プロバイドジャパンって転職エージェント?人材派遣会社?
今回の記事の目次
プロバイドジャパンについて語る!
求職者のみなさん、こんにちは。今回はプロバイドジャパンという企業についてご紹介したいと思います。
求職者のみなさんは、ほとんどの場合、正社員としての転職を期待し、また目指して転職課活動をされていると思います。
転職市場には、正社員を希望する求職者の方の他に、アルバイトや派遣社員で転職活動をされる方も多くいます。
プロバイドジャパンは、どんな会社かと言いますと、ホームページをご覧いただければわかりますが、実は、転職エージェントではありません。
今回、私がなぜ転職エージェントではないプロバイドジャパンをご紹介するかと言いますと、プロバイドジャパンの戦略について求職者のみなさんにとっては面白い、興味深い情報があるからです。
また、正社員を希望する求職者のみなさんの全員が、正社員としての内定を得て転職できるとは限りませんし、その場合、プロバイドジャパンの戦略は求職者のみなさんにとって、非常にメリットが大きいためです。
プロバイドジャパンは、東京に本社を構えて、大阪にも拠点を持っています。
ですので、決して全国的な規模で展開している人材企業ではありません。
設立は2006年と約10年の歴史を持ち、これまでずっと一貫して人材派遣事業を行っている企業です。
また、人材派遣会社と言っても、どのような職種や業界にも対応しているということではなく、どちらかと言いますと、いくつかの職種や業界に特化した人材派遣会社です。
また、女性の求職者の方には非常に好評を得てている人材派遣会社で、プロバイドジャパンを利用する多くの登録者の方が女性ということは業界内でも有名な話です。
プロバイドジャパンの競合他社との差別化
求職者のみなさんは転職市場で、会ったこともない他の大勢の求職者の方と競争して、企業から内定を勝ち取るべく活動中だと思います。
実はその事情は転職エージェントにおいても同様です。
転職エージェントや人材派遣会社も、多くの競合他社との競争を勝ち抜き、求職者の方からの支持や企業からの支持を得て、転職エージェントや人材派遣会社として継続的に事業を行うのです。
しかし人材業界は非常に競合他社が多く、プロバイドジャパンのようにまだまだ小さい、資本が小さい企業は、勝ち抜いていくことが難しい現状があります。
プロバイドジャパンは、実は、かつて転職エージェントとしての事業展開も視野に入れてしました。
実際にプロバイドジャパンは、有料紹介事業者の免許を持っています。
免許取得の後、戦略的撤退?
求職者のみなさんは、なかなか聞かない言葉かもしれませんが、転職エージェントが絶対に取得しなければならない免許です。
免許なしにエージェント事業を行った場合、その転職エージェントは違法行為ということになります。
転職エージェントとは、民間の企業が運営する事業ですが、その前提としては、どの企業も、厚生労働省から認可を得ているのです。
認可を得るプロセスは、法令に詳しく記載されているので、ご興味がある求職者の方はご確認頂ければと思うのですが、転職エージェントは例外なく、有料紹介事業者の免許を持っています。
プロバイドジャパンは、有料紹介事業者の免許を取得して、転職エージェントとして活動する計画を立てているなかで、恐らくスタート時は採算が合わないことに気づき、転職エージェントとしての転職支援よりもハードルが下がる人材派遣会社として派遣希望の求職者の方を支援する選択を選んだのだと思います。
派遣社員を希望する求職者の方を卑下する意味でお伝えするのではないのですが、転職支援よりも派遣支援の方が、支援する側としては圧倒的にハードルが低く、収益の計算を立てることができます。
個人的には、プロバイドジャパンのこの戦略は賢い選択で、転職エージェントとして新規参入した企業の多くは、設立から3年で倒産や買収というケースが多いです。
転職エージェントは、厚生労働省から認可を得れば、他の業界よりも新規参入しやすいのですが、その分、競合他社が非常に多く、早期のタイミングでなくなるケースも多いです。
人材派遣会社も競合が多い!!!
あれ?プロバイドジャパンは競合他社が少ないから人材派遣会社としてスタートしたのではないのか?という疑問や意見をお持ちの方が多いと思います。
この点について、ここでお伝えしたいと思いますが、転職エージェントよりも人材派遣会社の方がハードルが低いということはご認識頂けたと思います。
人材派遣会社も、同様に競合他社が多くあり、同じように厚生労働省から免許を得る必要があるビジネスモデルです。
ただ、人材派遣会社の場合、ハードルが低い分、収益源となる登録者の確保もそこまで苦労はありませんし、また、企業との取り引きにおいても、転職エージェントとは比べ物にならないぐらいハードルが低いです。
これを狙って多くの人材企業が人材派遣会社に参入するのですが、多くの企業は失敗しています。
これには、理由があり、また、プロバイドジャパンは、この理由をうまく回避して競合他社との差別化を図ることに成功しているのです。
その理由とは、プロバイドジャパンは、どの業界、職種においても満遍なく対応することは可能ですが、あえてそれを行わず、業界や職種に特化して人材派遣会社として活動しているのです。
女性支援に特化した事業展開
また、性別には男性と女性がありますが、プロバイドジャパンは、女性の求職者の方に実質的には特化する形で、事業展開をしています。
プロバイドジャパンが得意とする特化している業界や職種は、この後、ご紹介したいと思いますが、女性にスポットを当てて事業展開する戦略は人材系の企業としては時代の流れに乗った良いことだと思います。
そのため、プロバイドジャパンは、小さい規模の企業でありながらも、確実に利益を生み、現在も競合が多い人材業界のなかで生き抜くことができているのです。
プロバイドジャパンが大阪に拠点を構えたのは、ほんの数年前のことで、数年前と言えば、今のように転職市場が盛り上がっている時代ではなく、どちらかと言えば、冷え込んでいる状況でした。
その状況でどのようなことが起きていたかと言いますと、多くの人材系の企業が業績を落とし、倒産や買収されるということが多くありました。
そのなかで、逆にプロバイドジャパンは、業績を拡大し、大阪にも拠点を構えるぐらいに成長したのです。
その大きな要因は、業界や職種に特化したことと同じぐらい影響がある女性に特化したサービス展開です。
ワークライフバランスの到来とプロバイドジャパン
さて、ここで求職者のみなさんに質問があります。
現在の日本の労働市場において、欧米諸国からの流れを汲み、日本でも台頭している仕組みや制度は何でしょうか?
ちょっと難しい質問ですので、先に答えをお伝えすると、正解は、ワークライフバランスです。
このワークライフバランスは、日本では数年前から世間的に台頭した言葉で、少しずつ日本の労働市場にも浸透し、今では、非常に大きな仕組みになっています。
例えば、皆さんはくるみんマークというものをご存知でしょうか?
このくるみんマークは、厚生労働省がワークライフバランスの仕組みを社内に制度として取り入れた企業に対して、その企業はワークライフバランスが整備されている証明ということで、証明書代わりのマークです。
くるみんマークを取得すると企業は採用や事業展開において、メリットがあるのですが、くるみんマークを取得するまでには、申請から3年程度の時間が必要です。
このように日本の労働市場は、ワークライフバランスが非常に浸透しているのですが、なぜ、ワークライフバランスがここまで日本で浸透したのでしょうか。
それは、日本の悪しき文化の脱却です。
「子育て」と「再就職」の両立は難しい
昔の日本は、男性が仕事をして女性は家事を行うということが一般的で、女性の社会進出は非常に少なかったです。
むしろ、女性が外に出て働くことが異常なこととなっていた時代です。
この背景から男女差別などという言葉が誕生し、性別による差別を廃止しようとする動きが男女雇用機会均等法です。
ワークライフバランスも男女雇用機会均等法に規定されている仕組みの一つですが、女性の社会進出が近年では非常に多く、新卒においても、男子学生と同じように就職活動を行い就職することが普通になっています。
転職市場においても同様の動きがあり、男性の求職者の方と同じように転職を希望して転職活動を行う女性の求職者の方が多くいます。
しかし、ここで、問題が出る訳です。
その問題とは、女性の場合、男性とは違い、出産という人生の大きなイベントがあります。
この出産を機にそれまで企業に在籍していた女性の労働者の方も、休職や退職をせざる得ないという方も多いです。
その他でも、育児の問題があるため、今までの自分のように、または、男性のように時間を気にせず仕事をすることができるということはなく、保育園など育児との両立を図るために、労働時間に制限があり、正社員では働くことが難しいという女性の求職者の方が多いです。
企業はこのような女性の状況を考慮して時短勤務という制度を持つこともあり容認したりしますが、日本ではまだまだという現状あります。
企業のスタンスがなかなか大きく変わらないのであれば、女性の求職者のみなさんが変わるしかありません。
そこで派遣という選択!まさにプロバイドジャパンの主戦場!!!
このような背景をプロバイドジャパンは、確実に読み取り、いち早く女性の求職者の方の転職に対応する仕組みを作ったのです。
それが、人材派遣会社としての業界や職種に特化したサービス展開です。
私の転職エージェントでも人材派遣サービスを展開していますが、人材派遣サービスは、転職エージェントよりも、圧倒的な差別化がなければ、今の時代、どれだけ新規参入しやすいとしても、確実に数年で崩壊します。
プロバイドジャパンは、確実に収益を確保する土俵を作り、現在も求職者のみなさんの転職に役立っている企業です。
先述でご紹介した通り、求職者のみなさん全員が、必ず正社員として転職することができるとは限りません。
転職市場は、だれにでも平等で、どのような求職者のみなさんも自由に転職活動を行うことができるのですが、逆に、だれも転職活動をして必ず転職できるとは限らない、保証がない市場です。
建前は平等、しかし「ホンネ」は・・・
今の転職市場において、男性と女性の対比でどっちが転職しやすいと思いますか?
答えは男性の求職者の方です。男性の求職者の方は、女性の求職者の方よりも性別というだけで有利に転職活動をすることができます。
女性の求職者の方は、社会が少しずつ女性への配慮をするようになったとは言え、まだまだ性別というだけを理由に転職には不利です。
ちなみに、この状況は、男女雇用機会均等法に抵触し、企業は絶対に採用において、性別を理由に区別や差別をしてはいけないのですが、残念なことに、この男女雇用機会均等法は機能していないのが実情で、企業がどのように採用活動において男女差別をしているのか、実証を取ることができないのです。
そうすると、女性の求職者の方は、正社員での転職を諦めて違う道を選ぶ必要が出てきます。
また、正社員を希望していない女性の求職者の方もプロバイドジャパンの対象になる訳です。
正社員で転職ができない女性の求職者の方や、育児などの問題で正社員として働くことが難しいため、派遣で転職を考えている女性の求職者の方は、是非、プロバイドジャパンを活用しましょう。
大手の人材派遣会社を利用するよりも、絶対的な差別化を感じることができるでしょうし、また、転職活動の結果としても十分、メリットを感じることができると思います。
プロバイドジャパンが得意とする職種
プロバイドジャパンが得意とするジャンルは、販売系の職種です。
販売系と一言で言っても、その範囲は多岐に亘りますが、どの販売系の職種においても、プロバイドジャパンは強みを持っています。
例えば、町中に良くある携帯電話の店舗スタッフです。
この職種も販売系の職種に該当するのですが、店舗で来店するお客様の接客をすることが主な業務内容になりますので、販売系と言っても、ノルマや目標を持つ職種ではありません。
求職者のみなさんも、プライベートで携帯電話の店舗へ訪問したことはあるかと思います。
なかには、男性のスタッフもいますが、数を見れば、大体の場合、女性のスタッフです。
携帯電話会社の店舗で接客を行うスタッフには、もちろん、携帯電話会社と直接雇用契約を結ぶ正社員もいますが、多くの場合、派遣社員であることが多いです。
プロバイドジャパンは、携帯電話会社とかなり密接な関係性を持ち、他の人材派遣会社よりも優位な立場を持っています。
他の人材派遣会社ではない案件をプロバイドジャパンは持っているというケースも多くあるでしょう。
また、この他でも特に強いパイプを持っている職種が大手の百貨店です。
求職者のみなさんも一度は、百貨店へ出かけたことがあるかと思いますが、百貨店で、百貨店が独自のクレジットカードを促進しているのですが、そのクレジットカードの販売員を見かけたことはないでしょうか。
携帯電話会社の店舗と同じく、百貨店のクレジットカードの促進販売員も百貨店と直接の雇用契約を結び正社員もいますが、大半は、派遣社員です。
プロバイドジャパンの場合、このように百貨店からの派遣案件を非常に多く、また、定期的に受注することができるようになっています。
どちらの販売員についても、派遣社員ですので、営業系の職種とは異なり、目標やノルマは一切ありませんし、実際の業務内容は、事務スタッフとほぼ同じです。
違いは顧客を相手にコミュニケーションを取る必要があるというぐらいです。
接客業は規則的に働ける
また、店舗で働く場合、店舗の営業時間が決まっているため、ほとんど残業がありません。
日によっては多少の残業があるとしても、正社員が残務として行うことが大半ですので、店舗で仕事をする派遣社員の場合、決まった時間に出社し、決まった時間に退社することが可能になる訳です。
正社員で働くのが育児などの問題で難しい女性の求職者が抱く悩みの一つに、労働時間が不規則ではまずいという点があると思います。
この点をプロバイドジャパンからの派遣案件であれば、間違いなく解消することができるでしょうし、まさに仕事と私生活や育児との両立を実現することができると思います。
求職者のみなさんにもメリットがあるプロバイドジャパンの戦略!
ここまでは、プロバイドジャパンの人材派遣会社としての優位性や求職者のみなさん、特に女性の求職者の方にメリットがある内容をご紹介してきましたが、この先は、プロバイドジャパンのもう一つ顔をご紹介できればと考えています。
その一つの顔こそが、転職市場で、なかなか転職することができない求職者の方に強い味方になる内容です。
その違った顔とはずばり言いますと、紹介予定派遣事業者です。紹介予定派遣とは別名TTPと言います。
あまり聞き慣れない言葉だと思われている求職者の方は、少し勉強不足かもしれません。
と言うのは、このTTPは今の日本の転職市場では当たり前になりつつあることだからです。
紹介予定派遣について、説明すると、簡単に言えば、正社員での転職と派遣社員での転職の合わせ技のようなものです。
もっと具体的に説明すると、正社員での転職は派遣社員での転職よりもハードルが高いということは言うまでもないと思います。
正社員の場合は、書類選考があり、適性検査があり、面接が数回あり、それを通過してようやく内定です。
正社員ハードルを「迂回」できる
一方、派遣社員の場合は、書類選考は、スキルシートの選考、面接は、面談(法的には職場見学と言います。現状の派遣法では、企業は派遣社員を希望する候補者を選んではいけないという規定があり、面談は禁止になっていますが、実際は、職場見学というものは名ばかりで面談は必ずあります。)という形になりますし、しかも、その回数は1回だけですし、面談時間も概ね30分ないぐらいです。
更には正社員の転職活動において、求職者のみなさんの大半が苦手とする適性検査は一切ありません。
このように正社員での転職と派遣社員での転職を対比すると、どれほど派遣社員としての転職がシンプルであり容易か分かるかと思います。
紹介予定派遣とは、入り口となる転職の段階ではハードルが低い派遣社員で入社し、入社後に6カ月を期間として、その間に派遣社員で転職した企業との面談を行い、正社員へ雇用転換するという仕組みです。
プロバイドジャパンは紹介予定派遣で成功している!
今ご紹介した紹介予定派遣という仕組みは、法的にも規定があるしっかりとした制度で、最近では人材派遣会社だけではなく、転職エージェントの行っている事業です。
転職エージェントも今の日本においては、非常に多くの企業があり、どの転職エージェントも競合他社と差別化や収益を上がるために必死です。
そこで、思いつくことが紹介予定派遣です。
転職エージェントからしても、ハードルが高い正社員の転職支援を行うよりも、ハードルが低い紹介予定派遣としての転職支援を行った方が良いのです。
プロバイドジャパンは、今のように転職エージェントも行うようになった紹介予定派遣を事業スタートのタイミングから行っていて、非常に豊富な実績やノウハウを持ち合わせているのです。
また、それに比例して、多くの企業と紹介予定派遣としてのアカウントを持っているので、他の転職エージェントや人材派遣会社が持っていない案件を多く持っています。
派遣業とエージェント業の中間的業態
プロバイドジャパンの戦略は、ここにあります。
人材派遣会社として最初はスタートして、企業とのアカウントを開拓し、取り引き実績を豊富に持ち、ある程度、キャッシュがたまった段階で、また、企業としても成長した段階で、派遣社員の支援よりもハードルが高く、正社員の転職支援よりもハードルが低い、ある意味、都合の良い紹介予定派遣サービスに力を入れてきたのです。
紹介予定派遣という仕組みは、プロバイドジャパンだけではなく、求職者のみなさんからしても非常に都合が良い仕組みですし、実は、採用する企業にとっても都合がよく、理にかなっている仕組みです。
私は転職エージェントとして企業と連携し、情報交換することも良くあるのですが、多くの企業が中途採用において、悩ましいことが、面接など選考中に優秀と評価して内定を出した求職者の方が、実際に転職してみて、本当に優秀かどうか判別することができないという点です。
転職後にその求職者の方の働き方などで、企業は選考中の評価を判断することはできるのですが、企業は、一度、求職者の方を採用し雇用契約を締結すると、入社後に求職者の方がそこまで優秀ではなく、あまり戦力にならないという場合に、解雇することができないリスクを持っています。
ですので、企業としては、ベストの選考は、実際に求職者の方に働いてもらい、働いているなかで、日ごろ働き方などを自分の目で見て、判断するという選考方法です。
ローリスクの選考方法!!それが紹介予定派遣!
この方法は、新卒採用においては、インターンということで、企業からするとノーリスクで対応することはできるのですが、中途採用においては、このノーリスクということはありません。
それならばということで、少しでもリスクを減らした選考方法はないかということで、企業は紹介予定派遣を、非常にメリットを感じているのです。
正社員として雇用すると、無期契約で、しかも、派遣社員は時給でありながらも、月給制で、かつ、給料も高いです。
派遣社員で雇用すると、時給制で、しかも、支払う給料、企業からすると人件費は安く済みます。
もし、派遣社員として雇用した求職者の方が、企業にとって戦力にならないとすれば、更新しなければ良いことで、解雇など大げさなことにはなりません。
また、選考において、企業は正社員の選考については、先述でもご紹介した通り、書類選考や面接があり、かつ、複数名を同時に行う必要があり、工数がかかります。
派遣社員の選考であれば、スキルシートの確認と、30分ぐらいの面談で済みますし、面談する人数も選考ハードルが低い分、採用決定の確率が上がり、1回または2回程度です。
採用活動を行う企業からすると、至れり尽くせりというものが紹介予定派遣です。
プロバイドジャパンは、企業にとってローリスクでありリターンが大きい紹介予定派遣を非常に得意としています。
プロバイドジャパンは、最初から人材派遣サービスは、紹介予定派遣の布石として考えて、今後の展開としては、事業スタート期に本当は行いたかった転職エージェントとしての事業も近い将来、想定しているようです。
また、プロバイドジャパンが得意とする職種は、非常に紹介予定派遣との相性が良く、このあたりも、かなり戦略的にビジネスを展開していると私は思っています。
プロバイドジャパンは自社の思惑や理由で人材派遣サービス、そして、紹介予定派遣という流れを取っていますが、そうであっても、求職者のみなさんにとってはかなり、ありがたい存在だと思いますので、積極的に利用してみると良いでしょう。
プロバイドジャパンの利益モデル
プロバイドジャパンは、派遣社員の転職支援をすることで、派遣社員が労働した時間に応じて企業から月単位で報酬を得ます。
派遣社員の方が得る時給は、企業がプロバイドジャパンに支払う段階で、手数料という名目で、差し引かれていて、その分がプロバイドジャパンの売り上げであり利益になります。
その後、求職者の方が派遣社員期間を経て、就業している企業の正社員になりたいとなった場合は、プロバイドジャパンにその旨を伝えて、企業の業務的な上司と面談を行い、採否が決まります。
採用となった場合は、求職者のみなさんは、正社員になれる訳ですから、嬉しいでしょうし、プロバイドジャパンからしても、今後は、時給からの手数料ではなく、転職エージェントが行う転職支援の仕組みと同じく、派遣社員から正社員に切り替わるタイミングで企業が求職者の方に提示する年収の15%~20%ぐらいの金額が入る形になります。
収益モデルも「いいとこ取り」?
こうすることで、プロバイドジャパンからすると、派遣社員時代に時給で薄利を確保し、正社員へ切り替わるタイミングで1発ものになりますが、ある程度、まとまった利益を確保することができる訳ですから、ビジネスモデルとしては、ストック型とスポット型の合わせ技ということになるでしょう。
転職エージェントが最も苦しいことが、1回の転職支援で1回の成功報酬しか得られないことで、しかも、その1回は、他の転職エージェントとの競争になりますので、もし、他の転職エージェントが、自社が紹介した求職者の方よりも優れた求職者の方を企業に紹介していれば、当然、その間、どれだけ工数をかけて転職支援や採用支援をしたとしても、利益につながることはありません。
人材派遣事業についても、確かにストック型で利益を得ることはできますが、その利益は薄利ですので、できれば、定期的にまとまった利益を確保したいのですが、自社が紹介した人材が派遣社員でいる限り、まとまった利益は期待することが不可能です。
プロバイドジャパンは、このマイナス面を一気に解消すべく紹介予定派遣というサービスに力を注ぎ、他社との差別化を図りつつ、企業からの信頼を勝ち取り、特定の職種については、独占的な権利を保有しているのです。
プロバイドジャパンの担当者のホスピタリティー
プロバイドジャパンがここまで確固たる地位を確立することができた背景には、もちろん、企業経営としての優れた先見性や計画性があったことは言うまでもないのですが、実際に企業の採用支援や求職者のみなさんの転職支援を行う立場はプロバイドジャパンという企業ではなく、プロバイドジャパンで働く担当者です。
プロバイドジャパンは、キャリアアドバイザーという存在はおらず、営業担当者が企業の担当も行い、求職者の面談などの支援を行います。
プロバイドジャパンの対応力に関しては、質が高いとして人材業界でも評判ですし、また、過去にプロバイドジャパンを利用した求職者の方からも評価が高く、プロバイドジャパンを利用する求職者の方の多くは、友人や知人が過去にプロバイドジャパンを利用した方からということで、実質的には紹介が多くなっているようです。
プロバイドジャパンが行うサービスは、他の転職エージェントや他の人材派遣会社と同様に人を扱う人ビジネスです。
人に対してどれだけ質の高いサービスを行うかが事業成功のポイントですが、この点においても、プロバイドジャパンは他社との差別化を図ることができています。
実際に、プロバイドジャパンの登録促進の広告を私はみたことがないのですが、プロバイドジャパンは、広告展開はしていません。と言うよりも、広告展開する必要がないぐらい新規の登録者数が多いのです。
プロバイドジャパンを利用頂ければわかるかと思いますが、かなり質の高い対応をしてくれますので、信頼を持てる人材企業だと思います。
最後に・・・
プロバイドジャパンは、転職エージェントなのか?それとも人材派遣会社なのか?という点については、結論から言いますと、人材派遣会社に近いですが、現状や今後を考えると、そのどちらでもないと思います。
紹介予定派遣事業者という言い方が最も近しいのではないかと思います。
求職者のみなさんはそれぞれ、個人事情を持ち、何の保証もない転職活動をライバルが多い転職市場で行われていると思います。
なかなか正社員として転職することが難しい状況であれば、いきなりハードルが高い正社員を希望して転職活動するよりも、視点を変えてハードルをいったん、下げて紹介予定派遣という立場で転職活動を行い転職した方が良いと思います。
ちなみ、紹介予定派遣という仕組みは企業に限らず求職者のみなさんにとっても理にかなっています。
選考中にどれだけ良い企業で、入社したいと思った企業でも、実際に選考段階では働いていませんし、企業のすべてを知ることはできません。
結果、転職してみて、選考中のイメージと違ったということで早期離職することも考えられることですし、紹介予定派遣という仕組みで転職すると、実際に働きながらその企業を知ることもできるのです。
求職者のみなさんにとってもローリスクハイリターンな仕組みだと思います。
最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が有意義なものであり、最高の転職ができることを心から祈り、今回のテーマである、『プロバイドジャパンって転職エージェント?人材派遣会社?』は、ここで話を終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。