方の方が圧倒的に多いと思います。
営業系はそこまでではないですが、企画系や管理部門系の職種は、企業内のポジション数が少数のため、また、定着率が高いため、転職市場に求人が出回ることは、あまりないと思った方が良いです。
このような背景から京都でこれらの職種で転職活動をしたいという求職者の方は、苦戦は必至でしょうし、私からアドバイスさせて頂けるのであれば、それらの職種はもちろん、第一希望として良いと思いますが、妥協案や折衷案として違う職種も希望枠に入れておいた方が良いでしょう。
転職活動に苦戦して、生活の安定が損なわれるのであれば、本末転倒で転職活動を行う意味がないので。
また、京都でこれらの職種で転職活動をする求職者の方は特に心得て頂きたいのですが、絶対に現職を退職してから転職活動をしてはいけません。
苦戦が必至ですので、転職活動が長期化する可能性があり、先程、ご紹介したように安定的な収入の確保がなく、生活が圧迫されてしまいますので。
私は転職エージェントとして京都で転職活動を行う求職者の方を支援していますが、他のエリアに比べて、離職して転職活動を行っているという方は少ないように感じます。
京都で狙い目の求人
このように転職市場がそこまで熱くない京都で、求職者のみなさんが転職活動を行うのであれば、是非、狙って頂きたい職種があります。
それは、IT関連の職種です。IT関連の職種とは、エンジニアやWEBデザイナー、プログラマーなどがあると思いますが、日本全国を見ても、IT関連の職種のニーズは高く、転職市場においても人材枯渇状態にあります。
京都も例外なく同じで、IT関連の職種の求人はあっても、応募者が少ないということで、もし、IT関連の職種の経験やノウハウがあるという求職者の方は、かなりアドバンテージがあると言えると思います。
京都には、多くはありませんが、IT関連の企業もありますので、これらの企業もIT関連の職種の求人は継続的に公開していますし、他の業界の企業も同様です。
また、京都だけではないですが、京都についても、あまりに人材がいないために、選考基準を引き下げて、未経験でも応募可能という求人もありますので、本来であれば、希望は低いIT関連の職種であっても、生活を一番に考えて、IT関連の職種で転職活動を行っても良いと思います。
なお、IT関連の職種は、京都も高賃金が見込めます。
その他の京都で狙い目の求人はホテルや旅館と言った宿泊施設の求人です。接客業というジャンルになりますが、京都では、ホテルや旅館が多くありますので、その分、求人も豊富にあります。
私の転職エージェントでは、ホテルや旅館の求人が豊富にありますし、他のエリアでは、そこまで人気はないのですが、京都は別で、求職者の方にも人気がある職種になっています。
求人数が多いため、応募者が多いとは言えど、そこまで求人倍率が高いということもないため、私、個人としては、京都で転職をお考えであれば、一番、無難な選択のような気もしています。
あくまで、私の個人の見解ですので、参考程度にして頂き、詳細については、求職者のみなさんご自身で何らかの方法でマーケティングされた方が良いと思います。
京都では転職エージェントの革命児とも言える転職エージェントの紹介!
先程、京都の転職市場は、転職エージェント主流ではなく、ハローワークや転職サイトであるということをお話しましたが、ここで、京都の転職エージェントについて触れたいと思います。
転職エージェントには、地域密着で、その地域に根付いた営業戦略で他社差別化を図り、生き抜いている転職エージェントがあります。
私は転職エージェントですので、このことはかなり詳しいのですが、日本には47都道府県がありますが、どの都道府県にも、地域密着型の地元を中心に転職エージェント活動をしている企業が最低でも1社はあります。
京都も例外なく、地域密着型の転職エージェントが存在していて、その転職エージェントとは、オムロンパーソネル株式会社です。もしかしたら、今、この企業名を聞いて、『???』となった求職者の方も多いでしょう。
この転職エージェントは、京都を中心に関西方面で主に事業展開していて、全国的には知名度は低いです。
オムロンパーソネルは、東京にも一応は拠点はありますが、転職支援実績は、あまりなく、東京を中心に活動をしている私の転職エージェントと対比しても、かなり知名度が低いです。
そのため、東京で転職活動をされている求職者の方は、あまりお勧めできる転職エージェントではないですが、場所を変えて京都で転職活動をしたいと考えている方は、転職エージェントのなかでは、かなり知名度が高いですので、登録した方が良いと思います。
京都では転職エージェントは3番目とお話しましたが、3番目であっても、他の転職エージェントを利用するよりも、転職方法としてのメリットは大きいと思います。
その理由はなぜか?1つは、京都という地域が閉鎖的であり、人の繋がりを大切にし、京都愛強いからです。
京都を主戦場として活動しているとなれば、京都の企業で働く労働者は、当然、京都に住んでいることが多いですので、応援しようとする訳です。
そのため、オムロンパーソネルは、京都地場の企業とのネットワークが強く、横の繋がりで、紹介社数が多く、求人数も他の転職エージェントに比べると抜群にあります。
オムロンパーソネルの特徴
オムロンパーソネルの転職エージェントとしての特徴は、京都の企業から好意的にされているということは、もちろんですが、他の機能的な特徴をここではご紹介したいと思います。
全国的には、知名度は低いですが、オムロンパーソネルは、総合人材サービスを手掛けています。
最近、流行になっていますが、第二新卒の求職者の方を対象にした転職支援も行っていますし、その他、高齢者向けの転職支援やエンジニア転職にも特化した動きを取っています。
また、派遣事業にも積極的に取り組んでいます。求職者のみなさんからすると、オムロンパーソネルを利用することで、派遣という選択肢も鑑みることが可能ですし、職種特化型でもありますので、利便性は高いと思います。
基本的に、オムロンパーソネルは、ワンフェイス型を採用しているため、企業担当者が、求職者のみなさんのキャリアアドバイザーとしても担当するため、企業の詳細部分まで求職者のみなさんに紹介することができる環境にあります。
ただ、キャリアアドバイザーの質はと言われると、これは、オムロンパーソネルを利用している求職者の方、数人から聞いた情報ですが、そこまでレベルは高くないということでした。
基本的に、求人の紹介のみで、書類選考のための履歴書や職務経歴書の添削はありませんし、面接対策となる模擬面接の実施もありません。
これは、転職エージェントの私から言わせると、質が低いということではなく、ワンフェイス型を採用している転職エージェントであれば、仕方ないという部分もあります。
なぜならば、ワンフェイス型の場合、1人で、企業と求職者のみなさんを担当することになりますので、単純に業務量がツーフェイス型よりも2倍ということになり、履歴書や職務経歴書の添削や模擬面接に時間を割くリソースがないためです。
ですので、私の見解としては、オムロンパーソネルは決してレベルの低いキャリアアドバイザーではないと思います。
その理由として、登録時に求職者のみなさんの面談をするのですが、そこで、人材育成などのカウンセリングも実施してくれるからです。
面談はどの転職エージェントでも必須に近いぐらい行いますが、オムロンパーソネルは、面談内で、求職者のみなさんの底上げを目的にカウンセリングまで実施してくれます。
もちろん、費用は一切の負担はありません。
恐らく、京都で活動する転職エージェントのなかで、人材育成まで対応してくれる転職エージェントはオムロンパーソネル以外にないと思います。
オムロンパーソネルの活用方法
オムロンパーソネルを利用して、転職することができれば、それはベストなことだと思いますが、そもそもとして、京都の企業は転職エージェントを利用するよりも転職サイトやハローワークを利用する傾向が高く、京都の地場の転職エージェントと言っても、求人数はそこまで多くありません。
そのため、オムロンパーソネルを利用して転職活動をしても、誰でも転職することができるとは言い切れないため、私なりにオムロンパーソネルを利用するコツをご紹介します。
転職サイトやハローワークを利用して転職活動を行うと、転職活動や選考に関係する一切のことを求職者のみなさん自身が行わなければなりません。
恐らく、現職に在籍しながら転職活動をしている求職者の方が多いと思いますので、転職活動に割ける時間がなく、転職活動自体の質が下がる恐れがあります。
そこで、京都府内では、知名度が高く、京都の企業も京都の地場の企業は好意的にするという関係性をうまく利用して、転職サイトやハローワークで見つけた自分が希望する求人を、オムロンパーソネルに共有して、オムロンパーソネルに営業してもらい、その企業がオムロンパーソネルに求人を公開するようにするのです。
そうすると、求職者のみなさんは、自分が希望する求人企業にオムロンパーソネルから応募することが可能ですし、選考に関する手間となる事務的な面接調整などをオムロンパーソネルが代理対応してくれます。
これを繰り返すことで、求職者のみなさんは直接応募よりも転職活動の生産性が高く、また、オムロンパーソネルから企業の詳細情報も把握することができると思います。
オムロンパーソネルも、新規求人が多ければ、それだけ、求職者の方からお評判は高まり、その求人でオムロンパーソネルからの紹介で決まった場合は、手数料が企業から支払われますので、悪いことは一つもありません。
この方法を有効に活用することで、京都の閉鎖的な状況を打開することにも繋がるでしょうし、求人数が少ない職種で、内定難易度が高い求人からも内定を貰える可能性が上がると思います。
京都の企業の選考について
続いては、京都の企業の選考の特徴についてご紹介したいと思います。私は、実際に転職エージェントとして京都の企業とコミュニケーションを取る機会があり、そこから、いろいろな情報をキャッチアップしていますので、ここでご紹介する内容は、的外れではないと思います。
京都の企業、特に人事担当者や経営層の方が、生まれも育ちも京都である場合、採用に多少、不公平感があります。
通常、中途採用の場合、求職者のみなさんの個人的な部分は軽視され、それまでの経歴や実績、スキルなどが優先されるのですが、多少、違いがあります。
具体的に言いますと、応募する求職者の方が生まれも育ちも京都である場合と。そうでない場合で違いがあるということです。
やはり、地元愛で、横の繋がりを大事にし、閉鎖的な土地であるため、地元人を好意にする傾向があり、それ以外の場合よりも、書類選考通過率が違うようです。
ある京都の企業で、その企業の人事担当者は、生まれも育ちも京都ですが、その人事担当者から、同じ実績、スキル、能力を有している場合、生まれも育ちも京都という候補者を優先すると言っていました。
これは1社、2社ではなく、私が転職エージェントとして取引する企業の多くが同じことを言っていますので、各論の世界ではないです。
生まれも育ちも京都という求職者の方は、それだけで有利ですし、逆に京都以外という求職者の方は、若干、不利な状況で転職活動をする必要があるかもしれません。
この話を読んで、京都以外の方は、京都で転職することを消極的になるという方もいるかもしれません。
しかし、生まれも育ちも京都という求職者の方よりも、能力やスキル、経験が高ければ、この地元びいきの影響を受けることはありません。
是非、京都以外の求職者の方は、京都で転職活動をするのであれば、転職活動をするまでに、現職などでしっかり実力をつけて、転職市場でマーケットバリューを高めておくことをお勧めします。
京都の面接
京都の企業の面接に転職エージェントとして何度か同行していますが、これは100%と言っても過言ではないぐらいのことですが、どの企業の面接も非常に穏やかです。
恐らく京都という土地柄がそうさせているのかもしれませんが、圧迫面接ということは一度も聞いたことがありません。
もちろん、その他、例えば聞かれる質問については、企業ごとに、職種ごとに違いはありますが、求職者のみなさんは面接の雰囲気が重く、自分の力を発揮できなかったということはないのではないかと思います。
逆を言えば、あれだけの穏やかな面接環境で、自分を出せなかったという場合は、恐らく、求職者のみなさん自身の面接への対処法がミステイクしているかと思いますので、しっかり課題として捉えてブレイクダウンした方が良いでしょう。
京都の労働環境
求職者のみなさんは、転職活動を経て、どこかしらの企業に転職し、転職後に労働をすると思いますので、転職市場だけみてはいけません。必ず、企業の労働環境が自分に合致するのかなどもしっかり見極めて欲しい情報です。
そこで、ここでは、京都の企業の平均的な労働環境について軽く触れておきたいと思います。京都は地方に分類されますし、また、観光地でもあり、国指定の建造物が多くあります。
京都は町並みや風紀を乱すことがないようにということで、自然的な発生として、あまり残業時間が多いという企業はありません。
ある程度の残業はありますが、過重労働という状況はないため、求職者のみなさんは転職後は安心して仕事をすることができると思います。
賃金面については、地方に分類されるため、人材枯渇状態にあるIT関連の職種以外は低いと思った方が良いです。何との対比で、私が低いと言っているのかと言いますと、都心部のエリアとの比較になります。
東京は、ある意味、異常な高賃金ですので、あまり比較してはいけないと思いますが、その他の都心部と比べても京都はやや低いと思います。
私としては、安心・安全を担保できる地域が京都だと思っています。
最後に・・・
今回は、京都を中心に転職市場や選考などについてご紹介してきましたが、いかがでしょうか。私自身が、京都とは縁が深いため、求職者のみなさんにとってはあまりメリットと感じない側面の話題も書かせて頂きました。
しかし、現実から逃げて、京都で転職することは難しいでしょうし、知っておいた方が、事前に対策することもできるでしょうし、是非、前向きに捉えて頂ければ幸いです。
余談ですが、個性として、気候の暑さに弱い、住みたくないと思っている求職者の方は、京都は絶対にやめた方が良いです。地形的に、京都は盆地が連なっているため、夏場は猛暑となり厳しい暑さになります。
特に、職種上、営業職については、外回りになりますので、1日で体重が激減することもあるそうです。
また、京都は車社会ですので、自動車免許を持っていない場合は、営業時に社用車を利用できないなど、不便がありますし、京都の企業は選考で自動車免許の有無も重要視します。
仕事とは直接関係ない部分も、京都で転職活動をするのであれば、大切なことだと言えるでしょう。