【転職エージェントが語る】優良企業の探し方を全部教えます!

必死に内定を勝ち取っても、転職してみるとブラック企業だったということがあります。

現職の仕事をしながらプライベートな時間を割いた結果、転職失敗となれば苦痛以外の何物でもないと思います。

今回は転職成功ということで、その前提となる優良企業の探し方についてお話したいと思います。

まずは優良企業とは何か?という辺りから話を起こしていこうと思います。

優良企業とは?

優良企業とは、求職者それぞれの価値観や企業に求める条件で異なってくると思います。

安定を求めるのであれば、資金力のある企業が優良企業と言えるでしょうし、少しでも早く高収入や高い役職を希望する場合は規模の小さいベンチャー企業が優良企業と言えるでしょう。

ですので、優良企業についてはいくつかのパターンに振り分けてご紹介したいと思います。

しかし、いずれにしてもブラック企業ではないことが絶対です。

まずは、軽くブラック企業の特徴についても触れたいと思います。

ブラック企業の特徴

ブラック企業とは、労働基準法を中心とした法令に違反している企業を言います。

ブラック企業の良くある特徴は次の通りです。

労働時間が長く、残業代の支払いがない

これは典型的な例で、最も多いと思います。

どの企業も、本音では「できることなら無報酬で労働力を提供してほしい」と思っています。

従業員の人件費は非常に大きく、そうすることで経営者の利益は多くなるためです。

  • 本人がやりたくて残業をしているだけだから、支払う義務がない
  • 残業するなと言っても残業したがるから自己責任
  • 定時以降は自己啓発のため、残業代の支払い義務はない

など、ブラック企業はいろいろな理由を並べてきます。

しかし、これは経営者の自己中心的な意見でしかなく、労働基準法では「経営者の下で業務をする場合は全て労働」と定義しています。

また、残業代を支払いたくないばかりにタイムカードを全て定時で打刻させて、残業していないように見せかける企業もあります。

その他にも、残業代を支払うと従業員の評価は下がるなど意味不明な文化を持つ企業もあります。

本来、法令上、労使対等の関係で組織は成り立ちますが、このような環境を持つ企業は、この労使対等が崩れ均衡を保っていない場合が大半です。

有給休暇は労働者に与えられた当然の権利

次に有休についてです。

有休とは、労働者の心身の回復を目的として、労働基準法において当然に与えられた権利です。本人がいつ、どのような目的で使うかは自由です。

しかし、ブラック企業はこの有休を労働者に使わせないようにしています。

中には、個人業績の結果により有休をインセンティブの代替として付与するような企業もあります。

この場合の経営者は『有休をあげてやったんだ』と意味不明な心境になるようですが、これは明らかに法令違反です。

また、有休は付与するものの使わせない環境を作っている場合もあります。

有休を使うと冷遇されたり、給料が下がったり、役職が下がったり、賞与の支給がなかったりがあります。

自己中心的な経営者

ブラック企業の経営者は、基本的にワンマン経営であり、自分の利益しか考えていません。

いかに人件費を下げて利益率を上げるか。

そして、労働者には「若いうちはどんどん働いけ。残業代はあてにするな」と指導します。

結果が出ていないのであれば、睡眠やプライベートの息抜き時間も削って自己成長のために働けと言います。

経営者は自分の会社であり、利益が上がればそれだけ自分が一番多く、報酬を得ることができます。

労働者をコマとしか考えていないため、ブラック企業への入社は転落になります。

転職エージェントとして活動する私は、間違いないと言い切れます。

ハローワークで優良企業は見つけることはできるのか?

ハローワークは、国が運営する公的な無料紹介事業者です。

法令に準拠しており、求人を受ける基準も民間の転職エージェントよりもはるかに厳しいです。

しかし、審査が厳しいからと言って優良企業があるとは限らないのがハローワークです。

また、ハローワークの視点で優良企業は皆さんが思う優良企業と定義が違います。

ブラック企業やそれに近い企業を国が求職者に紹介する訳にもいかないので、ハローワークとしては安定などは二の次で、まず求職者に安心して紹介できる求人を集めています。

ハローワークには、老舗の小規模、零細企業の社風がのんびりした求人が多く、働き盛りの皆さんにとっては刺激が少ないかと思います。

ただし、最近はハローワークに雇用助成金というものがあります。

企業が正社員を採用した場合、1名につき数十万円のお金が企業に支払われる仕組みです。

そのため、最近はベンチャー企業が特にこの助成金を狙ってハローワークに求人を出す傾向があります。

ですので、ベンチャー企業を優良企業と捉える求職者は良い求人に出会える可能性もあります。

ただし、そういった企業は大体転職エージェントにも求人を公開しているため、転職エージェントを利用した方が効率は良いと思います。

大手企業を優良企業と考える求職者のために

企業規模が大きく、資金力もあり、安定的な環境が整備された大手企業を優良企業とする求職者は多いと思います。

私も転職エージェントとして、求職者に必ず大手の求人にも応募するように伝えています。

人間、誰しも安定を望む思考があると思いますし、安定的な経営をしている企業は安心につながると思います。

大手企業にも、業績の良い企業と業績が芳しくない企業の二つがあります。

大手企業と言っても絶対に倒産しないと言える訳ではありませんので、業績の良い企業を選びたいと思うのは必然だと思います。

業績の良い企業の基準について、ご紹介したいと思います。

売り上げ規模は業績好調とは言えない場合もある

企業には売り上げと利益の二つがあります。

売り上げとは、まさしくその企業が持つ商品やサービスで消費者から得たお金のことです。

利益は、売り上げから企業運営に必要なコストを差し引いた結果手元に残るお金です。

つまり、売り上げは全て自由に使えるお金ではなく、この売り上げから人件費や家賃などの必要経費を支払います。

企業の業績を見る指標としては、売り上げよりも、利益や利益率を見ることが大切です。

売り上げが多い割に利益が少ない企業は、商品力やサービス力はあるものの、経営という観点で見ればかなりずさんだと言えます。

大手企業の探し方

大手企業最も効率的に探すのなら、やはり転職エージェントでしょう。

転職エージェントにもいくつか種類がありますが、大手の転職エージェントには大手企業の求人が集まる傾向があります。

特にDODAは大手企業とのパイプが強く、非公開求人を得意としているため他の大手の転職エージェントにはない求人も多くあります。

また、小規模の転職エージェントにも大手企業とネットワークを持つ転職エージェントはあります。

小規模の転職エージェントは、元は大手の転職エージェントに在籍していた経験を持っていることが多く、当時のネットワークを独立後も活用していることが多くあります。

ですので、小規模の転職エージェントもいくつか同時に登録することをお勧めします。

小規模の転職エージェントの場合、求人数は少ないですが大手企業とのパイプを強く持つため、選考フローの短縮が期待できる場合もあります。

飛び道具としてコネはどうか?

大手企業の重役は、ゴルフや夜の会食で仕事をするケースが多くあります。

この特性を利用して、重役が出向きそうな場所へ出向くのもありです。

そこで重役と親しい関係を築き、大手企業への転職のきっかけにするのも良いでしょう。

私も若いころに人脈作りを目的としてゴルフ場へ通ったことがありますし、実際にゴルフで大手企業へ転職した友人もいます。

また、女性の場合は重役が行きそうな店舗でアルバイトをしてみてはいかがでしょうか?

接待は1次会で終わることはまず考えにくく、2次会として女性がいる店舗を利用することが多くあります。

そこでアルバイトで働いていると、自然と重役と知り合いになることができます。

これまた、私の友人は、この方法で大手企業の秘書の仕事に転職しています。

転職サイトでの大手優良企業を探す

現在、転職サイトはメジャーな転職方法ではありませんが、大手優良企業が掲載する場合があります。

定期的に自分で転職サイトをチェックしなければならないデメリットがありますが、それをクリアできるのであれば大手企業を探し出すことは可能です。

ただしこの場合、職種は営業職に限定されると思っていたほうが良いです。

大手企業の営業職を希望する方は、転職サイトも有効だと思います。

ベンチャー企業を優良企業とする求職者

ベンチャー企業は少数で経営するため、労働者1人に与えられる仕事量や裁量権が大きいです。

そのため、入社してすぐに中核的な仕事を担当することが可能な環境があります。

当然1人にかかる責任は大きくなり、結果に伴う昇給や昇格が大きく期待できます。

大手企業と違い、大きな資金力がある訳ではないため、安定に欠ける点がデメリットです。

しかし、業績が良いベンチャー企業は、そのデメリットを大手企業ほどではありませんが、軽減できていると思います。

ベンチャー企業は、転職エージェント、転職サイトのどちらにも頻繁に求人を公開しているため、比較的、探しやすいと私は思います。

友人紹介制度を利用

先述の通り、ベンチャー企業は業績好調であっても大手企業ほどの資金力はありませんので、なるべく採用費を抑えて優秀な人材を確保したいと思っています。

そのため、ベンチャー企業はよく従業員の紹介で採用活動を行い、採用コストを抑えるよう工夫しています。

同じ能力で転職エージェントからの紹介者と、友人からの紹介であれば間違いなく友人からの紹介が勝てます。

中には友達が多くないという求職者もいると思いますが、どんどん交流会などに出向いて友人を作りましょう。

友人作りから転職活動は始まっていますから。

最近は、企業の経営者や人事責任者が参加している異業種交流会というものがあります。

仕事の一貫として参加した体で親しくなり、そこから転職につなげていけると良いです。

総合的な優良企業の定義と探し方

ここまではいくつかのパターンに分けて優良企業の探し方についてご紹介しました。

このあとは、一般的な優良企業の基準と、その探し方についてお話ししようと思います。

ストック型のビジネスモデルを持つ企業

ストック型とは?

聞き慣れない言葉かもしれませんので、まずストック型という用語について解説します。

ストック型のビジネスモデルとは、一定期間新規営業をする必要がなく定期的に収益を得ることが可能なビジネスモデルを言います。

人材業界の派遣サービスをイメージしてください。

派遣サービスは、派遣スタッフが企業で仕事をすることで収益が発生します。

派遣スタッフは1日単位ではなく数カ月単位で契約する場合がほとんどなので、新規営業をする必要なく収益が確保できます。

反対のスポット型

ストック型の反対はスポット型といいます。これは転職エージェント事業をイメージしてください。

転職エージェントは求職者を企業へ紹介して入社して紹介手数料が入ります。

紹介手数料が入るのは求職者1人につき1回だけなので、毎月などコンスタントに入社を決めなければなりません。

ストック型の企業の探し方

さて、皆さんならどちらのモデルが安定的な収益を確保できると思いますか?

一般的にストック型の方が安定的だと言われています。

このため、優良企業と言われる企業の多くはストック型の事業を複数保有しています。

ストック型の優良企業は、転職エージェントや転職サイトなど、どの手法でも探すことは可能です。

転職エージェントを利用している場合は、希望条件に「転職先のビジネスモデルがストック型であること」としておけば、優先的に紹介されるようになります。

また、転職サイトの場合は事業内容欄から読み取ることが可能です。

参入障壁の高い業界の企業は優良企業

参入障壁が高いということは初期投資が非常に大きくなるため、資金がなければその事業は行えないのです。

また、参入障壁が高い事業は限られた企業のみが参入できますので、必然的に競合他社が少ないことになります。

競合他社が少なければ、特別な商品やサービスを持っていなくとも競争優位性を担保することができ、業績が上向きとなります。

最近はIT業界のデータセンター事業が非常に盛り上がりを見せており、この事業を行っている企業は数社しかありません。

データセンターを立ち上げるためには土地、建設、設備と大きな投資が必要で、かつストック型のモデルのため、どれを取っても申し分がないです。

そのため、データセンター事業を行う企業はどれも優良企業と言われています。

転職エージェントや転職サイト、または企業の採用ページに直接アクセスすることでも求人を探すことは十分可能です。

商品力とサービス力のある企業

利益もしっかり出ている前提となりますが、商品力やサービス力のある企業は優良企業です。

社会的価値が高く、消費者から多く感謝されている企業は売り上げや利益も必然的に出ているため、優良企業と言えます。

転職エージェントを利用するならば、キャリアアドバイザーに相談して探すのが良いでしょう。

他には自らが事業内容を確認する他ありませんが、求人を探すこと自体は難しくありませんのでご安心ください。

帝国データバンクで企業基盤をチェックする

私も人事時代や求職者時代に利用しましたが、企業の信用度や企業基盤の情報を提供してくれる帝国データバンクという機関があります。

四季報などでチェックすることも可能ですが、四季報に掲載されている企業は上場企業であるため、それ以外の情報を仕入れるのが難しいです。

どのような手法でも構いませんが、求人企業が優良企業かどうか判断したい方は、帝国データバンクで確実な情報を入手することが可能です。

費用は発生しますが、高くありませんので手軽さもあります。

ブラック企業のスクリーニングから優良企業を探し出す!

もし、私が転職活動をする求職者であるならば、当然、優良企業に入社したいです。

そのため、徹底的にブラック企業を排除するプロセスを踏みます。

そのあとに自分が求める優良企業を決めますが、選択肢を多くするため優良企業を振り分けて、入社条件が合致する全てに応募手続きします。

仮に優良企業に転職できなかったとしても、ブラック企業への転職は避けてほしいです。

まず間違いなく、早期退職で転職職活動のやり直しになります。

最後となりますが、これまで紹介した内容が皆さんの転職活動の一助となればと思います。

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