派遣社員から正社員への転職の道!転職の仕方教えます!!

派遣社員から正社員への道

求職者のみなさん、こんにちは。

転職エージェントと言えば、正社員限定の転職支援を支援する立場です。

求職者のみなさんも、当然、これまでの自分のキャリアを踏まえて、キャリアアップやキャリアチェンジなどを希望して、『正社員』として転職を希望されている方がほとんどだと思います。

もちろん、例外的に、現在は正社員で仕事をしている方でも、今後は、派遣やアルバイトやパートという雇用形態で転職活動を希望される方もいるでしょう。

正社員から、派遣やアルバイトやパートでの転職は、ぶっちゃけると難易度は相当、下がり、余裕で転職することが可能だと思います。

一方、派遣社員やアルバイトやパートという雇用形態から正社員への転職は、難易度が高いため、相当、苦戦すると言われています。しかし、世の中には、正社員の方だけが転職活動をしている訳ではありません。

今回は、派遣社員から正社員への転職ということで、『派遣社員から正社員への転職の道!転職の仕方教えます!!』というテーマで、派遣社員の方で、現在、正社員への転職を考えている方に向けて、非常に有意義な情報をご紹介したいと思います。

転職活動や転職方法は、法的に規制されている訳ではないですし、個人個人が、自分の自由に行える活動や方法ですので、視点を変えれば、これまでは知らなかったやり方も見えてくるかと思います。

今回は、転職エージェントとして、違った視点で転職活動や転職方法を捉えて、派遣社員の方がどのようにすれば正社員になれるのかについて、お届けしたいと思います。

私は転職エージェントとして、多くの求職者の方の転職支援を行ってきましたが、正社員から正社員への転職は転職市場においては、当たり前ですが、そうではない方も大勢いらっしゃるということを転職エージェント活動を通して知り、雇用の創造を目的にした結果、ある一つの方法にたどり着きました。

この方法を実践することで、今、現在、転職活動をして正社員への道を目指している求職者の方でも、今まで以上に容易に正社員になることは可能だと思います。

派遣社員とは?

まず、派遣社員とは、どのような雇用形態を指すのか、このあたりから今回の話を起こしていこうと思いますが、かつて、労働自由化の法改正により、製造業への派遣も可能になったことを求職者のみなさんは、覚えていらっしゃいますでしょうか。

派遣社員の立場は、そもそもとして、雇用の安定を担保することは難しい立場が弱かったのですが、この自由化により、さらに悪化したと言われています。

派遣社員とは、就業場所は企業になりますが、その企業とは直接の雇用形態がありません。では、どこと雇用契約があるのかと言いますと、派遣会社との間にあります。

インターネットなどで派遣会社と検索頂ければ非常に多くの派遣会社が検索結果に表示されますが、これらの派遣会社に、派遣社員はまずは登録して、派遣会社から仕事の紹介を受けて、いくつかのプロセスを踏んで、企業で就業することになります。

見た目は正社員と同じでも、その立場や雇用形態はまったく違います。

新卒採用で企業に就職できなかった学生が、とりあえず仕事をということで派遣会社に登録して派遣社員として仕事をするケースもかつてよくありましたが、個人的には、かなり安易な考え方であり、判断だと思っています。

その理由は、一度、派遣社員として就業すると、その就業履歴は、履歴書や職務経歴書に記載する必要があり、新卒でいきなり派遣社員としての経歴を持っている求職者の方については、転職市場において採用活動を行う企業のイメージは良くありません。

転職活動に苦戦することが予想されます。新卒ではなくても、一度、派遣社員としての経歴を持つと、同じように企業は、『正社員で転職できなかった人』というイメージを持ち、書類選考で見送りになるケースが非常に多いです。

派遣社員は、直接雇用契約を企業と持たないため、毎月の給料は、企業ではなく派遣会社から支払われます。給料の原資は、企業が派遣会社に支払う費用から捻出されます。

給料の他、例えば有給休暇も派遣社員には労働者である以上、権利が発生し、就業6カ月目には10日の有給休暇が付与されますが、この有給休暇も企業ではなく、雇用契約も持つ派遣会社から付与されます。

このように、派遣社員は、就業場所は企業でありながら、給料などは派遣会社から支給されるという若干、いびつな関係性のなかで仕事をするのですが、この関係を法的にいうと三者間契約と言います。

派遣社員と企業、派遣会社との関係

三者間契約をもう少し具体的にご紹介すると、企業と派遣社員の間には雇用契約は存在しないものの、指揮命令関係が存在します。指揮命令関係とは、実際の業務について、指揮命令権を企業が持つということです。

派遣会社との間には先程からお伝えしている通り、雇用契約があり、企業と派遣会社の間には、派遣契約が存在します。この3つの契約や関係により派遣社員は成り立っています。

給料は企業から支払われた費用から派遣会社が派遣社員に支払うとお伝えしたかと思いますが、派遣会社は、企業から受けた費用の一部を自社の利益にし、その残りを派遣社員の方へ支払います。

具体的に言いますと、派遣社員の場合、給料は、時給制であることがほとんどで、派遣会社に企業が支払う費用が時給あたり2000円だった場合、派遣会社から派遣社員に2000円がすべて支払われる訳ではなく、2000円から自社の利益分を差し引き、1500円程度が派遣社員に支払われる形になります。

なお、派遣会社から派遣社員に給料を支払うためには、企業から原資となる費用を受ける必要があるため、正社員ではある意味、当たり前にある賞与の支給はありません。

企業が賞与分として、派遣会社に費用を支払えば別ですが、企業が派遣会社に派遣社員のためにそこまですることは、まずないです。

なぜならば、三者間契約が理由にあり、直接雇用ではない派遣社員については、企業はあくまで労働力の確保としか考えていないため、手厚いケアや待遇はしようとしないからです。

派遣社員の場合、直接雇用の正社員と違い、3カ月に1回などの更新時期があり、企業から更新しないとされれば、その段階で、派遣社員は無職になります。

つまり、派遣社員は、単純に給料の支払いはあっても、将来的な保証や安定は一切ない、不安定であり、労働者のなかでも、かなり弱者に属するのです。

そのため、派遣社員で仕事をしている方は、いつかは正社員として無期契約となる直接雇用を希望しているのですが、派遣社員から転職活動を行い正社員として転職することは難しいため、なかなかうまくいかず、派遣社員の立場から抜け出せない方が多くいます。

紹介予定派遣という仕組みをご存知ですか?

さて、現在、派遣社員として就業し、正社員で転職を希望されている方、今後、その可能性があるという方、『紹介予定派遣』という仕組みはご存知でしょうか。

紹介予定派遣とは、求職者のみなさんにとっては、聞き慣れない言葉で、言葉に、『派遣』という文字が入っているため、派遣というイメージを持つ方も多いでしょう。

結論から言いますと、派遣であることに変わりはないのですが、普通に派遣とは異なります。

派遣という仕組みには、2つのパターンがあり、これまでご紹介してきた派遣という仕組みは、正式には、『登録型派遣』と言い、派遣の先に待っていることは、派遣社員での契約更新か、派遣契約の終了です。

登録型派遣は、非常に多く、日本の労働市場においては、ごく一般的なものです。しかし、近年、登録型派遣のほかに、もう一つの仕組みが登場し、それが、これからご紹介する紹介予定派遣です。

この紹介予定派遣とは、簡単に言えば、派遣と正社員の合わせ技のようなイメージで、登録型派遣とは異なり、派遣社員の状態から正社員への転換も十分に可能性としてある仕組みです。

私は、転職エージェントとして、現在、派遣社員という立場で正社員を希望して転職活動をされている方には、正攻法で転職活動を行うと、苦戦し、長期化する可能性が高いため、やり方や視点を変えて紹介予定派遣という仕組みを推奨します。

私の転職エージェントでは、派遣事業も行っていて、多くの派遣社員の方を雇用しています。

その多くの方々は、なぜ、派遣社員の道を選ぶのかと言いますと、なかには、家庭事情などで派遣でしか働けない方もいますが、大半の場合、正社員として転職するには厳しい経歴を持っている方や、正社員で転職することができないため、生計維持のつなぎとして派遣社員を選ぶ方が多いです。

私は、このような方々には、一般の転職市場で転職活動を行うよりも、入社ハードルが低く、現実的に正社員への可能性が高い紹介予定派遣を勧めています。

このあと、具体的に紹介予定派遣の仕組みや紹介予定派遣から正社員へのプロセスなどをご紹介したいと思います。

紹介予定派遣になるためには

まず、紹介予定派遣になるためには、どうしたら良いのかというところから、説明しますが、これは、簡単です。登録型派遣と同じく、派遣会社に登録するだけで大丈夫です。登録型派遣との違いは、この先からです。

登録型派遣の場合、派遣会社から仕事の紹介を受けると、自分でその仕事に応募するかどうか判断しますが、その場合の仕事内容の詳細をみると、契約期間が定められています。

大体の場合、1カ月から3カ月の更新で、長期的にその仕事に就くためには、1カ月から3カ月の更新を繰り返す必要がありますし、そこから正社員への道はほとんどないと思った方が良いです。

一方、紹介予定派遣の場合は、登録時に、自分が、『入社時は、派遣社員という雇用形態で構わないが、将来的に、同一の企業で正社員として仕事がしたい』と派遣会社に伝えると、派遣会社は、登録型派遣の仕事ではなく、紹介予定派遣の仕事を紹介してくれます。

そうすると、紹介される仕事は、求職者のみなさんが希望する紹介予定派遣の仕事だけになります。紹介予定派遣の仕事数は、そんなにないのではないか?と疑問に思う方も多いと思いますが、今の時代、そのようなことはありません。

正社員向けの求人も含めて、企業の採用ニーズがなければ、求人はありません。これは派遣の市場でも同じことですが、紹介予定派遣の仕事は非常に増えています。

ですので、登録は簡単であり、仕事も豊富にある紹介予定派遣は現在、派遣社員として仕事をしている正社員を希望する求職者の方にはお勧めの求人となる訳です。

また、紹介予定派遣は、現在、派遣社員として仕事をしている方限定という訳ではありません。

正社員として仕事をされている求職者の方も、自分には紹介予定派遣から正社員を模索した方が向いているということであれば、全然、問題ないですし、また、派遣社員と同じく一般的にその雇用形態が不安定であるアルバイトやパートという方についても、同様です。

正社員の転職活動も当然、誰でもできることですが、そのハードルは高く、誰でも正社員で転職できるという可能性は低いですが、入社ハードルが正社員よりも低くなる紹介予定派遣であれば、ある意味、誰でも可能性があります。

人には、自分の今置かれた立場を踏まえて今後を方向性を導くという能力があります。是非、転職においては、この能力を発揮して頂き、正社員での転職にこだわることなく、幅広い視野や可能性で模索することも必要だと思います。

紹介予定派遣の選考

紹介予定派遣の選考について、ここでご紹介したいと思います。これは、派遣と正社員の選考と比較しながらご紹介した方が良いと思います。

まず、正社員の選考プロセスは、簡単に言うと、書類選考から始まり、適正検査、数回の面接ということで、プロセスが多いです。派遣の場合は、正社員でいう書類選考と同じ意味になりますが、スキルシートの提出から始まります。

スキルシートを企業へ派遣会社経由で提出し、面談OKとなった場合、正社員でいう面接があります。

昔の派遣市場では、これを面談と言っていましたが、今は法律改正により、面談をしてはいけないという規定があり、職場見学となります。

職場見学とは、実質的には、面談と同じであり、どの派遣会社でもどの企業でも行っていることで、簡単に言えば、法律抵触することはないにしても、法令順守されているという意味も持たない、言わば、グレーゾーンです。

これを国は容認していますし、今のところ、特別な問題は生じていませんので、紹介予定派遣を希望される求職者の方も、特にこの点を気にすることはないと思います。

職場見学で、職場となる可能性がある企業を見学しつつ、その場で面談となります。

面談とは面接と異なることをここでお知り置き頂きたいのですが、正社員の場合、面接が必ずあります。しかも、面接の時間は1時間程度と長く、また、面接で聞かれる内容もなかなか詳細まで至ります。

派遣含めた紹介予定派遣の場合は、面談の時間は長くても30分程度で、聞かれる内容もスキルシートには、具体的な職歴を記載することは禁止されていますので、自分がどのような仕事をどのような業界で従事したのかを簡単に記載するだけで良いので、淡泊です。

更には、個人情報保護と派遣法の兼ね合いで、スキルシートには、氏名を明記しなくても大丈夫なのです。

派遣含めた紹介予定派遣の選考プロセスは、言ってみれば法令に守られて、企業が必要以上にえりすぐりできない状況になっています。

紹介予定派遣の職場見学担当者

私が個人的に思う、正社員の面接と紹介予定派遣の職場見学の明確な違いは、採用する側の企業にあると思っています。

正社員の面接の場合は、面接官が人事担当者としても、しっかり面接のロープレなどを行い、質問内容も的確であり、質問を受ける求職者からすると小難しい内容も多々あります。

しかし、紹介予定派遣の職場見学の場合は、職場見学を担当する面接官が、部署の実務担当者であることがほとんどで、しかも、職場見学回数は1回だけです。

つまり、このことが理由にあり、面接官の視点が低く、その分、選考基準も低いため、紹介予定派遣の場合、正社員の転職に比べると入社難易度が低いのです。

もっと違いを言いますと、たまにはありますが、正社員の面接の場合、求人を紹介した転職エージェントが面接に同席するということは、基本的にありません。

求職者のみなさんは、企業に一人で出向き、面接官(面接によっては面接官が複数名の場合あり)と面接を行うことになります。

紹介予定派遣の場合は、求職者の方が一人で企業に出向くということは絶対にありません。

必ず派遣会社の担当営業マンが同行、同席して、かつ、職場見学の冒頭では、派遣会社の営業マンが、簡単な求職者の方の略歴を紹介してくれます。

ここまで読んでどうでしょうか。紹介予定派遣を希望する求職者の方は、職場見学において、営業マンが略歴まで紹介してくれますので、実質的には、ほぼ自分が受け答えするシーンはないということです。

私は、転職エージェントとして活動する以前は、企業の人事として担当していたため、まだ実務担当者だった頃、私自身も職場見学を担当する面接官を担当したことがありました。

当時の紹介予定派遣の職場見学の印象は、スキルシートには氏名もイニシャル表記で、聞きたいと思う内容もスキルシートがシンプルで聞くに聞けない、かつ、冒頭で、同行する派遣会社の営業担当者が求職者の略歴を紹介するため、ずいぶん、求職者の方は保護されて、難易度は低いなという印象です。

脅威の合格率を誇り紹介予定派遣

私の転職エージェントや他の派遣会社の情報を鑑みて、紹介予定派遣の合格率(=正社員でいうところの内定率)は、驚異の50%超えです。

この決定率は、正社員ではありえない数字で、この数字を見ればわかる通り、派遣の先に正社員としての転換も十分に可能である紹介予定派遣の合格率がどれだけ高いか分かるかと思います。

今まで転職時から正社員を希望して転職活動をしていても、なかなか成果が出ていない方からすると、転職後にうまくいけば正社員にもなれて、しかも、企業で働くことができる紹介予定派遣は、『美味しい仕組み』だと思うのではないでしょうか。

スキルシートの通過率も、ほとんどが決まります。ですので、ほとんどが職場見学まで進むことができるということです。

正社員の場合、面接などすべての選考において、もっとも通過率が低いフェーズが書類選考ですが、紹介予定派遣の場合は、逆です。

最も通過率が高いフェーズがスキルシートです。

なかなか正社員としての転職活動がうまくいかない求職者の方は、転職活動期間が長くなればなるだけ、自分の心が折れてしまったり、また、企業からしても、あまり良いイメージを受けることはありません。

是非、画一的な頭でっかちで正社員での転職にこだわるよりも、ある程度の期間を基準にして、紹介予定派遣という選択も視野に入れた方が、時間の効率も良いですし、正社員への道も近づくと思います。

余談ですが、もし、私が、今、正社員として転職するには難しい経歴を持っているのであれば、まず間違いなく正社員としての転職活動は行わず、まずは派遣で企業に転職して、近い将来、正社員の可能性がある紹介予定派遣での転職活動を選びます。

派遣社員から正社員になるためには

さて、紹介予定派遣の大事なことは、近い将来、派遣ではなく、正社員にいかに雇用転換するかということです。紹介予定派遣で転職しても、ずっと派遣のままでは意味がないですし、登録型派遣と何も変わりません。

紹介予定派遣は、いつまで派遣社員となるのかということは、法令で決められていて、期間については、派遣社員として入社後、半年となっています。ですので、最長でも半年間だけの派遣社員の立場となる訳です。

半年を超えた場合にどうなるんだ?という質問が出そうですので、先に回答すると、半年後に、正社員の道が難しいと判断されても、その企業で仕事ができないということはなく、そのまま派遣社員で仕事を続けることが可能ですので、いきなり、仕事を失うということはありません。

紹介予定派遣は、最長半年という期間を、企業と派遣社員の両者でお互いの適正を見極める期間と設定し、その見極める期間が、実質的な面接と同じ意味を持ちます。

正社員の場合の面接でどれだけ回数を重ねても、または、どれだけ具体的な小難しい質問を用意しても、実際に、その企業は、その求職者の方と一緒に仕事をしたことはない訳ですから、完全に求職者の方を知るということはできませんし、選考にもミスジャッジが生まれます。

企業は、人を雇用する際には、必ず採用コストや人件費が発生し、そのコストは、流動費とは異なり、毎月、必ず発生する固定費です。

企業は人を採用すれば、それだけ経営リスクがあり、採用において、ミスジャッジで求職者の方を採用した場合、そのコストは、ストレートな言い方をすると無駄になります。

企業も、正社員採用においては、このようなリスクを抱えていることがあるため、紹介予定派遣の場合は、職場見学の内容は浅く、かなり低い基準で採用するとは言え、派遣社員を採用後は、実際の仕事ぶりなどで派遣社員を判断することができますので、十分なリスクヘッジにすることができます。

企業から見る正社員と派遣社員の違い

企業から見る、直接雇用の正社員と間接雇用の派遣社員では、気持ちの面でも違いはあるのですが、私が元人事、そして、現在、転職エージェントという立場で感じる最も大きな違いは、雇用後に雇用契約終了をすることが容易にできるかどうかの違いだと思っています。

労働基準法により、企業は一度、労働者(求職者)を採用し雇用した後は、解雇権乱用法規という規定により、そう簡単に解雇することができません。

その証拠に、どの企業でも中途採用においては、どれだけ厳密に面接などを行ったとしても、また、求職者の方が、どれだけ前職以前に実績を残していたとしても、実際に、企業内で働らいていないため、活躍してくれるかどうかについては、実際のところ、不透明です。

そのため、試用期間という制度が必ず設けられていて、この試用期間中であれば、試用期間終了後よりも契約解除するハードルは下がるとしても、明確な理由がない限り、解雇することはできません。

ちなみに、仕事において、面接時の期待通りでないという軽微な理由で解雇することは企業は許されません。

しかし、紹介予定派遣含めた派遣の場合は、直接雇用ではないですし、企業からすると、派遣会社との契約更新だけが問題になりますので、派遣社員に問題があったとしても、契約期間満了までの少しの期間、我慢すれば、契約更新しない旨を派遣会社に伝えて、そのまま派遣社員はリリースすることが可能です。

この点については、紹介予定派遣も派遣と同様の立場になりますので、お気をつけ頂きたいのですが、紹介予定派遣含めた派遣の場合、企業はそこまで派遣社員に高いスキルや期待を持っていないため、ごく普通に仕事をしていれば、リリースされることはないと思います。

このように、企業にとっても、紹介予定派遣という仕組みは、企業リスクを軽減する意味でメリットが大きく、そのため、最近、紹介予定派遣という仕組みで求職者の方を雇用する企業が増えているのです。

求職者のみなさんは、この企業背景を逆手にとって、また、うまく利用する形で、自分のこれまでのキャリアがあまり良くないということであれば、紹介予定派遣で転職することは賢い選択だと思います。

派遣から正社員になるためには?

いざ、紹介予定派遣で派遣という立場で企業に転職したあとに、最長6カ月の期間内に、企業から声がかかる場合もありますし、または、求職者の方が自ら正社員を希望する旨を企業か派遣会社に伝えます。

両者が合意した場合、次のステップは、面談になります。ここでも、面接ではありません。また、職場見学でもありません。

面談を担当する面接官は、日ごろから一緒の職場で同じ業務内容を行う課長や部長が担当します。面談の内容は、決して面接のように堅苦しい、重苦しい雰囲気ではなく、雑談です。

企業によっては、お茶を飲みながら、これまでの仕事ぶりや仕事内容を振り返るぐらいの面談もあります。

ですので、求職者の方からすると、非常に和らいだ雰囲気のなかで面談を受けることができるということになります。

これが、正社員の面接と比べると一目瞭然ですが、面接の場合は、それまで会ったこともない話したこともない面接官からいろいろ質問を受けて緊張し、本来の自分を発揮できないということもあるでしょう。

しかし、紹介予定派遣の正社員登用のための面談はそのようなことはないです。しかも、正社員への雇用転換の確率は、非常に高く50%を超えると言われています。

求職者のみなさんからすると、派遣社員という立場で給料をもらいながら、企業を知り、自分が希望しない場合は、そのまま派遣社員で仕事を続けることもできますし、自分が希望した場合は、正社員への雇用転換の可能性が高いとなれば、転職難易度が高い正社員としての転職活動にこだわる必要性はゼロに近いのではないかと個人的には思っています。

簡単な面談の後、企業としても正社員として働いてほしいとなれば、派遣会社には内定通知書が発行され、そこには、正社員として転職活動した場合と同じように具体的な労働条件が明示されています。

これまでの流れを振り返ってみていかがでしょうか。紹介予定派遣という仕組みをかなりご理解頂けたかと思いますし、かなり便利な仕組みだということもご理解頂けたのではないかと思います。

同じ時間を費やすならば、余計にストレスを感じ、余計に長い期間をかけるよりも、転職ハードルが低い紹介予定派遣という選択を取った方が求職者としては得策であり、賢いことだと思います。

最後に・・・

ここまで、紹介予定派遣という仕組みを中心に、派遣から正社員としての転職の道をご紹介してきましたが、求職者のみなさんはどのような感想をお持ちでしたでしょうか。

自分には合わないという方もなかにはいらっしゃるかもしれませんが、全然、意味がない仕組みと思う方はいないのではないかと思うのです。

それぐらい、紹介予定派遣という仕組みは、求職者のみなさんにとって有利な仕組みであると思います。

派遣社員には、女性が多いと言われていますし、実際にその通りなのですが、紹介予定派遣の場合は、男性であっても多くいます。

ですので、性別に関係なく、また、年齢に関係なく、求職者のみなさんにとっては、十分、利活用できる仕組みですので、是非、この機会に紹介予定派遣という仕組みを知って頂き、ご自身の転職活動に役立ててほしいと思います。

転職活動は、転職するための手段です。また、転職は、雇用形態にこだわるよりも、自分にいかに合った企業を選ぶか、転職するかということが大事です。

正社員で転職して、自分に合わず、すぐに退職してしまうよりも、リスクを軽減するために、紹介予定派遣で一旦、転職した方が余程、良いことだと思います。

日本には多くの転職エージェントが存在しますが、最近の企業の背景などがあり、紹介予定派遣のサービスを転職エージェント事業と同時に持つ転職エージェントが増えています。

是非、求職者のみなさんは、転職エージェントを色々な使い方で自分の転職活動にプラスになるように使った方が良いと思います。

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