人気業界である広告代理店への転職の実情は?

みなさん、こんにちは。

求職者のみなさんは、現在、求職者として転職市場で転職されていると思いますが、どのような求職者の方であっても、かつては、私も含めて就活生として新卒採用市場で活動したと思います。

転職市場もそうですが、新卒市場においてもその時代により、売り手市場や買い手市場と違いはあるものの、いつの時代でも人気の業界はあります。また、その市場に左右されることなく、いつの時代でも、この業界の人気ランキングはほとんど変わりがないことは特徴とも言えるでしょう。

就活生のころに、求職者のみなさんはどのような業界を志望していましたか?また、今、求職者として転職活動をしているなかで希望の業界は何でしょうか?

求職者となった今、自分の希望の業界に転職できるという確率は、就活生とは比較にならないほど、難しいと思います。就活生として活動した新卒市場は、就活生のポテンシャルが中心に企業から評価されますので、どのような学歴やどのような学校を卒業する見込みがあっても、就活生であれば誰でも応募して、内定を勝ち取ることができます。

しかし、転職市場は求職者のポテンシャルではなく、それまでの経験を企業に評価され合否が決まるため、経験業界が合否に影響することはもちろん、応募することすらできないということも想定できます。

今回は、新卒市場、転職市場ともに、いつの時代も変わらない人気業界の一つである、広告業界について、広告代理店を中心にしながらご紹介したいと思います。

この広告業界は、毎年、新卒市場、転職市場ともに人気ランキングの上位に入っていて業界で考えると狭き門と言えますし、希望する求職者が多いため、絶対的な基準では合格基準に入っているものの、ほかの求職者との比較となる相対評価で見送りになることが多い業界です。

広告業界とは?

今回のテーマは、『人気業界である広告代理店への転職の実情は?』として、広告業界の転職についてご紹介する訳ですが、広告業界とはどのような業界か、このあたりから今回の話を起こしていこうと思います。

広告業界とは、まさに広告を扱う企業が属する業界のことを言いますが、この広告とは、一口に言っても数多くの種類や方法があります。

例えば、求職者のみなさんも自宅などでテレビを観る機会は多いと思いますが、番組の途中に流れる企業のCMも広告に入ります。また、街中で見かける看板も広告になります。

また、最近の広告業界はその広告手法に長けています。と言うのは、一時期、広告業界の業績という意味の売上市場が低下したのですが、それは、あまりに広告の量が膨大過ぎて、広告を見る消費者が広告に対して売り込み感を強く覚えて、それが嫌悪感になり、その広告を出す企業の商品やサービスの売れ行きにマイナスの意味で影響して、広告を出す企業が減ったためです。

それと、もう一つの理由は、テレビやラジオ、新聞などの媒体力が低下して、これらの媒体に広告を掲載しても広告出稿費に対する費用対効果が悪く、企業が広告を掲載したがらない状況になっているためです。しかし、この点については、唯一と言っても良いぐらい、広告の掲載量を増やす媒体があります。それがインターネットです。俗に言うインターネット広告を言いますが、インターネットは今の時代の生活には欠かすことのできないライフラインであり、非常に便利なツールで、多くの消費者がテレビなどよりも多く利用するため、広告出稿元である多くの企業はインターネットへの広告掲載を増やすようになっています。

消費者に嫌悪感を与えない広告

求職者のみなさんも転職市場から離れると一人の消費者になる訳ですが、私生活で、テレビや雑誌を見ていて広告に対して嫌悪感を持ったことがありませんか?テレビで言えば、番組の良いところで、自分が興味のない商品やサービスの広告が流れたり、雑誌を読んでいて、異常に広告掲載しているページが多く、読む気がなくなるという経験をしたことはないでしょうか?

ちなみに私は一人の消費者としてこのような経験をしたことがあります。広告業界は企業から広告の発注を受けて収益を確保するビジネスモデルであるため、企業がこのように消費者の広告に対する嫌悪感という明確な理由があるならば、広告を発注することを控えるようになります。

しかし、それでは、広告業界全体の市場規模は減る一方です。そこで、広告業界は企業にそれまで同様に広告を発注してもらうように新たな広告のあり方を考えたのです。

一番分かりやすい例でいうとテレビの広告ですが、今ももちろんそうですが、テレビの広告はCMがありますが、実は、消費者のみなさんは、テレビの番組を見ているなかで、知らず知らずのうちに広告を目にしていることをご存知でしょうか?

例えば、何かの情報番組で、今流行っている消費財の特集が組まれていたとしましょう。確かにその消費財は巷で流行している物だと思いますが、その消費財の紹介そのものが広告になっているのです。

その消費財のメーカーは、広告代理店などを通じてその番組で消費財を扱うよう依頼して、広告費を支払っています。消費者としては、普通に今、流行っている消費財を情報番組が特集しているという風に感じると思いますが、その情報番組が紹介する消費財の紹介そのものが、広告なのです。

恐らく、広告関係や広告業界に詳しくない消費者の方は、番組の紹介ということしか感じないと思いますし、その情報番組が流す消費財の特集に嫌悪感を抱くことはないでしょうし、むしろ興味を持って見ることの方が多いのではないかと思います。

このように、今の時代の広告業界は、消費者の動向をキャッチアップして広告を出稿する企業に対して、広告方法の新しい施策を提案して業界全体として市場規模をキープしているのです。

転職市場における広告業界の状況

このように広告業界の企業は、新しい取り組みで業績を拡大している企業が多くあります。また、広告業界は、人脈勝負とも言われる特殊な業界で、その企業がいかに人脈を持っているかにより、成功するかどうかが決まるとも言われています。

そのため、人脈のある創業者は、広告業界に新規参入することもできる状況です。このように業界全体として市場規模が大きく、業績を伸ばしている企業が多いため、転職市場に
おいても、広告業界の企業の求人は多いです。

特に、インターネット広告を中心に扱う広告代理店などの広告業界にある企業は、求職者としては、どの転職エージェントやどの転職サイトを使っても必ず目にすることができるぐらい多くの求人があります。

また、今は、売り手市場で、日本全体の景気も良く、広告業界もその恩恵を受けているため、求人の数が多くなっています。

同じ広告業界の広告代理店を含む企業であっても、拾いやすい求人は営業職と事務職です。この2つの職種以外にも広告業界に属する企業の求人は拾うことができますが、この2つの職種については、そのほかの職種に比べると圧倒的にその数は違います。

転職市場における広告業界の営業職

転職市場には、多くの営業職の求人がありますが、業務内容や給料などの条件を見ても、ほかの業界の営業職よりも見栄えが良く感じます。転職エージェントとして活動しているなかで、営業職の求人も多く扱いますが、広告業界の営業職の求人は、『華がある』ように個人的には感じます。

また、今の売り手市場の状況と企業の業績が好調であるため、比較的、広告業界未経験であっても応募することができる求人が多いと思います。特にインターネット広告を主軸とする広告代理店やその他の広告業界の企業は、未経験であっても積極的に応募できる選考環境を作っているようです。

『業界不問』、『業界未経験歓迎』という言葉は、求職者からすると若干、不安になるところもあるかと思います。確かに、どの業界にもブラック企業と呼ばれる企業はありますが、広告業界の場合は、安心してください!

そもそもとして、広告業界の伝統的な業界文化でハードワークは当たり前ですので。広告業界の大手と言えば、バイネームは控えますが、大体の求職者は、『あの会社ね』ということで察しがつくかと思います。

広告業界のあの大手の広告代理店の営業職の働き方を知っていますか?毎日終電は当たり前で、特に若いうちは、上司や先輩に相当のこきを使われ人として扱われない厳しい労働環境です。終電を逃した場合は、会社からタクシー代が支給される制度がありますし、仕事が終わらず、そのまま会社に泊まるということもあるようです。

これはあくまで、私の転職エージェントではなく求職者だったときの個人的な意見ですが、企業の福利厚生欄に『タクシー代支給制度あり』とか『社内にシャワー完備』とか『仮眠室を完備』という記載がある求人があると思います。

有名な大手の広告代理店の求人にこのような福利厚生の制度はありませんが、タクシー代の支給は文化になっていますので、実質的には福利厚生のようなものです。

ここで、ぶっちゃけますが、求職者のなかには、『タクシー代が支給されるんだ。ラッキー。』とか、『社内に仮眠室やシャワー室があるなんて良い環境だ。』とこの福利厚生に引かれる求職者がいます。しかし、良く考えてみてくださいね!?(汗)

会社の福利厚生は、利用頻度や従業員のニーズが高いために、福利厚生として従業員の支援をするのです。そのような存在の福利厚生にタクシー代の支給があるということは、その企業の労働環境はタクシーで帰宅する労働者が多いということです。電車がある時間帯に、企業がコストを出して、『どうぞ、今日は頑張ったのでタクシーで帰ってください』と言うと思いますか?

また、福利厚生で仮眠室やシャワー室が完備されていることを前向きに考える求職者はちょっと考えを改めてはいかがでしょうか?会社にそのような施設を完備しているということは、利用する労働者が多いということの裏付けですよ?

シャワーをわざわざ会社で使うという機会は、日中の労働時間中にありますか?会社は、利用頻度の少ないことに、高いコストを投じて完備しようとはしません。

このあたりのことを求職者の方には理解して欲しいなと思います。かなり話が本題からそれましたが、広告業界の企業のなかには、福利厚生にこのようなハードワークや長時間労働を意味する制度がなかったとしても日常的にそれが文化になっている企業も多くあります。

ただ、その分、ほかの業界の営業職では得ることのできない大きな報酬を得ることができるので、転職市場においても人気が高いのだと思います。

転職市場における広告業界の事務職

転職市場では、常に人気の高い職種が事務職です。この事務職は、仕事の内容は仕事の性格上、男性の求職者よりも女性の求職者の方に強い人気があります。

私の転職エージェントでも広告業界を含むその他の業界の事務職の求人を多く扱っていますが、そのすべてと言っても過言ではないぐらい、登録頂いている女性の求職者は応募の意思を出します。

また、この事務職の求人の特徴は、募集期間が短く、数日で応募を締め切りするということです。ですので、事務職の求人は結構、タイミングが大切で、スピード感を持った対応が求職者にとっても必要です。

アドバイスですが、もし、求職者のみなさんで事務職を希望する方がいて、転職エージェントなどから事務職の求人の紹介があったら、検討してから決めますでは遅い場合がありますので、とりあえず応募意思を伝えた方が良いです。

特に、広告業界に属する企業の事務職は、スーパー人気求人ですので、他の業界の事務職の求人よりも短い募集期間であることが多いです。

また、応募期間もそうですが、求職者としてはあまり嬉しくないことがあり、選考基準が高いということです。選考基準自体は、最初のうちは高くないのですが、希望する求職者が多いため、相対的な判断をする要素が強く、その相対的な評価により当初の採用基準よりも結果的に明らかに高くなっているということがあります。

企業の選考はこのように選考途中に応募する段階よりも基準が上がるという現象はあります。事務職で言うと、応募する段階では、エクセルの中級程度で十分な採用基準だったにも関わらず、最終的にはマクロやピボットテーブルまで使えなければ採用基準にないとなる場合があります。

ですので、事務職は人気があり、最初の応募段階の基準はあってないようなものだと考えて、ギリギリの基準だと自分を判断した場合は、玉砕覚悟ぐらいの気持ちの方が良いと思います。

入社意欲が高い求人ほど、期待値は高まると思いますが、過度の期待はダメだった場合に精神的なダメージが大きいので、ダメ元ぐらいの気持ちの方が良いと思います。

転職市場における広告業界全体的な動向

広告業界の業界特徴は、華やかなイメージです。私も就活生時代に広告業界を調べる
うちに、『広告業界で仕事がしたい』と感じましたし、求職者として転職活動をした際にも、私の経験職種は、どの業界や企業でも汎用性のある仕事でしたので、広告業界も志望業界の一つにしていました。

求職者のみなさんも私と同じ汎用性のある間接部門の仕事の経験がある方は、広告業界を志望することも多いのではないかと思います。

先程までは、広告業界でも人気の高い営業職と事務職に特化してご紹介しましたが、その他の職種はどうでしょうか。広告業界全体としての転職市場の動向をみていきたいと思います。

ちなみに、営業職と事務職以外の職種も他の業界や他の職種よりも広告業界ということが理由で、人気は高い方の部類になりますので、売り手市場とは言え、広告業界のほかの
職種についても転職しやすいという状況にはないです。

広告業界も人材不足のIT関連職種

まずは、IT分野に関係する職種です。このIT分野に関係する職種は、他の業界や企業でも人材不足に悩まされていますが、例外なく広告業界に属する企業でも同じことが言えます。

現在は、システムエンジニアやデザイナーの職種については、広告業界に属する企業は、転職市場に求人を公開していることが多いです。

この2つの職種は、転職市場全体として人材の枯渇状態にありますので、この職種の経験をお持ちの求職者の方は、他の職種を希望される求職者の方に比べると広き門と言えるでしょうし、本人の本来の実績や経験よりも高く買ってもらえる(つまり、内定時の条件が良いということです。)可能性が極めて高いです。

また、転職市場全体にIT関連の職種の人材は不足しているため、業界や企業によっては経験がなくとも知識があれば採用するケースもありますし、知識やスキルがなくとも、年齢が若ければやる気を重視して採用することもあります。ただし、広告業界の企業の場合は、企業全体として転職市場では人気の業界ですので、他の業界や企業のように採用基準をそこまで妥協せずとも、母集団を作ることができるので、未経験の場合は、広告業界の転職は難しいと考えた方が良いと思います。

そして、広告業界の中でも、インターネット広告を扱う広告代理店や企業の場合は、特にIT関連の職種の経験がある人材を求めている傾向があるので、インターネット広告を扱う広告代理店や企業への選考はかなりのアドバンテージを持てると思います。

注意点は、広告業界は全体的に昔からハードワークで有名であり、また、IT業界もハードワークで有名です。つまり、ハードワークで有名な2つの業界の合わせ技の企業となりますので、仕事量に対して特に違和感がない求職者の方が応募して選考に進んだ方が良いのではないかと思います。

ちなみに、女性の求職者でもIT関連の職種の経験をお持ちの求職者の方がいらっしゃるかと思いますが、女性の場合は体力的に男性よりも劣る部分が否めませんので、ハードワークで有名な2つの業界の合わせ技となるインターネット広告を扱う広告業界への転職は個人的にはあまりオススメするものではありません。

字面だけですと、何となくしか分からないと思いますが、本当にハードワークになりますので、転職を希望する女性の求職者は覚悟を持った方が良いかと思います。

マーケティング関係の職種はレベルが高い

広告業界は消費者の動向を統計的に調査して、施策に転換することがありますので、CRMなどのマーケティング関係の職種は、ほかの業界に比べてもハイレベルな仕事内容だと思った方が良いですし、仕事内容のレベルが高いということは、採用基準もその仕事内容に対応できるレベルの人材を採用する必要がありますので、当然に高いです。

また、マーケティング関係の職種は、何より経験を重視されますので、異業界からの転職を希望する求職者の場合であっても、その業界では名の通った方の方が確実に転職活動は有利に進めることができると思います。

私の友人でマーケティング関係の職種をそれまでの経験として持っていたため、希望の広告業界への転職を試みましたが、見送りになっています。その友人は、地頭も良く仕事のできる人材でしたが、それでも厳しいということは、広告業界のマーケティング関係の職種は相対的な基準が最終的にはかなり上がったのだと思えます。

間接部門の職種は、チャンス!

間接部門の職種は、先程、私の経験も踏まえてご紹介した通り、広告業界に関係なく、どの業界や企業でも担当する内容は差ほど変わりません。そのため、広告業界以外の経験を持つ求職者の方であっても十分なチャンスはあると思います。ただ、問題は、マーケティング関係の職種でもお伝えしたように、相対的な基準が選考途中で上がるという懸念点です。

広告業界の転職市場における業界人気は高く、そして、間接部門は転職市場において、人気も高く、どの企業でも採用枠は1名程度ですのでライバルとなる求職者の数も必然的に多いです。

この2つの事情により、広告業界の間接部門で応募する場合は、売り手市場であっても、なかなか厳しいものがあると思いますし、自分のなかで転職市場では絶対に勝っていると思っても選考見送りになることの方が多いと思います。

実際、私も当時、転職活動をした際に、自分に自信を持って広告業界の企業へ応募していますが、木っ端みじんの状態で、すべて最終的に見送りになっています。書類選考は、どの業界、どの企業であっても選考のすべての工程のなかで一番、通過率が低いのですが、広告業界の企業の書類選考の通過率は非常に低いです。

応募数は絞っているとは言え、それでも応募数が多いと思いますので、書類選考の段階からかなり厳しい基準を持っていると思います。私の転職エージェントで取引のある広告代理店の企業の人事担当者は、『書類選考でかなり候補者を絞り込んでいます』と言っていました。

これは、人気業界に属する企業だからこそできる書類選考の方法で、仮にその期間の書類選考ですべての候補者が見送りになったとしても、また、募集をすることで、前回と同じ母集団を確保する自信があるからだと思います。

そういう意味では、求職者からすると、広告業界の書類選考のスタンスはかなり厄介だと思います。その期間の応募数から必ず採用しなければならないという企業として追い込まれた状況にはなく、良い人材がいなければ、また募集を募れば良いという強気な採用活動をしますので。

間接部門の職種の場合は、このように狭き門とは言え、ほかの職種とは違い、業界経験がなくとも応募する資格は持てますので、その意味では、チャンスと言えると思います。

広告業界の離職率

広告業界へ転職を希望する求職者の方で、広告業界の経験がない求職者の方は、是非、この離職率については注目された方が良いと思います。広告業界は、すべての業界のなかでも、群を抜いてハードワークですので、体力面に自信がない方や精神面の弱さがある求職者の方はあまり向いている業界ではありません。

広告業界の離職理は、ハードワークでありながらも、20%を切る数字を持っています。この数字は、ハードワークでありながら、かなり低いと思います。この理由ですが、広告業界はどの企業も利益率が高く、また、労働集約型のビジネスモデルとは言えないために、労働者へ支払う給料を高くすることができます。

また、労働環境としても上司部下の関係性は強く、体育会系なみの理不尽さもありますが、それでも高い給料を得ている現状に満足できる部分が強いために、離職することなく継続勤務できているのだと思います。

ここで要注意ですが、ハードワークや理不尽な上下関係にも耐えることができるのは、そもそも、このような環境への柔軟性と耐久性があるからであり、高い給料があるから我慢できるという理由は二の次です。

広告業界のハードワークさは、経験のない求職者の方の想像をはるかに超えるものだと考えた方が良いですし、高い給料欲しさに華やかなイメージの強い広告業界に転職することは、浅はかな選択だとしか言いようがないです。

是非、自分のハードワークに耐えることができる柔軟性や耐久性があるかどうか根本的な部分から自己分析をして広告業界に転職するかどうか見極めてみてはいかがでしょうか。

広告業界の今後

求職者にとって、希望の業界はもちろんあると思いますが、その希望する業界全体が今後の市場規模がどうなるのか考えておかなければ、希望業界とは言え、業界が衰退するようでは、転職しても嬉しくないと思います。

広告業界の今後はどのような予測かと言いますと、新たな広告手法や、日本経済の景気の良さ、そして、数年後には東京オリンピックがありますので、最低でもこの10年は右肩上がりの成長を続ける予測があります。

求職者の方で、転職エージェントを利用されている方はご自身を担当するキャリアアドバイザーから聞いているかもしれませんが、どの転職エージェントでも広告業界の今後の市場拡大を予測しているようです。

そのため、大手の転職エージェントでは広告業界を専門に担当するキャリアアドバイザーがいたりします。私の転職エージェントでも広告業界の求人の数は増えていて、広告業界全体の景気の良さを求人の純増率を見て感じます。

特にインターネット広告を扱う広告代理店や企業は、この伸長率はより高いものだと思いますし、安定的な基盤のもとで仕事をすることができるように思います。

こんなタイプの求職者は広告業界に向いてない!!

広告業界も、もちろん労働基準法などの法令は適用されますが、広告業界は他の業界や企業の常識とはかけ離れた労働時間を持つ場合が多く、また、広告業界で働く労働者もその働き方を給料との関係性からそれで良いと考えています。

残業代などはしっかり支払われますが、長時間労働がありますので、この点に理解をすることができないという求職者の方は、広告業界は難しいと思います。どれだけ求職者の方で実績や経験があり、能力やスキルがあっても、業界の文化に馴染めないようでは、その実力は発揮することもできないでしょうし、周りが広告業界特有の環境で問題なしと考えているなかで、本人だけが異論を唱えてしまっては、周りとの調和が取れず、組織のなかで、その人は浮いてしまうと思います。

広告業界は、フランクな社風であり、どこかIT業界や外資系企業の社風に似ているところがありますし、比較的、若い人材が多い組織であるため、悪い意味で頭が硬い求職者の方は、広告業界は転職活動の希望業界からは消去した方が良いと思います。

広告業界の大手企業は学歴を重視する!?

転職市場は、求職者の経験や実績を評価する市場であり、学歴中心の評価を受ける市場ではないのですが、広告業界の大手企業は、この学歴を、転職活動を行う求職者に求めることがあります。

私は大手の広告代理店の求人を転職エージェントとして受けたことがありますが、その際に、その企業の人事責任者の方と求人のすり合わせを行いましたが、『学歴も重要な評価ポイントですし、応募資格はある一定以上の学校を卒業している人でお願いします』と普通に言われました。

あまりに普通にオーダーされましたので、驚くとかそのようなこともなかったのですが、帰り道に、『学歴か・・・』と若干、その企業に対して微妙な印象を受けました。と言うのは、その企業は一時期、転職サイトにも求人を掲載していて、『大卒以上であれば学歴は問わない』と書いていたので、あの内容は表向きのことで裏の求人はしっかり学歴を重視しているのだなと残念に思いました。

求職者のみなさんは、それぞれ、いろいろな学歴をお持ちだと思います。経験は十分でも学歴で見送りになることがあるということを広告業界、特に企業規模が大きければその傾向が強まる可能性があると把握した方が良いかと思います。

広告業界の転職はリスクも大きいが見返りも大きい!

広告業界のイメージは先程、ご紹介した通り華やかです。就活生にも絶大な人気を誇る業界であり、転職市場でも常に上位に入る人気ぶりです。

ただ、その華やかなイメージとは異なり実際の働き方や労働環境は非常にタフであり、泥水を飲むような仕事もなかにはあります。しかしながら、その過酷な働き方や労働環境に対してしっかりと報酬という明確なもので報いる環境にあります。

広告業界のメリットはこの点ではないかと思います。また、広告というサービスは消費者が生活する上で、絶対になくてはならない存在かと言われるとそうではないですが、広告は文化の一つになっているので、恐らく相当なことがない限り広告が世の中から消えるということはないと思いますので、安定的な業界だとも言えるでしょう。

広告業界は、誰しもが一度は憧れを持った、または持っている業界だと思います。転職市場においても広告業界に属する企業の求人は多くあります。職種によってはかなりアドバンテージを受けることができる職種もありますし、転職後の働き方や労働環境に耐えることができる自信がある求職者の方はチャレンジするべき業界の一つだと私は思います。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実して、自分の希望を叶える手段が転職であることを祈り、また、転職後も自分らしい仕事ができることを祈り、今回のテーマである、『人気業界である広告代理店への転職の実情は?』を終わりにしようと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました!!

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