【転職エージェントが語る】知らずに戦えない!エンジニア転職を優勢に導く必須知識4個

エンジニアの求人は近年かなり増えています。

一般企業における業務のIT化はもはや当たり前の時代になっており、一般企業でもIT戦略部門を置くところが少なくありません。

その反面ITエンジニアが不足しており、今IT業界の転職市場は完全な売り手市場なのです。

このような状況の中でエンジニアはどのように戦えば良いのでしょうか?

売り手市場の今だからこそ、知っていれば必ず得をするエンジニア転職の知識をご紹介しましょう。

勉強する癖をつける

システムエンジニアといえば常に勉強しなければならない職業です。
それは売り手市場の今でも変わりません。

高いレベルの知識やスキルを身につけることで、給料や待遇、やりがいの面で条件の良い企業を選ぶことができます。

さらにシステムエンジニアは採用された後も仕事を続ける限り、勉強を続ける必要があります。

ですから普段から勉強する癖をつけ、「効率良く勉強するスキル」を身につけておいた方が絶対に役に立つのです。

基本的な知識と目新しい知識を、両方視野に入れて勉強する

ITの世界ではめまぐるしく新しい技術が現れては消えて行くため、その全ての技術を勉強することは不可能です。

特にフレームワークやツールなどははやり廃りが激しいため、勉強時間を無駄にしないためにも本当に必要かどうかを見極める必要があります。

新しい技術がどれだけ仕事に必要かまだわからない状況なら、とりあえずざっと目を通して最低限の知識をおさえておくだけで十分でしょう。

一方、どんなに技術が移り変わっても基本的な部分は変わらないものです。

例えばプログラム言語やアルゴリズム、コンパイラやコンピューターアーキテクチャー、ネットワークなどの知識です。

これらの基本的な知識は必要なことが多く、そう変わるものではありませんから勉強しておいて損はありません。

  • 新しい知識はざっと全体像を把握しておき必要ならいつでも勉強できるようにしておく
  • 基本的な知識は必ずおさえておく

このように、要点をおさえて将来を見据えた勉強をすることが必要です。

一つのプログラミング言語をマスターすれば、他の言語にも応用がきく

よく言われることですが、一つのプログラミング言語をマスターすれば他の言語を習得することは比較的簡単です。

アルゴリズムや変数の定義など基本的なことはだいたい共通しているからです。

C言語を使って仕事ができればJavaもできるし、PHPもできるというようにさまざまな言語を次々と習得することができます。

最初はいろいろな言語に手を出さず一つの言語をマスターすることをおすすめします。

その方が、結果的に効率良くいろいろな言語を身につけることができるからです。

勉強のための投資を惜しむな!

IT知識に関する実用書などは安くはないかもしれませんが、投資を惜しんではいけません。

本当に必要な知識なら、どんどん本を買ったりeラーニングを受けたりしましょう。

じっくり勉強して完全に身につけたい知識と必要な時に調べれば良い知識の二種類がありますから、必要に応じて買いそろえてください。

「勉強のために出費する」のと「必要な勉強をしないで今後昇給しない」のを比べれば、どちらが損かは簡単にわかることですよね。

「本を買えば勉強する気になるだろう」と思って計画性無しに買いまくるのは考え物ですが、必要なら買うべきです。

勉強したら必ずアウトプットを出す

いくらたくさんの本を読んでも知識やスキルは身につきません。

本当に知識を身につけるためには「演習」が必要です。

プログラミング言語の習得のためには一度自分のプログラムを組んで、アウトプットを必ず出すようにしてください。

実際にプログラムを組むことで、本当に理解していなかったことに気がつくでしょう。

そしてソースコードや構築したサイトなどのアウトプットをWEBで公開して、面接の際に担当者に見てもらうのがプログラマーの転職活動の基本です。

「面接官にいずれは見てもらう」という目的があれば目標ができるので、勉強の効率が上がります。

さらに面接のアピールポイントにもなります。

アウトプットを出すことは一石二鳥どころか一石三鳥になるのです。

エンジニアの転職に関する情報を収集する

エンジニアの転職で重要なのは勉強だけではありません。

情報収集もかなり重要です。
一体どのような情報収集が有効なのでしょうか?

目的はただ一つ「他の世界を知ること」です。

エンジニアの転職で最も避けなければならないのは、「井の中の蛙(かわず)」になることなのです。

たった一つの勉強の仕方や仕事のやり方、仕事の内容、職場の雰囲気しか知らないと、

  • 他の人はどのように勉強しているのか?
  • 知識の応用方法は他にどんなものがあるのか?
  • 実際、どんな知識が転職の際に役に立つのか?
  • 今の会社が良い会社なのか悪い会社なのか?
  • 他にどんな良い会社があるのか?

などという重要なことを知る機会がありません。

エンジニア転職の情報収集について、詳しくご説明しましょう。

セミナーや勉強会に参加する

IT業界向けのセミナーや勉強会はたくさんあります。

自分の求める知識や自分のレベルに合った講座があれば、迷わず参加することをおすすめします。

セミナーや勉強会に参加するメリットには以下のようなものがあります。

専門家へ質問できる

専門家の意見を直接聞くことで疑問点を質問することができるセミナーや勉強会のメリットは何と言っても、直接専門家に質問できることです。

予習しておいたり質問を用意していったりすることで、勉強効果が格段に向上します。

講師におすすめの実用書や他のセミナーについて聞くこともできます。

未知の領域に触れられる

未知の領域を勉強する「とっかかり」として興味のある分野のセミナーや勉強会に参加すると言う手もあります。

専門外の分野を一から勉強し始めるのは誰でもハードルが高いものです。

まずは初心者向けの講習会に参加すると、独学で勉強を始めるよりかなり勉強しやすくなるはずです。

講座によっては演習時間を設けているところもあり、わからないことをその場で講師に質問できるのでおすすめです。

仲間ができる

情報交換ができるセミナーや勉強会に参加する大きなメリットとして、同じ分野の仕事をしている人や同じ知識を必要としている人たちと情報交換ができるという点があります。

「この分野なら、この本が勉強しやすかったですよ」
「こっちのセミナーもなかなか興味深かったですよ」
などと言った、役に立つ「口コミ情報」を得られるでしょう。

さらにもっと親しくなれば、転職のための情報交換ができる可能性もあります。

お互いの仕事内容を話すことで、いろいろな企業の仕事内容や職場の雰囲気、もしかしたら転職の体験談を聞くことができるかもしれません。

もちろん仕事上の守秘義務を守ることは必須ですから、仕事内容の突っ込んだ内容や企業機密に関することを聞いたり自分から話したりするのは避けましょう。

せっかく同じ分野の仕事をしている人たちが集まっている場に行くのですから、どんどん情報交換しましょう。

他の参加者も同じようなことを考えているはずですから、意外とスムーズに話すことができると思います。

転職経験者の話を聞く

知り合いや知り合いのつてで実際に転職した人の話を聞くことができるなら、ぜひ聞いてみましょう。

生の転職体験談は非常に価値があるものです。

実際に転職した人に聞くと思わぬところにあった落とし穴や、やっておいて良かった面接対策などを聞くことができるかもしれません。

あなたが目指す転職先に転職した人の話を聞くことができれば、かなり役に立つはずです。

例えば、

  • プログラミング言語の資格はあまり役に立たなかった
  • ソースコードを面接官に見てもらったら、具体的な仕事内容の話に入ってそのまま採用になった
  • システムエンジニア(SE)営業を希望したら、接客経験があることが最終的な採用の決め手になった

などといった、具体的な経験をそのまま転職活動に生かすことができます。

ただし、転職経験者の話を聞く時には、ある程度注意が必要です。

経験者の話を聞く際に気を付けること

  • その話があなたに当てはまるケースなのかをよく考える
  • ネガティブな話をうのみにしない
  • レベルの高すぎる転職者の話を聞いて落ち込まない

その転職経験談のケースは、あなたのケースとは全く逆かもしれません。

また「圧迫面接がつらかった」などというネガティブな話を聞いて必要以上に臆病になったり、レベルが高すぎる転職者の話を聞いて「自分には無理だな」と諦めてしまったりしては意味がありませんよね。

転職経験者の体験談は、あなたの転職活動を前向きに考えるために参考にするのが良いでしょう。

ネットで企業情報を収集する

転職を希望している企業のホームページを見て企業情報を確認しておくことは必須です。

必ず事前に見て研究しておきましょう。

企業理念や募集要項、ニュースリリースなどを見て企業研究することは面接で必ず役に立ちます。

逆に相手企業のことを調べもしないで面接を受けに行っても、採用される可能性はほとんど無いでしょう。

他にも企業の情報を得られるものとして、在籍している社員や転職した元社員が書きこむ企業の情報を集めたサイトがあります。

だれでも書き込める掲示板などはあまり信用できませんが、アカウントを取得する必要があったり有料だったりすればある程度信頼できます。

例えば、「昇給の実績」「昇給に必要な条件」「具体的な福利厚生制度」「オフィス環境」などは参考になるでしょう。

「社風」「職場の雰囲気」などは人によって感じ方の違いがありますからあくまで参考程度にしておくのが良いかもしれません。

求人情報を疑え!

売り手市場のIT業界には、さまざまな求人があふれています。

その中からあなたに合った良い求人を見つけるためには「常に求人内容を疑ってかかる」べきです。

中には「実態と合っていない求人情報」もあるからです。

例えば、よく見る求人情報の文句には次のような裏があると思ってください。

未経験者歓迎!

研修や教育内容がしっかりしているなどといった未経験者を歓迎する妥当な理由が無い場合は、転職後に苦労する可能性が高いです。

大量募集!

募集人数が多い場合はその企業の社員数を見てみましょう。

社員数に対して募集人数が多すぎるなら、人の入れ替わりが激しい会社である可能性が高いです。

すぐに人が辞めてしまう何か良くない理由が会社なのかもしれません。

社員を大事にする会社です!和気あいあいと働いています!

このようなアピールが激しい会社は、他にアピールする点がないという可能性もあります。

年収例が高すぎる

高い年収を提示しないと応募者が来なくなってしまった、何か良くない理由があるのかもしれません。

またはその年収の社員が一握りである、その年収例はうそであるなどという可能性もあります。

休日や手当の具体的な数字がない

休日が少ない、手当は実質ないなどという具体的な数字をかけない理由がある可能性が高いです。

そうでなければ、きちんと書くはずです。

社長と役員たちの名字が同じ

高い確率で家族経営の同族会社です。

同族会社が悪いとは一概には言えませんが、

「社長がワンマンで他の社員はみんなイエスマン」

「社長の家族や親族以外は出世できない」

などという同族会社が多い事も事実です。このような求人は、「怪しい」と疑うべきです。

転職エージェントを使う場合は、エージェントを通じてしっかり確認するようにしましょう。

IT知識以外にも必要な知識やスキルを持つ

エンジニアの転職といえばIT知識やスキルばかりが注目されがちですが、それ以外のスキルが採用の決め手になる場合もあります。

特に重要なスキルとはどのようなものでしょうか?

コミュニケーション能力

エンジニアの仕事はITという手段を使って何もないところから物を作る仕事です。

また、一人ではできないことがほとんどなので、チームメンバーと意識共有する必要があります。

そのため、目的を果たすためのコミュニケーション能力が必要です。

エンジニアに必要なコミュニケーションの例

  • 成果物の完成形をチームメンバーと共有する
  • 仕事の進行度合いや問題点をチームメンバーと共有する
  • ITに関して素人である顧客に専門的なことをわかりやすく説明する

このように高いコミュニケーション能力によって人間関係を円滑にすることも大事ですが、「相手にわかりやすく物事を表現する」ことが最も重要なのです。

ですから口で話すだけでなく、資料を作成する能力も含まれます。

面接では例えば次のようなことに注意してアピールしましょう。

  • 専門的な言葉を使い過ぎずに、仕事内容や実績をわかりやすく説明する
  • わかりやすい資料を使って説明する
  • マネジメントの実績を説明する

面接ではこのようなコミュニケーション能力の有無も見られている場合がほとんどなのです。

仕事を効率良くこなす力と集中力の使い分け

エンジニアの仕事をしていると、「納期に追われて毎日が激務」というケースも少なくありません。

そんな状況で仕事をする場合に必要なのが「仕事を効率良くこなす力」です。

一方、まとまった量のプログラミングをしたり文書を作成したりする場合には高い「集中力」が必要です。

また仕事は作業だけではなく、会議や出張などもあるでしょう。

ただ集中して仕事をするだけ、または効率良く仕事を消化するだけではなくその両方がバランスよく求められるのです。

これらの能力を面接でアピールする場合は、「どれだけの規模の仕事を、どれだけの期間で終わらせたか」「仕事の効率アップの工夫」などを具体的にアピールすると良いでしょう。

エンジニアの転職で知っておけば必ず有利になる知識についてお話してきましたが、いかがでしたか?

前もって準備が必要な事がほとんどですから、転職活動でしっかり対策をしておくことが重要です。

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