家族との時間がとれない前職から、時間的ゆとりのある職へ転職成功した体験談

私はかつて大手外食チェーン店のエリアマネージャーとして、良い給料を得てはいました。

しかしながら、妻と子供のいる身として、家族のために使える時間があまりにも少なく転職を決意。

家族との時間をしっかりと取ることのできる理想の転職先を見つけるまでの体験談をお話しします。

執筆者の情報
名前:米田 勝利(仮名)
性別:男性
転職経験:1回
現在の年齢:36歳
転職時の年齢と前職:33歳(外食チェーン経営会社のエリアマネージャー)

転職する経緯

今から1年ほど前、私は人生初の大掛かりな転職を体験しました。

以前勤めていた会社は、大手外食チェーン店。
名前を聞けば誰もが知っている企業でした。

その企業に就職したのは今から14年ほど前。

大学を卒業したと同時に新卒で大手外食チェーン企業に就職しました。

若かった私は「食」をテーマに、大人から子供まで全ての人を幸せにしたいという思いがありました。

念願の外食チェーン店で働くことができたので非常にうれしく、モチベーションも高くして毎日働くことができました。

給料もそこそこ良かったし、しっかりとボーナスも出たので単身者としてはかなり余裕のある暮らしを送れました。

仕事はハードでしたが、お客さんの笑顔や同僚、アルバイトの学生さんたちに囲まれて、チーム一丸となって喜びや苦労を共有し、「働くことによる幸せ」を学びました。

「本当に良い会社に就職した」と最初の5年くらいは思っていました。

以前の会社の気に入らなかった部分、好きだった部分

入社してから5年後、私はとうとう店舗の店長を務めるようになりました。

今まで同じ様な立場だった同僚が部下になり、仲良くしていたアルバイトの学生たちを管理しなければいけない立場となったので、若干のやりづらさはありましたが、持ち前の明るさで乗り切っていきました。

しかし、その頃から私のサービス残業がどんどん増えていきました。

それまでは残業したら下だけプラスになっていたものが、店長になるとそれもお預けとなるといったシステムに愕然としました。

そして結果的には平社員として働いていたときの方が給料が高いと言う現象が起こりました。

しかし、それでも我慢していれば次はエリアマネージャーと言う仕事が待ち受けています。
エリアマネージャーはその担当地区の店舗をまとめる中間管理職的存在。

私は店長と言う仕事を約3年間我慢して続け、私はその地区のエリアマネージャーとして働き始めました。

仕事はかなりハードですが、給料が上がるのでとてもうれしかった記憶があります。

そして、昇格したと同時に私は当時付き合っていた彼女と結婚しました。

仕事はかなり忙しく、家に帰れる時間は限られていましたが最初の1年くらいはとても幸せでした。

仕事と家庭のバランス感覚は難しい

しかし妻が納得しませんでした。

エリアマネージャーになってから私と妻の間には1人の子供ができました。

子供ができてから、妻から家庭の協力を求められるようになりました。

仕事が忙しすぎて妻の要望に応えることができない状況でしたが、休日は家族のために尽くして私なりに頑張りました。
それでも妻は納得しませんでした。

エリアマネージャーになるとトラブルが起これば休日でも出勤して対応しなければいけないという場面が何度もありました。

給料は確かに良いのですが、家庭はうまくいかないという状況。

そして、もちろん休日出勤しても給料に反映するわけではありません。
そういった会社の対応に私は次第にストレスを抱くようになりました。

そしてエリアマネージャーになってから約3年後、この企業を辞めて違う会社に再就職しよう!と転職を決めました。

恐る恐る妻に報告…

お金の問題もあるので、迷いましたが私は正直に妻に相談しました。
すると妻もこの案には大賛成してくれました。

しかし以前の会社で、気になっていたのが人間関係について。

もちろん人同士のいざこざは何度か経験しましたが、社員を始め上司の方々も本当に良い人ばかりで仕事に実直な方々ばかりだったので、それだけが心残りでした。

この会社で長く働けば、業務はハードだけどそれ相応の経験を積めると感じていました。

しかし、家庭との両立が難しい以上は仕方ありません。
私は後ろ髪を引かれながらも転職サイトに登録して就職活動を始めました。

再就職すると言う事は、もちろん他の社員や同僚には話さず、転職活動をしました。

自分で言うものも何ですが、私は社内で信用があり、転職するということが上司に知られてしまったら引き止められることが目に見えていたからです。

そして、私はこの時から二つの転職サイトに登録して仕事を探し始めました。

複数の転職サイトに登録し就活スタート!

私が登録したのは「リクナビネクスト」「DODA」でした。

これらのサイトを選んだ理由はズバリ、仕事のジャンルの幅広さと登録されている業者の数が多いということ。

それにサイト内の検索もとても簡単でしたし、絞り込み検索で自分に見合った仕事を見つけることもできます。

この二つのサイトに登録してから私はメルマガを受け取って業者の情報を得たり、また転職フェアなどに積極的に参加して、まめに企業の方と話したり、気になる会社の面接を受けました。

ハードな仕事の合間を縫って新たな就職先を探し、面接を受けるというさらなるハードな日々が4カ月ほど続きました。

ハッキリいって体はボロボロ。笑

寝る時間も3時間程度の日々が続きましたが、結果的に努力が結ばれる形になったので本当によかったと思っています。

二つの転職サイトに登録した理由

なぜ私が二つのサイトに登録したかと言うと、まず二つのサイトは抱えている企業数が多いという事が大前提です。

そして、さらに細かい事を言えばDODAは都心の情報のみに限らず、地方の求人情報も充実していたからです。

都心の情報はどの転職サイトでも大きく取り上げているのですが、地方の情報まで充実しているのはDODAが一番だと感じたからです。

また、転職フェアなどの大掛かりなイベントも行っているところに魅力を感じました。

転職フェアとはさまざまな業種が集まる、大掛かりな会社説明会のこと。
私は1度しか足を運べませんでしたが、非常に勉強になりましたし、刺激を受けました。

リクナビネクストの方は、ウェブ上に自分の履歴書をあげて、自分に見合った企業がスカウトしてくれるというスカウトサービスがあるところ。
これは非常に画期的で、ドキドキしました。

そして、リクナビは大企業、リクルートが手がける転職サイトなので登録している企業数と求人の数は業界トップクラス。
企業と利用者の巡り会いが非常に多いサイトなのです。

本来であれば、リクナビ1本でもよかったのですが、保険的な意味でDODAにも登録して企業の幅を持たせるようにしました。

二つの転職サイトに登録しておけば、もう間違いないと思ったので私はこの2社の転職サイトに登録しました。

長くて過酷な就職活動期間

私が転職サイトに登録して実際に転職に成功するまでかかった時間は約4カ月でした。

その間、私はエリアマネージャーの仕事をやりながら、その合間を縫って就職活動をしていました。

正直、体はキツかったけど、あの苦労があったからこそ今があると思っています。

睡眠時間を削って就職活動して新しい職場を探し、つかみ取ったのです。

ちなみに私が次の仕事としての職場を選ぶときに大切にした事は「家族との時間がちゃんと取れる」という部分。

それまで私の仕事は非常に忙しく、月に1日もの休みも返上してまで働かないといけないような職場だったので、次の会社は基本定時で上がれて土日出勤がほとんど無い会社を軸に選びました。

もちろん給料の事も考えましたが、それよりも自分の時間がしっかり持てる、ということを優先しました。

正直お金はなんとかなります。

しかし、子供と過ごす時間はその時にしか味わえないものです。
私は後で悔やまないよう、仕事から帰っても子供としっかり遊べるような会社を選びました。

ついに理想の転職先を発見!!

選んだ会社が、現在勤めている産業廃棄物処理の会社です。

仕事量は普通ですが定時の18時になれば何事もなければ帰宅できます。

もちろん日によって残業はありますが、基本的には定時上がりが可能な会社なので助かりました。

その会社は昔から市とのつながりが大きく、売り上げの5割は公共工事などに関わる清掃業務、廃棄物処理業務で占められているため半官半民のような企業です。

市の委託業務などは年間で決まっているので給料は安いですが、安定した収入を得ることができます。
現在就職した企業はリクナビネクストの紹介で面接を受けました。

転職先は同じ飲食業を選択しませんでした。
条件にあげたのは「安定感」と「時間」。

お金に関しては大切ですが、今までためた貯蓄と退職金が出る予定だったので、あまり気にしませんでした。

何度か面接に落ちたけどついに…!

それまでにも、何社かリクナビで発見した会社に面接を受けに行きましたがダメでした。

根気強く面接を受け続ける中、就職活動を始めてから4カ月目に現在務める廃棄物処理業社と出会いました。

面接官は総務部長。

彼に前職での話や今後の自分の展望を話し、リサイクルに関する自分の考えを話しました。

それが功を奏したのか、次の日に総務部長から直接電話がかかってきて面接が合格したことを伝えてくれました。
正直、私はうれしくて泣きました。

これでやっと転職することができる…!

しかし、ここにきて心配事が一つ。退職する会社のことです。

転職することは会社の誰にも伝えていなかった

転職すると言う事は、職場では誰にも相談しませんでした。

もちろん妻には相談しましたが、それ以外の人間には誰にも相談しませんでした。

私はほぼ1人で転職先を考え、転職サイトに登録して計画的な転職を進めました。

同僚になら相談しても良いかなとは思いましたが、うわさというものは必ず広まるものです。
私はそれを恐れて会社の誰にも相談しなかったのです。

そして転職先が決まってから、報告するという形になりました。

上司に退職願を出す時は正直、手が震えました。

案の定上司は驚いていましたが、私の性格を知り尽くしている方なので「止めても無駄だ」と言うことは分かっていたのでしょう。
顔をしかめながら退職願を受けとってくれました。

そして同僚や後輩、エリア店舗の責任者にも同日転職することを自分の口から伝え、お礼を言って回りました。

その1カ月後、私は有休消化期間に入り、次の会社に勤める準備を始め、予定通り私は10年勤めた会社を辞め、新たな会社に就職しました。

転職経験を経て…

こうして私は転職に成功しました。

転職サイトに登録したおかげで、短期間で理想の転職先を見つけることができたのだと思っています。
現在今の会社で働き始めて約1年が経ちます。

まだ役職には着いていませんが、来年あたり主任に昇格できるような話が浮上してきました。

仕事は安定しており、給料はそれほど高くはありませんが、早い時間に帰宅することができて家族との時間をしっかり取ることができます。

前職では帰宅する時間が日をまたぐことも珍しくなかったのですが、最近は遅くても20時には帰宅して子供を風呂に入れています。
これには妻も大喜びです。

給料が減った分は、妻がパートに出てくれて、その給料で補うことができています。
「何が幸せか」と言うことは個人により各々違うものです。

今回の転職を機会に、私は多くのことを学びました。
仕事と家庭の絶妙なバランスが私には必要だったのです。

優先することをきちんと伝えたうえで自分に最も合った就職先を教えてくれたので、リクナビネクストには心から感謝しています。

【完全版】セミリタイアって何?定義や意味を含めて徹底解説!

この記事の筆者

米田 勝利(仮名)
外食チェーン経営経営会社に勤め、地区をまとめるエリアマネージャーにまで昇格。
コミュニケーションを大切にしたスタッフ育成と、お客さんに対する接客、商品や月替わりメニューの開発等を担当。

売り上げは好調だったが家族との時間が全くとれず、退社を決意。
会社勤めしながらも転職活動開始。
「安定感」と家族と触れ合う「時間」を重視し、新たな勤め先を探す。

何社か面接を受け、現在産業廃棄物処理の会社に就職。
転職後は収入は減ったが家族との時間も増え、安定感のある暮らしを送っている。

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