面接官が女性だった時の対策!

みなさん、こんにちは。

求職者のみなさんが転職活動で探した求人に応募し書類選考や面接を受けて合否が決まり、内定となる場合や最終面接まで進みながら残念ながら見送りということがあります。

私もかつては求職者のみなさんと同じように求職者として転職活動を行い何度か転職した経験がありますので、また、現在は転職エージェントとして求職者の方の転職支援をしている立場にあるため、この気持ちは痛いほど良く分かります。

特に、自分自身が求職者だったときに、現職に在籍しながら転職活動をしたのですが、面接、特に最終面接の日は、仕事が手につかないということを鮮明に覚えています。私は、現職に在籍しながらでしたので、転職活動における面接は夜の時間帯であり、面接のために、その日の朝にしっかり剃った髭を夕方に再度、髭を剃ったり今思えば、また、周りから見れば奇妙な行動だったのかもしれませんし、それほど面接に対して神経質になり、過敏に反応していたのだと思います。

面接は書類選考と違い、実際に企業に求職者のみなさんが出向いて、面接会場では仕切られた打合せルームで面接官(1名のときもあれば複数名のときもあるでしょう)と面と向かった状態で行われます。

私は誰にでも気軽に話せるタイプではないですし、面接ということ以前に初対面の人と会う段階で変な緊張を覚えたことがあります。求職者のみなさんも当時の私と同じ心境になったことがあるという方もいると思います。

このように、求職者のみなさんが面接で緊張などをすると、本来スムーズにできるコミュニケーションをうまく行うことができず、相手の質問に対して的外れな回答をしてしまったり、自分をうまく表現できないなどの理由で、結果的に面接は失敗に終わり、面接不合格となってしまうこともあると思います。

今回のテーマは?

今回のテーマは、『面接官が女性だった時の対策!』ということで、求職者にとっては、自分を面接で評価する立場にある面接官のなかでも女性の面接官に特化して、お話を
したいと思います。

求職者のみなさんの性別が男性であっても女性であっても、面接官との相性は気になるところですし、選考を受ける企業で働いたことがない求職者のみなさんからすると、面接官が企業の顔になり、その面接官を通して企業を知り、志望度が更に上がったり、下がったりする求職者の方にとっても重要な存在です。

また、採用する側の企業にとっても、その面接官に面接での判断を委ねているため、面接官は重要な存在と言えます。

この面接官は当たり前のように全員が男性ということもありませんし、全員が女性ということもありません。企業それぞれに、そして同じ企業でも面接ごとに男性の面接官である場合もあれば、女性の面接官の場合もあるでしょう。

更に言うと、面接を担当する面接官が必ず1名だけとは限らず、男女混合の場合もあれば、面接官全員が同じ性別という場合もあります。

いずれにしても、求職者のみなさんは、企業の選考を勝ち抜き内定を勝ち取るためには、面接は絶対に通らなければならないプロセスであり、そして求職者のみなさんが、自分の希望やリクエストで面接官を選ぶことはできないということです。

転職活動は、『運』も重要と言われますが、この面接官に関しても『運』が大きく左右します。もし、求職者の方で、自分のタイプと合わない面接官が面接を担当したらどうなりますか?もちろん、無難に対応する求職者の方もいると思いますが、中には面接官との相性が合わないことや話がかみ合わないことを理由に『この企業とは相性が合わない』ということを感じて、その企業の選考をその面接段階で辞退してしまうこともあるでしょう。

私も求職者として辞退経験がある!

現在、私は転職エージェントとして求職者の方の転職支援をしていますが、そんな私も、今、転職活動をしている求職者のみなさんと同じように自分自身も求職者として転職活動をしたことが何度かあります。

当然のように自分で希望した求人には応募し、その後、書類選考を経て、企業の面接を受けた経験があります。面接は、当時の私も含めて求職者のみなさんからすると企業を知る最大のチャンスです。もちろん、評価を受けるという意味も面接にはありますが、求職者としてはそれだけではありません。

当時の私は、面接を受けた結果、企業は私に対して良い結果を出して頂いても、私自身がその面接や面接官から受ける印象にあまり良いイメージを持つことができず、そのまま辞退したことも何度もあります。

求職者のみなさんも私と同じく面接や面接官を通して自分との相性に懸念材料が残るとして、そのまま辞退したことがあるという方も多いと思います。

転職エージェントとしてではなく、かつての求職者としての私の経験を踏まえると、面接を受けた自分が面接官に思う印象と面接官が自分に対して受ける印象は、比較的、同じだったということが多いのかなと思います。

面接に限らず、プライベートの人間関係で、『あの人は、自分と合わない。』とか『この人は自分と考え方が似ていて合う。』ということを感じることはないでしょうか?この場合、自分が感じた相手に対する印象と相手が自分に対して感じる印象が同じであることが良くあると思います。

『自分が相手を嫌っていれば、相手も自分を嫌っている』という話を聞いたことがあると思いますが、面接においても、この心理は同じことが言えます。

面接は、人である面接官と人である求職者が直接会って行うものですので、印象の良し悪しは絶対にあることで、面接においては、その良し悪しが合否や選考辞退などに直結します。

女性の面接官を不得意とする求職者が多い!

転職エージェントとして、多くの求職者の方とお会いして転職支援をしてきましたが、多くの求職者から、話を聞くと、『女性の面接官が苦手です。』や『面接に行った企業の面接官が女性だったため、苦手意識が働いてうまく面接を乗り切れなかった。』などの女性の面接官を苦手にする求職者の方が多いです。

もちろん、女性の面接官でも何ら問題なく本来の自分を面接で発揮できる求職者の方もいますが、傾向的には、求職者の多くは、女性の面接官を苦手としている方が多いです。

実際のところ、求職者として転職活動をしていた当時の私も、面接官が女性の場合は、あまり通過率が高くなかったですし、その面接官との相性を考えるとあまり良いイメージを持てなかったことの方が多いように思います。私も今回のテーマをきっかけに当時の自分の転職活動における面接官との相性や面接通過率を感覚の範囲ですが、振り返ってみましたが、驚くことに、私の場合は、内定をもらった企業のすべての面接官が女性の面接官単独の面接はなかったと思い出しました。

私は、そもそもとして初対面の方とは距離を置いて対応する性格で、女性との距離も最初から全開の姿勢で対応するということはないです。これは公私に関係なくのことで、面接においても同様です。

特に女性の面接官となると、面接内で『この面接官が何を考えて、どのような意図で質問しているのか意味が分からない』ことが良くあり、あまりうまく対応することができませんでした。

女性の面接官を苦手とする求職者の方は多いとご紹介しましたが、求職者の男女別でみると、男性の求職者の方が女性の面接官を苦手にしている方は多いようです。しかも、理由は、当時の求職者時代の私と同じ理由もあるようです。

また、女性の求職者も、同性ということで、直感的に感じるものがあるようで、女性の面接官を苦手にしているということがあるようです。

企業はなぜ女性を面接官にするのか?

このように、求職者のなかには女性の面接官を苦手にしている求職者が多いということは、企業もある程度、把握しています。今現在、企業で働いている方のなかにも、求職者のみなさんと同じように転職活動を経て、その企業に転職したという方もたくさんいますし、今の求職者の方の気持ちは分かると思います。

しかし、そのような状況でも、企業は求職者視点を持ち、求職者の方に配慮した形で面接官を男性にしないのか?理由は、簡単です。単純に、人事の採用担当は、女性の方が見栄えも良く、または、求人の募集部署の責任者が女性であるため、そのまま女性の責任者が自分の目で求職者の方を見て、採用するかどうか決めたいと考えているためです。

ですので、こればかりは、求職者のみなさんの希望やリクエストで男性の面接官が面接して欲しいというようなことは言えないのです。

女性が求人の採用ポジションの責任者であるため、その女性の責任者の方がそのまま面接官となるという理由はロジックがあり、求職者のみなさんも納得できるところだと思いますが、女性の人事の方が見栄えが良いという理由は良く分からないと思います。この部分を、少し企業事情を踏まえて紹介します。

人事という職種は女性が多い

まず一つは、人事という職種の特性上、女性が多く働いていることがあります。求職者のみなさんもご存知かと思いますが、企業は管理会計上の観点で言えば、企業の利益に直接貢献する直接部門と企業の利益に直接貢献することはない間接部門があります。

一般に直接部門は、企画系の職種を除いては、体力的にも精神的にもタフな業務内容ということで女性には向かない職種が多いと言われています。一方で、間接部門はというと、企業内部を管理の面から企業や従業員をサポートや管理する仕事の職種であるため、デスクワークや内勤の仕事がメインで体力的にも精神的にも直接部門よりも安定的な仕事ができるとされています。

人事という職種は、この間接部門に該当して、仕事内容も採用、教育、制度企画、労務、給与計算が主です。採用については、新卒採用を担当する場合、合同説明会や学校訪問があるため、社外で仕事をする機会も時期によってはありますが、新卒採用を除くと人事のどのカテゴリーであってもデスクワークや内勤ということがメインになります。

実は私も転職エージェントとして活動する前まで約十数年に渡り人事という仕事を担当してきましたが、この人事という部署には、在籍した数社のいずれも女性が多かったです。

在籍中に、増員ということで中途採用を行いましたが、制度企画を除くすべてのカテゴリーでは、応募数の約7割、8割が女性でした。

人事という仕事は今に始まったことではなく、昔からその仕事内容が女性の性格に合うとされ、また、仕事内容が私生活の主婦の観点でも活かせるものですので、女性の求職者からの人気が高いとされてます。

特に採用と労務(給与計算含む)は女性が多い

特に採用と労務(給与計算含む)については女性の労働者が人事には多いです。労務(給与計算含む)については、今回テーマからやや外れるため、簡単に説明すると、労務(給与計算含む)は社会保険や税金関係の知識も必要で、かなり細かい仕事内容になります。

そのため、性別としての特徴と得意という観点で、男性は細かい仕事を好まず、女性は細かい仕事が得意ということで、労務(給与計算含む)には女性の人事が多いです。

また、採用もそうですが労務(給与計算含む)は、それぞれ単体の担当となれば、給料面では低い水準であり、また、『人事である以上、お金は二の次に考えよう』という人事内では定説になっているぐらい昇給は期待することができず、男性の場合は、将来的には、家庭の柱として経済的な面で家族を支える役割になるため、その点から考えると人事はあまり向かないとされています。
※これを言ってしまうと男性の求職者の方は人事を敬遠するかもしれませんし誤解されるかもしれませんので、誤解を解く意味で補足しますと、人事の最高カテゴリーは、制度企画で、このカテゴリーを担当することができれば、人事の課長や部長クラスになりますし、そうなると給料は一気に上がります。人事という職種はやや特殊で、少しずつ段階的に給料が上がるというよりも、ある時期までは安い給料ですが、その時期を超えると一気に高い給料に変わります。

話を戻して、採用については、企業のなかでは花形の一つとされていて、特に新卒採用においては、男性の人事よりも女性の人事の方が柔らかい印象を相手に与えるため、『引き』が良いということで採用の現場担当者として女性の人事を置いていることが多いです。

企業の多くは、中途採用担当者と新卒採用担当者を分けている企業はほとんどなく、兼務しているため、そうなると必然的に女性が中途採用も担当して、そのまま面接官となるということになります。

なお、求職者にとってはあまり嬉しくない話かもしれませんが、企業は採用において、中途採用よりも新卒採用の方がコストや時間、人というすべてのリソースを割いています。

中途採用を軽視しているということではなく、中途採用の採用方法は転職エージェントや転職サイトを使って行うことで事足りますが、新卒採用の場合は、企業からすると1年通して転職サイトの求人を掲載して、企業認知度のアップに繋がる大イベントのような存在であるため、新卒採用にリソースとして重きを置いていることが多いです。

コラム:面接の仕組みがちょっと納得できない!

ここで、少し私の雑談交じりの話をしたいと思います(笑)

冒頭でご紹介したように私は現在は転職エージェントとして活動し、そして、これまでの仕事の経験としては人事として十数年携わり、求職者のみなさんと同じ立場でかつては転職活動を行い何度か転職した経験を持ちます。

転職市場の登場人物、そして採用に関わる登場人物は、『求職者』、『企業の人事』、『転職エージェントなど』となりますので、私はこの登場人物となるすべてにおいて、経験をしているということになります(笑)

多くの求職者のなかでも、この3つを経験している方はあまりいないと思いますが、どうでしょうか?ある意味では特殊能力とも言えるかもしれません(笑)

そんな私だからこそ言える、そして思うことが面接の仕組みに関してはあります。

新卒採用もそうですが、中途採用においても、面接会場がどの企業でも求人企業内ということに違和感を持ったことはないでしょうか?私は、人事時代も、求職者時代も、今の転職エージェントとしても違和感を強く持っています。

なぜかと言いますと、転職市場では企業と求職者がお互いに平等的な立場でお互いを見極めるということになります。しかし、そのような平等的な立場でありながら、なぜ、企業内ですべての面接を行うのでしょう。

この段階で、私は平等ではないと思っています。もし平等であるならば、面接は複数回行われることが一般的ですので、企業と求職者が交互に面接会場を指定し、企業の面接官も、求職者が指定する面接会場に出向けば良いのではないかと思うのです。

求職者のみなさんは、今までの企業の選考でご自身が面接会場を指定して企業の面接官がその場所に出向いてくれたということはありますか?恐らくないと思います。私も求職者時代では、すべての面接は企業の社内で求職者である私が必ず出向いていました。

転職市場は平等ではなく求職者が断然に不利!!

このような物理的な背景も見ても、転職市場は企業と求職者が平等ではありません。面接などの選考においても、どうしても企業は『求職者を見る』、求職者は『企業の面接官から見られる』という関係性があります。

このように企業と求職者は平等なはずだと主張する私も矛盾がありますが、人事時代に私も面接のために求職者の方が指定した場所へ出向いて面接をしたことはありません(汗)

そして、面接においても、意思のなかには『面接官である自分も求職者の方から見られる立場』という考えはありましたが、実際はと言うと、『面接官である人事の自分は求職者を見る側』という意識の方が明らかに強かったと思います。

求職者のみなさんは、自分が企業を見る側と強く意識している方はいますでしょうか?求職者時代に私は、企業に見らえる側という意識の方が強く、どうしても自分の主張を通すことはできなかったです。

面接内でも『もし、ここで相手の面接官の考えと真逆のことを言ってしまったら、たぶん、この面接で落とされるだろう』という意識が無意識のうちに働いて、面接官の考えに同調していなくても同調する回答をしてしまったことが何度もあります。

結果をみると、そのように自分の意思や考えとは違うことに面接官に合わせて同調した面接は良い結果にはなっていない覚えがありますが・・・。

このようにただでさえ、転職市場においては求職者は企業よりも明らかに弱者であるなかで、求職者のなかで苦手意識の多い女性の面接官が面接を担当したらどうでしょう。

弱者+苦手意識=不合格 という方程式がリアルに想像できる気がします(汗)

しかし、残念ながら求職者のみなさんは、このような不利で弱者でありながら、企業の内部事情により、求職者のみなさんが苦手とする女性の面接官も多く面接には参加しますので、ここは運頼みとして日頃の行いを良くすることで運気は上がるかもしれません。

また、面接は運も必要で、見事に内定を勝ち取った場合で、面接官も自分の相性に合う面接官の連続であれば、自分の行うが運を引き寄せた結果とも言えることだと思います。

私は求職者時代に、運を見方につけるため、面接会場に向かう道中に道に落ちているごみを拾ったり、面接会場である企業が入っているビルのトイレ掃除を面接前に行っていました(笑)

若干、宗教的な話にも聞こえそうですが、何もしないよりも何かした方が良いということで私は行いましたし、同じようなことではなくとも良いと思いますが、求職者のみなさんも、自分なりに何かを考えて運を引き寄せることをしてみてはいかがでしょうか。

求職者にとって得意な面接官と不得意な面接官

コラムでご紹介したように、求職者の不利な状況のなか、苦手の女性の面接官が面接をする状況になると、もう腹をくくるしかありません。

求職者には、面接官の性別に関係なく、考え方や価値感の違いにより相性が合わないということで、得意な面接官のタイプと不得意な面接官のタイプがいると思います。

しかし、この考えや価値観については、比較的、性別に起因する要素が大きいですので、女性の面接官に特化していくつかのタイプに分けてご紹介しあいと思います。

女性の面接官との対応策

まずは、タイプごとではなく、女性の面接官に共通する特徴を前提として、女性の面接官の求職者としての対応策をご紹介します。

女性の面接官も、当たり前ながら『人』であり一人の『女性』です。プライベートや現職で女性の友人や同僚がいると思います。

女性の友人や女性の同僚に求職者のみなさんはどのような対応を基本的に行いますか?転職エージェントとして私も女性の求職者の登録面談や転職支援を行うのですが、どのような女性の求職者であっても必ず気をつけていることがあります。

それが、『相手を否定しない』ということです。人は誰でも自分を否定されると良い気はしないと思います。もちろん、相手からの意見が的を得ていて自分も感じることであれば、納得して受け入れると思います。

ただ、意見は、相手がそこに誇りや自信を持っている場合は、真向拒絶し、関係性が悪くなります。特に女性の場合は、この傾向が強いです。そのため、転職エージェントとして、女性の求職者と接する場合、いきなり否定することはせず、相手を褒めた上で、否定に感じない範囲で意見をします。

女性の面接官も、一人の女性ですので、その面接を受ける求職者の方が男性であっても女性であっても関係ありません。相手である面接官が女性である以上、女性の面接官がアウトプットすることに対して、まずは褒めるという言い方が面接では馴染まないと思いますので、理解する姿勢を取りましょう。

その上で、自分の意見を伝えることで、十分な効果があります。また、私も女性の面接官の面接を求職者時代に何度も受けたことがありますが、女性の面接官は結構、話が長いです。

これも女性の特徴の一つのようですが、話が長くても我慢して、まずは聞きましょう。『聞いてあげる』、心の余裕があった方が良いと思います。また、女性の求職者の場合が、自分も女性であるため、女性の気持ちという意味で女性の面接官の気持ちが分かると思いますので、プライベートでの自分に置き換えて考えてみると良いでしょう。

女性の面接官の基本的な対応策は、『相手を理解する姿勢を取る』、『話が長くても最後まで話を聞く』ことです。

この2つをしっかりと面接でできれば、余程のことがない限り、悪いイメージを女性の面接官は持たないと思います。

清潔感が大事!

今ご紹介した2つの基本的な要素は、コミュニケーションの範囲ですが、外見としても絶対外せない、もしかすると、相手が女性の面接官ならば、これからご紹介することは大前提で最も大事なことだと思います。

それが身だしなみなどの清潔感です。特に男性の求職者の方は、女性の求職者の方よりも日頃から外見に対して無頓着である方も多いと思いますし、また、夏場の面接では現職の業務終了後に面接となることが多いでしょうから、汗くさいなどがないように気をつけて欲しいと思います。

これは笑い話でもないですが、私が人事として在籍していた企業で、中途採用を行い、その面接は私の部下である女性の人事担当が務めました。

求職者のみなさんは、面接後の面接官の行動を見たことがないと思いますが、どの企業も面接後に自分の席に戻り、他の人事や近くの席の他の部署の従業員と面接に来た求職者の感想を共有します。

その時、部下である女性の人事担当者は、『今の候補者の人は、髪型がぼさぼさで一緒に働きたくないと思った』とか、ここでは言えないような衛生面や身だしなみについて言いたい放題でした。

もちろん、その女性の部下には、私から二度と社内の公の場で、求職者の方を否定する話はしないよう厳重注意しましたが。

女性の人事担当者も女性ですし、自分の身の周りで起きたことをすぐに人に話したくなる性分のようです。求職者である自分が、面接後に面接官から社内でどのようなことを言われているか知ることはできませんし、清潔感や身だしなみについては、少し意識するだけで随分変わりますので、是非、求職者のみなさんはご注意ください。

文系タイプの女性の面接官

次に女性の面接官のタイプごとに特徴と対応策をご紹介します。もちろん、タイプにより絶対にそうとは言えませんので、あくまで相対的な傾向として捉えて頂ければと思います。

まずは、女性の人事、面接官に一番多いタイプの文系タイプです。何を持って文系かどうかを判断するのかと言いますと、面接官の話す内容で判断できると思います。

文系の女性の面接官は、話がちょくちょく飛びます。つまりロジックに欠けるということです。『あれ?話の内容が急に変わったな』ということが多い場合は恐らく文系タイプだと思います。

または、面接内では面接を始める前にアイスブレークという雑談が数分ありますが、そこで、うまい方法を使って『文系かどうかを聞いてみる』ことが一番、確実に分かると思います。

文系タイプの女性の面接官は、ロジックよりも感情を中心に考えますので、求職者の方のこれまでの経験から情緒的な訴求を切り出してみてはいかがかと思います。

恐らく感情という意味で、感動し、求職者の方の評価を上げることが多いです。

理系タイプの女性の面接官

次に、理系タイプの女性の面接官です。これは、ぶっちゃけると私が女性の面接官のなかでは一番苦手なタイプで、求職者時代に私も経験があり、結果的に、『やっぱり理系の人だったか』ということで、その面接は見送りになったことがあります。

理系タイプの女性の面接官の場合は、何よりロジックです。経歴などに対して、『なぜ?』という視点でストーリーが明確で、しかも、一貫性のないような話を好みません。

ここまでは理系であれば、男性の面接官もほぼ同じですが、理系で女性の面接官の場合は、このロジックと一貫性が強いことと、更に女性であるため、感情的な部分も必要です。

この2つは相反する要素であり、なかなか難しいのですが、理系であるため、ロジックや一貫性をしっかり持った面接での受け答えがポイントだと思います。

キャリアを目指す女性の面接官

最近、女性の社会進出も増えて、結婚はせずに仕事で生きていくという思考を持つ女性や、結婚し子供が生まれても仕事を続け、将来的に企業の管理職として仕事がしたいと考える女性も増えています。

この両者は、一言で言うとキャリアウーマンタイプで、このタイプは人事にも当然います。このキャリアウーマンタイプの面接官の場合、とにかく仕事に対してどれだけ真剣に向き合ってきたのか、そして、これまでの経験を今後、どう活かしていきたいか、将来的には、どんなポジションでどんな仕事をしたいのか、青写真で答える準備が必要です。

キャリアウーマンタイプの面接官は、自分がしっかりとビジョンを持っているため、求職者の方にもこの明確なビジョンを強く求めます。

また、結構、口調にも特徴があり、冷たい印象やあっさりした印象がありますので、この対応に心が折れないようにしないといけません。

私は、求職者時代、キャリアウーマンタイプの面接官と面接をしたことがありますが、言葉がストレートで私の経験や対応について、ばっさり言われてしまい、凹んだこともありました(汗)

求職者も見た目で判断!!!

求職者の方も面接官からは見た目で判断されることがあり、これを第一印象と言います。この第一印象は、人間関係においても大事なことですが、面接は一発勝負で、時間も30分から長くても1時間程度ですので、第一印象がそのまま面接の評価に大きな影響を持つ場合もあります。

ということは、求職者も面接官を見た目で見極めることもありということです。特に女性の面接官は、見た目でどのようなタイプが分かりやすいです。

理系タイプの女性の面接官は、あまり見た目が派手ではなく落ち着いた感じの身だしなみをしていることが多いです。また、派手は感じがあるベンチャー企業には、自分の性格を鑑みて入社することは少なく、どちらかと言うと堅実な業界や業種の企業で働いていることが多いです。

次にキャリアウーマンタイプの面接官は、見た目が派手とは言いませんが、雰囲気で硬い印象があります。これは私がここで具体的に言わなくても、求職者のみなさんも世間一般的なキャリアウーマンタイプの女性の外見的な特徴はイメージできると思いますので、割愛しますが、私の経験上、黒系の色を好む傾向があると個人的には思っています。

それと、女性の面接官に年齢や職位がそれぞれ違い、面接官だからと言って、全員が求職者の自分よりも年上だったりキャリアが上だということはありません。

言葉を選ばず言いますと、人事の一番、下っ端の人事担当が現場経験を踏むために、一番、選考基準が低いとされる重要度で言えば、一番、面接フェーズのなかでは低いとされる一次面接を担当することが多いです。

この場合、明らかに自分より年齢は下で、キャリアも浅いと考えて良いと思います。私がなぜ、このようなことを言うのかと言いますと、コラムでご紹介したように企業と求職者は対等な立場ではなく、面接では求職者の方はどうしても見られている感が強く、そして見られている感により緊張度が増します。

ただでさえ、アウェー状態で面接を受けるなか、相手となる面接官が自分よりも年齢が上であり、または、キャリアが上だと無条件で思ってしまっては、求職者の方によっては、緊張のレベルを超えて、度緊張状態になってしまうこともあるでしょう。

そうならないために、良い意味で理解して頂きたいのですが、『相手の面接官を舐めてかかる』という心持も必要だと私は思います。

もちろん、言葉にその心持を乗せてしまってはまずいのですが、自分の緊張をほぐす意味で、相手を舐めてかかるという気持ちも必要だと思います。

女性の面接官も一人の女性です!

求職者の多くの方は、面接を不得意として、面接官が女性である場合は、必要以上に意思してしまうため、苦手意識を持っているという方が多いです。

求職者として私も女性の面接官は苦手でしたし、実際に女性の面接官のタイプによっては、面接の通過率が悪いという結果もありました。しかし、求職者のみなさんが企業の選考を受けるにあたって、面接官を希望することはできません。

それができない転職活動であるならば、女性の面接官を含めて、面接官のタイプを自分なりに洗い出し、自分なりにタイプ別に対応策を考えてみることが良いでしょう。

何事も準備が、9割と言われますが、転職活動や企業の選考においても、この準備は例外なく必要です。私は転職エージェントとして登録している求職者の方に、面接前にその企業がこれまでの面接で質問した質問集はあえて提供していません。

と言うのは、この質問集は、必ず聞かれるということはなく、この質問を事前に共有されてしまうと、その求職者は、そこだけを繰り返し暗記して、機械的な回答しか面接ではできないことが多いからです。

私は事前に質問集を共有するのではなく、相手の面接官がどのようなタイプであるかを情報として共有しています。企業の面接である質問は比較的、どの企業でも同じような内容が多く(中には想定外の質問もたまにありますが)、過去の質問集を共有しても、求職者の方も想定している質問内容が多いですので、それよりも、企業によって絶対に異なる面接官のタイプを共有した方が良いと考えています。

転職エージェントを利用している方やそうではない方も、自分なりに面接官のタイプを分析してみると良いのではないかと思います。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が有意義なものであり、転職後に自分のキャリアに繋がる良い仕事ができることを祈り、今回の『面接官が女性だった時の対策!』というテーマはこれで話を終わりにしようと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました!

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