【転職エージェントが語る】異業種、別職種への転職は求職者の○○がカギを握る!
みなさん、こんにちは。
新卒市場は、学生を企業が採用するということになりますので、そうなると、この市場では学生は当然、社会人として働いた経験がありませんので、学生が持つポテンシャルを重視して企業は採用判断します。
一方、求職者が活動することになる転職市場はどうでしょうか。求職者は必ず前職までの就業経験があり、大なり小なりの経験やスキル、知識があります。転職市場は、大体の場合は、経験者の市場とも言い換えることができます。
求職者としても、それまでの経験を活かせる転職の方が何かと有利になるため、経験を企業に売り込むことが良いとされていますが、求職者の中には、経験や知識が全くない異業種の世界へ転職しようと考える人もいます。
転職市場においては、経験がものをいう世界であり、求職者が経験を売り込むということと同じように、採用する企業も求職者の経験を買うということになります。当然、経験値や知識が多ければ企業はその求職者を高く買いたいと思うでしょう。経験がない場合は、余程のことがない限り求職者を高く買うということはないと思います。
私も転職エージェントとして求職者の転職支援を行っていますが、求職者の多くは経験を売り込むということでそれまでの経験した業界や職種に応募する傾向がありますし、求人を発注する企業が公開する求人も経験者を求める内容が多いです。
ただ、求人の中には未経験者も募集範囲とする企業もありますし、そのような求人があるということと比例して未経験の求人へ応募する求職者もいます。
今回は、転職する求職者視点から異業種へ転職するカギとなる要素や採用する企業視点から未経験者を採用する基準についてご紹介したいと思います。
まずは、求職者視点として異業種の求人へ転職を希望する背景と企業視点として未経験者を採用する背景から今回の話を起こしていこうと思います。
今回の記事の目次
求職者が異業種の求人へ転職を希望する背景
求職者が行う転職活動は、絶対的な前提条件としては企業が採用活動を行っているということです。採用活動を行う企業の多くは採用活動においてはそれぞれ次の理由で採用することが一般的です。
新卒を採用する目的
企業は中途採用者となる求職者を採用する他に学生を対象とした採用活動も行っています。どの企業も人材を採用する目的や期待することは、採用した人材が企業の業績に貢献してくれることです。
新卒採用では、経験がないために即戦力として期待することはありませんが、入社後に教育をして数年後に貢献して欲しいという中長期的な視点で採用します。
中途採用する目的
中途採用とある求職者を企業が採用する目的や期待することは、どの企業も同じですが、即戦力です。新卒者とは異なり、必ず経験がありますので、その経験を活かして入社してすぐに活躍してくれることを期待していますし、経験を期待しています。
求職者の場合は、それぞれ新卒で入社した企業でビジネスマナーやPCスキルという基本的なことはもちろんのこと、その企業が募集する求人に合致した業務経験やスキルも身に付いているということで教育工数を省略することが可能です。
企業としてはこの教育工数は結構、重たいもので、社内のリソースを使い、教育や研修を行う場合もありますし、外部講師を招き教育や研修を行う場合もありますが、どちらも場合も、多くの時間やコストが必要です。
教育や研修は、企業からすると直接的に、また、即効性のある利益源とはなりませんので、できれば省きたいと考えます。
このように教育という観点で、中途採用は解決することができますし、即戦力として業務に従事することが可能であるため、中途採用を行うのです。
新卒入社で失敗した求職者
同じ求職者と言っても、求職者でも年齢や性別、経験やスキルがそれぞれ違います。異業種の求人に応募する求職者のタイプの一つに新卒入社で失敗した場合があります。この場合、大体の求職者は第二新卒ということで新卒入社から3年以内の求職者となります。
現在の日本は日本経済、そして企業としても景気が良く採用活動を活発に行いますが、不景気となれば企業は採用活動に消極的となります。
かつて、就職氷河期という時代が新卒市場にもあり、就職活動する半数以上が自分の希望する業界や企業に就職することができなかったり、または、就職できないということがありました。
売り手市場である現在もこの割合は少なくなったとは言え、学生時代の就職活動で失敗した求職者や失敗に近い就職をした求職者がいます。その方々は、当然、自分の希望する業界や企業で働いている訳ではありませんので、次のチャンスを転職に求めます。
チャンスとなる転職活動では、学生時代に就職先として希望した求人に応募することが良くあります。実際、私の転職エージェントにもこのような背景でそれまで経験したことのない異業種への求人へ応募したいとする求職者が多くいます。
経験したからこそ異業種へ
第二新卒でなくとも異業種の求人に転職することを希望する求職者がいます。このタイプの求職者は、社会人としてそれなりの経験を積んだからこそ、見えてくる自分に合う求人や合わない求人を判断することができ、その経験を踏まえて、転職後は、経験がなくとも自分に合う求人への転職を希望することがあります。
経験という要素は、転職活動には貴重な財産であり、一般的には年収面を考えて経験のある求人へ応募することが多いのですが、違った意味で経験を活かして、転職時の年収は後回りしで長期的に自分に合った仕事ができる求人に転職したいと考えることは転職エージェントとして意見させてもらうのであれば、非常に賢い選択だと思います。
と言うのは、自分の経験した求人が必ずしも自分に合っているとは言えませんし、そうなると長い就業は期待できないでしょう。私も求職者として転職活動を行い、結果的には自分の経験が活かせる求人へ転職したのですが、転職活動中にこれまでの自分の人生や仕事内容を振り返る自己分析をした結果、それまで経験したことのない求人も選択肢として入れたことがあります。
当時の私は、経験のない異業種の求人に応募することは、転職することはそれまでの経験を捨てるということで勿体ないと考えて、また、転職時の年収も捨てることができなかったために、経験ある求人を選択しました。
私のように考えることも転職活動としては正しい選択ですし、未経験でも自分に合う異業種の求人に挑戦することも正しい選択です。転職活動や求人の選択に明確な答えはありませんし、仮にあるとするならば求職者自身が納得できることだと思います。
企業が未経験者を採用する背景
企業視点で未経験を採用する背景は、業界や企業によって、異なり一概にこれということは言えませんので、それぞれの背景ごとにご紹介したいと思います。求職者としては、良い転職活動を行うためには、相手となる企業の採用状況を把握することが重要ですので、是非、この点については、転職活動の情報として血肉として頂ければと思います。
私は、転職エージェントとして活動する前は、大手企業とベンチャー企業企業での人事として活動していて、企業の採用事情はある程度、把握しているのでお役に立てるものと思います。
大手企業の背景
大手企業の場合、未経験者を採用の対象としている場合は、大きく2つがあります。
1つは、新卒採用で思うような活動を行うことができず、その結果、それぞれの年度で決まっていた採用人数に満たなかった場合です。企業の新卒採用はどの企業も同じですが、採用活動期間が決まっていますし、時限的なものです。つまり、タイムリミットがあるとうことです。
未経験者を採用する大手企業は、その対象を第二新卒に求めることがあります。これが1つ目の理由です。第二新卒は、冒頭でお伝えした通り、経験が少なく新卒で入社した企業を3年以内に退職した若年層を意味しますが、本来、中途採用には経験を期待しますが、新卒採用で採用人数に達しない企業は経験が少ない第二新卒の求職者を欲しがります。
第二新卒を採用することで経験が少ない分、前職の文化に染まり切っていないと仮定して、教育することでその企業の文化に馴染み組織文化の醸成に役立つと考えているからです。そもそも、大手企業の場合は、企業規模が大きく、その分、従業員数も多いために、未経験者である求職者に対して即戦力ということよりも当面は、企業文化の醸成に寄与してくれれば十分と考えています。
2つ目の背景は、社会貢献の一貫です。利益組織である民間企業でこのようなことがあるのか?と不思議に思うと思いますが、実際にあります。特に現在は、この社会貢献活動を中途採用に当てはめる大手企業も少なくありません。
ただ、純粋に未経験者のことを考えて社会貢献の一つとしているのではなく、色々な事情があります。
企業イメージを上げる
すぐには戦力と期待できない未経験者を採用する社会貢献活動の1つの理由は、企業の知名度アップです。企業の事業活動は消費者の好感度も業績に関係します。例えば、ある企業が採用ではなくとも何かしらの社会貢献活動を行っていると聞けば、消費者からするとその企業に対しては好感度を持つでしょうし、応援したくなると思います。
全く同じ商品やサービスを持つ企業であれば、社会貢献活動を行っている企業から購入しようと思うのが人の心理というものです。
助成金で当面の人件費はカバーできる
2つ目の社会貢献活動の理由は、助成金を期待することができ、その助成金により未経験者が入社したあとの、その未経験者の人件費は助成金でカバーすることができる状況にあるからです。
昔は現在のように助成金がここまで浸透していたこともありませんし、種類も豊富にありませんでした。しかし、現在は、新規に人材を採用した企業は国から採用関係の助成金の支給があります。1名採用すると数十万円の助成金を手にすることができます。
また、入社後に教育制度を構築してその未経験者に対して教育を行うと、教育に関する助成金も支給されます。
未経験者はその企業が公開した求人に関しては経験がないため、即戦力と考えることはできませんが、採用や教育に関係する助成金で人件費をカバーすることができるために、未経験者を採用しても企業経営に与えるマイナス的なインパクトは少ないのです。
もとより、大手企業の場合は、資金力のある企業ですので、ベンチャー企業では考えられない理由で新規人材を採用することがあります。
私の知るある大手企業は、その企業の若手に女性の比率が低かったことで、女性従業員が働きやすいようにという配慮で経験がない人材を採用したということもありました。
当時、私は人事として仕事をしていましたが、大手企業ではこのような理由で採用することはそこまで稀なことではないそうです。
ベンチャー企業の背景
ベンチャー企業は大手企業とは異なり基本的に未経験者であっても、即戦力として採用することが多いです。というよりもほとんどそうです。
しかし、即戦力を期待するならば、経験者の方が良いのではないか?と不思議に思うと思います。しかし、ベンチャー企業です。ベンチャー企業は資金力がないのです。
これは私がベンチャー企業で人事として活動していた実体験ですが、当時は、中途採用を中心に採用活動を行っていましたが、中途採用となれば経験者を採用する必要があり、そうなると当然、経験に見合った年収を提示しなれば採用に至るということはありません。
大手企業であれば、ネームバリューがあり、企業イメージもあるために多少、年収を下げても採用決定となるのですが、ベンチャー企業はそうはいきません。
しかも、企業事情としては新卒採用に毛が生えた程度の年収しか提示することができない状態で、新卒採用においても苦戦していたため、思うように新卒採用ができませんでした。
そこで、中途採用市場の未経験者です。未経験者はそもそも年収面で贅沢を言うことはほとんどありません。自分が未経験で、転職市場では経験がある求職者の方が有利であることを知っているためです。
中途の人材で、年収が低くても採用できる人材として未経験者にフォーカスしたのです。20代までであれば第二新卒でなくとも、経験のない求人に応募して転職したいと考える求職者がいます。
この採用戦略ははまり、低い年収提示で未経験者を採用することができました。現在も、ベンチャー企業で新卒採用に苦戦している企業では、自社の資金面を考慮して新規人材の獲得を中途採用市場の未経験者を積極的に採用する場合があります。
求職者はこの実情を把握することで未経験でも自分のやりたい仕事ができる異業種の求人に応募して転職できるという可能性も大いにあります。
残念ながらブラック企業も未経験者を採用する
企業の規模に関係なくブラック企業は日本にはあります。ブラック企業も当たり前のように採用活動を行っています。ブラック企業は、未経験者の中でも第二新卒の求職者をターゲットとしていることが極めて高いです。
そもそもとして第二新卒の求職者を対象とする求人は、求人全体で考えると少ないため、第二新卒は転職活動に制限を受けて転職活動の幅が他のレンジの求職者よりも狭い事情があります。
そこに目をつけて、しかも、第二新卒の求職者であれば安い人件費で雇用することができるため、企業としては最高の対象者となります。
ブラック企業も新卒採用を行い、新卒者を採用していますが、ブラック企業であるため、労働環境が厳しく新卒者がすぐに退職してしまい、労働力が足りず欠員となっています。
この欠員を補充するために中途採用を行うのですが、ブラック企業からすると下手に経験のある求職者で高い人件費を払うよりも安い人件費で済む未経験の求職者の方がありがたいのです。
この背景を知らず、第二新卒の求職者は未経験者優遇という言葉に乗せられてブラック企業へ応募したり転職したりしてしまいます。
特に気を付けて頂きたいのですが、転職エージェントやハローワーク以外の転職方法で未経験者優遇とか、未経験者限定という求人は気を付けた方が良いです。それがベンチャー企業であれば、特に注意が必要です。
転職市場は、経験者が優遇される経験者のための市場です。そのような市場で、わざわざ未経験者歓迎や未経験者限定という求人はその段階で違和感を持った方が良いです。転職エージェントやハローワークはある程度の審査基準があるため、可能性としては軽減できますが、転職サイトの求人でこのような文言で募集をしている場合は、まずもって疑っておいた方が良いです。
どの企業も採用活動には採用コストが必要です。ハローワークは別して民間の転職支援を行う転職エージェントは成功報酬となり、成功報酬は転職サイトへ求人を掲載するよりも採用コストが高いです。
未経験者優遇や未経験者限定という求人は、採用する人材に質となる経験を求めている訳ではなく、人員を確保するというぐらいのものです。
営業職は未経験者を採用する
どのような職種も大体はそうですが、経験を必要とする職種が多く、その多くは、経験がものを言う仕事内容が多いです。
しかし、私も営業の経験がありますが、中には、経験がなくても十分に活躍できる可能性のある業界の営業職があります。
どのような業界の営業職かと言いますと、人材業界、不動産業界が主な業界です。この業界の特徴は営業体質の企業が多く、営業中心の組織を構成しています。また、その営業方法はかなりシンプルで新規営業の量をこなすというやり方です。
営業には、企画営業というものがありますが、人材業界や不動産業界のビジネスモデルは他の業界に比べるとシンプルで分かりやすい、どちらかと言えばどんぶり勘定です。
ビジネスモデルがシンプルであるため、高度な企画力は必要とせず、とにかく新規営業の数をこなすことが営業として成功する近道と考えている企業が多いです。
そのため、それまでの営業経験がなくとも、ストレートに言うと経験や地頭よりもガッツや根性があった方が成功する可能性が高い業界になります。この業界の営業職は、離職率も高いため、単純に欠員補充という側面も否定できませんが、未経験でも異業種として転職する市場では、この業界の営業職はかなり転職決定に至る確率は高いと思います。
未経験者歓迎の求人の採用基準
未経験者を採用対象とする企業の求人は、経験者を採用して高い年収を提示する必要がある場合よりも低いと思われがちですが、そうとも限りません。
比較的、採用基準が低いとされる未経験者を採用する求人は、営業系の職種ですが、それ以外については、逆に高いと思った方が良いでしょう。
事務職の採用基準
この職種は営業事務含めて社内業務がメインになり、女性に人気のある求人です。どの企業にも事務職はありますが、私が知り得る職種の中で、離職率が低く安定的に仕事ができる職種としては1位かもしれません。
業務的にも負荷が軽い業務となり、業務における責任という意味でもそこまで負荷のかかるものではないために、収入面では中の下という場合がほとんどですが、公務員なみに女性としては安心して働ける職種だと思います。
このように人気職種であり、離職率もかなり低いため、そもそもとしての選考基準も相対的な視点から高くなることがありますが、それが未経験者となれば、その基準はもっともっと高くなります。
私の転職エージェントで保有する事務系の職種の求人の実情報をご紹介すると、経験者限定の事務系の職種の平均の応募数は業界関係なく一つの求人に対して応募希望者の数は、50名は余裕で超えます。多い求人ですと100名ほどはいます。
経験者限定の求人でこの数ですし、その求人は私の転職エージェントだけに求人を依頼している訳ではありませんので、その企業の求人として考えるのであれば、恐らく300~400名ぐらいの書類選考を行っていると思います。
未経験者となれば、応募希望者数はもっとあるでしょう。私の知っている未経験者も歓迎とする事務職の求人で1000名近くの求職者が希望したようです。この1000名という
数は、特別、稀なものではないです。
ちょっとこの応募数を知り弱腰になった事務系を希望する求職者の方もいると思いますが、これぐらい人気があり狭き門だということです。未経験者も歓迎ということは、それだけ応募資格を持つ求職者が多いということですし、求職者の皆さんと同じように異業種への転職を希望する求職者は多くいます。
ただし、もともと選考基準が高いということではなく絶対基準としては未経験者も歓迎の求人ですので低い設定です。しかしながら、応募可能となる条件が緩いため、応募数が増えるため、他の求職者との比較となる相対的な基準が高くなってしまいます。
人事や経理、総務の間接部門の求人
これらのように企業としては直接、売上や利益に貢献する機会が少ない職種は事務職と同じぐらい採用基準が高いです。
と言うのも、どの企業もそうですが、売上や利益に直接貢献するポジションについては人員数を多く持ちますが、そうではない間接部門については少数で行うことが普通です。
そのため、採用人数が少ないですし、間接部門は高い給料よりも安定を求める人材が多く集まり、離職いうことも想定しにくいポジションです。
転職エージェントの中では求職者としては掘り出し物求人と呼んでいますが、人気職種の未経験求人はダメ元でも何でも構いませんので、まず応募しましょう。選考結果はどうなるか分かりませんし、その求人で採用されるとかなりその後の人生はかなりアドバンテージを取れます。
特に経理や人事は世間的なイメージも良く離職率が低いことは有名なことで、社会的な信用も高いです。
ちなみに補足情報といて人事の採用関係の求人は、事務職に並ぶ人気ポジションで、特に女性には人気があります。この人事の採用関係の求人は、適度に外出もあり適度に事務処理業務もあるうまくバランスの取れた仕事内容になりますので、未経験者も歓迎となれば絶対に応募した方が良いです。私の経験上、このポジションに全く合わない人物はほぼいないです。
理由は、社外的な要素と社内的な要素の調和が取れているためです。
異業種への転職は求職者の○○がカギを握る!
転職活動では、当然のことながら面接でのコミュニケーション能力や人間力ということはひつようですが、求職者が経験のない異業種への求人で転職決定に至るためにはその求人の資格条件で違いがあります。2つのパターンに分けてご紹介したいと思います。
未経験者歓迎や優遇という求人
求人を良く見ると『歓迎』や『優遇』という文言のある場合があります。これはどのような意味があるのかと言いますと、経験者だけではなく未経験者も応募することはできますということです。
つまり、ライバルとなる求職者は経験者も対象となります。それならば転職市場ですので、経験者の方が有利と思うでしょうが、実際は違います。私の転職エージェントとして、企業の人事としてこのような求人を多く見ていますが、その結果は未経験者が採用されたケースも多くありますし、割合としては五分五分です。
ですので、未経験者もかなりの確率で転職決定することが可能です。未経験者が経験者も応募できる求人で転職決定するためには、資格です。
資格は業務経験を超えるという企業もありますし、転職市場ではこの話は良く聞きます。転職に備えてその求人の仕事内容に対して経験がない求職者は、絶対に資格を取った方が良いです。
転職活動は企業の選考を受けるフェーズだけが活動ではないです。転職活動のための準備として資格取得にかける時間も転職活動の一つです。
この資格があることにより経験者よりも優遇され、他の求職者とも差別化を図ることができます。実際に企業の中では、同じ求人で仕事内容も類似した場合でも細かい業務内容としては違いがあるとして、業務経験よりも社会では共通となる資格取得者を優遇することが良くあります。
私の転職エージェントに登録する求職者でも未経験者も応募できる求人に対応するために、登録はするものの、現状では相対的に経験者には勝てないということで、資格取得を優先する求職者もいます。
未経験者限定という求人
この求人の場合は、未経験者だけが応募できる求人です。そのため、その求人に応募する求職者は未経験者だけになり、スタートラインは同じです。この求人で勝ち抜くためには、もちろん資格という方法はかなり有利になりますが、このように限定求人の場合は、転職理由と希望条件が大事です。
転職理由については、キャリアビジョンを明確に持つことと自分のキャリアビジョンがその求人にどのような影響を持つのか説明できることが必要です。
それともう一つ重要なことは企業へ提出するレジュメに写真を絶対に添付して欲しいのです。転職活動では、見た目も大事です。特に書類選考ではどの企業もレジュメの内容を見ながら写真も絶対にチェックしてその写真を見ながらその求職者が働くイメージを持って書類選考をします。
未経験者の求人では、書類選考通過率が異常なほど低いために、書類選考を通過することでその求人の選考は半分以上、内定に近づいたと言っても良いです。できれば、写真は社員専門店で撮影した方が良いと思います。
ちなみにどの求人でも写真は貼付した方が良いと言われますし、実際そうですが、企業は経験者の求人については、経験を優遇しますので、写真はほとんど選考に影響しません。
未経験者限定という求人の場合は、企業としても判断基準に差別化を持つことが難しいため、写真は判断基準に利用できる材料です。
異業種の求人だからと言って諦めることは勿体ない!!!
転職活動のイメージは経験が結果に直結すると考える求職者が多いですし、これは正しい見解です。しかし、求人にも色々ありますし、求職者にも色々な経歴を持つ求職者がいます。企業も求職者も人材を必要としている、企業を必要としているということは同じです。
転職活動や採用活動は言葉だけ見れば重いものですが、この言葉は言い換えると『お見合い』です。両者の思惑や考え、価値観さえ合致すれば未経験であっても求職者として転職決定は可能です。
求職者の中にはこのような実情を知らずに異業種だからということで諦めてしまう求職者もいますが、諦める必要は一切ないです。未経験者は不可という求人でも両者の思惑や考え、価値観さえ合致すれば採用に至ることはあります。
求職者の皆さんは転職活動で必要なことは行動する前に諦めないことです。転職エージェントとして、諦めない求職者は必ず転職決定しています。そこに異業種や未経験は一切関係ないです。最後は、熱意です!!!
求職者の皆さんがライバルとなる他の求職者よりも熱意を持って転職活動して良い転職活動ができるよう、また、転職成功できるよう祈り、今回はこれで話を終わりにしたいと思います。最後までお読み頂きありがとうとございました。