パソナキャリアを利用した転職活動体験
私は、電機メーカーに事務職として派遣社員で8年間勤務していました。
繁忙期には残業が多く、派遣社員として定年まで勤務できる保証もないため退職を決意しました。
人生で初めての転職活動を行う中で、転職エージェントのパソナキャリアを利用しました。
パソナキャリアを利用したきっかけは、転職サイトに登録していたアカウント宛てに届いたメッセージです。
求人案件の詳細が記載されており、勤務条件などが自分の希望にとてもマッチしており一目で惹かれました。
すぐさま返信し、パソナキャリア担当者との面談を設定していただきました。
転職エージェントの利用を検討していたわけではなく、紹介された求人がたまたま自分の好みだったことがきっかけです。
担当者との初面談
面談にあたって以下の4点の提出を求められます。
- 履歴書
- 職務経歴書
- ヒアリングシート
- 写真データ
(履歴書とヒアリングシートは指定フォーマットあり)
ヒアリングシートには前職の年収と転職理由、希望職種や年収、その他譲れない条件などを記載しました。
転職理由は企業側に提示する建前版と、パソナキャリア側に把握してもらう本音版の2つを作成しています。
これらの書類を事前に提出後、面談に臨みました。
面談時は個室に通されて、ヒアリングシートの内容をもとにこれまでの経歴やスキルおよび応募企業の希望条件を確認しました。
その後、確認した内容をもとに10社ほどの求人案件が提示されました。
応募するか否かをその場で即答できる量ではなかったので「持ち帰って検討します」と返事をし、面談は終了しました。
事前の連絡では「面談は2時間以内で終了します」と伺っていたものの、実際のところは1時間以内であっさり終了しました。
ゆっくりとおしゃべりするような雰囲気ではなく、この面談後は担当者と顔を合わせる機会もほぼなくなるので、聞いておきたいことや伝えておきたい条件などがあれば事前に用意しておくと良いと思います。
私が担当者とお会いしたのはこの面談時のみでした。
企業への応募
面談で持ち帰った案件を確認し、4社に応募することを担当者にメールで連絡しました。
30分もたたない内に「企業への選考書類提出が完了しました!」との素早いレスポンス。
その後も3日おきくらいの間隔で求人案内がメールで送られてきました。
1度に送られてくる求人案内は1~3件ほどです。
最初の面談時は、これまでの蓄積されたデータの中から求人検索をしているので紹介件数が一番多いのです。
常に大量の求人が紹介されるわけではないということは認識しておいた方が良いでしょう。
パソナキャリアを利用した2カ月間で私は30社ほどの案件紹介を受け、そのうち7社に応募し、面接まで進んだのは3社でした。
企業への応募から数日後、担当者から書類選考通過の連絡が届きます。
面接まで私個人と企業とのやりとりは一切なく、パソナキャリア担当者とのやりとりのみになります。
面接の日程調整のため希望日を第3候補まで担当者に提示し、日程が決定されます。
志望度の高い企業の面接を優先したいという都合についても、担当者に正直に伝えればうまく調整してもらえました。
書類の提出や日程調整などをすべて代行してもらえるので、個人で企業に応募する場合に比べてかなりの時間短縮につながります。
いよいよ企業との面接
面接にあたって担当者から事前に応募企業の情報が送られてくるのですが、この情報を得られることがパソナキャリアを利用していて一番良かったです。
過去の面接でどんな質問が聞かれたのか、企業側が好む人物のタイプなど、これまで面接を受けた人から得られたデータをまとめたメールが送られてきます。
こういう回答をした場合はお見送りになることが多い、といった情報も書かれているのでそこは重点的に注意して面接の準備をしました。
実際の面接においても、メールに書かれている内容が当たっていると感じたことは多かったです。
企業との面接が終了後は、すぐに担当者に電話して面接の感触や志望度の変化などについて伝えます。
志望度が高い場合は「こちらからも企業さまにプッシュします!」と言われますが、あくまで形式程度の推薦を行うものであり期待はしない方が良いでしょう。
言うまでもなく選考は面接の内容で決まるものなので。
面接に通過した場合もしなかった場合も、後日担当者から電話で連絡があります。
通過しなかった場合、不採用の理由を教えてもらえるので今後の参考になります。
通過した場合は、2次面接で注意すべきことや過去に聞かれた質問内容がメールで送られます。
また、1次面接で面接官から評価された点についても記載されています。
励みになると同時に、自分の売り込むポイントが明確になるのでありがたいと感じました。
パソナキャリアからの応募にあたっての注意点
パソナキャリアの利用には全体的に満足しているのですが困ったこともありました。
志望しない企業に誤って応募してしまい面接に行く羽目になったのです。
私は正社員での転職を希望していましたが、その企業は契約社員での募集でした。
パソナキャリアからの求人案内に雇用形態がとても小さい字で書かれており、完全に見落としていました。
その旨を担当者に伝えたものの「すでに書類通過して面接が決まっているので行ってください」とのこと。
最初の面談でも、
「書類選考に通過したら1次面接には必ず行ってください」
「2次面接以降は”辞退”という手段が使えますが、1次面接を辞退すると企業からの印象が悪くなってしまいます」
と伝えられていました。
自分の確認不足が起こした事なので1次面接に向かい、その後辞退しました。
私のようにうっかりミスで応募する人はあまりいないかもしれませんが、志望企業から内定が出た後に他の企業で書類選考が通過して面接が決まってしまったというケースは考えられると思います。
その場合でも担当者からは面接に行くよう求められます。
志望企業の選考が進んできた場合には、エージェントからの応募に慎重になった方が良いでしょう。
書類を通過したのにこちらから面接をお断りという事態が頻発しては、エージェント側の信用問題になってくるので仕方のないことと思います。
おわりに
上記のような経験を経て、結局内定を得たのはハローワーク経由で応募した企業からでした。
転職活動はそこで終了し、パソナキャリアの利用も同時に終了しましたが、私自身はパソナキャリアを利用してよかったと思います。
今後転職活動をされる方にもお勧めできるエージェントです。
その理由をまとめると以下の通りです。
求人案件の質が良い
パソナキャリア以外にも転職サイト、ハローワーク、紹介予定派遣サービス会社などの媒体を利用しましたが、中でもパソナキャリアは案件の質が良かったと思います。
薄給で退職金無しも珍しくない事務職において、年収300万円以上の案件も多く紹介してもらえました。
レスポンスが早い
私が関わったパソナキャリアの方は、皆さん電話でもメールでもレスポンスが早かったです。
書類選考通過後は早く面接に向けての準備がしたいのでレスポンスの早さはこちらの不安軽減にもつながります。
個人での応募では得られない情報を得ることができる
面接前に送られる企業情報や、選考に通った理由、落ちた理由など、自分1人で行う転職活動ではなかなか得られない情報です。
特に、落ちた理由というのは誰もが知りたいけど知ることができないことではないでしょうか。
私も、「スキルや経歴に大きな問題は無いが、”なぜうちの会社でなくてはいけないのか”が見えなかった」と2次面接落ちの理由を教えていただき、企業研究や自己分析の甘さをより認識することができました。
時間短縮につながる
応募書類は企業ごとに準備する必要はなく、最初の面談前に担当者に送ったものが、そのまま全ての企業に使いまわされます。(書類内容を修正したい場合は随時担当者に修正版を提出します)
また、面接日程の調整もすべて担当者が行います。
これらの時間を短縮して企業研究や面接準備に充てられるのは、転職エージェントを利用するうまみでしょう。
特に、パソナキャリアはレスポンスが早いので面接日程も早めに決まります。
皆さんが転職活動をされる際の参考になれば幸いです!