JACリクルートメントの親身なエージェントと出会えた成功体験談

私は消耗品業界にて何度か転職をしております。

給料が上がったり、下がったり、せっかく入社したのにすぐにリストラがあったりして、いろいろな会社を体験しております。

今回は給料も待遇も今までに一番よくなかった会社から、 給料が200万円アップした転職成功例をお話したいと思います。

執筆者の情報
名前:成宮紗希(仮名)
性別:男性
転職経験:7回
現在の年齢:51歳
転職時の年齢と前職:47歳 消耗品輸入製造販売の会社

転職のきっかけ

とある消耗品輸入販売会社に三回目の転職をしましたが、そこは完全に同族経営の会社でした。

社長が母親、副社長が父親、常務が長男、専務が弟、マーケティング部長がいとこ、というもうガチガチの家族経営。

社員が提案することはほとんど通らないのですが、長男常務の思い付きで物事が進むという最悪の会社でした。

転職のきっかけは二つほどあり、商慣習上よろしくない、というかこれはやっちゃまずいだろうということを平気で事業としてやっていること。

もう一つはある女性が妊娠し、「妊娠はしないという約束で入社させた」という理由で正社員から契約社員にさせられたことでした。

「普通の会社の考え方じゃないな」と思っていたことが確信に変わりました。

また、強制残業や強制早朝出勤もままあり、長くいられる会社ではないと考えたからです。

何しろ毎日帰社するのに社長室に挨拶に行かなければ帰ることができず、運が悪いと30分ほどその場に立ちっぱなしでお説教が始まるという会社なのです。

しかも私は転職時に給料が200万ほどダウンしているのです。今でもこの会社にいたことを後悔しているくらいです。

失業手当の出る1年で見切りをつけ、退職しました。

転職先の見つけ方

退職するにあたって転職活動をするわけですが、まずは転職エージェントとリクナビなどの転職サイトに登録しました。

いくつか登録したエージェントの中で、実際に一番親身になってくれたのがJACリクルートメントさんでした。

JACリクルートメントには以前にもお世話になったことがあり、その時の女性の担当さんがまだ在籍しており、私の担当になってくれました。この方が私のいる業界に強い方だったのです。

以前に一度面談をしているので今回は再度の面談はなく、電話での簡単なヒアリングで現在の状況を話しました。

この方はとても親身になってくれる上に積極的な方で、

「どこか入社を希望されている会社がありますか?あなたのキャリアだったら待っているよりもこちらから売り込みに行った方が早いと思いますよ」

と言ってくれました。こんなことを言ってくれるエージェントさんはまずありません。かといってどこへ行きたいという希望の会社もありませんでしたので、

「案件があったら是非売り込みと面接できるようにご紹介をお願いします」

というところで落ち着きました。

面接のサポート

まもなくしてひとつ案件を紹介してくれました。そこは業界でも名が知れた会社で、一般的にもよく知られたブランドを持っている会社でした。

テレビCMもやっているほどの大手さんです。その会社の営業管理職の募集でした。

履歴書ではじかれることもなく、面接にこぎつけましたが、残念ながら採用にはなりませんでした。ちょっと私にはハードルが高かったかもしれません。

「面接終わったらすぐ電話してくださいね」

と言われたのですぐに電話しました。面接内容や面接時間を聞かれました。これで彼女たちにはおそらく手応えがわかるんでしょうね。

後日エージェントさんが教えてくれた不採用の説明としては、

「もっとイケイケでガツガツした人を希望しているようです」

ということでした。なるほど、それでは私と違うし、もし採用されたとしてもうまく行かないだろうなと納得しました。

すぐにもう一社案件を紹介してくれましたが、それは条件が合わず、こちらからお断りしました。

三度の案件紹介

まもなくして、三つ目の案件を紹介してくれました。 こんなに短期間に三つも案件を紹介してくれるエージェントってまずありません。

本人に実力があればまた違うのかもしれませんが、私の経験値の中では、三カ月のうちに三件も案件を紹介してくれるというのは初めてのことでした。

そこはアパレルが母体の会社なのですが、企業体としては400億規模の売上がある会社でした。

上場こそしていませんでしたが、若い女性に人気のアパレルブランドを幾つも持っている会社です。

そこで消耗品の新規事業を立ち上げるので、経験者を募集しているというのです。この際には結構細かいヒアリングがありました。

「営業戦略を立てられますか」

「PLをはじくことはできますか」

「管理職経験として何名くらいの部下のマネージメントをしていましたか」

「まったく一から事業を始めた経験がありますか」

などです。
今までの経験値と実際に業務がどこまでできるのかの綿密なヒアリングでした。

セカンドオピニオン

さてその案件をもらってから、私はあることに気が付きました。

私はアパレル系の転職エージェントにも登録したことがあったのです。

そして今回の案件は母体がアパレル。これは情報収集してみないわけにはいきません。

早速そのエージェントに電話をします。運よく以前担当してくれていた女性がいました。

「こういう会社をご存じですか?」

と聞いてみると、

「知ってますよ。うちでもご紹介したことがありますから」

とのこと。よく聞いてみるとその会社は結構タフな会社らしく、そのエージェントの紹介で入った社員さんの経験談によると、

「デザイナーさんをご紹介したのですが、その方、入社したその日から即、タクシー帰りが一週間続いたそうです」

とのことでした。

女性ブランドなので私は知りませんでしたがアパレル系としては有名で急成長を遂げている最中の会社とのことでした。

「そんな会社に入って大丈夫かなあ。でも部署違うからなあ」

と若干弱気になったのを覚えています。

転職先の思惑

その母体の会社には誰も消耗品業界の知識を持っている人がおらず、経験者を集めて一から消耗品事業を立ち上げるのが第一のテーマでした。

そしてもう一つは、アパレルのブランドごとにちょっとずつ消耗品を手掛けているのですが、どこもあまりうまく行っておらず、最終的に新しい会社にその消耗品事業を集約したいとのもくろみもあったのです。

私は業界経験者でもありましたし、新規ブランドを一から立ち上げた経験もあったので、まさにぴったりの案件でした。

ただ会社としての利益計算までは携わったことがなかったので、そこははっきりと未経験であることを伝えました。

これははっきり言っておいてよかったです。もしそこではったりをかましていたら、営業成績だけでなく、利益収支まで私の責任になっていたと思います。

入社に当たっての条件提示の打ち合わせ

こちらからの条件提示、つまり給料をいくらにするかという段になって私は少し迷いました。

前々職から前職に転職した際、給料が200万もダウンしていたからです。

しかも前々職の時はセールスマネージャーの肩書があり、前職ではマネージャー候補として採用されたものの何の肩書もありませんでした。

ここはストレートにエージェントの担当さんに相談することにしました。

給与面に関しては、

「あまりふっかけない方がいいでしょうか」

と聞いてみましたが、

「そこは遠慮する必要はありません」

とはっきり言っていただきました。

理由としては、一旦事情があって下がったかもしれないが、だからと言ってそのギャラを貰える仕事をしていた事実とセールスマネージャーとして活躍していた経験値が目減りするわけではない、ということでした。

これは自分の経験値が評価されたようでうれしかったです。一旦凹んだからと言ってやってきた経験値が下がるわけではないのです。

言われてみれば経験してきた事実がなくなるわけではないのですが、これは有り難い言葉でした。

面接から採用まで

オフィスは最寄り駅から徒歩1分という好立地の場所でした。

中に入ってみると最近引っ越したばかりとのことで綺麗なオフィスでした。

外資系企業を彷彿させるインテリアでした。

初回の面接は人事部の方でした。おそらく人事部長らしき人と、アシスタントの様な方がいました。

この時は経験値のヒアリングと、こちらからの条件面の提示、また、簡単な一般常識のテストがありました。

第二次面接

この時は新規事業立ち上げるために入った事業部長との面接です。この方はこの業界の大手で長いことやっている人でした。

なので、根掘り葉掘りというか、実際に私がどの程度使えるのかをいろいろな角度からヒアリングしてきました。

妙に印象的だったのは、「ストレスがある場合、体に出るタイプですか、心に出るタイプですか」と聞かれたことです。

この人過去に部下のストレスで苦労したことがあったのかなと思いましたが、

「これまではストレスに強い方でしたので、どちらにも強烈に出たことはありませんが、しいて言うと疲れとして体に出る程度です」

と無難な答えにしておきました。規模の大きい会社のためか、これが最終面接となり社長面接はありませんでした。

入社してみて気づくこと

こうして私は希望通りの給料で採用して頂き、前々職の給与水準に戻すことができました。

また、入社してから気づいたことなのですが、新しい会社は内勤、営業にかかわらず残業手当がついたのです。

私は営業畑が長く、営業が残業手当を貰えるという概念がなかったため、びっくりしました。

またこの会社は変な風習があり、重要な全社会議は夜中まで徹夜してでもやる、という習慣があったため、深夜手当までつけると結構な残業代を貰う月もありました。

今まで残業代を貰ったことがない身としては、大変ありがたい会社でした。

その後のJACリクルートメントとのおつきあい

転職後1~2カ月ほどして、エージェントの担当さんから電話がかかってきました。

「落ち着いたらランチでもしながら状況を教えてくださいね」

とのことでした。結局入社してすぐから鬼のように忙しく、担当さんとのランチはなりませんでした。

またこの方とはその後もちょいちょいお付き合いがあり

「消耗品業界でこういう会社を知っていますか?」

とか

「この会社のことについて知っていることがあったら教えてください」

とか

「今マーケティングの方を探しているんですが、以前のお知り合いでどなたかいらっしゃいませんか」

など、何回か連絡が来ました。私もいい給料の会社に転職させてもらったので、その辺はお互いの情報交換としてお話をしました。

なかなか親身になってくれるエージェントさんっていませんが、この時はいい担当さんにあたったなあと思っています。

みなさんもひとつのエージェントにこだわらず、いろんなエージェントさんと会ってみるのもひとつの方法だと思います。

転職経験者からのアドバイス

私は運よくいい会社にめぐり合えましたが、数回の転職経験者としてアドバイスが二つあります。

1.「在籍中に転職したほうが有利」

転職の際、必ず聞かれることは「何故前職を辞めたか」ということです。

一旦辞めてしまうと「我慢強くないのかな」とか「入社してもいやになったら辞めるタイプなのかな」と痛くもない腹を探られることになります。

在籍中であれば「キャリアアップのため」とか「大きい企業に勤めたい」とか何とでも言えますが、先が決まらないまま退職してしまうのはデメリットしかありません。

2.「転職サイトでしょっちゅう募集している会社は離職率が高い」

転職サイトには私もお世話になってきましたが、これは事実です。

当たり前のことですが離職率の低い会社は新卒以外に募集をかける必要がありません。

事実、私が退職した会社は半年に一回は転職サイトに募集をかけています。

なので少しでも転職をお考えの方は、常日頃から転職サイトをチェックしておくことをお勧めします。

不満がある現状に我慢しろなどということは申し上げません。体や心を壊すくらいなら転職した方がいいと思っています。

この二つのアドバイスをもって私の体験談の〆とさせて頂きます。

この記事の筆者

岡田博(仮名)

1965年生まれの51歳。20年以上消耗品、雑貨業界に勤務。商品としては雑貨、日用品、化粧品などを取り扱う。

職種としては営業職がメインとし、営業管理職、マーケティングとして商品開発、消費者商談室などの経験もあり。

外資系雑貨メーカーに在籍中は成績優秀者としてニューヨーク本社に研修に参加。

その後数回のリストラ、転職を経て、ある消耗品メーカーに勤めるが、典型的な国内家庭内手工業の会社のため、先行き不安と判断し、転職先の決まらないまま退職。

転職エージェントにてよい転職先にめぐり合い、給料もアップし、営業課長として転職することになる。

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