体育会系が転職に有利!?
みなさん、こんにちは。
『企業は人なり』と聞いたことを聞いたことがあるかと思います。この言葉には、企業は人が財産であり、人が企業を支える重要な要素だということを意味します。
転職活動を経て転職した求職者も、当然、入社するとその企業の従業員となり、企業は人なりの『人』になる訳です。
なぜ、冒頭でこのような説明をしたかと言いますと、求人を公開し採用活動を行う企業は求職者の経験はもちろんのこと、求職者自身の人間性も重要としているからです。企業の選考において、求職者の人間性を重視する背景には、入社後にその求職者がその企業の組織でうまく馴染むことができるかどうかを判断するためです。
どれだけ優秀な経験やスキルや実績を持つ求職者であっても人間性が欠けている場合は、採用に至るということはまずありえないと思った方が良いです。
この人間性を見極めるために企業は日頃から面接官となる立場の人間に対して面接教育を行い、より正確にその求職者の人間性を見極めるようにトレー二ングしています。
しかし、面接は多くても数回程度ですので、面接で見抜けないこともあります。そうなると、人間性に欠ける求職者を採用してしまい、入社後、組織に馴染めなかったり、または、人間関係で問題を持ったりと採用する企業からすると採用失敗になってしまうことにもなります。
このリスクを排除するために、面接以外で見極めていることが企業にはあります。それは、求職者の学生時代の経歴です。今回は求職者の学生時代の経歴で企業が欲しがるタイプである体育会系人材についてご紹介したいと思います。
まずは、なぜ企業は体育会系の人材を欲しがるのか、このあたりから今回の話を起こしていこうと思います。求職者視点で言えば、体育会系の経歴を持つ場合は転職に有利と言えるでしょう。
今回の記事の目次
企業が体育会系を欲しがる理由
求職者の皆さんはそれぞれに社会に出る前に学生だった時代があると思います。そして、その学生時代も求職者それぞれに色々な経験をされたと思います。
学生時代にアルバイトを一生懸命頑張った求職者もいれば、サークル活動を頑張った求職者もいるでしょう。もちろん、学生の本分である学業に専念したという求職者も多いと思います。
学生時代の経験の中で、求職者が体育会系だった場合、新卒採用だけではなく、転職活動でも有利に働きます。
基本がしっかりしている
体育会の環境はどの部活動でも大なり小なりあることですが、それぞれのスポーツ以前に人間として基本である挨拶や礼儀、言葉遣いという点を強く教育されます。
高校や大学は義務教育ではありませんので、この基本的な行動については特別な教育があるということは少ないと思います。
体育会系の場合は、各種目の前に人間的な基本行動をしっかりと徹底的に教え込まれることが特徴にあります。私はかつて、企業の人事として新卒採用にも関わったことがありますが、体育会系の学生は、この部分がしっかりできている印象が強くありました。
学生時代に叩き込まれた基本の部分は、求職者としても大きな財産であり武器になります。面接官も人です。人は人を見る際に、心理学的にイメージを先行させる傾向があるようです。
書類選考の際に、面接官は求職者の経歴をチェックしますが、体育会出身の場合は、この基本行動ができているという良いイメージを先行させることがあり、書類選考の通過率も高いようです。
実際、転職エージェントとして多くの企業の人事と関わりを持っていますが、どの企業の人事担当も体育会出身の求職者については、書類選考のタイミングでは良いイメージを持つと言っています。
そのため、多少、職務経歴で選考基準に満たない場合でも人間性を期待して面接行う場合もあります。
上下関係を理解している
体育会系の特徴の1つに強烈な上下関係があります。監督やコーチ、先輩との関係性においては、この上下関係により学生時代に嫌というほど経験しているのです。
私が知るある有名私立大学の某運動部では、このような格言があるそうです。先輩と後輩の関係性を四字熟語で表現すると、『絶対服従』。
字面だけ見れば昭和の軍隊をイメージさせるような表現ですが、実際は、そのようなことはなく、それぐらい目上の人を敬いなさいという意味だそうです。
社会に出ると自分より目上の人はたくさんいます。求職者として転職活動する場合でも、転職後は年齢に関係なく社歴として全員が先輩です。
求職者の中には、入社したばかりの中で年齢が自分よりも下の同僚に対して横柄な口調や態度をする人もいますが、それでは人間関係や組織に馴染むことはないでしょう。
体育会系の場合は、この上下関係がしっかり教育されているため、年齢ではなく社歴に重きを置いて周りとの協調性も保つことができる可能性が高いです。
もちろん、体育会系以外の経歴を持つ求職者にもしっかり出来る方も多いのですが、確率論として体育会系であれば、ほぼ100%に近い形で上下関係の理解や基本行動がしっかりしているという印象になっています。
目標達成意欲が高い
これも確率論ですが、体育会系の求職者には、目標達成意欲の高い人材が多くいます。これは、学生時代に目標のために娯楽を排除して没頭してきた経験があるためと言われています。
ちょっとイメージして頂きたいのですが、学生時代は楽しいことがたくさんあったと思いませんか?例えば友達と遊ぶ時間や自分が見たいテレビを楽しむなど人それぞれにあったと思います。
しかし、体育会系の場合は、このような時間を削り自分の目標のために練習に注いでいることが多いです。社会に出ても、これに似た状況はあると思います。例えば、同僚や学生時代の友人と遊びに行くことなどでしょう。
大体は、余程のことがない限り仕事は後回しでその日は自分の楽しみに時間を費やすように思います。しかし、体育会系の場合は、学生時代の目標達成のための意識づけが強く残っているため、余程のことがなくとも目標を達成するまでは娯楽は後回しにする傾向が多くあります。
どの企業も営利集団で年間や半期などで業績目標を持っていると思いますが、その達成のためには、従業員一人ひとりの目標の達成が必要です。仮に、ある企業の従業員が今、ご紹介した体育会系出身者のような目標達成意欲が高い人材であれば、ほとんどのスパンでその企業の業績目標は達成すると思います。
実際に今では超大手のIT業界のある企業は、体育会系のこの目標達成意欲が高い特徴を前向きに捉えて新卒や中途に関係なく全員が体育会系出身者の採用としたことがありましたが、その企業は、毎年、増収増益の好業績をキープしています。
企業にとって、従業員の目標意識が高いことは業績目標を達成する上では極めて重要な要素であるため、体育会系に関係なく目標達成意欲の高い人材を欲しがりますが、確率論として体育会系出身の求職者の方が選考の手間が省け面接でのミスジャッジ防止に繋がるとして体育会系出身者を優遇する傾向にあります。
雰囲気がさわやか
これは見た目の問題です。体育会系の場合は、身だしなみにも厳しい教育を受けていることがあり、身だしなみをしっかりしている求職者が多いです。
私の転職エージェントにも体育会系の求職者が登録していますが、確率論として体育会系の求職者の方については否のうちどころがないぐらい清潔感があります。
興味があって聞いてみたことがありますが、どの体育会系の求職者も口を揃えて同じことを言います。『自分では全く意識してないですが、恐らく学生時代の部活の影響だと思います』。
私は体育会系出身者ではありませんが、高校や大学の体育会では身だしなみについてもしっかり教育されているのだと感心したことを覚えています。
見た目がさわやかという意味は、顔が整っているとかそのようなことではなく、その人が放つオーラのような雰囲気に清潔感があるということを意味します。面接でも雰囲気がさわやかであれば面接官に与える印象は良いでしょうし、この点からも体育会系の求職者は転職活動では有利になっているようです。
体育会出身の求職者でもマイナスの場合
体育会系だからと言って全員が転職活動に有利ということはありません。同じ体育会系でも学生時代に一生懸命に頑張った求職者とそうでない求職者では違いがあります。
経歴には、○○大学の××部出身と記載があっても、在籍の間、幽霊部員として籍を置いていただけであれば、体育会系とは言えないのです。
このようなタイプの方を何人か知っていますが、その方々は、書類選考上で有利に働くことを他の転職エージェントから聞いて知っていたそうで、履歴書に体育会系であることを記載しているそうです。
しかし、転職エージェントとして体育会系出身の求職者と何度も面談した経験を持つため、『ちょっとおかしいな』と思い、学生時代の取り組みを突っ込んで聞いてみたところ、ほとんど部活に参加していないことが分かりました。
書類選考では有利に働いても面接では見破られますので、真面目に取り組んでいないのであれば、履歴書などに体育会系出身の記載はしない方が良いと思います。確かに書類選考は選考フローの中で最も通過率が低いのですが、転職活動のゴールはあくまで転職して活躍することですので、そこから鑑みると書類選考を通過して面接で何度も見破られて不合格をもらうことは時間やお金の無駄ですし、何より本人の自信喪失につながる恐れがあります。
特に有利な体育会系・男性編
体育会系の中でも性別により特に有利とされる部活動がありますので、ご紹介したいと思います。まずは、特に有利な体育会系の男性編です。
硬式野球部
硬式野球部は、今も昔も鉄板と言われるぐらい新卒もそうですが、転職活動における求職者にとっても企業は良い印象を持っています。
数ある部活動の中で、硬式野球部の文化は極めて厳しいということで有名であり、野球を通じて社会に通じる人間形成を目的として教育しているためです。
高校野球をイメージして頂ければ一番、分かりやすいかと思いますが、高校野球、特に夏の甲子園の日本の熱狂ぶりはプロ野球を凌ぐものであり、人気スポーツです。
そのため、高校野球をやっていたということだけで転職活動において面接官は良い印象を受けるでしょう。更に、面接官は選考が進むにつれて年輩の方が担当となることが多くあり、年輩の方は野球好きであることが多いため、面接前半の雑談でも会話に花が咲くようです。
高校野球の文化は他部活動では考えにくい、全員が丸坊主という文化を持っており、丸坊主で野球に没頭する姿は社会としては好感を持つ傾向があります。
どのスポーツも大学まで続けることができる人材は少ないのですが、大学野球の同じです。大学野球まで続けることができる人材は甲子園に出場がなくとも、野球を一生懸命頑張った証拠であり、高校、大学と娯楽に走らず野球に没頭した姿勢に企業は転職活動でも求職者に対して好感を持っています。
特に強豪校出身ともなれば、それだけで他の求職者とは差別化を図ることができており、転職活動にも有利に働いているようです。
ラグビー部
日本ではマイナースポーツとされているラグビーですが、それは高校までの話であり大学以降となれば人気スポーツになっています。
ある企業ではラグビー採用という枠があるぐらいラグビー部出身の求職者を優遇したりします。野球ほど厳しい文化ではありませんが、ある企業の人事担当は、『ラグビーは紳士のスポーツである』と言っているぐらい印象の良いスポーツです。
特に関西方面では根強い人気があるスポーツで、企業の面接官が関西圏の場合は、ラッキーだと思います。関東以北出身では考えられないぐらいラグビー好きの人が多いです。
アメリカンフットボール部
このスポーツも日本ではあまり人気の高くない競技ですが、大学では有名なスポーツになっています。この競技は、人口が少ないこともあるでしょうが、強豪校出身である場合は、新卒での就職率は100%の言われています。
私も企業の人事として採用活動の一貫で、練習を見学に行ったことがありますが、強烈に厳しい練習だと感じました。また、このスポーツの特徴は頭脳的な要素を強く持ち、賢い戦略がなければ勝てない要素があります。
また、OBの力も絶大で、この競技出身者はどういう訳か企業の上層部として出世していることが多く、中途採用でもこれらの方々は面接官として担当しますので、ある意味、顔見知りではないコネのような形で転職することも可能性として少なくありません。
応援団部
この部活動は大学限定となりますが、この部活についても新卒での就職率は100%と言われるぐらい企業からの人気は絶大です。
新卒に限らず転職市場でも応援団部出身の求職者については、どの企業も欲しがる人材であり、転職活動はそれだけ有利に働きます。
では、なぜ、応援団部がここまで転職市場でも重宝されるかと言いますと、まずは経験した絶対人数がかなり少ないということと、運動部以上に厳しい環境にあり、この環境で揉まれて最高までやり抜いた人材は、なかなかいないため希少価値が高いためです。
また、裏方という側面を持つために、自分が日の目浴びない状況でも組織人として周りを応援するサポートする特性を兼ね備えているという企業判断があります。
転職エージェントとして、この応援団部出身の求職者をこれまで2名だけ面談したことがありますが、世間的な良いイメージと全く変わらない優秀な人間性を持っていたように思います。
実際、この2名については、転職活動期間は約1ヶ月ぐらいで内定数もいくつもホールドしていましたし、内定を出した企業全てが入社してもらうために会食や内定後に面談を何度も行っていましたので。
今、ご紹介したいくつかの部活動出身の求職者は、転職市場ではかなり優遇されることは間違いありませんので自信を持って転職活動して頂きたいと思いますし、私の経験上、転職活動が長期化するということは、まず考えにくいと思います。
特に有利な体育会系・女性編
男性の次は、女性編についてご紹介します。女性の場合は、転職活動では、容姿が良いことがかなり有利に働きますが、容姿が良いとは言えない場合でも学生時代の経験により、優遇されることがあります。
陸上部
女性の場合は、陸上部出身であれば、転職活動において企業は好印象を持ちます。女性の場合は、ファッションや友人との時間に費やすことが多いようですが、女性で陸上部出身の場合は、練習量がハードであり娯楽の時間がないようです。
この部分は誤解を恐れずお伝えしますが、陸上出身の求職者はスタイルが良いということがあり、面接官受けするようです。
実際、転職エージェントとしていくつかの企業から陸上部出身の女性は痩せているため、容姿が良く見えると言われたことがあります。
先程、容姿は女性の求職者としては武器となるとお伝えしましたが、女性の求職者で陸上出身であれば、この点も踏まえて転職活動では有利に働くかと思います。
ラクロス部
このスポーツを聞いたことがないという方もいるかと思いますが、大学の女子ラクロスは人気スポーツとされています。また、練習量も非常に多く、男性なみに厳しい上下関係が文化としてあり、弱音を吐かない、諦めない精神力があると転職市場では高く評価されています。
新卒においてもこの女子ラクロスの場合は、就職率が高くなっており、転職市場においてもこの背景は強く残っています。
特に人材業界では営業力も兼ね備えた女性を欲していることが多くあり、人材業界ではラクロス部出身の求職者は優遇されるように思います。
また、このラクロスという競技は団体スポーツであるため、組織との協調性を重んじながら自分の信念をしっかり持つ特性があり、バランスが取れているという企業評判です。
絶対とは言い切れませんが、女性でラクロスを大学時代に頑張ってきた方は人材業界を中心に営業系の企業には強みを持つようです。
鉄板はチアリーディング部
この部活動は女性では鉄板です。競技としてもありますが、どちらかと言えば他スポーツを応援する立場の部活動になります。
どの大学でも男性の応援団部と一緒に活動することが多く、練習も合同で行い、また、練習量も膨大で、かつ、上下関係も厳しい文化を持っています。
企業の中には、チアリーディング部出身者は新卒で大手企業に転職して活躍していることが多いため、転職市場に出回らないことから、チアリーディング部出身というだけで書類選考を通過させたり、内定を出す企業も中にはあります。
それだけ、チアリーディング部出身の求職者は希少価値が高く、転職後に活躍する確率が高いと言われています。
この他にも色々な部活動がありますが、特に今ご紹介した部活動出身の求職者は書類選考上でかなり有利になりますし、他の求職者からしても差別化になっています。
どの企業も人間性は選考基準で外さない要素の一つであり、目標達成意欲は企業成長には欠かすことができないものになっているため、体育会系出身の求職者は転職市場でも勝てる可能性が高いようです。
どの部活動も共通で鉄板人材がいる!?
今、ご紹介した部活動出身の求職者は有利であることは間違いないのですが、実は、それ以上に有利な体育会系出身の求職者がいます。
皆さんは、自分がやりたいことであっても長い期間、裏方として頑張れますか?企業において、本当は営業がやりたい中でも組織の都合上、違う業務に長く頑張れる人はどれだけいるでしょうか。
求職者の中には、今の組織では自分のやりたい仕事ができないとして新しい環境で自分がやりたい仕事に就くために転職活動を行う求職者も多くいます。
何となくご理解頂けたかと思いますが、転職市場でかなり高評価を得ている体育会系出身の求職者は、『ずっと補欠であった人材』です。
どの競技にもレギュラーと補欠という立場があります。レギュラーとして活躍されていた方は実力もありトレーニングもしっかり頑張った結果であり、それはそれで転職市場で優遇されます。
しかし、補欠だった場合はどうでしょうか。自分がやりたい競技に対して試合に出ることはできず、常に選手のサポートや試合準備などを行うのです。
例えば大学4年間、大好きなスポーツで試合に出たいと思っても、どんなに練習を頑張っても結局、最後まで試合に出ることはなかったとしましょう。
このような人材に対して、社会はどうみるでしょう。その競技視点では、実力がなかったで終わるでしょう。しかし、企業含めた社会はそれだけでは終わりません。
『この求職者は、自分がやりたいことをできなくとも、4年間、諦めず一生懸命に努力し続けた』と評価されることが多いです。
実際、私の企業としての人事経験や、人事交流会での他企業の人事の意見、そして、今、活動している転職エージェントとして企業の意見としては、『レギュラー選手ではなく補欠だった人材』が社会では活躍できるという評価を持っています。
どの企業でも、楽しい仕事ばかりではありませんし、むしろ、辛いことや自分がやりたくてもできない仕事の方が多いのです。
このような環境下では、大体の方は不満を持ったり、または、その環境に我慢することができず転職活動を行い新しい環境に期待したりします。しかし、それでは企業として考えると採用コストの垂れ流しであり、それまでその従業員に対して投資した時間やお金というコストが無駄になってしまいます。
その点、学生時代、部活動で補欠だけの経験しか持たない求職者については、我慢を知っているため、余程のことがない限り我慢ができないために離職するということは考えにくいと想定しているのです。
実際、学生時代、補欠経験しかない求職者の経歴を見ると数年でその企業を退職しているということはゼロであり、1社あたり10年前後の就業期間を持っています。
学生時代の経験があるからこそ、社会人となってからの1社あたりの就業期間は長く、履歴書という観点でも転職活動ではメリットになります。
このように学生時代に体育会系出身の求職者で補欠経験しかない方が転職市場で有利に働く本質的な理由は、『我慢』ができることだと思います。
体育会系出身の求職者に親和性の高い業界と職種
次に業界や職種視点でご紹介したいと思います。体育会系出身の求職者の特徴は『諦めない』、『目標意欲が高い』、『人間性に優れている』などがあります。
そのため、職種でいうのであれば対人的な業務要素が強い職種が向いているように思いますし、実際、転職市場でも営業や人事系の人を相手にする業務では内定を勝ち取っている傾向にあります。
また、業界で見るとやはり営業要素の強い業界からの引き合いが多くあり、不動産、人材、金融という比較的離職率が高い業界には相性が良いようです。
通常は離職率が高い業界は控えた方が良いと思いますが、離職率が高い理由は、その企業がブラック企業である場合を除いて厳しい上下関係や厳しい営業数字に『我慢』できない人材が多いからです。
ところが、体育会系の人材は、離職率の根本的な原因である『我慢』が身についています。必然的に早期に離職する可能性は低くなりますし、目標意識が強いために営業成績も良くなるでしょう。
私の学生時代の友人に体育会系出身の人が何人もいますが、大体は今お伝えしたような業界で活躍しており、『なんで、うちの会社を辞めるのか分からない』というぐらい厳しい環境を普通のものだと思っているようです。
体育会系出身の人材は、厳しい環境に慣れ親しんだ経験があるため、理不尽さや厳しい環境に対して免疫があり、良い意味で麻痺しているのではないかと思います。
組織に順応することは求職者として転職後に活躍する絶対条件ですので、自分に合った環境で仕事ができることは最高の環境だと思います。
転職活動では経歴も重要
これまでご紹介しましたが、企業は求職者の人間性を見ます。そのためには、面接では図ることができない部分として、社会人前の学生時代の過ごし方がキーとなります。
ご自身が体育会系出身であれば、有利に働く可能性がありますし、体育会系出身でない場合は、それ以外の部分でアピールして勝ち抜く必要があります。
転職エージェントとして思うことは、人生はうまくできているもので、人生のどこかのタイミングで厳しい状況を我慢した人には将来的にアドバンテージとなることが起こり、逆の場合は、アゲインストなるのだと思います。
転職活動においても、今の企業で限界を超えるぐらい我慢できたのか自分に聞いてみてはいかがでしょうか?逃げることは簡単ですが、長期的な視点で考えると逃げたことで将来的な自分にメリットとして返ってくることは可能性として低いと思います。
転職することが全て解決するとは限りません。体育会系出身の求職者のかつての厳しい環境を我慢した結果、今の転職市場で有利になることを例に取り、出来る限り我慢し続けてみてはいかがでしょうか。
転職活動を行うことは簡単です。しかし、我慢することは難しいです。将来を見据えて自分にプラスになる選択をしてみてはいかがでしょうか。
最後になりますが、皆さんの転職が人生の成功になるよう祈り、今回はこれで終わりにしようと思います。