品質管理の求人は運も必要!

みなさん、こんにちは。

学生時代に求職者のみなさんは、文系と理系のどちらを専攻されていましたか?日本の労働市場において、今と昔ではちょっと様子が違うのですが、どのあたりかと言いますと、今、みなさんに質問した文系と理系に関してとなります。

昔の日本の労働市場や採用市場では、どちらかと言えば文系中心で、文系の学生や文系出身の求職者の方が新卒採用、中途採用ともに有利と言われていました。しかし、今では、まったくの逆転現象が起こっていて、文系よりも理系の学生や理系出身の求職者の方が新卒採用、中途採用ともに有利となっています。

理系出身の方には失礼な話かもしれませんが、昔の日本の労働環境はどの企業でも終身雇用制度や年功序列制度という風な動きがあり、終身雇用制度は、1社に忠誠を誓うということですし、年功序列制度は、能力や実績に関係なく年齢とともに昇給や昇格するということで、これらの背景により、文系の方がこのような企業文化に馴染む可能性が高いだろうという、ほとんど根拠のない理由で文系学生や文系出身の求職者の方が優遇されていました。

しかし、今ではまったくの逆転で、どの企業でも理系人材の能力の高さや企業が必要とする職種と親和性が高いという理由が中心で理系人材を積極的に採用する動きがあります。

例えば、新卒採用においては、通常は、大手の新卒ナビサイトに求人を掲載して、企業に学生がエントリーするというスタイルですが、理系の学生が欲しいということで、企業の人事担当者が自ら大学や専門学校に足を運び理系学生をスカウティングするようになっています。

転職市場においても、実は新卒採用に近い動きがあり、通常、企業の中途採用活動は、企業が転職エージェントや転職サイトに求人を公開して、求職者からの応募を待つというスタイルですが、理系人材が仕事にすることの多い、理系関係の職種については、企業が転職エージェントのサーチ型の人材紹介サービスやヘッドハンティング企業へ依頼して、企業が求める条件に合致する人材を探すようになっています。

このように理系人材は労働市場においては、企業からのニーズが高く非常に有利な状況になっています。転職市場において、理系人材が職業する確率の高い職種については、どの企業でも人材が不足していて、求職者としては今が売り時でチャンスです。

理系人材が職業とする可能性が高い職種は多くありそうですし、実際、理系人材でも営業など理系にほとんど親和性のない職種で仕事をしている方もいます。しかし、理系人材が仕事とする職種には、特徴があり、また、かなり制限されていることが実際にあります。

今回は、その職種の筆頭格である、品質管理についてご紹介したいと思います。まずは、品質管理という職種にはなぜ、理系人材が多いのか、このあたりから今回の話を起こていこうと思います。

理系人材と品質管理の親和性

理系人材は、大学などの学生時代に当然、理数系の授業を中心に専攻し、また、多くの場合はゼミや研究室に所属して、より専門性の高い理科系の分野の学問を身に付けています。

品質管理という職種は、理系人材が大学などで学んだ理数系の学問と非常に近い関係性にあり、全く、その道に対して知識がない文系の人材よりも即戦力として期待できますし、また、新卒で入社した企業でも理系人材は、その専門性を活かそうと品質管理を希望し、品質管理の部署に配属されることがあり、求職者となれば、学生時代の知識に加えて、企業での業務経験も身に付いているため、品質管理という職種と親和性が高いのです。

私も転職エージェントとして活動し、また、他の転職エージェントからも聞いているのですが、理系を専攻していた学生が、新卒で入社する企業でどのような職種に就くことが多いかと言いますと、品質管理で、新卒で品質管理に配属された理系人材が転職活動で品質管理の求人を希望する確率が非常に高く、また、希望する品質管理で転職決定する確率も非常に高いという法則のようなものがあります。

理系から品質管理というこの動きは一種のトレンドや文化になっているようです。この一連のトレンドや文化は、本人が自分の専門スキルを活かしたいという希望も、もちろんありますが、本人の先輩からの就活アドバイス、求職者なった場合もその先輩から転職アドバイスを受けることも影響しているようです。

私の転職エージェントに登録に来た理系で品質管理を仕事にしている求職者の方は、『品質管理を転職後も仕事としたい理由は、教授にアドバイスをもらった』とのことでした。

品質管理の仕事を知っている人は少ない!

理系人材の知識と品質管理の仕事内容に親和性が高く、理系人材が品質管理の求人に転職する可能性も高いとお伝えしましたが、では、品質管理の仕事内容はどのようなものかご紹介したいと思います。

ちなみに、求職者のみなさんは品質管理について、どのような印象を受けますか?また、品質管理の仕事内容を具体的に理解しているという求職者は転職市場にどれぐらいいるのでしょうか?私は転職エージェントとして活動する前は、企業の人事として仕事をしていましたが、品質管理という仕事については、それまで全く知りませんでしたし、そもそも、品質管理という職種が世の中にあるということすら知りませんでした・・・。

私のように品質管理について言葉すら知らないという求職者は少ないと思いますが、具体的に品質管理の仕事内容に関して理解しているという求職者も少ないと思います。今後、求職者のみなさんの中に品質管理に異動する方、または、経験がないなかでも品質管理の仕事に興味を持ち、品質管理で転職を希望する求職者もいると思います。

是非、この機会に品質管理について知って頂ければと思います。

ISO基準について

突然ですが、求職者のみなさんに質問です。『ISO』という用語をご存知でしょうか?また、聞いたことはありますでしょうか?

この用語は、今回のテーマである品質管理の仕事に非常に密接な関係を持つ用語で、ISO9001とかISO9000という基準があります。このISO関係は、企業が企画開発、製造販売する商品または企業に対して、基準を管理する機関が、『この企業やこの商品は、品質管理され、品質に問題ないですよ』ということを消費者に伝える証明になります。

ここ数年でこのISO認定を取得する企業が非常に増えています。ここには、日本における商品問題が強く影響していたためです。この問題は社会問題に発展したため、求職者のみなさんも一度は耳にしたことがあるかと思いますが、日本では、消費者が購入した商品やサービスに不良品などが含まれていたことが頻繁にあり、これでは消費者が企業から安心して品質のしっかりした商品やサービスを購入できないとして、このISO基準を設けることにより、このISOを取得した企業や企業が持つ商品やサービスは品質管理がしっかりされているという消費者への安心や安全を与える役割となっています。

消費者が購入する商品やサービスは多岐に渡り、消費者が直接、口にする食品関係はもちろんのこと、有形、無形に関係なく存在します。

日本では、消費者へ安心と安全を企業は提供して利益を得る義務があるということで、最近は、多くの企業がISOを取得しています。企業にとっても、このISOを取得することは、消費者からの安心や安全を得られるために、売上や利益に関係する重要な基準になります。

このISOを取得、管理するポジションが品質管理の役割の一つです。

このISOがない時代は、どの企業も商品やサービスに対して、企業ごとに独自に品質の管理に対して対策を打ってきましたが、基準がないために、企業それぞれに品質管理に対する基準や考え方が異なり、消費者としては安心や安全まで担保されるというまでは至っていませんでした。

この時代も企業が持つ商品やサービスに対しての品質管理は、まさに品質管理の仕事としてありましたが、今の時代の品質管理の基準であるISOができたことで、品質管理の仕事は、昔に比べてはるかに企業としては必要な存在になっています。

私が品質管理と理系人材は親和性が高く、品質管理の職種には、理系人材が従事していることが多いとお伝えした理由の一つには、このISO取得や管理も関係しています。

ISO取得や管理については、品質管理に関する専門用語や専門知識が必要で、その用語や知識は理系の分野では良く使われるもので、理系の方は覚えが早く理解も早いのですが、馴染みのない人には、なかなか手強い分野です。

ISOがここまで当たり前になる少し前までは、企業の中には、品質管理という部署はあったものの、そこまでISOに対して高い意識や必要性を感じていなかったため、企業の何でも屋という存在である総務がこのISOを担当している場合もありました。

私も以前、勤めていた企業では人事と総務の両方を管理する立場でしたが、品質管理という部署はありましたが、品質管理の仕事が多忙ということで、総務にこの仕事が回ってきて、総務が取得や管理をしていました。

このような企業は少ないというよりも、当時は結構あったと思います。ISOを取得するためには、ISOを運営する機関が実施する研修に参加することになっていますが、その研修で他の企業の出席者を見ると総務という名刺を持っている参加者や中には企画開発の名刺を持っている参加者もいたぐらいです。

品質管理の仕事内容

求職者のみなさんは、転職市場では求職者という立場を持ちますが、消費市場においては、一般の消費者として、自分が生活において必要なもの、欲しいと思うものを購入する立場だと思います。

購入するということは、当然にお客様になるのですが、代金を支払って商品やサービスを購入すると思います。その商品やサービスは、商品やサービスを購入する代金に見合うしっかりしたものであると疑うことなく購入していると思います。

ところが、購入後にその商品やサービスが不良品だったとしたら、どうでしょうか?絶対に満足することも嬉しいと思うこともないと思います。むしろ、苛立ちや不快な思いを持つ方と思います。

お客様に対して、代金を受け取っていながら不良品を提供することは企業にとっては絶対にあってはいけないことですし、このようなことがあっては企業の信用度は落ちる一方で、その企業の噂は広まり、売上や利益を確保することができず、企業価値の低下とともに業績を低下させると思います。

企業としては不良品=企業の存続に関わる大事です。そのため、どの企業でも特に今の時代は、ISO取得などにより品質管理に対してかなり神経質になっています。と言うのは、今の時代はインターネットの普及が目覚ましく、だれでも手軽にインターネットを活用していろいろな情報を取得することができます。

もちろん、消費者も購入を検討している商品やサービスのほか、商品やサービスを提供している企業についてもどのような評価や評判を得ているのか知ることが可能です。知る権利は国民に与えられた当然の権利ですし、情報を得るということは消費者としては当たり前のことです。

この当たり前のことがインターネットにより、より手軽に情報を得ることができる時代であるため、どの企業も企業そのものや商品やサービスに対するお客様の声を非常に気にします。悪い評判を得ないために、また、消費者から安心や安全を感じてもらうためにも品質管理については非常に重要なポジションでどの企業でも力を入れている業務になります。

品質管理の仕事は、企業の評判を下げないために、企業の業績を上げるために、消費者へ安心や安全を提供するために、企業や商品やサービスに対して万全の管理体制で不良品や欠陥品がないかを管理することはもちろんのこと、より品質を向上させるために商品やサービスを管理する仕事になります。

商品やサービスのリリースは品質管理の承認次第!

企業では商品やサービスを世の中に提供し、提供した商品やサービスを法人や個人に関係なく消費者が購入して売上や利益を確保することができます。一度、購入してもらっても商品やサービスの品質があまり良くなく、リピートに繋がらなければ売上や利益を安定的に確保することが難しいです。

そのため、どの企業でも商品やサービスの品質にこだわり、より良い商品やサービスを消費者に提供することで、リピートに繋げることが必要です。より良い品質の商品やサービスを製造するためには、何度も社内的な試験を実施して数値分析や理系分野に関する内容の商品やサービスのチェックを行います。

このかじ取り役は品質管理が行うため、商品やサービスをリリースするかどうかについては、最終的な決裁は経営者になりますが、その判断材料となる内容を確認する立場は品質管理になりますので、実質的なリリース権限は品質管理が持つことになります。

企業の経営者は、経営に関してはプロですが、商品やサービスの品質については、専門知識や専門的な分析が必要になり、経営者はそこに対しては品質管理よりもスキルや経験がないため、品質管理をかなり頼っています。

経営者から頼られる存在の品質管理は、経営に直結する業務とも言えます。

転職市場における品質管理の求人動向

ここまでご紹介したように品質管理の仕事内容は企業の業績に直結する非常に重要なポジションになります。品質管理の部署を言い換えると、『企業の守りの要』とも言われるぐらい、企業の安定業績の守りを固める部署になります。

品質管理はここ数年で企業からのニーズが高くなり、必要なポジションという立ち位置を確保しています。転職市場でも最近、品質管理の求人を受けることが良くあり、品質管理を希望する求職者にとってはチャンスと言えばチャンスです。

しかし、今回のテーマにあるように、品質管理の求人で内定を得るためには、なかなか大変な点が多いです。冒頭で申し上げたように大学などで理系の専門分野で勉強して理系分野へ明るい求職者や、そのまま企業で品質管理の仕事を担当していた求職者は、経験者となりますし、転職市場では経験に左右されますので、かなり優位な立場で転職活動ができますし、内定を勝ち取ることもそこまで難しいということはないです

ただ、問題は未経験者の場合です。大学などでも理系の専攻ではなく、企業でも品質管理の経験がないという求職者で品質管理を希望する求職者が多くなっています。

これには理由があり、品質管理の仕事は、安定的に、かつ、長期的に就業することが比較的、可能な職種で、また、企業ニーズが高いため、未経験者であっても応募したい求人の一つとなっているためです。

品質管理の仕事は、どうしても数値分析や理系分野の研究関係の仕事も含まれるため、また、企業としてもかなりの信頼を置ける人材でなければ企業業績に影響してしまいますので、未経験者を採用するということはリスクがあり、あまり積極的ではありません。

このように未経験者にはかなり苦戦が予想される品質管理の求人ですが、ラッキーな要素があります。それは、理系人材や品質管理を経験している求職者が転職市場には、企業の需要に比べると数が少ないということです。

そのため、企業からすると経験者を採用することが難しいので、未経験者を採用して品質管理について上司や先輩から業務を教わり育てる方針を取っている場合があります。

品質管理の求人に応募して転職したいと考える未経験者の方は、ぶっちゃけた話、自分のこれまでの経験ではどうにもできないことが多く、そのため、『運』も非常に大事です。

未経験者も応募資格があるという求人が求職者のみなさんが転職活動している中で拾うことができるかどうかは、どの職種においても同じくタイミングがありますが、品質管理については、特にこの要素が大きいです。

品質管理の選考基準

品質管理の選考基準はどの企業も企業の業績に対して直結する商品やサービスの品質を管理し、品質方針についても権限を持つポジションになるため、選考基準は非常に高いです。

例え経験者だったとしても、品質管理に高い意識を持っている企業であれば、その基準に達していないと判断され見送りになることもあります。品質管理の場合は、どの企業も欲しいポジションになるため、人材が不足している状況にあるため、選考基準が下がっても良いように個人的には感じますが、残念ながら企業側不利の人材不足のこの状況でも選考基準が下がるということはないです。

理系の方は得意としているかと思いますが、適正検査の算数問題となる非言語については、かなり基準が高くなっています。また、ISOに関する知識や業務に関する問題が別で用意されていることも多く、ISOに対する基礎知識と業務経験からなるスキルについてはかなり必要になっています。

面接では、危機管理能力やリスク回避についてのマネジメント能力が問われることが多く、ケーススタディー形式で質問されるでしょう。私もある企業の品質管理の求人で求職者の面接同行をしたことがありますが、私は文系であることもあるでしょうが、他の職種では経験したことのない数字的な質問や理科系に関する質問が多かったです。

その求職者は経験があったため、ほとんどの質問に対してロジックを持って回答していましたが、レベルの高い面接だと感じました。

未経験者の方は、未経験者だからと言って、選考基準が下がることもなく、また、面接での質問内容も未経験を考慮されるということは恐らくないと思います。運を味方につけて、応募し書類選考を通過しても面接のレベルが高いため、面接についてはしっかりと対策を立てなければ文字通り玉砕することは必至だと思います。

品質管理についてはどの企業もかなりこだわりを持っているため、それぐらい厳しい選考になると思った方が良いです。

品質管理の転職条件

言い換えると求人内容とも言える品質管理の転職条件ですが、これについては、選考基準が高く、専門性の高い仕事内容で企業としても重要なポジションであるにも関わらず、あまり待遇の良い内容とは言えません。もちろん、部長以上の求人となれば話は別ですが、課長以下の求人については、どの品質管理の求人を見ても平均的に年収は400万円~500万円という場合がほとんどです。

私の個人的な意見ですが、今はこのように転職条件がそこまで高いとは言えない、むしろ、転職市場が人材不足で企業は逆に採用に苦戦している中、また、重要なポジションであるため、400万円~500万円は安いかなと思いますが、今後は、企業ニーズはもっと高くなり、求める品質管理のレベルも高くなるため、転職条件も比例して上がると思います。

品質管理の働き方

求職者のみなさんも転職後は、品質管理の求人を希望して内定を勝ち取った場合、品質管理として働くことになるかと思いますので、転職後に自分がどのような働き方をするのかイメージして頂ければと思います。

この話を聞いてもしかすると興味が薄れたという求職者の方もいるでしょうし、逆に興味が上がったという求職者の方もいるでしょう。いずれにしても、転職後をイメージして転職活動や選考を受けることは大切なことですので、軽視することなくご自身の情報として役立てて頂ければと思います。

大手企業の場合は、大体は工場勤務

企業の規模により大手企業と中小企業では、勤務地が違います。大手企業の場合は、資金力があるため、自社で研究や企画開発、製造販売までの工程をワンストップで行うため、工場や倉庫を自社で持っていることがほとんどです。

品質管理の仕事は、この工程の中で開発や製造に関わりますし、また、販売前に商品やサービスの品質管理を行うことが一般的ですので、工場が勤務地となる場合が多いです。

中には、研究室を独自に地方に持っている場合もあり、その場合は地方の研究室が勤務地となることもあります。大手企業の品質管理を希望する場合は、本社での勤務ということは考えにくいです。

一方、中小企業の場合は、研究や開発、製造というラインを外部業者に委託していることが多く、そのため、品質管理のポジションは工場などではなく本社勤務となることが多いです。しかし、本来、業務的な親和性を考えると工場勤務の方がより精度の高い品質管理ができるとされているため、もしかすると、距離や物理的な問題で、自分の納得できる品質管理としての仕事ができないという場合もあります。

ただ、品質管理の質を下げる訳にはいきませんので、品質管理のために、外部の委託先の向上や製造ラインに出向いて実際に商品やサービスの検品含めて品質管理を行うという場合が多いです。特に新商品や新サービスのリリース前の時期については、出張頻度が多く大変であるため、その場合は、現地に短期的な単身赴任するということになるようです。

繁忙期と閑散期の差が極端に激しい

品質管理は商品やサービスと強い関係性を持つために、商品やサービスをリリースする時期や商品やサービスをリニューアルする時期については、毎日が深夜業務となることもあります。ミスは許されない業務になりますので、1つの品質チェックを何回も確認するという地道な業務が多いためです。

また、逆にそれ以外については、良い意味で暇な日が多いです。このように閑散期には毎日、定時で帰社することができます。私の勤務していた企業でも品質管理があり、かなり極端な労働時間としての働き方をしていた覚えがあります。

商品やサービスのリリース時期を逆算して、自分で労働時間を管理したり、コントロールすることができることが働き方としては特徴かと思います。

品質管理に向いているタイプは?

どのような仕事や職種にも向き不向きがあります。品質管理については、この向き不向きが大きく影響するということは、転職エージェントでは良く言われています。そのため、転職エージェントの中には、求職者が品質管理を希望する場合でも、その求職者のことを思い、明らかに向いていないと思えば、求人の紹介をしないこともあります。

品質管理という職種の仕事内容は、『地味』でありながら、業績に直結する責任の重い仕事で、数値的な分析、理系分野の分析や研究が多いです。企業からも重要なポジションとして考えられているにも関わらず、年収面においてはそこまで高いものではありません。

このような点から考えると、品質管理に向いているタイプは、『理系人材のような地味な仕事も苦にしない、数字に強い安定を求めるタイプ』です。私の場合は、自分で言うのも何ですが、結構、品質管理に向いているのではないか?と思ったことがありました(笑)

私のように、品質管理の仕事内容や企業内の立場を踏まえて自分は品質管理に向いているという方は、応募しない方が良いと思います(汗)このような方は転職エージェントとしての私の経験上、向いていません・・・。

品質管理は、自分を自分で認めるようなタイプは向いていないです。品質管理は、企業内では重要で認められているように感じますが、本当に認められているのであれば、それが年収に反映されてもおかしくないと私は思っています。

そのため、私の個人的な考えですが、企業は重要なポジションと考えているとは言え、年収面が何よりの証拠になると思いますが、世間が感じるほどまだまだ評価は低いのかなと思います。

品質管理は『守りの要』と言われることも多いとお伝えしたかと思いますが、どの企業でも攻めの要素を持つ直接部門については年収面で優遇されますが、守りの要素を持つ間接部門については経理を除きそこまで高い年収面ではないことがほとんどです。

それと、品質管理に向いているタイプのもう一つは、物事をまずは否定的に、または、疑って考えることができる人です。品質管理は品質を管理することのほかに、試験的に製造されたものを、不良的な部分はないか確認することも必要です。

相手を信用して、きっと大丈夫だろうと少しでも考えてしまっては、品質管理の意味がありません。そのため、まずは疑ってみるという思考の方には向いていると、ある企業の品質管理の責任者も言っていました。

品質管理の求人は運も必要!

品質管理の求人は、最近の企業ニーズの増加により求人数自体は増えていますが、経験を強く求められるポジションですので、経験者市場と言っても過言ではないぐらいになっています。そのため、経験者にとってはかなり有利な展開になりますが、最近多い、未経験者で品質管理を希望する求職者にとっては色々なことを踏まえても実力と同時に、運もかなり必要です。

運を見方に付けることができれば、まさに運良く未経験者も応募可能という求人を拾うことができると思います。品質管理の求人はかなり多くなっていますが、中でも大手の転職エージェントではその数は中小の転職エージェントよりも絶対数的にも多いです。

経験者、未経験者関係なく品質管理を希望する求職者は、大手の転職エージェントは必須です。品質管理の仕事は今後、更に必要性が高くなり、転職後の労働条件も上がると思います。運も味方につけ、是非、自分の納得できるような品質管理の仕事を手に入れてください。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が有意義であり、必ず転職決定することを祈り、今回はこれで話を終わりにしたいと思います。最後までお読み頂きありがとうとございました。

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