【転職エージェントが語る】転職に成功する人と失敗する人の少しの違い
みなさん、こんにちは。
求職者の方であれば、誰しも自分が理想とする企業や、自分の希望条件に合致する企業への転職を期待していると思います。
今の時代の転職活動の基本は、現職に在籍しながら転職活動をすることで、求職者のみなさんからすると、二足のわらじを履くという状態です。
肉体的にも精神的にもタフな期間ですので、その結果として転職活動の失敗は、時間の無駄と言っても過言ではないように私は思っています。
求職者のみなさん全員に是非、転職活動で成功して欲しいと心から思っています。
今回の記事の目次
今回のテーマは?
しかし、実際には、転職活動で成功する人と失敗する人が転職市場には存在することが現実です。
同じ求職者でありながら、しかも、同じ転職活動をする立場にありながら、結果として、成功と失敗があることはなぜでしょうか。
今回のテーマは、転職活動を成功に終わらせるために、そして、失敗しないための転職方法の術をご紹介できればと思います。
転職活動の成功とは?
まず、今回のテーマのスタートとして、冒頭でもご紹介した『転職活動の成功』とはどのようなことを言うのか、この定義から話をしていこうと思います。
転職活動の成功とは、自分の希望通りの企業から内定を貰い、転職したということではありません。
転職活動や転職はあくまで、自分の転職活動の成功のスタートラインに立ったということに過ぎず、本当の転職活動の成功は、転職後に待っています。
転職はゴールではなく手段!!
転職は、ゴールではなく、転職活動の成功のための手段です。転職をゴールに考えるのか、手段として考えるのかで、転職活動の成功か失敗かは変わってきます。
転職エージェントとして多くの求職者の方と接してきました。求職者の方のなかには、内定や転職を転職活動のゴールと考えている方がいますが、この考えはかなり浅いと思います。
もし、内定や転職が最終的なゴールであるならば、転職後のことはほとんど考えていないということになります。
転職活動は仕事をするための準備期間
当たり前のことを言うようですが、転職活動は仕事ではなく、仕事をするための準備期間に過ぎません。
どのような求職者の方であっても、何のために転職活動をして、何のために転職するのかは、仕事をしてお金を稼ぎ生活するためです。
浅い考えを持っている求職者の方は、今すぐにその考えを改めて頂き、自分の転職活動を見直して欲しいと思います。
視点は高く、視野は広く遠くに!
この意味では、仕事も転職活動も全く同じで、いかに視点を高く持ち、視野を広く遠くにしているかにより、見えるものが違いますし、見え方や捉え方が変わってきます。
仕事において、上司の言っていることに納得がいかないという経験はありませんか?そして、自分が上司になってみてはじめて正しかったと気づく経験をしたことはありませんか?
上司は部署の管理監督者であり、経営的な視点を持って仕事を判断、決断しています。その分、レベルの高い視点や確度で物事を精査することができるのです。
転職活動には長期的視点を持って取り組む
このことは求職者であるみなさんにも当てはめることができ、転職後のことを意識して転職活動をしている求職者の方の方が明らかに物事の判断基準が高く、レベルが高いものになります。
このことを言い換えれば、短期的な視点か中長期的な視点かということになるのですが、仕事でも転職活動でも短期的な視点よりも中長期的な視点の方が絶対に得策です。
転職活動をする求職者のみなさんは、まず、自分の転職活動において、短期的な視点で考えることはやめた方が良いと思います。
短期的な視点は、物事の判断や決断を鈍らせることが多く、転職活動において、このことがあると、転職は人生に大きな関わりを持つことですので、人生にも影響を与えてしまう恐れがあります。
転職活動で成功するために
転職活動で、成功するということは、転職後に自分らしく働き長期的に転職先の企業に貢献するということです。
自分の転職条件に合致した企業から内定や転職ができたとしても、必ずしも転職後に自分らしく充実した働き方ができるとは限りません。
転職成功するためには、まず、転職条件をしっかり見極める必要があり、このことは絶対条件とも言える要素です。
憧れで転職活動を進めると失敗する!?
私の転職エージェントをご利用頂く求職者の方にもいますが、自分の転職条件に憧れの要素を強く含める方がいます。
この手のタイプの求職者の方は、その憧れの要素となる企業に転職したとしても、転職成功する可能性は低いと思った方が良いです。
憧れは、実際のことや現実を見ていることはなく、あくまで、自分のイメージが強く働いていますので、非現実的な要素が多いです。
現実的な転職条件を見極めよう
憧れを強く持ち、それを転職条件に含めてしまうと、表向きとなる内定や転職というフェーズでは一見、成功したように感じます。
しかし、転職後にうまくいかないことが多く、早期に退職したり、モチベーションをキープすることができず、転職先の企業に在籍しているだけという結果になってしまうこともあります。
転職活動を成功するためには、まずは、求職者のみなさんは自分の転職条件が現実的なものであるのかをしっかり見極めて欲しいと思います。
自己分析をすることで現実的な転職条件が見えてくる!?
現実的な転職希望条件を設定するためには、自分のこれまでの生き方や人生をしっかり振り返ることが必要で、それを言い換えると自己分析と言います。
自己分析ができている求職者の方は、仮に自分の希望する転職条件に合致しない転職でも、転職後に、充実した働き方ができる可能性もあります。
それほど、自己分析は、転職活動の成功には必須の要素です。
自己分析と転職活動
自己分析とは、その名の通り、求職者のみなさん自身が、自分のことを分析することを言います。
自己分析は、転職活動をする求職者のみなさんよりも就活生として就職活動をする方に多く浸透していることです。
今、転職活動をしている求職者のみなさんも、かつては就活生として、選考を受ける企業などから自己分析の重要性を教えられた記憶はないでしょうか。
新卒時代に就いた職種は自分のビジネスマンとしてのレールになることが多い
就活生にとっての就職活動は、それまでの人生にはない社会人として働くための第一歩で、未知の世界のスタートラインです。
求職者のみなさんも、今現在、大半の求職者の方は、自分のそれまでの経験を中心に希望条件を設定して転職活動をしていると思います。
つまり、新卒者として入社した企業が属する業界や業態、または、新卒時代に就いた職種がその後の自分のビジネスマンとしてのレールとなることが多いのです。
そのため、就活生は自己分析を重要視して、就職活動を行う前の準備として自己分析を行い、自分のそれまでの生き方や人生を鑑みて、自分に合う条件を設定します。
自己分析は転職活動を成功に近づける準備
本来、転職活動を行う求職者のみなさんにも、自己分析は非常に重要な準備になりますし、この準備の出来により、ブレない転職活動をすることができ、成功にも近づくのです。
転職活動の成功は、転職活動そのものによる場合ももちろんありますが、もっと関係が深いことは、準備となる自己分析です。
私も、求職者時代に、自己分析を行い、それまでの経験した業界や職種が本当に自分に合っているのか、または、自分がやりたいことなのかを判断してきましたが、自己分析は非常に面倒です。
面倒臭がらずに自己分析をやろう!
求職者のみなさんは、転職活動をするとしても転職活動に充てる時間や限りがあり、しかも、面接を受ける時間帯は基本的には現職の就業時間後になるでしょう。
そう考えると、転職活動は非常に効率的に行わなければなりませんし、極力、無駄を省きたいでしょうし、手間になることは避けたいと思うでしょう。
しかし、この手間を省く範囲に、自己分析を省くことは決してあってはならないことです。
自己分析は時間と手間がかかる!?
先程、軽く触れましたが、自己分析は、非常に面倒で、手間や時間もかかります。
私が求職者だった時代に、自分が行った自己分析は、非常に細かい範囲までこだわったこともあり、2日間ぐらいかかりました。
私のようにそこまで細かく分析する必要はないのかもしれませんが、最低でも1日は必要です。
時間にすると20時間程度は、自己分析を行い、自分と向き合う必要があります。
自己分析は休日を使ってじっくりと!
現職を持ちながら転職活動をする求職者の方は、この20時間という時間は非常に貴重なもので、そう考えると自己分析は後回しにしがちなことです。
それでも、是非、自己分析は、自分が休日の時間を使ってじっくり行って欲しいのです。
この自己分析の出来がその後の転職活動に大きな影響を持ち、自己分析が自分のその後の人生に大きな影響をもたらすのです。
自分史を作ろう!
自己分析を作る際に、是非、行って欲しいことが自分史を作ることです。自分史とは自分の歴史を作るということですが、人それぞれに人生の歴史は異なります。
また、どのような方でも、今と今後に重点を置いているため、過去の自分を改まって振り返ることは少ないと思います。
そのため、過去の自分の行動特性や考え方を忘れてしまし、今だけを見て、今後、つまり、転職活動や転職後のことを考える傾向があります。
過去は現在の自分を正確に判断する材料になる
誰しも過去があり、今がありますし、今の積み重ねが将来に繋がります。
この法則から考えると過去の積み重ねが今であり、過去を知ることが自分の今を正確に判断することができる材料にもなります。
その意味では、是非、自分の歴史を自ら振り返って頂き、自分史を作り、自己分析に役立てて欲しいと思うのです。
過去の自分を踏まえた上で転職希望条件を設定する
求職者のみなさんの多くは、社会人後の過去の自分を振り返ることはあっても、それ以前の人生を、転職活動の希望条件に含めることはあまりありません。
しかし、今の自分は社会人後の自分だけで作り上げられたことではなく、人生のトータルにより作り上げられたものです。
それであるならば、自分に合った仕事探しをする転職活動において、社会人前の自分の生き方を転職希望条件から外すことや後回しにすることは、ナンセンスです。
転職活動は、求職者のみなさんのそれまでの人生をトータルで考えて頂き、過去の自分も踏まえた上で、転職希望条件を設定して欲しいと思います。
転職活動中に必要なこと
転職活動そのものでも、転職で成功するか失敗するかの境界線があります。転職活動中の求職者の方は、不安がいっぱいだと思います。
この不安が、変な方向に求職者のみなさんを向かわせてしまい、結果的に転職に失敗するということもあります。
不安に耐えるには強いメンタルとマインドコントロール
転職活動において、求職者のみなさんに重要なことは、不安に押しつぶされないメンタルと、うまいマインドコントロールです。
このマインドコントロールは、セルフマネジメントとも言われていますが、このマネジメントにより精神的な不安をうまく緩和して、転職活動で間違った方向に自分を進ませないことができます。
転職活動中の求職者の方の最大の敵は、選考を受ける企業や自分を面接する面接官ではなく、自分自身です。
不安や焦りによって転職条件を切り替えるのは控えよう
なかなか転職活動がうまく進まない求職者の方は、不安が焦りに変わり、この焦りにより、希望条件とは外れる企業に転職したり、転職基準のハードルを下げる傾向があります。
不安や焦りではない状態で、転職条件を切り替えることは、一つの方法で特別、問題はないです。
しかし、『本当は希望条件を変えたくない』という思考のなかで、その思考とは真逆の転職条件にしてしまい、そのまま転職してしまうことは、絶対に控えて欲しいことです。
不安や焦りが多くなると、求職者の方には、我を失いまずは内定ということを考える傾向があります。
不安や焦りが短期的な視点にしてしまう
不安や焦りは、求職者のみなさんを本来は短期的な視点を持っていない方にも、短期的な視点にしてしまうことが多くあります。
短期的な視点とは先述では『まずは内定』、『とにかく内定』ということで、内定を取るためだけに転職活動をするようになってしまいます。
私が転職エージェントとして多くの求職者の方を転職支援するなかで、最も最悪なパターンがこれです。
メンタルが落ち込んでしまった場合は転職活動を中断することも
転職活動で、内定を勝ち取ることができず、多くの企業から選考見送りの連絡を受けると、求職者の方には、自分はダメな人間だと誤解や錯覚することがあります。
この心理状態になると、求職者としては結構、末期な状態で、私としてはそのまま転職活動をするよりも、クールダウンの意味で一旦、転職活動を辞めた方が良いと思います。
内定を取るためだけの転職活動や自分の条件のハードルを下げた状態での転職活動は意味がありません。
焦りは不安が強くなってきたら、是非、自分のマインドコントロールをするなりして、自分を客観的に見る努力をして欲しいです。
選考見送りは人間否定ではない!
先程、マインドコントロールとご紹介しましたが、求職者の方のなかには、企業から不合格や選考見送りの連絡を受けると人間否定された感覚に陥る方がいます。
これは、私自身も、かつての転職活動で、うまくいかず、同じようなメンタル状態になったことがあるので、気持ちは非常によく分かります。
しかも、私の場合は、当時は人事を担当していたので、単純にその企業との相性が合わないと判断しているにすぎないことを知っていても、人間否定された感覚になりました。
しかし、求職者のみなさん、安心してください!選考の見送りや不合格は求職者のみなさんの人間否定しているのではないのです。
気持ちの切り替えも重要
ここまで話したように、転職活動中における転職活動の成功や失敗を左右することは、求職者のみなさんのメンタル状態が大きく関わっています。
今の転職市場は、ラッキーなことに求職者のみなさんからすると転職活動しやすい、内定を複数、手にする可能性ができる売り手市場です。
数社の選考が見送りになっても、新規求人の紹介があると思いますし、多くの転職エージェントが存在しますので、その分、求人の紹介も見込めます。
転職活動は長期的視点を持って!
先程、違う意味でもご紹介しましたが、転職活動はトータルで考えましょう。1社の内定や1社の見送りで一喜一憂する必要はありません。
あくまで、転職活動の成功は、転職活動中にあるものではなく、転職活動の結果の転職後に待っています。
この点を踏まえて考えても、一喜一憂することはやめた方が良いです。たとえ、見送りになったとしても、その企業と同じような求人内容の企業は他にもあります。
転職活動は強気で行おう
求職者のみなさんは、是非、自分のメンタル状態を確保する意味で、強気に転職活動をした方が良いと思います。
不安や焦りに繋がり転職活動の失敗になってしまうことが多いので、少々、強気に出た転職活動をした方が、メンタルバランスとしては丁度良いことだと思います。
転職市場には、採用活動を行う企業と転職活動をする求職者がいますが、この両者の転職市場における関係性は、明確な立場の違いがあります。企業が強者で求職者が弱者です。
弱者であるならば、弱者が勝ち抜くための方法があります。是非、今回の記事を読んで頂き参考にして欲しいと思います。
軽い気持ちで転職活動は絶対にやめよう!!!
ここまで、転職活動が成功するかどうかの違いは、転職活動を始める前の準備である自己分析と転職活動期間中のメンタル状態であることをご紹介しました。
最後に、もう一つだけご紹介しますが、それは、軽い気持ちで転職活動をしないということです。
先述でもご紹介した通り、転職活動は人生活動とも言える大事なターニングポイントです。
このターニングポイントで、軽い気持ちを持つということは、求職者のみなさんの転職支援をする転職エージェントはもちろん、企業も責任を取ることはできません。
求職者のみなさんの転職活動は、自分自身のものであり、求職者のみなさんの人生は自分自身のものです。このことを、人としてしっかり考えた上で、転職活動をして欲しいと思います。
最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであり、転職後も自分らしく仕事ができることを祈り、今回の話を終わりにしようと思います。
最後までお読み頂きありがとうとございました。