保育士の転職活動、面接の服装はここをチェック
保育士さんのイメージといえば、可愛らしいエプロン姿で、温かくお子様に接している様子を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
でも、保育士さんもれっきとした社会人です。
保育中はともかく、オフィシャルな場では、TPOをわきまえた服装が欠かせません。
特に採用試験の面接などにおいては、「しかるべき服装」というものをきちんと意識しなければ、みすみす合格を逃すことにもなりかねないのです。
今回は、保育士さんが面接を受ける際の服装の例や、注意点について解説します!
- 筆者プロフィール
- 名前:諏佐諒次
保育業界専門の転職エージェントに勤務
転職経験:2回
現在の年齢:29歳
今回の記事の目次
どんな服装が適切か?
さて、実際に保育士さんが面接を受ける際は、どのような服装で臨むのが適切なのでしょうか。
ひとくちに服装と言っても、気を付けるべき点は様々ありますよね。
また、服のみならず、髪形や靴、その他の身だしなみ全体も、相手方へ与えるイメージを極力よくするためには、色々と配慮が必要です。
つまり、面接時においては、服装をベースとしたトータルコーディネートを考えることがとても大切になってくるといえます。
スーツか私服か
まず、面接時はスーツか私服、どちらがよいのでしょうか。
これはハッキリと「スーツが 無難」といえます。
園によっては、事前に「リラックスして、私服で来てもらって構わない」といってくれることも少なくありません。
しかし、そうした配慮はそれとしてありがたく受け止め、社会人として恥ずかしくないファッション=スーツで臨むのが礼儀です。
特にパートとして働きたいのであればまだしも、正社員を志願しての面接であれば、スーツがマストと心得ましょう。
ただし、一部の園では面接と同時に「保育参加」を求められる場合があります。
そのような場合は逆に、保育に支障が出ないよう、動きやすい服装で臨む必要があります。
パンツとスカートならどっち?
次に、パンツとスカートならどちらがよいのでしょうか。
これは、スーツをきちんと着こなしているのであれば特にどちらでも構いません。
ただし、スカートの場合、丈には注意しましょう。
もちろん短すぎるのはNGです。
立った状態で膝丈くらいの長さは確保し、座ったときも膝上から10㎝以内に収まるよう、意識しましょう。
服装以外の身だしなみチェックポイント
次に、服装以外の身だしなみとしてはどのようなチェックポイントがあるでしょうか。
例えば、髪の毛やメイク、靴などについて考えてみましょう。まず髪の毛ですが、過度なカラーリングはNGです。
こと実務においては、自然な程度の茶髪は許されることも多いですが、面接時の心象としてはやはり黒髪がベストと言えます。
髪形についても、極端な長髪などはそもそも保育への支障にもなりますし、業務に対しての見識も疑われますので、肩にかかる程度の長さが無難です。
また、メイクはナチュラルな程度に収め、靴はハイヒールなどではなく、踵の低いものを選びましょう。
これらはいずれも「保育」を想定した時に、障りにならないチョイスとなっていることが重要です。
もちろんスーツ姿で保育をするわけではありませんが、そのような配慮がスーツ時でも窺えるように整えておくことが大切と言えるのです。
なお、保育士さんの面接でも時として集団面接となる場合があります。
そのような場合でも服装や身だしなみにおいて注意すべきことは何ら変わりはありません。
服装は原則としてスーツで、身だしなみ全体も清潔感を意識したものとしましょう。
絶対にNGなパターンは?
逆に、絶対にNGな服装・身だしなみはどういったパターンでしょうか?
極端な例では、過度な軽装です。胸元や腕、太ももなど、露出が多いものは絶対にダメです。
また、服装以外にも、爪がのびていたり、マニキュアが華美であったりすると印象はかなり悪くなります。
髪形についても、極端な長髪はもとより、短すぎても保育士さんに求められるべき“温かい女性らしさ”が損なわれかねないので、避けておきましょう。
持ち物は?
では、服装や身だしなみに関連して、面接時に持っていくとよいと思われるグッズについて紹介します。
まずは手鏡です。面接に臨む直前、手鏡で自分の服装、身だしなみ全体を最終チェックしてみてください。
次に毛抜きもあるとよいでしょう。当たり前ですが、鼻毛が出ていたりすると、みっともなさが目につきます。
それ以外に、口臭スプレーなどがあってもよいでしょう。ちなみに、自然な香りであれば香水も悪くありませんが、過度に強烈な香りがするものはNGです。
書類を持参する際などの服装は?
一部の園では、面接の前段階で保育士証の控えや履歴書の提出を求められることがあります。
郵送ではなく持参するのであれば、基本的にはスーツで伺うのがよいでしょう。
職員の方に受け渡すわずかな時間でも、適当な私服ではネガティブイメージが残ってしまいかねません。
保育士として、という以前に、社会人として恥ずかしくない身だしなみを意識することが重要です。
また、書類の持参時のみならず、面接前に園見学を行う場合も同様です。
面接ではないので私服でどうぞ、と言われることも多いようですが、基本はスーツです。
最後に、ごくまれですが、「幼い子供たちが怖がるから」という理由で、スーツがNGという園も存在します。
そのような場合は、例外的なケースとふまえながらも、園の意向に沿う服装(私服)で臨むよう臨機応変に対応してください。
この記事の筆者
名前:諏佐諒次
保険業界においてバックオフィスや営業など、様々な職種で7年間勤務。
その後、保育業界の転職エージェントを約1年間経験。
多くの保育士から転職相談を受け、よりよい職場を提供できるよう、転職理由の根本の把握に努めた。
現在は民間の教育機関の運営に携わり、主に人事関連の業務を行う日々。