企業が、複数名に内定を出すこともある!!企業の採用事情を紹介します!

みなさん、こんにちは。

求職者のみなさん、転職活動は順調でしょうか?

ここ1年ぐらいで転職市場の動向は大きく変化し、それまでは想像できなかった求職者のみなさんが転職活動しやすい売り手市場になっています。

売り手市場ということは求人数が多く、求人に対して求職者の方の応募が分散するため、求職者のみなさんからすると内定を勝ち取りやすいということになります。

求職者のみなさんが転職活動をする大きな目的の一つに内定を勝ち取ることがあると思いますが、今の転職市場は、1人の求職者の方が複数の内定を勝ち取ることも可能な状況です。

今回のテーマは?

求職者のみなさんが転職活動中に複数の内定を勝ち取ることができる可能性があることと同じように、採用する企業も複数名の求職者の方に対して内定を出すことがあります

今回のテーマは、『企業が、複数名に内定を出すこともある!!企業の採用事情を紹介します!』というタイトルで企業が複数名に内定を出す理由などをご紹介できればと考えています。

企業が複数名に内定を出すことは、言葉だけで見れば、あり得る話に聞こえて、求職者のみなさんも特別、違和感を覚えないと思いますが、転職エージェントである私としては、非常に違和感を覚えます。

ただし、営業職を希望する方も多いと思いますが、一つの求人に対して複数名の内定を出すことは営業職としてはよくあることですので、違和感を持つ必要はないと思います。

営業職の求人の注意点

ここで営業職を希望する求職者の方のために、営業職の求人についての注意点を補足程度ご紹介できればと思います。

私も新卒時代に営業職として働いた経験がありますが、どの業界、業種でも営業職は非常にタフな働き方になります。

もちろん、その分、営業達成後の見返りは多く、他の職種では味わうことができないような報酬を手にすることもできます。

不動産・通信業界の代理店はソルジャー採用が多い

業界によっては営業職をソルジャー採用という手法を使って、採用しても大半が退職するだろうという想定で複数名というよりも大量採用を行い人員確保を考える企業があります

企業内に営業職が多い業界が特にこのソルジャー採用の傾向があり、私が知り得る範囲ですと、不動産業界や通信業界の代理店なんかはソルジャー採用の傾向が強いです。

ソルジャー採用を実施する企業の特徴の一つに企業説明会を行い、その場で1次選考を行ってしまう場合もあります。

ソルジャー採用を実施する企業は採用に力を入れていない

企業も採用活動に関してはいかに時間を短縮して効率的に採用するかは指標の一つになっていますので、ソルジャー採用でいちいち1人ずつ面接などをしては時間がかかってしまい効率的とは言えません。

また、ソルジャー採用を実施する企業は、採用する求職者のみなさんに対しても、『このなかで長期的に就業する人材は数名程度』という予測を持っているため、採用に力を注ぎません。

大量採用で内定を得た場合は、慎重に判断すること!

複数採用と大量採用では意味が違います。営業職にこの二つの傾向がありますが、営業職を希望する求職者のみなさんは、自分が希望する求人が複数採用か大量採用かを見極めて頂きたいと思います。

仮に大量採用の可能性がある求人が気になった場合は、選考を受けることは問題ないと思いますが、内定が出た場合、その企業に転職するかどうかは熟慮した上で決めた方が良いと思いますし慎重になってほしいと思います。

複数内定の意味

企業のなかには、自社の採用活動のために、一つの求人に対して募集人員が1名でありながらも2名以上の求職者の方に対して内定を出す企業があります。

恐らく求職者のみなさんからすると、募集人員が1名でありながら複数名に内定を出すということは、なかなか自分は知ることが難しいと思います。

それもそのはずで、企業は水面下で複数名に内定を出していますし、転職エージェントにもその事実を伝えない企業もあるぐらいです。

求職者にとって複数人内定は気にすることではない!?

つまり、表面上は、その求職者の方だけに内定を出していても、水面下ではその求職者の方以外にも内定を出していることがあります。

企業からすると求職者の方の内定辞退に対応するリスク回避になります。

求職者のみなさんからすると、自分も内定が出て他の求職者の方にも内定を出していても、自分の転職に支障がなければ特に気にしない範囲と考えると思います。

確かに、その通りで、募集人員が1名でも、自分以外の求職者の方に内定が出ているとしても、その段階では気にすることはないと思います。

企業が複数人に内定を出すのはリスク回避のため

なぜなら、何人の内定であっても、企業がその人数分の人件費を負担するだけで、求職者の方には関係ありません

企業が一つの求人で、本来、1名の募集人員でありながらも複数名に内定を出す意味は、内定辞退による採用活動のスケジュールがズレや業務支障を回避するためです。

つまり、求職者のみなさんのことを考えてということではなく、自社だけの都合を考えているため、複数名に内定を出すことがあります。

転職エージェントとしての経験

私は、実際に、企業が自社のリスク回避のために、一つの求人で1名の募集人員でありながらも複数名に内定を出す企業を知っています。

その企業は、私に次のように説明してきました。

『御社から紹介頂いた求職者の方は、是非、入社して欲しいと思いますが、内定を出しも必ず入社してくれるとは限らないため、当社としては、内定辞退のリスクを考えて他の求職者の方にも内定を出します。』

この言葉から読み取ることができることは、やはり、自社の事業運営に支障があることを未然に防止したいということです。

内定が出ても、企業側の都合で転職できないことある!?

それであれば、求職者の方にはデメリットがないため、問題なくその複数名の内定出しを受け入れました。

このように全員が内定承諾し転職しようとしたとしても全員を受け入れるという企業であれば良いのですが、そのような企業だけではありません。

私は転職エージェントとして、このような企業以外の企業との取引は幸いなことにありませんので、私の転職エージェントを利用頂く求職者の方には不遇な状況になることはありません。

しかし、求職者の方のなかには、企業の勝手な都合により内定が出ても転職できないという方もいます。

内定取消と内定辞退

求職者のみなさんは、転職活動の結果、どこかしらの企業から内定を勝ち取った場合、その企業に転職するかどうか内定承諾という意思表示で判断すると思います。

これが求職者の方としては普通の考え方ですが、内定を勝ち取っても内定辞退することもあると思います。

内定辞退するかどうかは、転職活動自体が求職者のみなさんの自由意志によることですので、何ら問題ないことですが、内定取消という言葉を聞いたことはあるかと思います。

内定取り消しにはさまざまな理由がある

この内定取消とは、求職者のみなさんが内定承諾したとしても、企業から一度、出した内定を取り消すということで、端的に言えば、内定は出ていないということと同じ意味を持ちます。

内定取消には、企業の業績不振など企業の都合による場合と、求職者の方が内定後に何らかの問題行動を起こしてしまい、それが理由で内定を取り消されるということもあります。

内定取消には事案ごとにそれぞれ理由は違いますので、ここでは内定取消については割愛させて頂きますが、内定取消には、企業の複数名に内定を出したことによる場合もあります。

内定取り消しはイレギュラー中のイレギュラー

この場合は、はっきり言いますと、かなり企業の自己中心的な考えが強く、悪いところが一つもない求職者の方が大きな被害を受けるということになります。

求職者のみなさんは、自分が転職活動を頑張り自分が希望する企業から内定を勝ち取った場合、自分が何か問題行動を起こすこと以外で、内定が取り消しになるということは恐らく想定していないと思います。

転職エージェントとして求職者のみなさんの転職支援をしているなかで、内定が出た求職者の方が、内定取消を想定しているということは今まで1人もいません。

それもそのはずで、内定取消とはイレギュラー中のイレギュラーのことで、可能性としてはゼロではありませんが、確率としてかなり低いです。

半強制的な内定辞退

内定辞退と内定取消は意味が全く違います。これは先程、ご紹介した通りですが、内定辞退とは、求職者のみなさんが自分の自由意志で決めることであり、内定取消とは企業の意思で決まることです。

内定辞退でもなく内定取消でもない、『半強制的な内定辞退』ということがあることはご存知でしょうか?

内定取消以上になかなか耳にしない言葉だと思いますが、言葉から何となく想像がつくという方も多いのではないでしょうか。

無理やりな理由で半強制的に内定辞退に追い込まれる

『半強制的な内定辞退』とは、企業が何らかの理由を無理矢理作り、内定を勝ち取った求職者のみなさんが悪いように仕向けて内定取消にするという行為です。

求人において1名の募集人員でありながら複数名に内定を出すということは、全員が内定辞退することなく内定承諾して転職した場合、企業にとってリスクになります。

企業としては必要人員を上回る人員が一度に入社するということになり、余計な人件費を支払う義務を負うからです。

半強制的な内定辞退は若い求職者に多い

そこで、企業は内定承諾した求職者の方のなかから、一番欲しいと思う求職者の方以外には、何らかの理由をつけて内定取消に持って行くことがあります

恐らく求職者のみなさんのなかに、この『半強制的な内定辞退』を経験したという方は少ないと思いますが、この行為を受けたという方は実際に存在します。

特に年齢が若い求職者の方にこの傾向がありますし、また、新卒採用においても、この傾向があります。

この点から推測すると年齢が若い求職者の方には、半強制的な内定辞退を受けることがありますので、ご注意頂きたいと思います。

半強制的な内定辞退の実情

半強制的な内定辞退を行う企業の、内定辞退に持って行くその理由は、当たり前ながら内定を勝ち取った求職者の方に否があるようにする内容です。

私が聞いた話によると、あるベンチャー系の広告代理店の企業は、本来、複数名を採用する予定はなかったものの、内定辞退リスクを考えて1名の募集人員に対して3名に内定を出したそうです。

3名とも内定承諾して、何もなければ転職することが決まっていたため、入社直前になり、その企業は2名の求職者の方を社内に呼び出し、人事から激しいダメ出しをしたそうです。

このままでは、その企業に転職しても求職者の方自身が仕事について来られず、自分が不幸になるということをこんこんと語り、求職者の方の自信を喪失させて、そのまま内定辞退に追いやったそうです。

仕事についいていけるか否かを判断するのは選考段階

この状況は、内定を勝ち取った求職者の方からすると、企業は自分のために転職しない方が良いと言ってくれていると感じ、感謝するぐらいの気持ちになったのだと思います。

しかし、冷静に考えれば、内定を出した後に色々な理由によりこのまま転職してもその企業についていけないため、自分が不幸になるという言い分は、選考中に判断することです。

年齢が若い求職者の方の場合は、まだ社会人経験が浅く、自分の言いたいことも言えません。

しかも、自分よりも年齢が上の方からの意見は、話を聞くごとに、『もしかしたら、そうかもしれない。』という気持ちになり、ある意味、洗脳状態にされてしまうことがあります。

半強制的な内定辞退の傾向と対策

求職者のみなさんは考え方や性格や人それぞれで、半強制的な内定辞退を何の疑いもなくそのまま受けてしまう方もいると思います。

求職者のみなさんのなかで、自分が半強制的な内定辞退を受け入れてしまうかもしれないと思う場合は、必ずセカンドオピニオンとして転職エージェントなどを利用した方が良いと思います。

半強制的な内定辞退を行う企業の傾向としては、業界や職種、企業の規模に関係なくあり得ることで、一概にこれと言った定義はありません。

ただし、一つ言えることは、経営者の意向がトップダウンであり、社風としてワンマンである場合は、この半強制的な内定辞退を仕向ける傾向があると思った方が良いです。

半強制的な内定辞退の裏にある人事の個人評価

企業が半強制的な内定辞退を行う背景には、人事の個人評価が影響します

採用活動において、採用の進捗が悪い場合は当然、当初の計画から遅れているということで、最終的に企業や現場に迷惑がかかり、その分、人事の評価は下がります。

また、人事は自分の評価を下げないために、複数の内定を出して誰かしらは必ず入社するようにリスク回避をすることがあります。

人事は間接部門であり直接、企業の業績に貢献するポジションではないのですが、採用という業務においては、営業職と同じように実績が定量的に判定できる要素を持っているのです。

人気がない企業には気をつけよう

また、ワンマン経営のほかに、応募数が少なく人気がない企業の場合も、複数内定を出して、最終的に半強制的な内定辞退を仕向けることがあります

人気がない分採用に苦戦することは避けることができませんので、内定を出しても内定辞退されてしまうと、ゼロから採用活動のやり直しになり自分の評価に直結してしまいます。

求職者のみなさんが転職活動を行う転職市場には多くの企業が採用活動を行っていますが、そのすべての企業が優良ということはありません。

相談できる人物を見つけておこう!

転職エージェントとしてアドバイスさせて頂くのであれば、求職者のみなさんは是非、自分の転職活動を客観的に判断してくれる人を見つけておくと良いと思います。

転職エージェントもその対象の一つになりますが、必ずしも転職エージェントである必要はありません。

自分の家族や友人でも問題ありませんし、とにかく求職者である自分の行動などを客観的にアドバイスしてくれる対象を探しておきましょう。

直接応募の場合は、特に要注意!

転職エージェントなどを利用して転職活動を行う求職者の方の場合は、アドバイスなどをしてくれる存在がいます。

そのため、半強制的な内定辞退を受けるリスクは少ないと思いますし、半強制的な内定辞退を行う企業は転職エージェントを利用することはほとんどないと思います。

しかし、求職者のみなさんが個人で行う場合は、転職エージェントのようなセカンドオピニオン的な存在がなく、企業の選び方や企業の見方などすべてを求職者の方自身が行うことになります。

採用費をおさえるために複数採用を行う企業がある

また、転職サイトを利用する企業には採用費を抑える1度の求人で複数の採用を行う企業もあります

それに紛れて、本来は1名の募集人員でありながらも、リスク回避を目的に複数名に同時に内定を出す企業があります。

残念ながら転職サイトに掲載されている求人情報から半強制的な内定辞退を行う企業かどうかを判断する材料はありませんし、それは内定を勝ち取ってからしか分からないことです。

求職者のみなさんは、半強制的な内定辞退ということは、現職にすでに退職意思を伝えている状況で、しかも、内定先に転職する意思を固めている状態だと思います。

半強制的に内定辞退を促された場合は誰かに相談を

洗脳され内定辞退した場合、その後は、無職になることは回避できないと思います。

半強制的な内定辞退を自分が経験した場合、その場でどうするか決めるのではなく、一度、持ち帰るという言い方でその場を回避して欲しいと思います。

行政に相談するか、身近な存在に相談するか、

対策としては、労働基準監督署などの行政に相談することが一番だと思います。

しかし、そうすると、仮にそのまま転職したとしても、行政に相談した人という印象がつき、転職後に企業と良好な関係を築くことは難しいと思います。

解決策としては行政に相談することが良いのですが、その企業に転職するのであれば、行政に相談することよりも、自分の身近な存在に相談するべきだと思います。

内定期間中に企業を100%信用することはしない

求職者のみなさんは内定が出ると、すぐに内定承諾して転職に向けて現職との退職交渉などを行うかと思います。

しかし、転職エージェントである私個人の意見としては、内定が出てもすぐに退職交渉などを行なわずに、内定先の企業がしっかりした企業かどうかを見極める期間を持って欲しいと思います。

また、今の転職市場は、1名の求職者の方が複数社から内定を勝ち取ることができる売り手市場です。

一つの内定で転職活動を終わりにするのではなく、複数社の内定を勝ち取るまで頑張った方が良いと思います。

転職活動は、求職者のみなさんの人生に大きな影響を与える行動になりますし、1社だけの内定で喜ぶのではなく、何かあったときのための保険という意味で、複数社の内定を目指して欲しいと思います。

今の転職市場はそれができる環境ですし、この環境を使わない手はないと思います。

最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであり、転職後も自分らしく仕事ができることを祈り、今回の話を終わりにしようと思います。

最後までお読み頂きありがとうとございました。

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