高い報酬にはリスクがつきもの!金融業界への転職は慎重に!!

みなさん、こんにちは。

求職者が転職活動を行い転職する際に転職先に求める要素はどのようなことがあるでしょうか。一般的には、やりがいある仕事、安定、働きやすい職場環境などです。しかし、求職者の中でも最も多い転職先に求める要素は、年収面です。

誰しも仕事をする一番の目的はお金を稼ぐことだと思います。この理由を転職活動の企業での面接などで面接官へ伝えるとお金を一番に考える求職者は敬遠される傾向にあるため、面接で不合格となることが多くあります。

ですので、転職エージェントが求職者へ面接練習する際に、大体のキャリアアドバイザーは、お金に関する内容は極力、発言しないようにとアドバイスしたり、または、話の流れでお金に関することになった場合は、やんわりと伝えるように指導するようにしています。

企業の面接では求職者は本音と建て前をうまく使い分けなければ良い結果を得ることは難しい状況に現在の転職市場はあります。しかし、本音は誰しもがお金を稼ぐために仕事をする訳で、より良い条件を求めて転職活動を行うということは正しいことだと思います。

ただ、面接する企業は求職者と初対面であることが多く、初対面である相手からお金の話やお金の面で転職を決意したと聞けばあまり良い印象を得られないです。日本の多くの企業の面接においては、お金は転職後に実績次第でついてくるものと謙虚に考える求職者を
好む傾向にあります。

海外は全くの逆でしっかり自己主張できる人材が優秀であると評価を受けます。しかし、中には海外企業のように面接で自己主張が強く、またはお金に関してストレートに発言しても全く問題ない業界があることをご存知でしょうか。

今回はその業界やその業界に属する企業への転職事情を中心にご紹介したいと考えています。まずは、その業界はどのような業界であるか、そして、どのような特徴を持つのか、このあたりから今回の話を起こしていこうと思います。

金融業界!!!

お金に関する内容でも面接官が動じることなく普通に思う業界は金融業界です。お金を扱う業界であるためにお金に対して特に何も感じないということではなく、この金融業界は結構、特殊な業界であり、古い文化を持っています。

転職エージェントとして活動している私のもとへも、この業界に属する企業から求人の依頼を受けますが、どの企業の人事担当や社長とお会いしても考え方が独特と言いますか、良くも悪くも変わった考えを持っていることが大半です。

求職者の皆さんは、金融業界についてどのような印象をお持ちでしょうか。そして、金融業界にはどのような業種があるのかご存知ですか?恐らく、金融業界と言えば、銀行と答える求職者の方が多いと思いますが、金融業界はかなり幅広い業界と言われています。

ちなみに私も転職エージェントの事業を行う前は企業の人事を担当していたのですが、金融業界に属する業種を全て把握していませんでした。私の場合は、金融業界と言えば、銀行と消費者金融をイメージしていました。

金融業界とは、主に銀行、証券、損害保険、消費者金融、クレジットカード、リースなどに分類されます。今、いくつかの業種をご紹介しましたが、実は金融業界は厳密に言うともっともっと細かく分類することができるのですが、キリがないので今回は、このぐらいの分類でご容赦頂ければと思います。

金融業界に、保険という業種も含まれるということに驚きを持つ求職者もいますが、損保や生保を管轄する機関は金融庁になりますので、金融業界に属します。これらの業種を見て求職者の皆さんは何か思うことはありませんでしょうか?

私も何度か転職活動を経験していますが、その際に担当となったキャリアアドバイザーから同じ質問を受けて、私は、『全部、営業が厳しそうですね。そして給料が高そうなイメージがあります。』と答えました。

私と同じ意見を持っている方がいれば、その意見は正解です。正解ですが、金融業界の特徴はこれだけではありません。金融業界の一括りで話を進めてしまうとおおざっぱな内容になってしまいますので、先程、ご紹介した業種ごとに具体的にいくつかの視点でご紹介します。

その前に・・・

金融業界はお金を扱う業界です。これは名前が表すように誰しも具体的でなくとも何となくは理解できることだと思います。経済や商業などその他、大半の場面ではお金が絶対に付き物になっています。特に経済においては、お金は中心的な存在です。

日本経済はかつて大不況に陥り多くの企業が倒産したり、多くの労働者が職を失う状況にありました。このきっかけは何が原因か、それは、今回の主役である金融業界の不調です。もっと言いますと、当時の不況を『リーマンショック』と言いますが、アメリカの投資銀行であるリーマンブラザーズという企業が経営破たんして国際的に大不況になりました。

日本でもこのリーマンショックの影響は非常に大きく多くの企業や労働者が大打撃を受けたのです。その影響は今でもあり、なかなか業績を回復することができない企業もありますし、また、当時、職を失った労働者は現在も仕事が見つからず無職として生活保護を受けているという方も大勢います。

このように金融業界は、経済の中心であり、金融業界、特に大手企業が1社倒産するだけで、経済の歯車が大きくずれて不況になることも可能性として大いにあります。

そのため、金融業界に属ずるどの企業も信用を大切にしていますし、経営には特に慎重であることがあります。金融業界へ転職しようと考えている方は、社会的責任の大きい仕事を行うという自覚を持たなければ、1つのミスが日本経済に打撃を与えて、多くの方々の人生が変わってしまう立場にあることを理解しなければなりません。

銀行について

まずは、トップバッターとして銀行についてご紹介します。銀行と言えば、大学生の就職ランキングで毎年上位にランキングされる人気の業種になります。公務員と同じぐらいの安定感があり、世間的にも羨ましがられる業種です。

転職市場では銀行はどうでしょうか。求職者の皆さんは銀行の求人を転職エージェントや転職サイトなど含めて見たことがあるという方はどれぐらいいますか?私が求職者として転職活動していた頃は、銀行の求人は1社だけでした。恐らく大体の求職者の方も私と同じように銀行の求人を受けたという方は少ないと思います。

銀行は、どの企業も同じように新卒文化が根強く残っているため、ほとんど転職市場には出回らないことで有名です。そうは言っても銀行でも退職する従業員はいますので、その場合は、欠員補充ということで新規に人材獲得に動きます。

銀行は、優秀な人材を欲しがりますし、社会的な責任を大きく持つ信用が必要な企業です。そのため、そこそこやそれなりの人材では採用基準に満たないために、超優秀人材を採用したいと考えるために、ヘッドハンティングを積極的に採用の手法として活用しています。

銀行の求人は転職市場にほとんど出ない理由は、同じ転職市場であっても違う一般の求職者を対象として行っているのではなくハイクラス人材の採用を求めています。

また、新卒についてはかなり採用も厳しくなっているため、普通レベルの学生はまず内定を得るということはないでしょう。しかし、銀行は実際のところ、働きがいある職場環境にあるのか、そして、どのような働き方をするのか、離職率はどうなのか気になるところです。銀行について、具体的にご紹介することにします。

銀行って働きやすいのか?

銀行は新卒文化が中心で中途採用を行うとしてもハイクラス人材だけを対象としています。ハイクラス人材を対象にする理由は先程、お伝えしましたが、なぜ、新卒文化を構築しているのでしょうか。

銀行の企業文化が大きな理由です。どの企業もそうですが、転職で入社する中途人材については、それまで働いていた企業の文化を経験しているため、場合によっては、その企業の文化や価値観、考え方が意識に染みついてしまっていて、転職後の企業文化に馴染めず、組織に悪影響を起こす場合があると考えます。

銀行も全く同じ考えがあり、新卒であれば、社会人として働いた経験がないために、ゼロから教育しても素直に理解し、それが社会のルールだということで教育することが容易になります。そうすると組織としては、文化が分散することなく理念や行動方針がぶれず、一枚岩で経営することが可能です。

銀行は一枚岩経営を強く意識していますし、また、金融業界はどの業種も同じですが、強烈な縦社会であるために、上司や先輩の指示に素直に行動できる新卒を採用して文化の浸透を狙っているのです。

そうは言っても、実は銀行は離職率が低いということはなく、むしろ離職率が高い部類に入ります。世間的には安定した経営基盤があり将来安泰という見方をする人もいますが、実情はそうではありません。もちろん、経営基盤は盤石であるものの、吸収合併など銀行同士が経営統合することも良くあるために、経営統合した企業それぞれで働く労働者としてはあまり気分が良いとは言えません。

中には、統合前は役職を持っていた労働者も統合後は相手企業が経営権を持つために、同じ役職であれば、相手先の同じ役職者がそのポジションで仕事を行い、自らは役職を失うということもあります。

文化が違う企業同士の経営統合になりますので、経営権を持たない、言ってみれば吸収された側の銀行の方々は、相手企業の文化に合わせる必要があり混乱する場合もあります。そして最悪に場合は、馴染むことができないとして退職する人もいます。

また、銀行は強烈な縦社会であり、日本では崩壊しつつある年功序列制度がまだ色濃く残っています。そのため、若手人材は仕事に対してどれだけ頑張っても若い年齢の時代は昇格や昇給ということはあまり期待できないために、やる気を失い『とりあえず業務をやる』というモチベーションになり、その環境に飽きてしまい退職するということも良く耳にします。

銀行で働くということは経済の責任を持つことでもあり、消費者の財産を守るという役割もありますので、一時期、若手人材がこの理由で退職者が増えたことが問題になり、少しずつ改善してはいるものの、現状もこの状況は変わっていません。

銀行の労働環境は?

銀行の労働環境を理解しているという方は少ないと思います。恐らくほとんどの方が、貯金を銀行に預けて管理していると思いますが、銀行の窓口の営業時間は15時で終了です。朝は9時から始業開始となる企業が多く8時間労働になりますので、15時に営業終了してから2時間の業務をすると定時になります。

銀行に対して、ある求職者は公務員と同じ労働環境でほとんど残業なく帰宅することができると考えていましたが、この考えと同じ意見を持っている求職者の方も多いのではないでしょうか。

確かに銀行には残業がほとんどなくほとんど毎日、定時で帰宅することができる職種もあります。それが一般職と呼ばれる労働者です。しかし、それ以外の職種については、定時で帰れるということはほとんどない、むしろ、ハードワークの労働環境です。私の友人に銀行で働く人が多くいますが、その友人たちは、それぞれ違う銀行で勤務していますが、全員が一般職ではないため、ハードワークの毎日を送っています。

その友人から聞いたのですが、このハードワークに耐えることができずに同僚の中にはうつ病になった同僚もいるそうですし、女性の場合はこのハードワークについていくことができずに退職する人も多くいるとのことです。

消費者とも言える求職者にとっては銀行=窓口業務というイメージを持つことは普通の考えですが、銀行窓口業務を担当する銀行労働者は一部だけで大半は毎日ハードワークで厳しい労働環境の中、仕事をしています。

銀行はほとんど中途採用を行わないために求職者が転職エージェントなどから求人を受けるということはあまりないと思いますが、私のように紹介を受ける場合もあるでしょう。

その場合は、この労働環境をしっかり理解しなければなりませんし、イメージで銀行は楽な仕事と考えて転職してしまっては非常に危険です。銀行はハードワークが基本です。

銀行の採用の裏側

先述の通り金融業界、特に銀行については社会的な責任が大きく消費者の財産を管理する立場にあるため、社会的な信用のある人材だけが入社を許されます。

そのため、求職者が銀行の求人に応募して選考が進むと必ずどこかの選考フローのタイミングで身辺調査や前職調査があります。これらの調査の背景は、求職者が企業に提出する履歴書や職務経歴書などの私文書は自らが作成して誰もチェックや確認のないものです。

求職者によっては履歴書や職務経歴書の内容を誇張してみたり矮小したり、絶対にしてはいけないことですが、学歴詐称や職歴詐称ということもやろうと思えばできてしまうのです。

そのため、銀行では転職を希望する求職者に対して必ず提出された履歴書や職務経歴書の情報が本人の申告通りであるかどうかを、第三者機関を通して確認するために、身辺調査や前職調査を採用活動の際に行うこととしています。

身辺調査については、これまで犯罪歴がないか、親族に犯罪歴のある人はいないかも調査対象となっている銀行もあります。

証券企業について

証券企業とは、一般的には証券会社と呼ばれることが多い企業のことですが、この証券会社はストレートにいうとかなりハードワークです。

新卒市場では証券会社も銀行と同じく人気の高い業種になりますが、転職市場においてはそこまで人気の高い業種とは言えません。

なぜかと言いますと、証券会社はブラック企業ではないもののブラック企業に近い労働環境である場合が多く、このことを新卒時代に友人や知人が実際に証券会社に入社して予め情報を得ているため、あまり良い印象を持っていないためです。

私の友人にも証券会社の営業職で新卒入社した人がいますが、労働時間的にはそこまでハードワークではありませんが、社内的な文化が、数字が何より大事という文化であるため、特に営業系の職種については、営業成績が悪ければ、上司や先輩からの『詰められ方』が半端ではないそうです。

私の友人もこの半端ではない詰めを経験したことがあるようですが、どのような理由でも
言い訳と取られ、激しく罵声を浴びせられ、その説教が帰社後から夜中まで続くこともあるそうです。

体育会系の絶対的な縦社会であるため、先輩や上司の言うことは絶対で、何も言えない環境だということです。それでも新卒の就職ランキングでは人気が高い理由は、採用戦略がうまく、証券会社の営業職は特に、営業成績が良ければ若くても同年代が絶対に手にできない金額の報酬を得ることもできるため、『自分ならやれる』ということで入社する新卒者が多いです。

また、転職する第二新卒にも新卒と同じようなことがあり、『次こそは絶対に成功する、大きな報酬を得たい』ということで意気込んで証券会社へ転職する求職者が多く、人気が高いです。

第二新卒を超えたある程度、社会人経験がある求職者の方は証券会社の実態や高い報酬は相当な苦労がなければ手にすることができない現実も知っていて、このような労働環境は長く働ける環境ではないということを理解しているために、第二新卒を超えた求職者からは人気がない業種です。

証券会社の女性への待遇

証券会社の文化は数字が全て、絶対的な縦社会で締め付けも半端ではないとご紹介しました。この環境は男性だけではないのか?と予想する求職者も多いと思いますが、全くもって女性であっても同じです。

証券会社はある意味、男女雇用機会均等法を確実に順守して、締め付けや激詰めに関しても性別は一切関係なく男女平等です(汗)しかし、この状況はある意味、ご安心ください。パワハラに該当します。ちなみにパワハラやセクハラについては、男女雇用機会均等法に記載があるため、証券会社でこのような締め付けや激詰めを行う企業はこの観点で男女雇用機会均等法に抵触しています。

しかし、不思議なもので証券会社ではこのようなことは頻繁に起こる話ですが、あまりニュースになることがないのです。この締め付けや激詰めを理由に退職する方の多くはもうどのような内容でもその企業や上司や先輩とは関わりたくないということで、退職後に特に問題にしないケースが多いようです。

証券会社の文化は強烈な縦社会であるため、体育会系人材が非常に好まれます。そのため、体育会系の人材も多く在籍しており、挨拶の声や挨拶の仕方が体育会系っぽいのです。

聞いた話でもあり、実際、その挨拶風景をその企業の営業所で打合せしているときに、たまたま目撃したのですが、営業所を出る際、帰社の際、または受注して帰社した際など変な挨拶言葉が文化になっている企業もあります。

『行ってきます』、『只今戻りました』など一般社会で通じるような挨拶言葉ではなく、その企業内でしか通じないような言葉で挨拶をしていました。正直なところ、その企業の求人を受けたことがありますが、その挨拶文化に引いてしまい、以降、その証券会社とはお付き合いしないようにしています。

私も求職者に対して責任のある立場ですので、このような組織にお勧めしようとは、さすがに思えないからです(汗)

損害保険企業について

損害保険業界については、生保業界と良く間違われますが、生保業界はストレートに言いますとそれまで仕事をしたことがない主婦の方でも誰でも転職することができる転職ハードルの低い企業がほとんどですので、わざわざ生保企業に今後、キャリアを積もうと考えている求職者の方は転職先とする必要はないと思います。

では損保企業はどうでしょうか?損保企業は転職市場においても新卒市場と同じように人気の高い業種です。金融を扱う企業であるため、利益率が高く企業としての経営資金は十分にありますし、特に営業職については、営業の成績次第で大きな報酬を得ることが可能な業種です。

働き方については、銀行や証券会社と同じく金融業界でありながらそこまでハードワークということもなく、また、上司や先輩から強い圧力を受けるというマネジメントもあまり聞きません。ゼロではありませんが、大体の損保企業はスマートな社風であることが多いです。

生命企業も同じですが、損害保険会社では、現在、他の業界や業種に比べて大きな規模で営業職含めた総合職の中途採用を積極的に行っている企業が多くなっています。

その中には将来的なグローバル展開を見据え、業界経験や業務経験のない異業界からの新たな人材を確保することを目的としている背景もあります。特に損保企業ではこのグローバル展開を強く意識しているため、世界も視野にビジネスをしたいという求職者にはお勧めしたい業種です。

このような状況から、損害保険会社転職を希望する求職者にとっては、選択肢は増えています。

なお、損保企業だけではなく現在の日本は景気が良いこともあり、金融業界全体として中途採用を積極的に行っていますので、求職者としてはチャンスです。また、金融業界やい業界関係なく営業職から事務職や企画系職種へのキャリアチェンジも数年前とは比較にならないほど選択肢としても幅が広がっています。

私の転職エージェントにも損保企業の求人は非常に増えていて、どの求職者も損保企業に対しては良いイメージを持っているため、紹介すると大体の求職者が応募拒否することなく積極的に応募しています。また、その他の転職エージェントでも同じ状況があるようで、損保企業は属する金融業界の景気が良いという背景も手伝って現在の転職市場においては人気上位の求人になっています。

金融業界の仕事事情

金融業界は労働人口が多くいますし、業界規模も非常に大きいです。労働人口については、男性上位の特徴があり、そのため、男女比で見ると7対3の割合で男性が多い業界です。

女性に対してサポートするという体制を持つ企業が金勇業界に少ないことが女性求職者にとってはネックですが、銀行を除く金融業界を志望する求職者の多くは結婚よりも仕事と考えている方の割合が他の業界を志望する女性に比べると明らかに多いため、強い女性が向いているように思います。

企業によっては残業時間が長く、個人を相手にする商材を担当する営業マンについては土日関係なく仕事をするという労働環境は覚悟した方が良いでしょう。銀行についても同じことがあり、営業成績の悪い営業マンは土日関係なく働く労働者もいます。銀行が公務員と同じと考えている求職者は考えを改めた中で転職しなければ転職後に早期退職ということにもなりますので、くれぐれもご注意ください。

金融業界のどのような業種にも言えることは冒頭でお伝えしたように、金融の仕事はお金を商品にするわけですから、しっかりとした知識とそれを証明する資格が必要となってきます。そのため、他の業界よりも経験者が優遇するという採用方針を持つ企業も少なからずあります。

しかし、未経験だからといって諦める必要はありませんし、むしろ、金融業界は景気も良く近年、未経験者の中途採用も積極的に行っている企業が多いです。ただ、転職前にできるならば金融商材を扱うことができる資格を取得するなり準備した方が転職後にスムーズに業務に入れるように思います。

金融業界での仕事は何かしら資格が必要になることがあります。今、資格がないと求職者も逆を言えば未経験だとしても、資格さえあれば経験がなくとも転職チャンスがあるということです。

資格がいらない金融業界の仕事もある

金融業界の仕事の中でも、銀行や損保の仕事などについては、資格や経験がなくても、事務の経験やPCスキルなどを活かしてできる仕事があります。まずは、そのような仕事をしていく中でその分野の知識をつけていき、経験を積む、または、資格を取得することで、本格的な金融の仕事にキャリアチェンジするというように、キャリアアップを目指すことができます。

金融業界では資格を必要とする業務が多いこともあり、それぞれの企業の中には資格取得の支援を金銭的な負担などで支援してくれる場合もあります。このように支援を受けながら、実際に金融関係の業務に携わりながら資格の勉強をしていくということは、金融の仕事と直結しているという点で、環境的にもメリットがあります。

また、銀行の窓口業務が消費者ともなる求職者にとってはイメージしやすいと思いますが、お客様との対面や電話でのやり取りも多くあります。顧客満足度を上げる意味でも知識のほかにビジネスマナーや円滑に話を進めていけるコミュニケーションスキルが必要になります。

金融でおすすめの転職エージェント

金融専用のグループを持っている転職エージェントとしては、リクルートエージェントが挙げられますね。

エージェントが業界別に分けられていて、金融系の企業の求人をすごく強めに扱っています。

他の転職エージェントだと1人のキャリアアドバイザーが、満遍なく複数の業界の求人を持ってたりするので業界専任ではないです。

JACリクルートメントなんかも外資系の金融を持っていたりします。

金融業界への転職は慎重に!!!

今回は金融業界のいくつかの業種について良い面やそうではない面について具体的にご紹介してきました。求職者の中には自分に合う業界だと思う場合もあれば、自分には合わない業界だと感じる場合もあると思います。

いずれにしても、現在は景気が良く金融業界も例外なくどの企業も比較的、業績が良いために、中途採用を積極的に行っているため、損保企業を筆頭にどこかで求人を拾えることはあると思います。

また、銀行は滅多に一般の転職市場に求人を出しませんが、この景気が良いこともあり、外資系銀行は求人を出しているようですので、金融に強い大手の転職エージェントに登録することで銀行の求人は拾えるように思います。

金融業界の求人は複数の職種がありますが、どの金融企業も体育会系であり営業文化を持つ企業がほとんどですので、体育会系が苦手という求職者は特に慎重に物事を進めた方が良いかと思います。

私の友人や知人が多く金融業界に属していますが、金融業界の特徴はハイリスクハイリターンであるということです。特に営業系の職種は、成果に応じて他の人は手にすることができないレベルの報酬を得ることも可能ですが、労働環境が厳しいために離職する人も多くいるとことは忘れないで頂ければと思います。金融業界で数回、大きな年収を得てもその後、平均以下の年収しか得ることができないのであればあまり意味がないので、金融業界で長く活躍できると考える方以外は長期的に自分や業界を見て判断した方が良いかと私は思います。

もちろん、金融業界で長く活躍している方も知っていますが、話を聞くと仕事は大変だと聞きますので、仕事中心の人生を送っても後悔ないという求職者はお勧めします。

金融業界含めてハイリスクハイリターンの業界を志望する求職者の方は、長期的な視点で判断し決断して頂き、求職者の皆さんの転職が成功することを祈り、今回の話はこれで終わりにしたいと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました。

このページの先頭へ