化粧品業界の転職は狭き門!!求職者には大人気!!

みなさん、こんにちは。

求職者のみなさんは、『転職』に対して、『こんな業界に転職したい』、『あの企業から内定が欲しい』、『あんな職種に就きたい』など、それぞれに希望や願望があると思います。

この希望や願望の根底にあることは、絶対に憧れであってはいけません。憧れは、一過性の場合が多く、また、あまり業界や企業、職種の研究をしないことが多いため、転職後に、『こんなはずじゃなかった』や『イメージと違う』ということで最悪の場合は、転職後に状況を変えることができず、早期に退職してしまうという場合もあります。

求職者のみなさんには、希望や願望の根底にあるものは、自らのこれまでの経験などを踏まえて自己分析を行った上で、自分の今後のキャリアを考えて頂きたいと思います。

現在、私は転職エージェントとして求職者の方の転職支援を行っていますが、このことは必ず、面談などで登録頂く求職者の方には伝えています。

転職は、単純に仕事を変えるということではなく、転職を機に人生に大きな影響があるため、転職は死活問題に発展する場合もあるためです。女性の求職者は、転職先に、『ある程度の給料があって、残業が少ない企業ならどこでもOK』ということで、転職に対してあまり意識を持っていない方がいます。

このようなタイプの求職者は、往々にして転職後に結婚を機に家に入るということを想定している場合が多いのですが、人生はどうなるか分かりません。転職後に必ず結婚できるとは限りませんし、結婚はしばらくしないと思っていても、真逆の展開になることがあります。

転職は、まずは今後の人生のあらゆる可能性を想定した上で行わなければ、想定外の事態に対応できなくなってしまいます。『何とかなるさ』と思っていても何ともならないこともありますよ。

今回のテーマは?

今回のテーマは、『化粧品業界の転職は狭き門!!求職者には大人気!!』ということで、化粧品業界に特化した内容にしたいと思います。

また、化粧品と言えば、女性をイメージするかと思いますが、転職市場においても、化粧品業界を希望する求職者の性別は、やはり、女性の方が多いですので、今回の内容は女性の求職者に若干、偏る部分もあるかと思いますが、ご了承頂ければと思います。

冒頭で、私が、一見、今回のテーマである化粧品業界の転職とはまったく関係ないような話をした理由は、実は、化粧品業界を希望する求職者のなかには、冒頭でお伝えした憧れが強い状態で転職活動する求職者が多いのです。

そのため、一見、関連性がないように見える冒頭の内容は、化粧品業界への転職を希望される求職者の方には大きな意味があります。

化粧品業界は、いつの時代も人気が高く、女性であれば、一度は、この業界で仕事がしたいという希望を持ったことがあるのではないかと思います。化粧品業界は、就活生を対象にした新卒市場では毎年、上位の人気ランキングに入りますし、転職市場においても、求職者からの人気は常にあります。

私が転職エージェントをしていて登録頂く求職者から希望業界をヒアリングする際に、女性の求職者であれば、大体の方が希望業界に含めるのが、化粧品業界です。

もちろん、化粧品業界と言っても複数の職種がありますが、極端な求職者の方は、化粧員業界であれば職種はこだわらないという方もいます。

しかし、化粧品業界は憧れで務まるほど、甘い業界ではないです。転職活動は学生時代のサークル活動ではありませんし、転職はサークルではありません。是非、このあたりをしっかり理解した上で、本当に自分が化粧品業界での転職を希望しているのか、そして、転職後はどのような働き方ができそうなのか具体的にイメージすることが大切です。

化粧品業界の動向

化粧品業界の転職市場をご紹介するまえに、求職者としては自分が転職を希望する企業の業界の状況を把握しておくことが必要です。仮に化粧品業界に転職して、化粧品業界が冷え切っている状態であれば、どの企業も業績を伸ばせていない状況ですので、せっかく
希望を叶えても良い働き方ができるとは言い切れないリスクがあるからです。

化粧品業界が扱う商材は、当然、化粧品を中心としたスキンケア、ヘアケア、トイレタリーなどの有形消費財になります。恐らく、どのような求職者でも化粧品業界と聞くと、化粧品メーカーをイメージするかと思います。現在、化粧品メーカーは日本にどれだけの数があるかご存知でしょうか?100社、200社は当たり前の世界です。

日本企業だけではなく、多くの外資系資本の化粧品メーカーも参入していますし、企業の規模としても、みなさんがテレビなどのCMで良く目にする大手の化粧品メーカーもあれば、中小規模の化粧品メーカーもあります。

ちなみに、化粧品業界にある化粧品メーカーのほとんどは中小規模です。また、自社で研究室を持ち、自社で成分開発を行い、そして生産ラインとなる自社工場や倉庫を持っている企業はほとんどありません。このような環境を整備している化粧品メーカーは大手の企業になります。

そのため、ほとんどの化粧品メーカーは、工場や倉庫を業務委託で他社と連携していますし、研究室についても、大学などの専門機関とタイアップして商品開発を行っていることがほとんどです。

最近の化粧品業界は、非常に業界として市場規模を拡大していて、これまで化粧品関係を事業として扱っていなかった大手企業も化粧品業界に参入しています。社名は控えさせて頂きますが、精密機器メーカー、主にカメラで知名度を持っていた企業が化粧品の製造や販売を行うようになっています。

それだけ、化粧品の可能性を感じているということだと思います。日本の経済市場の回復も相まって、今後も化粧品業界の市場は拡大するかと思いますので、これから転職活動を経て化粧品業界で働きたい希望を持つ求職者の方は、申し分ない業界だと思います。

最近増えている通販化粧品

化粧品に限らずですが、ここ10年以内のうちに、通販市場が盛り上がりを見せています。インターネットやテレビという媒体を使い、化粧品を販売して消費者は実際に試供することなく手軽に購入することができます。

求職者のみなさんも一度は、通販でコスメやスキンケアなどを購入したことがあるのではないかと思います。

従来は、化粧品と言えば、百貨店やデパートの1階の化粧品売り場で購入することが一般的でしたが、最近は、販売ルートが変わりつつあります。と言うことは、転職市場も変わりつつあるということです。転職市場は、労働市場や企業の動向により変化します。転職市場にある求人ですが、今までは、化粧品売り場の店頭販売員の求人が多かったのですが、この職種の求人がここ数年で一気に減っています。また、バラエティショップなどに自社の化粧品を置いてもらうために、営業活動を行う営業職も減っています。

もちろん、これらの求人はゼロではありませんが、明らかに減っています。求人は企業のニーズがあるからこそ、転職市場に企業は公開して新規人材を中途採用でカバーしますので、企業であまり必要性を感じない職種は転職市場に公開することはありません。

このように消費者やバラエティショップなどの直販部門の職種が減る一方で、通販事業に関係する職種は非常に増えています。

同じ化粧品業界の経験を持っていても、これまで直販関係の職種の経験を持つ求職者の方は、これまでの転職市場とは状況が変わりつつありますので、もしかすると、その経験は今後の転職市場では価値が下がることがありますので、このあたりも踏まえてご自身の化粧品業界の転職を考えてみてはいかがかと思います。

特に店頭販売員の経験を持つ求職者の方は、化粧品業界への転職が難しくなることも考えられます。

店頭販売員はちょっと不安が大きい!?

店頭販売員という職種は、転職市場では、『ビューティーアドバイザー』という風に呼称を変えて求人になっていることが多いです。転職サイトでは、店頭販売員となっている場合もまだありますが、転職エージェントにはビューティーアドバイザーとなっていることが多いです。

ただし、このビューティーアドバイザーは、企業からすると比較的、採用決定に至ることが多く、また、化粧品業界のなかでは、一番と言っても良いぐらい採用基準が低く設定されている職種です。

と言うのは、このビューティーアドバイザーは、肉体労働ではないですが、肉体労働に匹敵するぐらい体力勝負であることがあり、転職しても短い在籍期間で退職する可能性が高いため、企業は、この職種については、『採用してもすぐにやめるだろう』ということを想定しているため、あまり採用に関して費用や労力を使わない方針になっています。

今は店頭販売よりもマーケットが広い通販を軸に事業展開している化粧品メーカーが多いため、言葉をストレートに言うと、店頭販売についてはあまり収益に関して期待を込めているということが少なくなっています。

今までは、化粧品の購入は百貨店やデパートの化粧品売り場がメジャーなものでしたが、この状況は通販にシフトしつつあります。

ビューティーアドバイザーの経験を持つ求職者の方は、今後は、この職種はかなり減っていくと思いますし、化粧品メーカーによっては減らさないとする企業もありますが、そのような企業であっても増えることはないと思った方が良いです。

企業の考える化粧品売り場の店舗

ビューティーアドバイザーが実際に仕事場とする化粧品売り場は、今の化粧品メーカーの立ち位置はどのようなものでしょうか。業界や扱う商材やサービスに関係なくどの企業も自社で保有する商材やサービスは、マーケットが大きければ大きいだけ、販売確率が上がります。

化粧品は特にこの傾向が顕著です。百貨店やデパートなどの化粧品売り場は、リアル店舗になりますし、そこに訪問する消費者数は限界があります。しかし、通販となればどうでしょうか。化粧品売り場とは異なり日本全国の消費者を相手に『商売』することができます。

対象とする消費者の数が多ければ多いだけ、購入される確率や数が上がり、イコールで企業の収益が増えるということになります。

そのため、各化粧品メーカーは、店頭販売員が仕事場とする化粧品売り場よりも通販を軸に事業展開しています。また、これは、今も昔も変わりませんが、百貨店やデパートの化粧品売り場の場所代はどれぐらいか分かりますか?

月間で600万から1000万ぐらいのコストがかかり、毎月、化粧品メーカーは、百貨店やデパートにテナント代として支払っています。毎月、テナント代だけでこれぐらいのコストがかかりますので、更にそこで働くビューティーアドバイザー数名の人件費が発生します。

最低でも、このテナント代と人件費以上の利益が毎月なければ赤字状態になります。しかし、どのような化粧品メーカーであっても毎月、このコストに見合う利益を上げているかというと、そうではないです。なかにはギリギリ黒字という化粧品メーカーもありますが、大体の企業は百貨店やデパートの化粧品売り場で店舗を構えると赤字の場合が多いです。

そのため、化粧品メーカーとしては、化粧品売り場の店舗を、広告塔と考えて広告費として計上していることもあります。しかし、毎月、1000万前後の広告費を投資するのであれば、より収益性が高い、通販事業の広告費として投資した方が、広告としての費用対効果は当然に高いです。

このような背景もあり、化粧品メーカーは百貨店やデパートの化粧品売り場から撤退することが増えていますし、そうなると、ビューティーアドバイザーは働く場所を失うことになってしまいます。

店頭販売員の業務スキル

このような化粧品メーカーの背景もあり、ビューティーアドバイザーの働く場所は縮小となっていて、転職市場においてはビューティーアドバイザーの市場価値は弱まりつつあります。

そして、更にビューティーアドバイザーの市場価値を低下させる要因があります。ビューティーアドバイザーの実際の業務は来店する消費者に対して化粧品の説明や試供を行うことが主な仕事内容になりますが、このスキルは確かに専門性が高いのですが、ビューティーアドバイザーは事務処理を行うことがほとんどありません。

そのため、PCスキルなど事務処理能力があまりなく、また、商品の企画や開発、成分の開発などの経験がないということがほとんどです。

そうなると、いかに化粧品の知識があって、化粧品業界の経験があると言っても、転職市場にある化粧品業界に関係するビューティーアドバイザー以外の求人とは親和性が低いのです。

ビューティーアドバイザーは、離職率が高く、その経験やスキルの面でビューティーアドバイザーから化粧品業界の違う職種へキャリアチェンジするという機会が少なく、現職のビューティーアドバイザーから他の化粧品メーカーのビューティーアドバイザーへ転職するという一方通行になっているのが現状です。

今現在、ビューティーアドバイザーとして仕事をしていて、今後、転職活動を考えているビューティーアドバイザーの方は、転職活動を行う前にPCスキルなどの事務処理能力は最低でも身に付けてから転職活動をされた方が良いです。

現状の経験やスキルのままでは、化粧品業界のビューティーアドバイザー以外の職種で転職することは至難の技だと思います。今回のテーマにある、『化粧品業界は狭き門』ですが、ビューティーアドバイザーの職種の経験をもとに、ビューティーアドバイザーとしてではない形で転職希望する求職者の方は特に狭き門だと思った方が良いと思います。

化粧品業界未経験者の転職活動

求職者のみなさんのなかには、化粧品業界の経験はないものの、今回の転職を機に化粧品業界への転職を希望する方がいらっしゃるかと思います。

化粧品業界での就業経験がない場合は、結構、運やタイミングが左右するかと思います。現在、日本には多くの化粧品関係の企業がありますが、やはり経験者を優遇する傾向があります。

転職エージェントとして化粧品業界の求人を扱いますが、業界の特徴とも言えるかもしれませんが、業界経験の方を優先する傾向にあります。そのため、化粧品業界は狭い業界と呼ばれるのですが、化粧品業界で働く人は転職後も化粧品業界という確率が高く、業界内で人が人の動きがあります。

特に企画開発や研究、営業関係の職種の場合は、この傾向が強いです。そのため、自分の同僚が転職した先が自社のライバル企業という場合も多いです。このように業界内で人が動き回る状況にあるため、業界未経験の求職者が入り込む枠が少ないとされています。

しかし、化粧品業界でも未経験の求職者が転職できる可能性が高い職種があります。それは間接部門と呼ばれる職種で、特に経理や財務関係のお金を扱う職種の場合は、どの業界やどの企業でも同じ仕事内容になりますので、汎用性があるとされています。

間接部門と言っても、人事や法務の職種の場合は、業界の知識を使いながら仕事に活かす特徴があるので、直接部門と同じように業界経験者を優遇する傾向があります。

第二新卒枠とされる求職者の場合は、業界や企業により新卒に近い人材ととるのか、それとも未経験者の求職者と取るのかそれぞれですが、化粧品業界の場合は、残念ながら新卒に近い人材とは取られず、経験の浅い求職者として見られるため、第二新卒の求職者も化粧品業界への転職は厳しいかもしれません。

化粧品業界が求職者に人気の理由

現在の転職市場は、日本経済の景気が良く、そして、どの業界や企業もその景気の良さに引っ張られる形で好業績をキープしている状況です。そのため、転職市場は、求職者が有利の売り手市場になっていますが、そのなかでも化粧品業界への転職は、狭き門となっています。

売り手市場であれば、大体の業界は求職者からすると転職しやすい状況ですが、化粧品業界は、1つの求人に対して多くの求職者が応募するため、転職市場全体が売り手市場であっても、化粧品業界は買い手市場のままとなっています。

現在、転職活動をされている求職者の方で、化粧品業界の求人に応募した経験があれば分かると思いますが、そう簡単に書類選考すら通過できるような状況ではないです。私の転職エージェントを利用頂き化粧品業界の求人へ応募する求職者も多いのですが、その半数以上は書類選考や選考フロー前半で見送りになっています。

もちろん、数名は見事に化粧品業界の求人企業から内定を貰い転職している求職者もいますが、割合で見ると1割程度です。逆を言えば9割は希望の化粧品業界への転職ができていないということです。

転職市場の動向に関係なく、なぜ、このように化粧品業界は求職者から人気があるのでしょうか。これにはいくつか理由がありますので、それぞれご紹介したいと思います。

女性が働きやすい環境整備が充実している!

ここ数年でワークライフバランスという言葉が日本でも多く使われるようになっています。求職者のみなさんのワークライフバランスという言葉を何かしらで聞いたことがあるかと思います。

このワークライフバランスとは、仕事と私生活をバランス良く行いましょうという意味で、特に働く女性を支援する言葉です。女性の場合は、出産や育児、そして家事と仕事を両立する必要がありますし、近年、女性の社会進出が目立ちますので、企業はもちろん日本の経済としても女性の活躍する職場環境を向上させることが必要になっています。今、転職活動をされている女性の求職者の方にも、既にご結婚されている方、結婚しお子さんがいらっしゃる方もいると思います。

このような女性の求職者や労働者からすると、転職活動を経て転職しても仕事と家庭を両立できない環境に転職してしまっては、意味がありませんし、転職失敗と言える範囲になると思います。

日本の企業もこのワークライフバランスを整備して女性が働きやすい職場環境を形成している企業がありますし、最近、増えつつありますが、業界や業態の特徴、そして企業文化が影響して、ワークライフバランスを整備していない企業の方が現状は多いです。

しかし、化粧品業界は、もとより、女性ならではの視点や知識、経験を強く必要とする業界ですので、在籍する従業員の性別割合を見ても女性の方が多かったり、日本ではあまりない男女五分五分という割合を持っていることがほとんどです。

そのため、化粧品業界にあるそれぞれの企業は、女性の長期的な就業が企業の成長に繋がると考えて、ほかの業界よりも早く女性が働きやすい環境整備を向上させています。つまり、ワークライフバランスで仕事をすることが可能な環境があるということです。

男性の求職者の方はワークライフバランスについては、あまり自分自身に影響はないと
考えるかと思いますが、女性の求職者からするとこのワークライフバランスがあるかないかは、転職後の私生活や仕事でかなり影響を受けてしまいます。

企業規模に関係なくワークライフバランスがある

化粧品業界には多くの企業があり、その企業規模は大手企業もあれば中小企業もあります。化粧品業界では、業界全体としてワークライフバランスを整備している傾向が強いため、企業の規模に関係なく女性の求職者は転職後に働きやすいと思います。

通常、企業規模が小さい中小企業やベンチャー企業の場合は、ワークライフバランスはなしで、性別は関係なく仕事中心の生活を従業員に求めることが多いのですが、化粧品業界ではこのような姿勢は、企業の衰退に繋がってしまいますので、企業の規模は関係なく安心して仕事ができるように思います。

福利厚生も充実していて、育児介護休業法にある時短勤務を上回る労働環境もありますし、なかには託児所を持っている企業もあります。

化粧業界と経済の関連性!

ここで質問です。求職者のみなさんは生活する上で必要不可欠とされる衣食住以外に、これだけは絶対外せないということはありますか?趣味や特技を何より人生の生きがいとしている方もいると思います。

女性は、外出時、または休日に自宅にいても化粧をすると思います。女性からすると化粧品は身だしなみの一つで、オシャレという範囲を超えて生活必需品になっています。また、何かしらが理由で家計のやり繰りが厳しい状況になった場合、何を優先して削るかですが、恐らく食費が一番、手っ取り早いと考える方が多いと思います。

しかし、女性からすると、いかに家計のやり繰りが厳しくなっても、化粧品については、それまで使っている馴染みのある化粧品から安い化粧品に切り替えるということが少ないです。

化粧品は、直接、肌につけるもので、肌に合わない場合は、肌荒れなど肌トラブルの原因にもなりますし、このようなリスクを考えて女性は、今まで使い慣れた化粧品を多少、金額が高くても、そう簡単に変えるということは少ないです。

男性の求職者の方からすると、『たかが、化粧品』と感じるかもしれませんが、女性からすると、『されど、化粧品』になります。男性の求職者の方は、この話が本当かどうかは、実際に自分の身近な女性の友人や同僚に聞いてみてください。

大体の女性は、今、私がご紹介した通りの答えをすると思います。

このように家計が苦しくても、そう簡単に化粧品を変えるということがないということは、化粧品を製造販売する化粧品業界からすると、どうでしょうか?将来的に安定的な収益を確保することができる可能性が高いですし、いかに日本経済が不景気だとしても、女性は化粧品に充てる費用をそう簡単に削りませんので、経済の波に左右されにくいということになります。

経済の景気が悪くなると、どの業界や企業も業績を落とす大きな要因になりますが、化粧品業界はこの理由により不景気にも強いのです。求職者のみなさんも、転職する業界や企業が経済状況に影響を受けやすいとなれば、不安な気持ちは大きくなると思います。

しかし、化粧品業界はこのようなことがリスクとして低いため、転職後も安定的な就業ができる可能性が高いということで、転職市場では化粧品業界の人気が高いのです。

倒産リスクが少ない!

化粧品業界は、IT業界などの新興産業とは異なり業界として既に確固たる地位を確立して地盤がしっかりしています。また、女性からすると生活必需品なっているため、業界単位で考えるとすべての業界のなかでも倒産リスクの少ない業界と言われています。

倒産リスクが少ない理由のもう一つは、化粧品という商材の特徴です。一般的には、化粧品メーカーが新しい商品を開発するためには多額の予算を投資する必要があり、損益分岐点が高いと思われがちですが、実は違います。

確かに、新商品を開発するためには大きな予算が必要ですが、化粧品の原価は非常に安いため、1つの商品が売れると約6割が利益になります。もちろん、開発に投資したコストを回収する期間は、利益率は下がりますが、それを超えるとほぼ利益です。

化粧品は本当に利益率の高い消費財です。私の友人で化粧品業界の経理をしている友人がいますが、その友人からこっそり聞いたのですが、『化粧品はドル箱』と言っていました。

かなり高い利益率があり、また、消費者が一度、気に入ると、その後、特別は販促しなくとも、他の商品へ切り替えることなく使い続ける傾向が高いということでした。

化粧品は、ストックビジネスではありません。一般的には1つの商品が1回売れたとしても、その後、継続的に購入してもらえるかどうかは不透明ですが、化粧品も同じようにスポットビジネスの側面がありますが、化粧品はストック型のビジネスモデルと言っても過言ではないと思います。

利益率が高くストック型のビジネスモデルであれば、倒産リスクは少ないということは当然だと思います。余談ですが、化粧品業界とは真逆で、スポット型のビジネスモデルであり、経済の波に非常に左右されやすい業界は転職エージェントや転職サイトを運営する企業が属する人材業界です(汗)

私は現在、転職エージェントとして活動していますので、倒産リスクが高い、景気の波に大きく影響を受けることになります(汗)

化粧品業界と男性の求職者

ここまで女性の求職者に偏ってご紹介してきましたが、化粧品業界と男性の求職者の相性はどうでしょうか。実は、意外と男性の求職者も化粧品業界と相性が良いです。ただし、前提条件は、化粧品業界の経験がある場合です。

また、化粧品業界では、花形と言える商品開発への転職は狭き門と言うよりも狭すぎて困るぐらいだと思います。しかし、最近は男性用の化粧品類も市場規模が拡大しているため、化粧品の企画開発の経験がある男性の求職者の場合はチャンスがあると思います。

それ以上に、男性の求職者にチャンスが大きい職種は営業です。この営業職はどうしても体力的な部分が大きく影響しますので、女性よりも男性の方が有利とされています。

また、転職後は、女性が働きやすいワークライフバランスを整備している企業が多いと思いますので、ワークライフバランスを整備している企業の社風は、男性にも包括的に働きやすいと言われています。

男性の育児休暇に対して、あまり快く思っていない業界や企業が多いですが、化粧品業界では、比較的、推進している傾向があるようです。

化粧品業界への転職は諦めないことが大切!

多くの求職者の方が、自分の転職軸や転職希望に含めている化粧品業界ですが、転職市場の動向に関係なく、本当に人気が高いため、求職者のみなさんからすると狭き門となっています。

お伝えした通り、化粧品業界も時代の変化で通販コスメをメイン事業とする傾向が強いたえ、それまで販売という観点では中心的な存在だったビューティーアドバイザーの求人は減っていますし、ほかの職種についても相対的な比較として採用基準が高くなっています。

現在の転職市場には多くの化粧品業界の求人があり、その職種もそれぞれ違いますが、どの職種も内定を勝ち取ることは難しい求人です。特に人気の商品開発系の職種は、高い経験や知識、専門スキルを要するため、ヘッドハンティングに求人も流れていますので、そうなると一般の転職市場で活動する商品開発系の職種を希望する求職者は、ヘッドハンティングを受ける高いレベルの人材と競い勝ち抜く必要があり、難易度は高いとされています。

それと、化粧品業界は狭い業界と言われていて、人の動きが競合他社に知られてしまうことを避けたいと強く考えていますので、重要なポジションや重要な職種であれば、誰もが閲覧できる転職サイトではなく転職エージェントを利用して採用活動を進めていますので、化粧品業界を希望する求職者の方は、転職エージェントを中心に転職活動を進めた方が化粧品業界の求人を拾う確率は高いと思います。

このように化粧品業界は、求職者にとっては非常に厳しい転職状況にありますが、成功の秘訣は諦めず妥協をしないことだと思います。私の転職エージェントを利用する求職者で希望の化粧品業界へ転職決定している求職者は、1年前後の長期間、活動しています。

化粧品業界を希望する場合は、絶対に諦めないことが大事です!!!

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が有意義なものであり、そして転職が人生の大きな好転となることを祈り、今回のテーマである、『化粧品業界の転職は狭き門!!求職者には大人気!!』は終わりにしようと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました!

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