DODAを利用してみた(転職エージェントプロが語る)

今回は、自分の転職活動の体験談をお話したいと思います。

今の日本は、かつての、新卒で入社した会社に一生、勤めるという終身雇用制度は崩壊して、自分のキャリアアップ、給与のベースアップなどを目的として、何度か転職するケースが多くなっています。

私の大学時代は、まだ、転職という風潮は今ほど、強くなかった為、新卒で入社した某大手の通信企業でずっと働くものと思って入社した覚えがあります。

しかし、時代の動きは早く、私が入社して数年後には、今のような転職する文化になり始めました。

事実、私が20代前半の頃は、今のように転職サイトの認知度はそこまで高くなかったし、現在は、主流となっている転職エージェントという手法も、まだまだでした。

数年、勤めた新卒で入社した会社に不満はなかったのですが、『あれ?このままで良いのかな?』、『もう少し、違う環境を見てみたいな』と言うような思いになり、20代の後半で1度、転職を経験しています。

その1回目の転職を機に、転職という行動に対してネガティブではなくポジティブになり、これまで通算で3度の転職経験を持っています。

転職手法は、転職サイトにも登録はしましたが、メインで活用したのは転職エージェントです。

今の時代は、転職サイトよりも転職エージェントを活用した方が、事務的な効率化や求人数という観点から圧倒的に有利に活動できます。

実際、私の周りでも転職エージェントは活用しても転職サイトは活用していないという人が数多くいます。

今回は、10数社活用した転職エージェントの中から、株式会社DODAという転職エージェントの体験談をお話しします。

少しでも、これから転職を考えている方に有益な情報となれば嬉しいです。

DODAはどんな会社か?

先述の通り、私は、転職活動において、転職エージェントを中心に活動し、結果的に1度の転職活動で複数社からの内定を頂いたことがあります。

現在の日本の転職エージェントは、大小合わせて1000社以上あると言われています。

その中で、最大手はリクルートエージェントになるのですが、それと匹敵する、転職エージェントの中で双璧となる存在はDODAです。

インテリジェンスという社名で、サービス名もインテリジェンスと呼ばれることがあります。

また、このDODAは、転職サイトも同時に運営している事が特徴です。

DODAは、転職サイトの他、転職フェアを開催しています。

この転職フェアは、以前は、活発にあったサービスですが、今では、DODAが大半のシェアを占めています。

転職フェアについては、詳細は割愛しますが、簡単に言うと、大きな会場を使い、求人企業は各社それぞれにブースを設置し、求職者が直接、求人企業と接触できる場の提供になります。

DODAは、このように転職エージェントの他、転職エージェントや転職フェアを開催して大きく成長してきました。

なお、DODAに関しては、DODAに登録すると、転職エージェントも同時に活用できます。

一時期は、業績が悪化し業界3位、4位になった時期もありましたが、現在は、順調に業績を伸ばし、業界2位のシェアを誇っています。

リクルートエージェントは、リクルートが母体となる人材サービス企業であり、業界№1のシェアを誇っています。

私は、DODAに友人がいたということも手伝って、DODAにも登録した経緯があります。

DODAの強みは、大手企業の非公開求人が多く、特に銀行、外資系企業、大手広告代理店とのネットワークがあります。

登録からキャリアアドバイザー決定まで

DODAのHPから、自分の個人情報を入力すると、後日、DODAから電話があります。

この電話の人が私の担当者でした。

ちなみに、DODAでは、転職希望し登録した求職者のサポートをする担当者をキャリアアドバイザーと呼びます。

今後は、より実践に近い形でキャリアアドバイザーと言いますね。

DODAは企業として均一的な対応を社員に指導していますが、枝葉の部分でキャリアアドバイザーにより様々な部分があります。

キャリアアドバイザー次第で、転職活動の状況が変わることもありますので、キャリアアドバイザーを見極めることも必要になっています。

キャリアアドバイザーを、登録者が選ぶことは原則的に出来ないのですが、登録後、期間の経過で『このキャリアアドバイザーとは相性が悪いなぁ』など、思った場合は、変更してくれることがあります。

相性が悪いから、DODAでの転職活動は辞めようと思う必要はありません!

ちなみに、DODAは比較的、若い社員がキャリアアドバイザーになることが多いですが、ある一定層(現職で課長以上の場合)では、40前後のキャリアアドバイザーが担当する傾向にあります。

また、これは私の周りも同じ感想を持っているようで、男性のキャリアアドバイザーよりも女性のキャリアアドバイザーの方が、フットワークが良く、細かい気配りもある印象があります。

あくまで私や私の友人知人の意見ですから絶対ではないので、この点は鵜呑みにしないようにお願いします。

それと、登録費用は無料で、DODAを介して転職活動を行っても費用はゼロです。

ただ、この後、お話しする面談や企業への面接の移動交通費は実費になりますが。

担当者決定から面談まで

いざ、キャリアアドバイザーが決まると、次はそのキャリアアドバイザーとの面談になります。

面談は最初の電話で日時を決めます。

DODAは、例外的に現職で忙しい場合は、面談を電話インタビューで対応してくれます。

電話インタビューを希望する場合は、最初の電話で依頼すると良いと思いますが、出来れば、忙しい中でも時間を作って担当のキャリアアドバイザーと会った方が良いと思います。

なぜなら、電話だけでは表情や雰囲気が分からないので、転職サポートにおいて、コミュニケーションのズレも生まれる場合があるからです。

ちなみに、私のプロフィールにも書いていますが、私は現在、現職で転職エージェント事業を立ち上げて責任者をしていますが、電話インタビューも可能ですが、やはり、会って面談した方が良いと思っています。

私はDODAでの登録後は面談と電話インタビューの両方を経験しています。

最初と2回目の転職活動の際は、DODAへ訪問して面談をしました。
3度目の転職活動では電話インタビューにしました。

面談前の電話で、面談までにいくつか用意するように言われるものがあります。

面談前に用意する書類

  • 履歴書(データとペーパーの両方)
  • 職務経歴書
  • 履歴書用写真

その他、転職理由や転職条件などを面談でお話頂きたいので、まとめて整理しておいて下さいとのことでした。

電話インタビューで面談の代替とした場合も、電話インタビューまでに同じものを用意するよう言われます。

ちなみに、特に重要な準備は職務経歴書で、具体的な業務内容や実績を整理することです。

履歴書などの書類はその後の面接でも求人企業へ説明することになりますので、面倒臭がらずに頑張った方が良いです。

私は、1度目の転職活動では、かなり頑張り具体的な部分まで記載しましたが、2回目以降は、転職に慣れたせいもあり、まぁまぁ、それなりという感じでした。

この後、お話する面談もこの職務経歴書を中心に行いますし、面接への準備にもなるので、出だしの段階で躓きがないようにして下さい。

私は3度の転職活動をしましたが、この最初の準備をしっかりした1回目はかなりスムーズに転職活動ができ、2回目以降は、結構苦戦したこともあります。

声を大にして言いたいぐらい、準備は徹底的にやりましょう!!!

実際の面談内容(電話インタビュー)

本社とアドバイザーの様子に感動

DODAでの面談は、DODA本社で行います。

DODAの本社は東京にあり、具体的には東京駅から徒歩5分の超高層オフィスビルです。

初めて訪問した時は、面談で訪問したにも関わらず、『この会社で働きたい!』と思ってしまったぐらい綺麗で立派なオフィスです。

面談は個室のブースで行いますが、これまた物凄く綺麗です。

本当に綺麗でびっくりしますよ!
ブースに通され、少し待つと電話で話した女性キャリアアドバイザーが入室してきました。

転職未経験だった当時の私は、超高層オフィスビルと立派なオフィスと綺麗なブースに圧倒され、緊張気味だったことを覚えています。

しかし、そこはプロのキャリアアドバイザー。

その私の緊張ぐらいを掴み取ったのか、すぐに面談に入らず雑談が長かったように思います。

これにより、緊張がほぐれて助かった記憶があります。

面談は終始、丁寧で印象が良かったです。

面談の内容

内容は、職務経歴書を中心にこれまでの業務経験や、現職を退職したい理由、転職希望理由、どんな企業にどんな職種で転職したいのかなど聞かれます。

特に職務経歴の実績については数値を交えて細かく聞かれますので、しっかり自分の実績を振り返ることをお勧めします。

面談時間は1時間半程度ですが、最初は緊張もありましたが、楽しかったです。
途中でお茶も出してくれますし。

面談前に予め提出していた履歴書、職務経歴書、転職条件をもとにキャリアアドバイザーが条件に合致しそうな求人を用意してくれていました。

面談内では、複数の求人票を見ながら、擦り合わせることも行いました。
まさに、サポートという感じの対応です。

その場で、擦り合わせながら求人票を見た為、その場で応募する、しないの判断もして生産性も高い面談です。

そして、面談の最後に個人情報の同意書と誓約書にサインして終了です。

一方、電話インタビューは、時間にして約30分程度で短いです。

また、その電話での具体的な求人の紹介ももちろんありません、と言うよりも物理的に出来ないですよね。

また、キャリアアドバイザーの表情や雰囲気からどのような人か読み取ることも出来ないので、訪問する手間は省けますが、それ以上にデメリットの方が大きいように思います。

電話インタビュー後の求人票の紹介を見ても、面談後のそれとは、やはり違い、ミスマッチと言うか、『これは、違うなぁ』という求人票も多かったです。

私は面談も電話インタビューもどちらも経験しているので、まず間違いないですが、真剣に転職を考えているなら、時間を無理矢理作ってでも面談した方が得策です。

結局、転職条件の擦り合わせの為に何度も電話やメールでやり取りすることになるので、面談よりはるかに非効率だと思います。

面談後のキャリアアドバイザーとの連絡方法

面談内で、求人票を擦り合わせも行いましたが、後日、DODAが抱える求人を再度、見直してくれるとのことでした。

実際に、見直した結果、20社程度の求人の紹介がありました。
それもほぼ全て条件に合致した内容で。

この正確性はすごいなと思います。

その求人票の確認やキャリアアドバイザーとの連絡方法は、アシストというシステムにて行います。

このシステムに新たに紹介してくれる求人内容を公開したり、メールのやり取り、その他、面接日時の調整を行います。

ユーザビリティに優れていて、非常に便利な管理画面です。

もちろん、キャリアアドバイザーから登録したメールアドレスに直接連絡があったり、電話でのやり取りもあります。

DODAは、極力、コミュニケーションはダイレクトという考えを持っている企業文化のようです。

履歴に残した方が確実な日程調整や、非公開の求人票については、管理機能が盤石なシステムを活用しています。

求人企業への応募

紹介してもらった求人企業に対して、興味があったりした場合は、DODAを介してレジュメを提出して選考へ入ります。

DODAでは、DODAのフォーマットに登録者の履歴書と職務経歴書をカスタマイズして求人企業へ提出するようになっています。

私は、企業の面接管を担当した時期もあり、DODAから応募者の紹介があり、紹介状と一緒に応募者の紹介がありました。

選考する企業としては、かなり見易いフォーマットになっています。
この点もDODAの特徴の一つになっていると思います。

もちろん、同業他社でもDODAとはフォーマットのタイプは違いますが、同様の手法を使っている転職エージェントがあります。

それから、DODA経由で応募した場合は、全体的に選考スピードが早くなります。

DODAでキャリアアドバイザーとして働く友人に聞いてみたところ、取引する企業へ選考スピードを早めるようお願いしているとのことでした。

応募が完了すると、アシストを介して、『応募しました』という案内メールが届きます。

応募の後は、書類選考の合否がアシストを介して届く訳ですが・・・。
続きは、この後に・・・。

結構、地獄というかショックだった覚えがあります。

地獄の書類選考結果!!

応募後、数日で書類選考の結果が届きます。

もちろん、『書類選考通過』or『書類選考見送り』のどちらかです。

書類選考通過の場合は、その後、キャリアアドバイザーとシステムを介して日程調整を行い、面接に進むことになるのですが、問題は書類選考見送りの場合です(涙)

これは、なかなかショックでした。
正直なところ、それまで挫折ということがあまりなく、それなりに順風満帆に生きてきた為、免疫がなかったんでしょうね・・・。

私の書類選考の結果をお伝えしますと、大袈裟ではなく、まぁ見事に落ちる落ちる・・・。
これほどまでに落ちる人っているの?ってぐらい落ちました。

多少は書類選考を通過して面接まで行けたのですが、これほどまでに書類選考が狭き門とは思いもせず。

転職の書類選考を通じて『あなたはダメです』と烙印を押されているように感じました。
しかも、同時期に何人もの人から。

はっきり言って、当時は、『あれ?もしかして転職出来ないかも?』、『黙って今の会社に永久就職しようかな?』と弱気になってこともありました。

しかし、当時、キャリアアドバイザーや他の友人知人に相談したところ転職の選考フローで、もっとも通過率が低いのが書類選考で、DODA内でも書類選考率をいかに上げるかは、ずっと課題としてあったみたいです。

具体的には忘れてしまいましたが、私のこれまでの転職活動における書類選考の通過率は3割いかない程度です。
10社応募して3社も書類選考を通過できていないことになります。

野球のバッターで言うと、3割以上は一流選手でそれ未満は二流と言われますが、私は二流の求職者だった訳ですね。

しかし、自分の名誉の為に、今、転職エージェント事業の責任者をやっている立場でお伝えすると、この3割弱という書類選考通過率は、良い方です。

平均は1割程度ですから。でも、当時は本当に焦りました。
書類選考が落ちすぎて・・・。

DODAでも書類選考通過率が課題である為、登録者のレジュメ添削は積極的に対応してくれるので、是非、活用して通過率を上げましょう!

面接から内定を勝ち得るまで

地獄、狭き門の書類選考を何とか通過した後は、面接があります。

面接は1回という企業もたまにありますが、大体は複数回で、平均的には2回~3回、多くて4回となります。
私の経験上、大半が3回でした。

また、一次面接限定です、かつ、DODAが信頼関係のある企業であるということが前提になりますが、面接にキャリアアドバイザーが同席するケースがあります。

ただ、この場合、面接内でキャリアアドバイザーがサポートしてくれるということはなく、単純にオブザーバーの立ち位置で面接を聞いているだけになります。

私の場合、『聞かれている』という感じになり、逆に緊張してしまった覚えがあります。

もし、同席を望まない場合は、遠慮なく同席はしないで欲しいと伝えるべきです。
同席が理由で緊張して力が発揮できずに面接不合格は勿体ないですから。

なお、キャリアアドバイザーが同席する理由は、転職エージェントは、同じ求人企業に複数の登録者を紹介します。
その際、次の面接の登録者に面接での質問事項を事前に共有する為です。

ここは、人によっては良い気がしないこともあるでしょうか、自分も逆の立場で質問を共有してもらっているので、持ちつ持たれつだと思った方が良いでしょう。

そして、面接後は必ずキャリアアドバイザーへ電話する決まりとなっています。

これは、同席した場合と同じように質問内容を把握する意味もあるのですが、志望意欲はどうかを確認にする目的もあります。

面接後の私の志望意欲により、求人企業へプッシュアップしてくれたりもしますので、必ず電話は入れるようにしましょう。

私の場合、面接は比較的にスムーズに進むことが出来て、結果的に、DODAを介して、通算10社ほどの内定を頂いたことがあります。

内定後の入社条件の調整

内定を頂いたあとは、DODAは入社までのフォローアップのサービスもあります。

内定が出てから入社までは、大体1か月~2か月程度の期間が空きますので、不安は残るものです。
この不安を解消する為にフォローしてくれるのです。

具体的なフォロー内容は、定期的に面談があったり、電話で現状報告をしたり、時には入社する企業との会食までセッティングしてくれました。
この会食のセッティングは、DODAは、多くあります。

入社前に面接とはまた違った雰囲気で、入社する会社の方とコミュニケーションを図れる為、かなり嬉しいフォローです。

こちらとしては、不安は解消でき、コミュニケーションも図れ、費用負担はない訳ですから、悪いことは一切ないものでしょう。

会食費用は、DODAが交渉して、入社予定の企業側が負担になります。

また、転職エージェントを利用する理由の1つに入社条件、とくに金銭面の調整があります。

DODAはこの金銭面での交渉が優れていて、私自身かなり助かったと思っています。

特に給与面については、希望を上回る内容で着地してくれたり、ありがたかったです。

内定辞退について

一方、せっかく内定を頂いたものの、複数社から内定が出ていて、辞退する場合は、なかなか大変です。

DODAも、ビジネスで転職エージェント事業を行っている訳で、収益は紹介しただけでは上げられず、内定して入社して初めて求人企業から紹介手数料が支払われます。

この為、DODAも含めどの転職エージェントも内定が出た登録者には、是非とも、その企業に入社して欲しいと思っています。

しかし、ビジネスとは言え、こちらも人生がかかっていますので、辞退の場合は、しっかりと意思表示して流されないようにしなければなりません。

そこは、大人ですから自己責任としてしっかりとセルフマネジメントが必須です。

私の友人に転職エージェントに流されて本当は辞退したかった企業へ入社した人がいますが、その友人は、短期間でその企業を退職しています。

転職はその後のビジネス人生に大きな影響を持ちますので、慎重に、そして、自己主張はしっかりしなければなりません。

DODAとしては悪気があってのことではなく、自分の評価にも繋がりますので、そこは煙たがらずに、対応することが必要です。

なお、DODAに限らず、良くないキャリアアドバイザーは、本当に強引に入社を勧めてきますので、要注意です。

DODAを活用しよう

長々、DODAを通しての私の転職活動体験談を紹介してきましたが、最後にDODAについて、まとめてみます。

DODAは、若いキャリアアドバイザーが多く、フットワークの良さと求人数の豊富さが売りの業界2位の転職エージェントです。

自社の転職サイトや転職フェアとの連動も可能であり、多角的なサービスを受けられます。

また、女性キャリアアドバイザーの評価は、業界内でも定評があります。

どの職種の求人も万遍なく抱えていて、しかも、DODAのみ抱える独占求人も多数あります。

という事は、DODAに登録しなければ、その企業には入社できないということになります。

DODAは、独占求人を多く抱えることでも差別化を図っている企業ですので、お勧めです。

筆者プロフィール
名前: 小玉崇
転職エージェント歴:10年
転職経験:3回
利用したエージェント:27社
現在の年齢:41歳
実績の詳細はこちら

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