リクルートエージェントを利用した体験談
転職を考えた際に、人材会社にお願いしようと思いました。
転職活動は初めてでしたので何もわかりませんでしたが、毎朝電車の通勤中に見かける、またインターネット広告でよくみかける『リクルート』の知名度でまずは登録することにしました。
- 執筆者の情報
- 名前:渡辺 華(仮名)
性別:女性
転職経験:2回
現在の年齢:31歳
転職時の年齢と前職:-
今回の記事の目次
自分のキャリアを細かく入力する
グーグルで『リクルートエージェント』と入力すると、すぐにリクルートエージェントのホームページがヒットします。
私は早く転職活動を進めていきたく、あまり手間はかけたくない、と思っていたため人材会社に登録して手伝ってもらおうと思ったのですが、その登録作業が結構時間のかかる大変なものでした。
何も転職活動を知らない私は、簡単に求人を紹介してもらえると考えていたのですが、そのためには、ある程度の人材会社の審査を通過しないといけないようです。
自身の学歴、職務経歴、業界、志望している企業の条件など、細かく記入する必要がありました。ありとあらゆる経験をそのサイトから選択するようになっています。
その作業だけで1時間以上、仕事が終わり帰宅した後の平日の貴重な時間を使用しました。
メールでのやり取り
リクルートエージェントのホームページから登録する際に、『希望する連絡方法、時間』を質問されました。私は平日は仕事をしているため、メールを選択し、電話は業務後の19時以降と入力していました。
登録した次の日は、早く連絡が来ないかとそわそわしてメールをチェックしていましたが、なかなか連絡は来ず。。。
その当時入社3年目だった私は、経験が足りないのではないか、審査に落ちてしまったのではないか、とそわそわしながら待っておりました。
登録から3日後、一通のメールがリクルートエージェントの担当者から!
女性が複数名でサポートしてくれる旨と、面談をしたいのでリクルートエージェントのオフィスへ来てください、ということでした。
都内で働いていた私は、平日の業務後の19時に担当者と面談をする約束をメールでしました。面談までにリクルート社フォーマットのシート、履歴書、職務経歴書を作成してメールで送ってください、とのこと。
履歴書・職務経歴書を作成する
就職活動の際は、手書きの履歴書に写真館で撮影した証明写真、企業が用意したエントリーシートを使用しましたが、それは学生の就職活動とは全く異なりました。
リクルートエージェントへ登録する作業だけでもかなり大変だったのですが、さらに書類を作成する必要がありました。
大学であればキャリア相談や書類の書き方まで教えてもらえたのですが、今回は単独です。
インターネットで『職務経歴書 作成』と検索し、自身に近いキャリアの例を参考にしながら休日を利用して作成しました。履歴書は学生時代とは異なり、PCで手書きではなく作成です。
これまでのキャリアを洗い出すようにどのサイトにも書いてあり、3年間一つの部署で行った業務をひとつひとつ振り返り、できるだけ充実した書類になるように努めました。
そして休日をほぼつぶして作成した書類を無事にメールで送りました。
面談のためにリクルートエージェントへ
当時、営業職でもない私にとって、他社を訪問することは就職活動ぶりで、とても緊張しました。
また、事務職だったため普段スーツは着ません。在職中の職場に転職を考えているということがばれないように、スーツに近いオフィスカジュアルな格好で向かいました。
めったに行かない丸の内。いかにも優秀なビジネスマンやOLが業務を終えて帰宅する中、平日19時の東京駅からエージェントがあるビルへ向かいました。
そこは私が働いていた年齢層が高いオフィスではなく、働き盛りの若者メインな優秀なオーラが出ている人たちでそこはあふれていました。
受付で担当者を呼び、きれいなオフィスの部屋に通され担当者を待ちます。
美しいエージェントたち
ドキドキしながら待っていた私の元に、いかにも仕事ができそうな美しい女性が出てきました。私の送った職務経歴書、履歴書を見ながら、質問をします。彼らにとって私は商品なのであり、私の転職の成功こそが彼らの報酬になるのです。
美しい彼女から、15分程度の経歴のヒアリングを終え、お勧めの求人がいくつかあるので、とのことでその場でプリントした求人を5枚程度頂きました。
名前こそ知らない企業でしたが、詳細には待遇や職務内容、選考について、などの記載がありました。
正社員としての転職を考えていましたが、中には契約社員の求人もあり驚きました。契約社員の給与はとてもよく、大手で最先端の経験ができ、経験を積んだ後にさらに転職をすることも可能、と彼女のおすすめもありました。
その場ですぐに応募を決めることはできないため、頂いた求人を家に持ち帰りその日は終了しました。
リクルートエージェントのWEBでのマイページ開設
新卒の際にもリクナビを利用していましたが、今度はその転職版です。
リクナビネクストというエージェントを利用しないサイトもありますが、今回は、リクルートエージェントの専用のもので、エージェントから直接求人の紹介や、サイト上で求人についての質問、補足、企業情報が確認できるものでした。
そして、応募を希望する際は、そのサイト上で応募することができます。
エージェントと会ったその日の夜、マイページを開くと、面談の際に勧められた求人票の他に、10社程度の求人が送られてきていました。そのうちから7社の応募を決め、応募をしました。
正直そのうちの2社はあまり関心はなかったものでしたが、エージェントの一押しと、迷ったのであれば応募して面接の中で雰囲気を感じ取って判断するといい、というアドバイスに共感したためでした。
職務経歴書の添削
エージェントに登録すると、そのほかにもいくつかのサービスがありました。
面接指導や書類チェック、転職活動にあたっての講座などです。初めて職務経歴書を作成した私は、書類チェックをしてもらうことにしました。
担当者に私が作成した職務経歴書をアップすると、数日後、添削が入って職務経歴書が戻ってきました。
そこまで大きく職務経歴書のでき栄えが変わったわけではありませんでしたが、第三者に見てもらい、助言を頂くことで、右も左もわからない段階から作り上げた職務経歴書に少し自信が出てきました。
できれば面接指導なども受けたかったのですが、終業後にエージェントオフィスまで行くことが面倒に感じ、こちらは希望しませんでした。
面接の設定・準備
応募したうちの2社の面接と、1社の会社説明会の連絡を受けました。それぞれ日時を設定しました。
面接の日時設定に関しても、すべてエージェントを通してマイページから連絡を行います。
面接にあたっての企業情報、担当者はおそらくこのような人だから、こういう回答をした方が良い、などいろいろとアドバイスを頂きました。
会社説明会は日曜日に開催する、ということでしたので、就業中のわたしにとって貴重な休日にスーツを着て出かけることがかなり面倒でしたが、こちらも日時を設定しました。
面接当日
面接の前日には担当者から詳細の再度の確認、道が分からない場合など連絡する旨、面接会場までの経路などの連絡を頂きました。
無事に面接会場に着き、面接をしました。大体エージェントから聞いていた通りでしただが、異なる情報もありました。業務の詳細、良い面、悪い面はやはり面接を通して確認することが一番よいかと思います。
その後、1次面接をパスし、2次面接の機会も同様に設定され転職活動は進んでいきました。
また、会社説明会の企業は、日曜日にスーツを着て行きました。そこには私と同じ年齢に見える男女が集まっていました。
受付でどこのエージェントなのか、という質問もされました。多くの人が私と同様にエージェント経由で応募をしていたようでした。
新卒の時のような、同じ年齢の転職活動を考えた男女が集まり、会社説明、質疑応答などがありました。
会社パンフレットと共にエントリーシートのような経歴や志望動機を記入する紙を頂き、終わりにそれらを提出して帰宅しました。
とても多く人が集まっていたので、狭き門だな、と感じ、貴重な日曜日の夕方に憂鬱(ゆううつ)な気分のまま家に帰宅しました。そして、早く転職活動を終えたい、と強く思いました。
エージェントとのやり取り
初めに勧められた求人以外にも、その後時折求人が送られてきました。
一番初めに登録した際がやはり一番多かったのですが、新規の求人が入った場合や、たまにエージェントから電話が入り、その中で話をしている中で○○のような業務にも関心がある、などと伝えた際に、担当者がそれに該当する求人を送ってくれました。
面談をした担当者以外にも複数名とやり取りをするため、人によって紹介していただける求人のタイプもさまざまでした。
たまに、全く希望していないような求人が送られてきたり、明らかに私の経歴からは応募不可能な求人なども含まれていたりしました。
それを見て、担当者にどれだけ自分の希望をきちんと伝えるのか、良い関係を築くことができるのか、ということも重要だと感じました。そして、レスポンスの速さもとても重要でした。
不採用・辞退のため振り出しに戻る
受けた企業のうち2社は残念ながら不採用。
他1社は面接を受ける中で、思っていた印象と異なり、辞退をしたいことを担当者へ伝えました。
その際、担当者としては、あまり辞退してほしくないように伝えられました。しかし、内定をいただいてもお断りしてしまうようなものであれば、早く辞退したい気持ちでいっぱいでした。
この際に少し担当者へ対しての不信感が生まれました。
また、はじめに応募した企業がすべて不採用になってしまい、貴重な休日を使用した転職活動は振り出しに戻ってしまいました。交通費ももちろん自腹ですし、転職活動がどんどん苦痛になってきました。
そして、担当者からの求人の紹介は徐々に少なくなっていきました。いくつかの求人に対してもその後応募はしましたが、初めほどの勢いはなくなっていきました。
やはり初めの応募の時点がとても重要のようです。
担当者からの連絡途絶える
転職開始から3カ月が気がつけば経過していました。徐々に転職活動に対してのモチベーションが薄れ、リクルートエージェントからの連絡もほぼなくなりました。
リクルートエージェントのみに頼るのをやめ、他のエージェントに登録、またエージェントを通さない転職サイトにも登録しました。
合同転職セミナーの案内
求人の数は初めに比べて減ってはきましたが、たまにセミナーの情報が届きました。
その中で私が参加したのは合同の転職セミナーで、1日に多くの企業の説明を聞くことができ、その場で1次面接の場まで設けてもらうことができました。
これはリクルート主催のものであり、これらの情報を頂けたこともリクルートエージェントに登録したメリットでした。
リクルートエージェントがわたしにしてくれたこと
結果的に、自分で登録した転職サイトでその後転職が決まり一安心しました。
エージェントはとても親切でしたし、セミナーなどを通して私の転職活動を大きく支えていただけたことは間違いありません。それだけでも十分に登録していて良かったと思います。
しかし、あまりにもリクルート感のあるコンサルタントは相談しづらい時もありましたし、エージェントも商売なので仕方はないのですが、露骨に紹介数やコンタクトが減ってきました。
こいつは内定が取れないから必要ない、と判断されているようで最後まで心を開くことができなったように思います。
この記事の筆者
渡部 華(わたべ はな)
1984年生まれ。大学卒業後、大手IT企業に入社。
その後2回の転職を経験。
キャリアチェンジのため、趣味は転職活動といえるくらい転職活動をしていた時期がある。
そのため、転職エージェント、転職サイトについてはかなり詳しい。
現在は子育てをしながら在宅ワークを行っているが、時機をみて就職活動を行う予定。