中高年の女性に人気??家政婦での転職や働き方を教えます!!

みなさん、こんにちは。

私は現在、転職エージェントとして求職者のみなさんの転職支援をさせて頂いている立場にありますが、転職のトレンドと言いますか、普通という考え方は、『民間企業から民間企業への転職』です。

もっと言いますと、『ホワイトカラーの職種からホワイトカラーの職への転職』が最も転職数としては多いです。

あくまで今、ご紹介した普通やトレンドは、転職数として最も多いだけで転職市場には多くの業界や職種があります。

今回のテーマは?

求職者のみなさんのなかに家政婦という職種を知っている方はいますでしょうか?家政婦協会という協会もあるぐらい家政婦のニーズがあります

家政婦とは、別名、『家事手伝い』と言い、その働き方や転職市場の動向などはあまり知られていません。今回は家政婦という職種についてご紹介できればと思います。

家政婦という職種は女性の専売特許!?

まず、求職者のみなさんは、家政婦と聞くと、どのようなイメージを持ちますか?家政婦という職種は、女性の専売特許というイメージを持っていませんか?

実際もイメージ通りで、家政婦は女性の専売特許のような職種です。家政婦として働く労働者のほとんどが女性です。

男性の求職者の方も、自分の家族や友人、知人の転職に役立つ情報になると思いますので、転職活動の情報の一つとして役立てて欲しいと思います。

家政婦とは?

まず、家政婦とは、具体的にどのような仕事内容になるのかを1日の仕事の流れも含めてご紹介したいと思います。

家政婦の仕事内容は、顧客である一般家庭の自宅が仕事場になり、朝9時前後に出勤して、掃除や洗濯、食事の準備、子供がいる場合は、子供の世話も含みます。

家政婦が働く一般家庭にもよりますが、この流れが1日の仕事になり、夫婦共働きの場合は、夕飯の準備まで行い帰社となりますので、18時か19時になることが多いです。

もちろん、この他に仕事がある場合は、残業ということで、通常の民間企業で働く労働者と同じように残業もあります。

家政婦は実質的に経験不問の職種

このように家政婦の仕事内容は、主婦が自分の家庭で行う家事などと全く同じになりますので、その関係性から家政婦は女性が多いです。

また、通常、転職の場合は、転職市場が経験を重視する特性がありますが、家政婦への転職の場合は、それまで家政婦としての経験が実質的には不要です。

なぜならば、経験不問でも主婦としての経験があればかなり優遇されますし、主婦でなくても独身の方でも家事は必ず発生することになりますので、その家事が経験ということになります。

家事が得意で抵抗を感じない人は家政婦に向いている

家政婦に向いていると言われる求職者の方のタイプは家事が得意で、家事に抵抗がないということです。

家政婦は食事の支度も含みますので、特に料理が得意という場合は、かなり優遇される職種です。

その意味では、飲食店で調理経験がある女性の求職者の方も家政婦に向いていると言えます。

家政婦の立ち位置

家政婦の場合は、労働基準法上、労働者という括りに入る場合と、入らない場合の二つのパターンがあります。

家政婦の二つのパターンをそれぞれご紹介したいと思います。

家政婦の労働契約パターン

  • 労働基準法上の労働者の括りに入る場合:どこかの企業に在籍して、派遣されて一般家庭の家政婦として働く
  • 労働基準法上の労働者の括りに入らない場合:家政婦は一般家庭が職場になり、一般家庭が直接、家政婦の募集をかけて家政婦を雇用する

まずは、労働者になる場合のパターンです。家政婦は一般家庭が職場になり、一般家庭が直接、家政婦の募集をかけて家政婦を雇用することもあります。

この場合は、家政婦となる求職者の方は、企業ではなく一般家庭と契約することになります。つまり、一般家庭と直接契約する場合は、労働者という括りには含みません

求職者の方が労働基準法上、労働者という立場になるためには、どこかの企業に在籍して、派遣されて一般家庭の家政婦として働く必要があります。これが二つ目のパターンです。

家事使用人という立場

家政婦は、労働市場や転職市場では、まさに家政婦という職種で認知されていますが、労働基準法上は家事使用人という立場になります。

家事使用人については具体的な説明は割愛させて頂きたいと思いますが、労働基準法上、家事使用人は労働者ではないという定義になっています。

労働者ではない家事使用人ということは、先程、お伝えした通り、転職後に何か問題があっても労働基準法など労働関係、社会保険関係の一切の法律は適用外となります。

転職後の立場が労働者ではない可能性も!

家政婦は転職してもマメ知識として覚えて頂きたいのですが、家事使用人となる家政婦と同じく、転職してもその立場が労働者とはならない場合があります。

それが家族経営の従業員が数名の企業に転職した場合です。この場合も労働者ではないため労働基準法などの労働関係、社会保険関係の法令の適用はありません。

求職者のみなさんは、自分が転職後に労働者になるのか、どうなのかという点についてもしっかり見極めて欲しいと思います。

健康保険は自分で加入!?

通常の考えとしては、実質的に労働者であるならば、社会保険などの加入も義務になりますが、家事使用人となる家政婦の場合は、社会保険の加入もありません。

健康保険の加入もないということですので、自分で国民健康保険に加入する必要があります

日本の健康保険制度は、国民皆保険という仕組みを取っているため、労働者とはならない家事使用人として転職した場合も、国民健康保険に必ず加入することになります。

家政婦事業を行う企業に転職し労働基準法の適用を受けることがオススメ!

家事使用人としての家政婦の転職後の立場は、労働基準法などの適用がないため、若干、不安定な要素もありますが、日本には民法という法律があります。

労働基準法などの適用がない分、何か問題があった場合は、民法の適用がありますので、その意味では、ある程度、安心はあるかと思います。

しかし、個人的には家政婦事業を行う企業に転職したほうが、労働基準法などの適用を受けることができるので良いと思います。

家政婦の転職市場

家政婦と聞くと、女性、そして、女性のなかでも比較的、年齢が高い50代、60代の世代が就く職種というイメージがあると思いますし、そのイメージは正しいです。

しかし、最近、年齢が若い女性でも家政婦として働く方がいます。20代ということは聞いたことはありませんが、30代、40代の女性でも家政婦として働く方がいます。

家政婦の求人は、まず、間違いなく転職エージェントにはありません。転職エージェントは、民間企業が一般的な職種が中心(ホワイトカラーが中心)になります。

家政婦という職種は、ニッチな職種であり、独特な特徴を持つ職種ですので、転職エージェントとの親和性はほとんどないと思った方が良いと思います。

家政婦の求人は求人情報誌に多い

では、家政婦の求人はどのように探すのかですが、転職サイトにもあまりありません。どちらかと言えば、求人情報誌やハローワークが中心になります。

ハローワークにも家政婦の求人はあまりありませんので、求人情報誌が一番、求人は多いと思います。

家政婦として転職するためには、家政婦事業を行う企業の選考を受けて、その企業に転職するパターンもあります。

家政婦派遣を行っている派遣会社への登録がスタンダード

一番、スタンダードな家政婦となる方法は、家政婦派遣を事業とする企業へ派遣登録して、一般家庭に派遣されて家政婦として働くことです。

私が調べた情報ですと、家政婦専門の派遣会社があり、その派遣会社に登録することが最も早い転職方法だと思います。

もちろん、正社員として企業に雇用されるパターンもありますが、求人数が非常に少ないため、転職難易度は高いです。

求人数が少ない割に中高齢の女性を中心に人気がある職種になりますので、相対比較の意味で、選考基準が上がります。

家政婦に必要なスキル

冒頭でご紹介した通り、家政婦の仕事は家事です。特別な資格などは不要ですが、やはり、家事における高い能力や経験、スキルが必要です。

特に食事と掃除については求職者のみなさんの強い武器になりますし、他の求職者の方との差別化にもなります。

家政婦事業を行う企業の顧客となる一般家庭は、家政婦に求めるスキルとして食事と掃除がありますので、この二つで高いスキルを持っていれば非常に有利です。

選考では食事と掃除について高いスキルが求められる

そのため、家政婦事業を行う企業は、選考において、食事と掃除については、かなり厳しい基準を持っています。

食事と掃除については、高い水準となりますので、選考準備として、転職後の自分が困らないようにする意味でも食事と掃除については、ブラッシュアップすることをオススメします

労働基準法の適応を受けられ、転職確度も高い派遣家政婦がオススメ

この記事を執筆するにあたり、私も家政婦関係の情報を調べ、家政婦専門の派遣会社から家政婦のニーズが増えているため、正社員よりも派遣の方が転職確度は高いとのことでした。

転職エージェントとして思うことがあり、転職難易度が高い正社員の家政婦で転職を考えると転職活動に苦戦することは間違いないです。

また、一般家庭と直接契約して家政婦として働くと立場が労働者ではないため、労働基準法などの適用がなく、その立場は不安定です。

この二つの方法の課題を解決することが派遣家政婦として転職することだと思います。

主婦から家政婦へ

今、日本は女性の社会進出が増えていて、企業を退職して家庭に入る女性であっても、育児期間を終えると家計を支えるため、また、自分の成長を求めて社会復帰する女性も多いです。

一度、主婦になるということは、主婦期間は無職になり、転職市場においては、無職期間ということになります。

大体の場合、一度、主婦として家庭に入ると育児の問題を考慮すると、最低でも3年前後は無職期間ということになります。

3年のブランクはかなりのマイナスになる

転職市場で求職者の方が3年の無職期間ということは、かなりのマイナスになり、普通は転職活動に苦戦することは間違いないです。

3年のブランクにより、それまで得たスキルや能力は低下していることが想定されます。

そうなると、企業もやむを得ない理由とは言え、無職期間が長い主婦となる求職者の方を採用することに、ポジティブになれないこともあります。

企業が求めるのは即戦力、求職者が売り込むのはこれまでの経験

求職者のみなさんが転職活動をする転職市場は、企業視点で言えば、中途採用活動ということになり、即戦力の人材を企業は求めます。

即戦力という観点で、主婦として家庭に入った無職期間が長い求職者の方を即戦力として考えることは、難しいと思います。

今の転職市場は売り手市場であり、無職期間が長い主婦の求職者の方も転職しやすい市場とは言え、苦戦する主婦の求職者の方も多いです。

そこで、考えて欲しいのですが、中途採用は即戦力を求め、求職者のみなさんも、これまでの経験を即戦力として売り込むことが転職市場です。両者の共通は『即戦力』です。

主婦の経験が即戦力

家政婦であれば、その仕事内容が主婦期間の家事と同じになりますので、親和性が高く、まさに即戦力の人材と言えます。

そのため、主婦から家政婦として働く求職者の方が多いです。家政婦=中高年世代というイメージもあると思いますが、年齢が若い女性の主婦の方も家政婦として転職することも多いです。

先程、家政婦の転職市場で、求人情報誌を利用した方が効率的な活動ができるとご紹介したと思います。

求人情報誌は地域に密着した求人になりますので、必然的に職場は自宅から近い距離になり、自分の家庭の家事との両立という意味でも都合が良いと思います。

家政婦の労働条件

家政婦=中高齢、というイメージが強くあるため、パートやアルバイトなどと同じような労働条件をイメージされているかと思いますが、それは大きな間違いです。

家政婦という職種は、家事を仕事にしますが、家事は簡単な軽作業ではありません。家事や育児は基本的に重労働です。

ある評論家が主婦の仕事は、一般企業の年収に換算すると300万から400万の値打ちがあると言っていました。

家政婦の時給相場は1500~2000円!!

家政婦は月給制の場合もありますが、そのほとんどは時給制です。個人の能力やスキルなどにもよりますが、家政婦の時給は1500円から2000円という金額が相場です。

1日8時間とすると2万円が日給で、土日、祝祭日は休みと考えて、月に20日の労働日とすれば、20日×2万円=40万円が月給です。

アルバイトやパートで月に40万という金額を収入にすることはできるでしょうか。ちなみに40万円という月給は、一般企業や一般職種と比較しても高い収入になります。

高収入で通勤が便利

家政婦の労働条件を聞いて、恐らく驚いた方も多いと思います。私も、家政婦の実際を知るまでは、同じように驚きました。

しかし、実際に、これぐらいの金額を収入として得ている家政婦の方はいます。

家政婦という職種は、家事の経験を十分に活かすことができ、職場も自宅から近く、高収入を得ることができる職種です。

家政婦のニーズは高い!

求職者のみなさんは、正社員を希望して転職活動をされていると思いますが、家政婦も含めて、派遣など非正規労働者として転職する方が転職後に都合が良い職種もあります。

正社員という形にこだわり、転職後に自分らしい働き方や自分が希望する労働環境でなければ、転職した意味があまりありません。

それよりも、形ではなく内容にこだわり、自分の経験を活かせる方を選ぶことで、転職後に自分も納得できる働き方ができると思います。

一般的には転職希望に含める求職者の方は少ないと思いますが、家政婦という職種は十分、求職者のみなさん(特に主婦の求職者の方)の経験を活かせる職種だと思います。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであり、転職後も自分らしく仕事ができることを祈り、今回の話を終わりにしようと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました。

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