【派遣】転職回数が多いほど有利になる意外な理由

最近の求人動向に関するニュースの中で、人手不足が叫ばれているのを耳にすることが多くなりました。

求人増を背景に、派遣社員から、契約社員、正社員への転職をお考えの方もたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

さらに労働者派遣法が改正されてからは、同一組織に3年以上いる事ができなくなりました。

今までと同じように同一の派遣先で長く就業することは難しくなります。

では、いざ派遣社員からの転職を考えた時、職務経歴を棚卸していくと、派遣社員として長くキャリアを積まれた方は、必然的に転職回数や在職した会社の数が多くなってしまいます。

履歴書や職務経歴書を素直に書くかどうか悩まれる方も多いのではないでしょうか。

そこで、今回は、「転職回数が多いということは企業にどのように見られているのか?」、「転職回数が多いことのメリット・デメリットは?」、このような内容についてまとめていきます。

実は関係ない!?転職回数の多さ!

派遣での仕事といえば、社内のコアな業務を担うのではなく、どちらかといえば作業的な業務、経理補助、データ入力などノンコアな業務が大半になってしまいがちです。

派遣という特性上それは仕方がありませんが、だからといってそのような経験を積んで転職回数が多いのはデメリットと考えるは間違いです。

では、転職活動をする際、企業はあなたの何を見ているのでしょうか?

それは、あなたが培ってきた経験や人となりが、その企業にとってどれだけ有意義で必要だと思えるかです。それ以外にありません。

そこを踏まえて注意点を一つ。

転職活動を始めて、企業の面接を受ける際に一番良くないのは「なんとなく仕事していました。」という言い方をしてしまう事です、反対に一番企業に印象がいいのは「~~という明確な理由があって、派遣をしていました。」という目的意識を持っている方です。

ここは、しっかりと考えたいポイントです。

なんとなく仕事をしていた、なんとなく派遣で働いた、それで転職回数が多くなった、と言ってしまえば、企業側からはまた転職するだろうな、という印象しか持たれません。

目的意識がなく、なんとなく仕事をしてきた方を企業は採用するでしょうか。

絶対にしてはいけない!前職場の悪口!

転職回数が多く、職務経歴書には1社1社の退職理由まで記載しないといけない、と考える方がよく陥ってしまうのが、退職理由に前職の悪口や非難を記載してしまう事です。

例えば、給料が安かった、与えられた役割に納得がいない、人間関係が悪かった(上司が嫌い)、などなど。退職する際、ご自身にとっては正当な理由だったのかもしれませんが、こういったことを記載するのは、まさに百害あって一利なしです。

企業の人事担当者はあなたが前職でどんな仕打ちを受けて、なぜ辞めたのか?という事に興味はありません。

企業の面接に必要なのは、前職でどんなことを学んだか、どんなスキルがついたか、これまで培った経験をどのように活かしてもらえるか、とったポジティブな内容です。

職務経歴書にはぜひそういった内容をまとめてください。

そもそも企業とは、複数人が一緒に協力して仕事をし、その仕事に対して、人(上司)が人を評価する訳ですから、少なからず人間関係の問題や待遇面の不満、評価への不満など、どの企業に入ってもあるものです。

仕事をするために企業に入る訳ですから、まずは仕事で認めてもらえるように、アピールしていくことが大事ではないでしょうか。

転職回数が多いのはメリット?

転職回数が多いことは、ご自身にとってのキャリアであり、事実です。

その事実を、メリット、強みとするか、デメリット、弱みとするかは、あなたの考え方次第です。

これまで培った経験をポジティブに考えれば必ずメリットになります。

例えば、日本人は海外のサラリーマンと異なり、たくさんの企業に属する事はありません。

それは言ってみれば、生まれてから死ぬまで海外に行った事が無い、ということに似ています。

海外旅行を勧めるわけではありませんが、さまざまな国に行ったことがある方は、その国々の文化に触れ、日本と比べて良いところ、悪いところを比較する事ができます。

日本に帰国したら、日本の良いところに有り難みを感じ、日本をさらに好きになることができるかもしれません。

それは海外に行かないと分からないでしょう。

それと同じで、さまざまな企業を経験すると、その会社ごとで仕事の進め方は違いますし、違う社風、企業文化の中に入っていった経験が多いと、適応能力も高くなっているでしょう。

色々な仕事の進め方を経験していることで、作業効率化も提案できるのではないでしょうか。

さらに、営業ならば色々な営業手法を学んでいる事でしょう。

事務でも日本の法律は一つなのに会社によって処理方法はさまざま、ご自身が培ってきた経験と能力を棚卸しして、しっかりとしたアピールポイントにしましょう。
 

覚えておきたい守・破・離(しゅ・は・り)

これは転職した後、あるいは新しい派遣先での話になりますが、前章ではあなたが培ってきた経験やスキルをアピールする、と記載しましたが、入社早々から初めから私はいい方法を知ってますから、今の業務のやり方を変えた方が良いです、と提案するのは避けた方がいいでしょう。

人は誰でも自分が一生懸命やってきたことを誇るのが好きです。

もちろんあなたも派遣社員としてキャリアを積んできて、スキルを磨いてきた自信が少なからずあるはずです。

ですが、どの企業や法人でも風土や習慣があります。

そしてその企業に長く勤めている方ほど、その習慣を変えたがらないもので、長く勤めている方はそこで積み上げてきた経験や、業務の流れを誇っているでしょう。

本来は、新人の育成などに使われる「守・破・離」という考え方があります。

これはまず、会社の人に言われた事を「守る」こと、そして次により良い方法を見つけて現状を「破る」こと、最後にその考えから「離れて」自分にしかできない方法を見つける事です。

せっかく入った新しい企業で、最初から人間関係が難しくなってしまっては、信頼関係を築くのに大変時間が掛かってしまいます。

まずはその企業文化に触れ、その文化を尊重しつつ、これまで自身が培った経験・キャリアを活かし、より良い方法を見つけ、良い関係を構築した後で、その方法を提案していけば、あなたはその会社でも評価されていくでしょう。

転職した後で、なかなかうまく馴染めなかったり、もどかしい思いをすることもあるでしょうが、そんな時は「守・破・離」を思い出しましょう。

焦る必要はありません。

転職回数が多い、一つの欠点は「長期的に一緒にいる人と良好な関係を築いた経験が少ない事です。」

まとめ

派遣社員のキャリアが長ければ転職回数が多いのは当然で、自分の経歴に自信が無い方ほど、経歴を隠そうとする傾向があります。

しかし、重複しますが、企業にとってはあなたが自社にいかに有意義で役立つの人物か?という事が大切です。

本来は強みになるかもしれない、あなたの特徴や経験を把握し、しっかりアピールしましょう。

これまでのキャリアや経験は、それを伝えて活かさなければ意味がありません。

あなたのアピールポイントはつらい職場で頑張っていたことですか?

社会人になれば、誰しもつらい、キツイことは経験しています。

それよりも複数社で培ってきた経験はあなた自身の財産です。

その経験をまずは肯定しメリットに変えていきましょう。

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