type転職エージェント~時間はかかるが希望の転職先が手に入る~
新卒で当時上り調子一辺倒であった中堅のIT企業に入社。
管理部門に配属され、一貫して管理部系の業務を行ってきました。
入社当時100人に満たなかった会社が700名を超える会社になり、会社の規模も売り上げも大きくなってきていました。
しかしその最中で、リーマンショックなどで景気が悪くなったり、東日本大震災等で日本全体が不安定になりました。
すると、間接部門であるところからコストカットの対象になってきました。
もちろん会社におんぶにだっこの状態ではいけないため、助成金の申請や部門内の経費削減など少しでも収支上プラスになるよう進めてきました。
しかし、どれだけ利益に寄与しても、会社の業績が持ち直しても、二度の経済危機を経験すると会社全体が保守的になります。
昇給昇格が見込めない空気感が社内に蔓延しているのが常態化してくるようになってきました。
会社全体としては頭脳明晰で温和な方が多いため特に周囲の特定の人物が嫌になったわけではありません。
はたまた部門の中でも管理職でありポストもそれなりであったことから、職場環境の問題や仕事がつまらなくなった等のマイナス要因はありませんでした。
ただ、この会社に蔓延している状態が、得も言われぬ不安感をもたらし、転職活動のきっかけになっていきました。
- 執筆者の情報
- 名前:赤田博之(仮名)
性別:男性
転職経験:2回
現在の年齢:39歳
転職時の年齢と前職:37歳 IT企業の管理部門
今回の記事の目次
まずは複数の転職サイトに登録をしてみた
転職活動の第一歩目は情報収集とエントリーのために、各転職サイトに対してアクションを起こしました。
過去転職した際に登録したサイトの職歴などの情報更新から、リクナビやマイナビといった大手サイト、そして@typeやキャリアトレックといった広告を見て知った新興勢力的なサイトにも新たに登録しました。
登録項目は個人情報から職務経歴、保有資格や各業務の経験年数など多岐にわたるため、転職活動は毎回この各サイトでの登録作業で面倒になり、転職活動をやめてしまう人もいると聞いたことがあります。
ただ、この各種登録項目を見て各種企業や人材紹介会社がスカウトメールを送ってくることから、念入りに丁寧に行うよう心がけました。
転職サイトに登録すると企業側や人材紹介会社からスカウトメールがくる
登録後に来るスカウトメールの大半は、大量募集している企業、もしくは人材紹介会社の転職エージェントからでした。
転職サイトの企業側の管理画面上には、登録者を登録日やログイン日、資格や経歴など様々な項目でフィルタリングできる機能があるため、登録したての時はこれでもかというくらい各企業やエージェントからスカウトメールが来ます。
多くの方の人材紹介のエージェントの出会いは、このスカウトメールがきっかけになると思います。
type転職エージェントを選んだ理由
転職サイトとの組み合わせ
求職者サイドは通常の@typeの転職サイトに登録するのとは別にtype転職エージェントにも登録する必要はあるものの、募集している企業は基本的には@typeも転職エージェントもどちらも利用しながら募集をかけているようです。
企業側は募集の際に、紹介会社で募集する役職やレイヤーとサイト経由で採用する役職やレイヤーを分けていますから、幅広い可能性がありどちら側からのアクションも期待できる点はとても魅力的です。
そこでまずは転職サイトと人材紹介どちらもやっているところでのエージェントにお願いすることにしました。
Web上にはない募集案件
中には非公開募集案件もあるようです。
大手や新しいサイトにも幅広く登録しましたが、エージェントとの面談の際に見せてもらった募集企業は、webサイト上では見たことのないものばかりでした。
人材紹介は採用者の年収の30%~35%が報酬相場とのことなので、非公開系の募集案件は採用者の年収も高い分、自ずと報酬金額も高くなる傾向にあります。
そのため企業もどの紹介会社にも非公開案件をまくわけではなく、紹介会社との信頼関係が非常に重要になるそうです。
首都圏に強い
@typeのサイトに掲載されてる募集案件の大半も首都圏になっており、リクナビやマイナビなどの大手サイトのように全国展開していないようです。
そのためリソースを首都圏に集中しており、各企業との結びつきの強いtype転職エージェントにしました。
type転職エージェントとの面談内容
転職エージェントとの面談ではまず過去の仕事や業務・得意分野等の深堀からと今現在担当している仕事の内容の洗い出しから始まりました。
過去の職歴から、自分の何が得意で何が不得手なのか、業務を細分化し経験年数等を洗い出しました。
そこから自分の今後のキャリアビジョンやキャリアプランとすり合わせを行い、どの部分を企業側にプッシュしていくべきなのか等の実際の企業面接の内容に発展していきました。
また各企業がほしいスキルとのマッチングなどを行っていき、応募する企業の取捨選択していきました。
おそらくこの辺はあまり各人材紹介会社間で差はないかなと思いますが、やはり保有している案件の量や種類に人材紹介会社の特徴が出てくるのではないかと感じました。
また在職中の転職活動であったため、面談の組み方や決まった場合の入社日の交渉はどうするのか、在職中の会社との折り合いの付け方など、詳しくアドバイスをもらいました。
まず面談については、基本的には現職の就業後もしくは土日でエージェントに調整してもらい、現職の会社に迷惑をかけたり気まずい思いをしなくて済むようにしてもらいました。
入社日については、内定後どのくらいになるかをはっきりとお伝えしたうえで内定後はエージェントにバトンタッチして詳細を調整してもらうことになりました。
現職とは、内定後すぐ辞意を伝えることと、在職中に引き継ぎ資料の作成等は予め行っておくことでスムーズな退職ができる状況つくりを行うよう、アドバイスをもらいました。
結果について
今現在は30代後半のためおそらく次の転職はかなり厳しいものになるだろうと思ったことと、後押しをしてくれる家族には迷惑をかけられないという思いは、早く決まってラクになりたいと思う反面、かなり慎重になり時間がかかる結果になりました。
ただその分自分の中で妥協しない意気込みを持ったことと、魅力的な会社でも通年募集があることはなく、やはり充足すればすぐストップしてしまうことが多かったので時間がかかったことが逆に功を奏した部分もあると、自分に言い聞かせながら活動しました。
やはり時間をかければ見る目は養われていくし、タイミングもつかめてきます。
もちろん時間の経過と共に増えていく途中での焦りや不安感は、適宜エージェントに相談することで解消していきました。
エージェントからすれば、すぐ決めてくれる人が手間もかからず理想だったと思いますが、type転職エージェントの方には根気よくお付き合いいただきました。
粘りに粘った結果、自分の決めた基準を大きく超えた労働条件や給与、待遇面を備えたいい会社を、エージェントに紹介してもらい、面談等の練習やアピールポイントの練り直しのサポートを受けて面接に臨みました。
結果サイトに登録してから一年近く経過しましたが、無事決まりました。
とにかく転職活動は楽しくないし、辛いし、現職の会社にも気を使うし、面倒なところが大きいです。
今各企業も経理や採用・電話対応等を専門の企業やフリーランスにアウトソーシングして、経営のスリム化とリソースの集中をしているところが増えています。
同じように転職活動も面談の日程調整や面談結果の確認等の面倒なところはエージェントに任せること、そして余計な面接を行わなくて済むように、エージェントからの情報を漏れなく頂いておくことは、長い転職活動を成功させる上で必要だと思います。
次はもう転職の必要がない、いい会社に巡り合うまでは続ける意気込みがあれば、必ず成功すると思います。
この記事の筆者
岡田博(仮名)
1977年の38歳。新卒入社から一貫して複数のIT企業で人事、労務、総務、ペイロールまわりと管理部門としてバックオフィスの業務に幅広く携わる。
特に採用については、知名度のある企業ではないにも関わらず、複数の媒体で掲載企業中トップクラスの採用数を達成。
最終役職は管理部人事課課長。
リーマンショックと東日本大震災を契機に、社内の管理部縮小の動きから昇給昇格が見込めなくなったと感じ転職活動を決意。
しかしそう簡単には決まらず一年以上かかったが、景気の回復と自身の資格取得などの結果、待遇や仕事内容など希望通りの転職を決めた。