アフターケアも完璧!DODAを利用しての転職体験談
- 執筆者の情報
- 名前:羽賀けい(仮名)
性別:女性
転職経験:1回
現在の年齢:32歳
転職時の年齢と前職:24歳(通信業界)、27歳(ITベンチャー)、29歳(web関連会社)
今回の記事の目次
転職を決めたきっかけ
前々職は、ベンチャー企業の正社員
私がDODAに登録したとき、派遣社員として中小企業で働いていました。
その企業に勤める前はベンチャー企業の正社員だったのですが、ベンチャーとは聞こえがいいだけで実際は超がつく零細ブラック企業。
サービス残業どころか数日泊まり込みで納期に間に合わせるなんて当たり前。
社員がある日突然ごそっとやめたり最後の最後には給料未払いが発生しています。
社長が「なんとか持ち直すから失業手当をもらいながら続けてくれ」なんて拝み倒したりと何から何までめちゃくちゃな状態。
もちろん最後はあっさりと倒産しました。
そんな環境を20代半ばにして経験してしまったので、私はもう今度は安定した企業に勤めようとIT系の開発会社で派遣社員として働き始めました。
派遣はなにかと評判がよくありませんが、時給制で残業代もきちんと払われる明瞭会計なところや就労条件もきっちりとしているところが当時の私には魅力的でした。
まるでぬるま湯につかっているような派遣での仕事
そんな派遣社員生活も零細企業でばりばり働いていたころに比べると随分甘く、慣れてくるとぬるま湯につかっているようでした。
わかりやすい例を挙げると、その会社は派遣社員を「派遣さん」と呼ぶような会社で、「派遣さんにはこの仕事をさせられない」という制約がいくつもあり責任ある仕事は任せてもらえません。
またいくら仕事が残っていたとしても勤務時間管理には厳しく、あとは社員が巻き取るようなこともたびたびありました。
納得できないことが多く派遣の契約を更新せず
そんな状況下で1年以上働いていると、今度は信頼関係もできて逆に契約内容に含まれていない仕事を任されるようになりました。
私は自社Webサイトの開発者として派遣されたのですが、たまたま派遣先が海外相手のWeb事業を始めることになりました。
その際英語ができる人員がほとんどおらず、過去に英語をかじったことのある私もそのプロジェクトにアサインされるようになりました。
プロジェクト自体は興味のある仕事でしたし問題なかったのですが、ただWebサイトを作るのと英語を使う仕事をするのとでは時給単価が大きく異なってしまいます。
人手不足だったので見切り発車でプロジェクトを助け始めましたが、数カ月たっても時給が上がる気配も契約外のプロジェクトから外される気配もありません。
派遣会社の担当者に状況を話してみたものの、次回契約が更新されるまでの間6カ月間は時給が変わる見込みはないとのことでした。
また派遣先にも担当者が電話で確認してくださったのですが、プロジェクトは契約の延長上に発生したもので、契約外の仕事をしているという事実はないと否定されたようです。
そんな派遣先に失望し始めた頃、その派遣先でもリストラが始まりました。
派遣切りが始まればまだ良かったのかもしれませんが派遣社員は契約期間があってそう簡単に切れないのか、真面目に仕事をしていたはずの社員が突然解雇されるようになり、私はそのやり方が納得できず契約を更新しないことに決めました。
派遣会社によって守られているとは言っても制約がありすぎてのびのびと働けない、変な制約によって評価されにくいというのが、派遣社員として働いてみた感想です。
即日決まった”キャリアカウンセリング”の日程
となると次は正社員に転職しよう、と考えるのは自然な流れでした。
ただし派遣会社が間に入って細かな条件を詰めてくれるという点は、仕事をする上でとても安心できたので、私は転職エージェントを利用することに。
手当たり次第に数社登録したうち、一番手堅い印象を受けたのはDODAです。
Webから職務経歴を入力して会員登録をすると、翌日すぐに担当者からメールが入っていました。
そして電話連絡もすぐに来て、キャリアカウンセリングの日程が決まりました。
この対応の早さは他社よりも抜き出ていて、良いか悪いかは置いて転職を迷っている利用者を逃がさないよう、迷う暇を与えないようにしているような印象を受けました。
キャリアカウンセリングに出向くと、たくさん並ぶうちの小部屋の一つに通されメールをくれた担当者とは別の方が待っていました。
受付には他にも同じような転職希望者が待っていたので、きっと流れ作業で話を聞くような体制が整っているのだと推測できます。
メールや電話とは担当者が変わっていることに違和感を覚えましたが、大手はそういうものなんだとそのときは大して気にしていませんでした。
明確になる自分の希望条件
その際私を担当してくださったのは男性で、Web業界に詳しい方でした。
スタンダードなスーツを着て、礼儀正しいというか折り目正しい方でした。
机には既に資料一式がきっちりと角をそろえて用意され、転職活動の流れを書いたカラーパンフレットを開きながら説明が始まりました。
担当のキャリアカウンセラーは丁寧に、しかし事務的に慣れた様子で話を進めてくださいました。
私の場合はいろいろ経験してこういう会社は嫌、という意志だけは明確だったものの、自分が正社員として働いた場合の市場価値がいくらなのか、また具体的にどういった業種で働きたいのかが自分でもわかっていないような状態でした。
私の仕事、Web制作というのはWebページさえある企業ならどこでもできる仕事です。
そういった企業の自社サイト向けの仕事をするのか、制作会社でクライアント用の仕事をするのか、などの選択肢もきちんと吟味しきれていないところへ、担当のキャリアカウンセラーはいろいろな例を示して説明してくださいました。
また、次の職場をどうするのかという点だけではなく、3年後、5年後のキャリア展望を踏まえて話をされたのも、何も考えていなかった自分には新鮮で目からうろこでした。
そしてそれを達成するにはどうしたらいいのか、どうキャリアを積んでいけばいいのか、一緒に考えましょうと言われたとき、1人で考えなくていいんだなぁとほっとしました。
また転職活動に必要な履歴書・職務経歴書の添削をしていただけたのも新鮮でした。
転職先の企業が興味を持ちそうなこと、よく見るポイントなどからアドバイスいただき応募先によっては書く内容や密度を変えるという小技も私には未知でした。
変わる担当者
90分と言われていたカウンセリングは実際は60~70分程度で終わり、その場で早くも「こういう仕事があります」と3件ほど転職先を見せていただきました。
とはいってもそれは完全な案内ではなく、仕事の概要と勤務地、業種をざっくりと説明していただいただけで正式な紹介はまた後日あらためて、というお話でした。
そして翌日になると早速求人詳細のメールが届いていました。
カウンセリングで見せていただき私が興味を持ったものと、新しいものの2件です。
私は派遣の契約がまだ残っていたのですぐには転職できないということは伝えておいたのですが、もし興味があれば照会先に入社時期の交渉をすることもできるというお話で、安心できました。
またそのメールで新しく教えていただいた求人案件も、今までの私が考えていたのとは少し違う業種ですが、と前置きが入っていて狭い視野を広げてもらっているような感覚を覚えました。
ただし一点気になったのが、そのお仕事紹介の2件のメールはいずれも別々の担当者からで、カウンセリングをした方とも登録後最初に連絡を下さった方とも違いました。
私のカウンセリングの内容はDODAの社内できちんとデータ化され共有されている様子だったのですが、その機械的なやりとりに少し不安を覚えたことも隠せません。
いざ応募
それからもしばらくは求人の案内が頻繁に届いていました。
どれも自分の出した条件には当てはまっていたのですが、一番いいと思えた企業に応募してみることにしました。
キャリアカウンセリングの時点で通勤時間1時間以内ならどこでも、と言ってはいたのですが、やはりいざ選ぶとなると近い方がいいと思えて来たのです。
他の条件も同様に、さまざまな求人内容を見比べていると、どんどん自分の希望が明確に絞られていくのを感じました。
これもDODAがたくさん求人を持っていて、しかも頻繁に更新されるおかげだと思います。
求人案内のメールに応募したい旨を書いて返信すると、早速修正した職務経歴書を再度チェックしてくれ、書類審査へと進みました。
それと同時に念のための保険ということで、第2希望、第3希望の企業も選んでそちらへも書類を送ることにしました。
「送るだけならタダですから」というのが担当者の言い分で、書類審査が通っても気乗りしなければ辞退はいくらでもできるという話でした。
面談の調整と下準備
書類が通ると早速面接の日程を調整してくれ、その週のうちに面談に行くことが決まりました。
勤務先が人手不足で休みを調整するのは難しかったのですが、第1希望の面接を最初に入れ、結果が良ければ第2、第3希望は辞退できるように組んでくださったのはとても助かりました。
そして面談日程の確認のメールには驚いたことに、その会社の特徴や社風、面談でどういった話をするのか、何を聞かれるのか、担当の面接官は何名かなどアドバイスが細かく記載されていました。
実際にDODAを利用するまで私は転職支援サービスを単なる仲介業者ぐらいにしか思っていなかったので、そこまでしてくれることに感謝するとともに、そこまでしてくれているのに落ちたらどうしようという不安が頭をよぎりました。
そんなにしてくれるからには私が軽い気持ちで応募した企業は超難関なのか、とも。
しかし実際に面接に出向いてみると、そういった前情報のおかげで落ち着いた状態で面接を受けることができました。
また、私は利用しなかったのですが、希望すればDODAの担当者とともに事前に模擬面接をすることも可能だそうです。
あがり症の人や面談慣れしていない人にはお薦めです。
面談が終わると、その日の夕方には担当のキャリアカウンセラーから電話がかかってきて、面談で何を話したかなどを聞かれました。
紹介先の企業によっては「過去の面接で聞かれた質問」という情報も提供してくれるらしいので、こういう細かいアフターケアが生かされるのだなと感心したほどです。
面談の結果が出た=終わりではない
1次面接の結果は、第2・第3希望の面接の前に出ました。
2次面接でも日程調整をしていただき、結果的には第2・第3希望の結果が出る前に内定をいただけました。
おかげで無駄に有休を使う必要がなくなって助かりました。
面接に送りこまれたらそれで終わりかと思っていたのですが、最終的に内定をもらうまでの間もキャリアカウンセラーの方に間に入っていただき、自分ではしにくい条件交渉をしてもらえました。
わかりやすく言うと給料交渉です。
募集概要では○万~○万円と幅を持たせて書かれていたので、中間ならいいけど最低金額だったら低すぎると心配していたのです。
しかし1次面接でいきなりお給料に関して聞くのも気が引けます。
そういうところもくみ取っていただいて、最終的に納得いく形で内定をもらえたのは転職支援サービスのおかげだと思います。
ちなみに実際に就業してからも、その後どうですかというメールが担当キャリアカウンセラーから入りました。
相変わらず礼儀正しく機械的なやりとりではありましたが、優等生対応だけあってきっちりとアフターケアまですることがDODAの長所なのだと思います。
この記事の筆者
羽賀けい(仮名)
1983年生まれ、32歳。
大学卒業後、特に取りえもなかったので初心者歓迎とうたう通信業界に就職するも、毎日のルーティンワークに飽きて来た頃、運よく友人に誘われてIT系ベンチャー会社に就職。
零細ブラック企業で一からWEBデザイン、コーディング、プログラミングを覚える。
矢先にベテランプログラマーが一斉に辞め、徹夜仕事や土日勤務などひと通り世間にもまれた当たりで会社が倒産。
最後には給料未払いも経験したため、ベンチャーよりは安定で手軽な派遣社員としてWEB関連会社に勤務。
のち、転職エージェントを利用して大手企業の正社員となった。