セールスエンジニアとはどのような職種?

みなさん、こんにちは。

求職者のみなさんは、転職活動を行う際に、転職先となる企業には当然、業績というものを気にされると思います。かつては、私も、求職者として転職活動をしましたが、みなさんと
同じように業績が好調の企業を希望していました。

業績とは、売上と利益の2つがありますが、私は売上よりも利益を優先的に考えていました。企業にとって売上とは、『その企業がどれだけ社会に貢献しているのか』の証拠であり、
売上が高ければ消費者の生活にそれだけ役立っているということになりますし、利益とは、『企業が存続するためには、必要不可欠なもの』です。利益が売上を上回るということは絶対にあり得ませんが、利益が大きければそれだけ、その企業の健康状態は優良で倒産リスクは低いということになります。

私が転職活動していた当時は、今の転職市場とは若干違いがあります。当時の転職市場では、IT関連の業界や業種については、今ほど目立ったものではなく、また、転職活動を行う
求職者からしても今ほど馴染みのあるものではなかったです。

IT関連の企業には、企業知名度が低くベンチャー企業と呼ばれる小規模の企業が多く、そのなかには、ブラック企業もたくさんあった時代です。ベンチャー企業は、大手企業と異なり、企業の体力、資金が小さく従業員を多く雇用することができないために、少ない従業員で大手企業と同じような労働量を担保するためには従業員ひとりに与えられる業務量が非常に多く、必然的に労働時間も長くハードワークが当たり前でした。

当時も私のように転職活動する求職者は多くいたのですが、このようは働き方があるベンチャー企業の多いIT関連の業界や企業については、イメージが悪く応募を控える求職者が多かったです。

IT関連の求人は、当時も多く、また、今は、当時の倍以上の求人数が転職市場にはあります。社会がIT関連に対して当時とは異なり良い印象を持つようになり、現時点で、IT業界で働く求職者も多いですし、転職活動でIT関連の業界や企業を希望する求職者もかなり増えています。

IT関連の企業は今の社会経済においては必要不可欠なものであり、消費者にとっても必要不可欠なライフラインと言っても過言ではないぐらい日本では浸透しています。また、企業としてもIT関連の職種は企業発展のためには、外せない職種となり、どの企業でも積極的にIT関連の職種については多く求人を公開して求職者を採用しようとしています。

今回は、現代社会、企業社会においてはニーズがかなり高い、IT関連の職種の中でも、『セールスエンジニア』という職種について、ご紹介したいと思います。

まずは、IT関連の職種を取り巻く環境から、今回の話を起こしていこうと思います。

IT関連職種を取り巻く環境

IT関連の職種は、先程、お伝えしたように日本経済や企業内では必要不可欠でニーズが非常に高いです。そのため、多くの企業が必要性を感じてIT関連職種の求人を中途採用者で補おうと転職エージェントや転職サイトへ求人を公開しています。

しかし、そこまでニーズがあるのであれば、採用費も安く雇用後の人件費も中途採用者よりも安い新卒採用者で補った方は効率が良いと思うと思います。まさにその通りで、新卒採用を雇用した方が採用コスト、人件費の面で企業からするとありがたいのです。

しかし、IT関連の職種は非常にテクニカルなスキルが必要で、経験や知識が低い新卒採用では入社後に企業はIT関連職種について、教育することが必要で、そうなると時間や費用という教育コストが発生して、逆に割高になってしまいます。

例えば、一般的にはスキルや経験が強く影響しない営業職では、どの企業も労働力や労働量を確保するために、高い採用コストや高い人件費を中途採用者にわざわざ支払うことはなく、新卒採用でカバーしようとします。

みなさんのなかには経験がある方もいるでしょうし、その姿を見たことがあるという方もいるでしょう。毎年、春になるとスーツを着たどこかの企業の新卒者が、営業先となる企業へ飛び込み営業して名刺交換の練習をしていることがあります。

これが、営業職がそこまで高いスキルや経験を必要としない証拠です。IT関連の職種は、絶対にこのようなことはありません。スキルがなければ仕事にならないためです。

IT関連職種は人気が高い

IT関連の職種はどのような職種であっても今の転職市場ではかなり人気があります。しかし、採用する企業としては、この人気が高いため、なかなか採用できないということで中途採用活動に苦戦していることが多いです。

IT関連の職種の求人は、求職者にとっては良い意味で需要と供給のバランスが崩れていて、転職市場では、空前の売り手市場、つまり、求職者が圧倒的に有利な市場になっています。

なかでも、システムエンジニアやセールスエンジニア、プログラマーに関しては3大巨頭と呼ばれるぐらい高い人気を持っています。求職者のみなさんのなかに、この職種を経験しているという方がいらっしゃいましたら自信を持って転職活動をしてください。必ず内定を勝ち取ることができる最高の転職市場です。

なぜ、私がここまでこれらのIT職種について、断言できるのかと言いますと、私は現在、転職エージェントとして求職者の転職支援をしていて、企業からも求人を多く受けています。転職支援のなかで、IT関連のこの3つの職種については、求人数がかなり多く、求職者が少ないということで、書類選考通過率も高く、内定が出るというケースがほかの職種の求人と比較しても競争優位性の高い職種と言えるためです。

しかも、求人を発注する企業からは、『早く紹介してほしい』と催促が来るぐらいどの企業でも採用を急いでいる職種です。ほかの職種でも稀にこのように企業が催促することはあるのですが、IT関連のこれらの職種に比べると全然少ないですし、ほかの職種は企業としても複数の転職エージェントを利用しているので、ほかの転職エージェントからも紹介があり、採用活動ではそこまで苦戦するということはあまりありません。

しかし、IT関連のこれらの職種については、ほかの転職エージェントからも紹介が少なかったり、まったく紹介がなかったりするため、どの企業でも採用を急ぎたいと考えています。

あまりに求職者がいなさ過ぎて、なかにはこのような企業も・・・

このように多くの求人を公開する企業は、中途採用活動に苦戦しているために、本来であれば、即戦力となる経験者を採用したいなかで、未経験者も採用枠に含めようとしますし、また、新卒採用で補おうとしたりしています。

未経験者の求職者や新卒者を採用すると、教育コストが発生するため、できれば控えたいところですが、教育コストが発生したとしても、企業としてはこれらの職種に興味があり、やる気のある人材を採用して、将来的に貢献して欲しいと考えているのです。

しかし、企業としては即戦力となれないのであれば、現状の人員不足を解決することができず、未経験を採用したとしても引き続き、同じ求人で経験者を募集し続けるという状況になっています。

補足ですが、今、ご紹介したシステムエンジニアやセールスエンジニア、プログラマーのほかでも、WEBデザイナーも同じ状況にあります。

そもそもとして、なぜ、このように転職市場にはこれらの職種の経験がある求職者が少ないのでしょうか?

理系人材の不足

日本では、理系人材が就職活動や転職活動で苦戦するという時代がありました。これは、企業が求める人材基準で、文系や体育会系の人材を優先的に採用するという企業が多く、そのため、就職や転職に有利な文系や体育会に属する人材が多かったためです。

昔は、今ほどIT関連での発展がなかったため、また、どちらかと言えば、営業職を多めに採用する傾向にありました。営業職にはいろいろな面で理系人材は向かないとされる傾向がどの企業にもあり、理系人材の採用を控えるという時代だったのです。

今はこのように理系人材が昔ほど枯渇状態にあるということはありません。ただ、全体的な割合としては理系人材が不足していることは事実としてあります。IT関連職種は、文系や体育会系よりも理系人材と相性の良い職種で、理系からIT関連職種に流れるという傾向が強くあるのですが、そもそもとして理系人材が不足しているということは、流れる先のIT関連職種の人材も少ないということになります。

今は、ちょっと変わった転職市場になっていて、経験はなくてもやる気や興味がある文系や体育会系の求職者も増えています。特に体育会系の人材とPCを多用するIT関連職種のイメージはありますか?私はあまりイメージできませんが、転職エージェントをしていると体育会系の求職者とも出会うのですが、企業ニーズが高いIT関連の求人に興味を持つ方が増えています。

昔は、体育会系=営業職ということが一般的でしたが、体育会系市場でも変化が起きつつあります。

セールスエンジニアの仕事内容

数あるIT関連職種でも企業からのニーズが高い職種の一つであり、今回の中心となるセールスエンジニアの仕事内容についてご紹介したいと思います。これまでご紹介したセールスエンジニア含めたIT関連職種がいかに転職市場では勝ち組になれるかを考えながら、仕事内容についても読んで頂きたいです。

と言うのは、セールスエンジニアも転職市場では求職者があまりいませんし、むしろ、システムエンジニアやプログラマーがIT人材のなかでは中心的なものであり、自分の系得kンやスキル、知識を存分に活かすことができるとされているため、求職者の多くもセールスエンジニアではなく、システムエンジニアに流れる傾向にあるからです。

つまり、セールスエンジニアの求人に応募することは、かなり内定確度が上がるということになりますが、同じIT関連の職種でありながら、業務的には共通項が多いシステムエンジニアに流れるのか、仕事内容が着眼点になりますので、しっかり理解しなければ、転職後に『こんなはずじゃなかった』ということもあり得ます。

セールスエンジニアは営業的な仕事もある!!

セールスエンジニアとは、その職種名が表す通り、『セールス』と『エンジニア』の二つの仕事をすることになります。

労働者では、人気の職種と不人気の職種がありますが、どの時代でも不人気の職種は何かご存知ですか?特に求職者が対象となる転職市場では。

結論から言うと、『営業職』です。企業で働いた経験がないため、新卒採用では、営業職も人気がある職種ですが、求職者は、新卒時代に営業を経験して、『もう二度と営業はやりたくない』と考える求職者の方もいると思います。

新卒者が営業を志望する理由は、営業を実経験したことがなく、出世するためにはまずは営業ということを両親などから聞いているためのようです。私も新卒時代に、意味も分からず、『まずは営業』ということで営業部門へ配属されています。企業も直接、売上や利益に貢献する営業に回したいと考えています。

この不人気の職種の営業という要素もセールスエンジニアにはあるために、同じエンジニアであってもシステムエンジニアへIT人材が流れるのです。IT人材も求職者です。営業の経験はなくとも、営業がどれほど不人気で理不尽な環境があり、体力的に精神的にもしんどい部門か知っています。

また、IT人材の特徴は、専門的に自分が持つ経験やスキルを100%、転職後に活かしたいと考えるタイプが多いです。転職後は、自分が希望するIT関連のその職種だけに注力して存分に経験を活かしたいと考えますが、セールスエンジニアとなれば、その仕事内容には、半分程度、営業の仕事も入っているため、丸々、エンジニアの仕事ができるということはないのです。

そうなると、自分のスキルや経験を100%活かすということが難しいと考えますし、技術職であるエンジニアでありながら、営業数字を持つ環境を敬遠するようになります。

ちなみに、私が経験やスキルのあるエンジニアであっても、自分のそれまでの経験を十分に活かせず、また、ノルマがある環境は正直避けたいので、システムエンジニアに流れると思います。

IT人材にはもう一つ特徴があり、相手がPCなどの機械的なものであれば黙々と仕事を
進めることができて、精神的に気楽に感じるのですが、相手が取引先などの人である場合は、自分以外の都合で仕事がうまく進まないことにかなりのストレスを感じることが多いです。

自分以外を理由として仕事が思うように進まないこと、そして、そのような環境のなかで営業数字も付加されるという状況は、技術者であるエンジニアとしては転職後の労働環境としては避けたいと考えます。

セールスエンジニアの具体的な仕事

セールスエンジニアとは、先程、ご紹介した通り、自分が得意とする、経験の深いエンジニアでの仕事をすれば良いということはありません。営業職と技術職、両方の要素を持つ職種になります。

どの業界や企業でも今の時代、IT関連の職種は必ず存在しますが、セールスエンジニアを必要とする企業は、自社開発したIT機器、主にはソフトウェアやOA機器などを扱う企業ではセールスエンジニアのニーズが高いです。

本来、営業マンが自社開発のIT機器などを法人や個人へ売り込む必要があるのですが、IT機器については、かなり専門分野になりますので、細かい商品スペックを把握していることが営業マンにはない場合が多く、そうなると、打合せなどでお客様からの質問に的確に答えることができず、その分、機会損失となり、売上や利益に繋がらないことがあります。

これは営業マンのレベルが低いということではなく、どのような人でも自分が開発したり、製造したりしていない物に対して、細部まで説明することができないと思います。

そのため、営業マンについても全く同じことが言えて、この部分を解決するためには、実際にその商品に開発や製造に関わった人材が商品説明をした方が効率的なのです。

そのため、営業マンが新規開拓した企業や既存の取引先からのニーズによりアポイントが入った場合、営業マンと同行して打合せに同席します。ニーズのある企業も打合せに参加する相手は、その商品を扱う場合がほとんどですので、かなりテクニカルな質問も多く、その担当者と技術的な交渉や折衝を行います。相手先の担当者の質問に対して的確に答えることができれば受注確度が高まりますので、今の時代、IT機器などを扱う企業としては営業職とともにセールスエンジニアは必要不可欠となっています。

また、契約成立後についても、実際にその企業に商品を導入する場合、顧客に対して、利用説明を行ったり、なかには、全社的なIT機器となることもあり、その企業の全社員に向けて研修を行うこともあります。

セールスエンジニアの仕事は、技術者として商品を開発する工程に関わりながら、営業マンの受注確度を上げるために営業先へ同行して商品説明を行なったり、導入後も顧客となる企業内で全社に対して研修を行うため、業務範囲が広く、また、まったく違う職種についても対応する必要がある非常に難しい仕事内容です。

セールスエンジニアのやりがい

セールスエンジニアという職種は、『技術』という観点から商品の製造に関わることもできますし、また、『技術』という観点から商品販売の戦略にも関わることもできます。

更には、『技術』という観点で営業戦略や、実際に営業現場に出て顧客との交渉に関わることもできます。そのため、商品の開発からその商品が顧客に導入され、導入後のすべての工程に中心的な役割で関わることができます。確かに業務領域が大変なことは否定できませんが、その分のやりがいは多いと思います。

IT機器は営業職よりも開発した技術職の方が詳細まで把握しているため、その企業内でも営業部門へ商品の研修や、どのよう特徴を打ち出すことで、顧客は納得するかマネジメントすることも可能です。企業内ではかなり優位な立場で仕事をすることができるかと思います。

一方では、企業内外問わず、IT機器などや技術に対して詳しくない人に対して分かりやすく説明するスキルが求められることももちろんあるため、各現場ごとに求められる役割が変わりますので、ある意味では、営業職やシステムエンジニアやプログラマーよりも大変な仕事かもしれません。導入段階では、顧客も使用に慣れていないため、その都度、問題が発生し、頻繁に呼び出されることもありますので、肉体的・精神的なタフさも求められます。

セールスエンジニアの転職市場

IT関連の職種はどの企業も必要で、セールスエンジニアについてもそれは例外ではないのですが、特に、IT機器を扱う事業を展開する企業からは非常にニーズが高いです。また、求人の数も豊富にあり、セールスエンジニアを希望する求職者としては十分な内定確度となるでしょう。

しかし、セールスエンジニアはエンジニアとしての技術的な経験を必要とする職種となるため、未経験の場合は、苦戦もあると思いますが、先述の通り、どの企業もIT人材については採用活動に苦戦して経験者を採用することが難しい状況にあるため、未経験であっても十分なチャンスがある職種です。

また、セールスエンジニアを希望する求職者の方は、もう一つ有利な点があります。セールスエンジニアもエンジニアであり、システムエンジニアもエンジニアです。この二つの職種は、技術職であり、実際の業務についても共通項が多いです。エンジニア人材は、自分も経験を十分活かせる、その業務に集中したいと考えるために、営業要素などエンジニア以外の要素を持つセールスエンジニアを志望するというケースはあまりありません。

そのため、ただでさえ、求職者の数が少なく、しかもライバルとなる同じエンジニアもシステムエンジニアに流れるということになれば、更にセールスエンジニア求人での転職は有利になると言えます。

セールスエンジニアとして狙い目の求人は大手のIT機器メーカーだと思います。資金力も十分にあり、社会的な知名度も高いため、本来の得意分野ではない営業についても営業しやすい環境であり、資金力があるため、開発に関わる際に、大きな予算を貰えることがあり、自分の作りたい物を開発することもできるかと思います。

その逆に注意点もあります。セールスエンジニアは、IT機器メーカーだけが必要とするのではなく、最近、良く見かける大手家電量販店でもニーズが高いです。大手家電量販店では、家電以外にもIT機器も多く取り揃えていて、大手家電量販店の従業員では来店した消費者の質問に答えることが難しく、そうなると、IT機器や技術に強く、顧客対応もできるセールスエンジニアの必要性が高くなります。

家電量販店からのセールスエンジニアのニーズもあり、私の転職エージェントにも求人がありますが、条件面では、IT機器メーカーの求人に比べると劣ります。業務内容も営業的な要素となる店頭スタッフとして顧客の対応を行う仕事が主で、実際に販売するIT機器の開発に関わることはほとんどありません。

同じセールスエンジニアと言っても、企業それぞれに求める仕事内容が違ったり、営業と技術の割合が違いますので、エンジニアやセールスエンジニアの経験を持つ求職者の方は、自分の希望に合致した求人に応募した方が良いと思います。

セールスエンジニアの求職者は、今の時代は、自らが求人を選べるぐらい売り手市場ですので、転職活動において妥協することは一切不要だと私は思います。

経験はなくてもセールスエンジニアで転職したい求職者へ

エンジニアやセールスエンジニアの経験を持つ求職者は、ほぼ問題なく転職活動ができると思いますが、エンジニアやセールスエンジニアの経験がない未経験の求職者がセールスエンジニアになりたいと考えている場合もあると思います。

この場合は、本来は経験があるため、特に資格は必要ありませんが、未経験を補う要素としては、やはりIT関連の資格は欲しいところです。未経験の求職者も採用される転職市場とは言え、経験がない分、内定時の条件は下がります。しかし、その条件を下げない方法としては、資格だと思います。

また、セールスエンジニアは技術職の要素ももちろん持つために、その分野における専門知識がないと難しい仕事内容になりますので、独学でも構いませんが、夜間の専門学校に通うなり、ある程度の基礎知識は必要です。企業の中には、セールスエンジニアを自社で育成するための教育プログラムを持っている企業もありますので、未経験でもやる気さえあれば問題ないという企業もありますが、条件は絶対下がると考えた方が良いです。

恐らく、最初のうちは研修がほとんどですし、研修を終えても給料が上がるということはなく、営業同行や顧客対応で業務量は増えます。しかし、それでも給料が上がるということは、その段階では考えにくいです。

セールスエンジニアもそうですが、3年やってようやく技術者として認められるという場合が多いので、未経験としてセールスエンジニアで転職した場合は、3年間は我慢だと思います。

それと、発想の逆転ということになりますが、セールスエンジニアは営業と技術の両方の要素を持つ特殊な職種ですので、必ずしも技術経験を持つ求職者だけが経験者ということはないです。営業という要素もありますので、営業経験者も経験者と言えるでしょう。

ですので、セールスエンジニアでいう未経験とは、営業も技術の両方を経験したことがないという求職者を言いますし、営業経験を持っていれば経験者として応募することもできると場合がありますので、営業経験を持ち、エンジニアやセールスエンジニアの経験を持たない求職者の方は視点を変えてみることも必要だと思います。

セールスエンジニアの採用基準

セールスエンジニアの企業の採用基準ですが、エンジニア経験を持つ場合は、どのような企業でもかなり必要としているため、採用基準は絶対比較という意味で低いです。また、相対的な比較についても、エンジニア経験のある求職者は、システムエンジニアに流れますし、そもそも分母が少ないため、これまた採用基準は下がります。

どのような採用基準においても、優遇されることは間違いないです。

営業経験を持つ、経験者の場合は、セールスエンジニアの中心的な業務となるエンジニア経験がないために、未経験と同じく採用基準はやる気が大切です。また、営業実績を押し出して未経験者との差別化を図りアドバンテージを取る必要があります。

セールスエンジニアの職種はどのような場合であっても企業の採用基準は低いと言えますが、転職後については経験、未経験で随分と立ち位置が違いますので、この部分は我慢も必要な職種と言えます。

セールスエンジニアに向いている人

どのような職種に言えますが、その職に向いている人が職業とする場合は、モチベーションが違いますので、成果にも直結すると言われています。では、セールスエンジニアに向いている人はどのような人でしょうか。

まずは、何と言っても、IT関連の分野について好きということです。IT関連の職種は、目に見えないものを形にする要素もあり、好きでなければ難易度が高く、なかなか続けることが難しいです。IT関連の分野は開発頻度やスピードが早いために、好きであれば、その分野について、仕事ではなく趣味の延長戦として最新の情報を仕入れることもできるでしょうし、情報を仕入れることが増えれば、実際の仕事にも活かすことができると思います。

それと、セールスエンジニアは営業的な要素も含まれるために、人とのコミュニケーションに問題なく対応できるということです。もしかすると、エンジニア経験を持つ求職者は、この点が一番、ネックと感じる人も多いと思います。この部分がネックであり、本来はセールスエンジニアとして転職したいと考えているものの、人とのコミュニケーション機会が少ないシステムエンジニアで転職するという求職者も実際にいます。

コミュニケーションについては、勘違いしている求職者もいますが、『ただ、ぺらぺら話せれば良い』ということではなく、『プレゼンテーション能力がある』ということです。

また、営業=面白いという印象を持つ求職者もいると思いますが、営業に面白さは不要です。営業に最も必要なスキルはヒアリング力です。ヒアリングができてプレゼンテーション能力があれば問題ありません。

セールスエンジニアのキャリアパス

セールスエンジニアとして転職したあとは、同じ転職先の企業であってもシステムエンジニアの職種ももちろんありますので、企業によっては、セールスエンジニアからシステムエンジニアへ異動となることもあります。その場合は、昇格付きの異動となることがほとんどですので、自分のキャリアを鑑みつつ、条件は良いと思いますので、前向きに考えてみても良いと思います。

また、未経験のセールスエンジニアとして転職した求職者の方も数年すると十分な技術経験を持つことができます。もしかすると、システムエンジニアとしてエンジニア100%の仕事ができるかもしれません。

セールスエンジニアは可能性が広い優秀な職種!!

エンジニアについて、セールスエンジニアとシステムエンジニアがあります。セールスエンジニアは、別名、プリセールスと呼ばれ、営業として取られることが多くありますが、中身はエンジニア要素が含まれた立派なエンジニアです。

エンジニアを志す人はシステムエンジニアへ流れることが多く、あまりシステムエンジニアよりも目立たない存在のセールスエンジニアですが、企業からのニーズも高く、転職後もキャリアパスもしやすく、幅広い可能性を持つレベルの高い優秀な職種です。

転職市場ではセールスエンジニアは狙い目の求人になりますので、チャレンジという意味で、経験者も未経験者も含めて応募してみてはいかがでしょうか?選考基準も低いため、内定確度は高いです。

最後になりますが、みなさんの転職活動が有意義であり、内定を勝ち取ることを心から祈り、今回のセールスエンジニアのお話はこれで終わりにしようと思います。最後までお読み頂きありがとうとございました。

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