転職活動は正攻法だけではない。コネで他の求職者に差をつけよう!
みなさんの多くは、一般的な市場で、一般的な方法を使って転職活動をされていると思います。
一般的な転職市場とは、採用活動を行う企業が求人を一般に公開する市場を言います。
一般的な転職方法とは、転職エージェント、転職サイト、求人情報誌、ハローワークとなります。
こういった転職活動を正攻法とすると、まったく異なる裏ワザのような転職方法もあります。
私は転職エージェントとして転職支援をさせていただいて、まさに正攻法の転職支援をしています。
転職エージェントとして活動する以前は、企業の人事として採用活動に従事していた経験がありますが、当時の選考を受ける求職者のなかには、裏ワザで応募してくる方もいました。
今回のテーマは?
今回は転職活動の方法としては裏ワザとなる『コネ』による転職活動について、いろいろな視点からご紹介できればと思っています。
正攻法でも裏ワザでも、同じ求職者という立場であることは変わりませんが、コネによる転職活動は一気に選考を進められる場合が多いです。
ある統計調査によると、転職経験を持つ方の約3分の1がコネを使って転職しているということです。
残りの3分の2の求職者はマイナスな影響を受けることになります。
その影響を直接感じることはないと思いますが、実際にはもろに影響を受けているのです。
コネ転職が一般の転職活動をする求職者に与える影響
転職活動では、求人が多ければその分、書類選考や面接を通過し内定を勝ち取るチャンスは増えます。
転職活動において、転職活動の進行を左右する最初のポイントであり、重要なポイントが求人の数です。
その求人の数の多さは、売り手市場や買い手市場と表されされます。
しかし、本来であれば転職市場に公開されるべき求人の多くが、コネによる転職で奪われているのです。
求職者のみなさんからすると、コネによる採用がなければ自分が採用される可能性があったと考えると、納得できるものではないと思います。
転職活動に、『たられば』は禁物
しかし、現実的にコネによって転職する方は増えています。
転職活動において、求職者のみなさんは、『たられば』は禁物です。
『もし、~だったら』などと考えても、コネによる転職数が減ることはありません。
コネという転職方法は、よほどのことがない限りほぼ確実に転職できる最強の転職方法です。
正攻法で転職する方は、コネの転職をずるいとネガティブに考える方もいると思いますが、それは違います。
コネという転職方法をとる方には、それまでのビジネス経験で得た人脈を持っている方が多くいます。
つまり、自力で転職活動をしているとは言えませんが、その前の準備段階で人から信頼される人脈を身に付けているのです。
正攻法で転職をする場合も、自分の武器となるものは、これまでのビジネス経験で得た業務経験やスキルや能力だと思います。
コネのベースとなる人脈もスキルや能力です。
私の経験を踏まえて
私が人事の仕事をしていた頃、総務のポジションで出た欠員を埋めるために取引があった転職エージェントに求人を公開して採用活動を進めていました。
順調に応募があり、比較的短期間で採用できると考えていたなかで、当時の役員から『うちの会社に転職したい知り合いがいるから、面接してほしい』とありました。
正攻法で転職をする際は書類選考からスタートしますので、いきなり面接ということはありません。
コネの強みはここです。
一般の転職活動をするなかで、最も通過率が悪い書類選考を無条件でパスできるというアドバンテージがあります。
その方と後日面接することになったのですが、日程の調整でもコネが有利に働いていました。
通常は、企業が主導権を持ち、求職者は企業の都合に合わせますが、コネの場合は仲介役となる役員が人事と求職者の方の間に入り面接調整までします。
人事は役員より立場が低いため、結果的に人事が求職者の方に日程を合わせることになります。
面接も面接ではない!?
後日、予定通り面接をすることになったのですが、面接というよりも面談といった感じでした。
選考基準に満たないとしても役員のパワーが強いので、面接で見送りになることはありません。
コネによる面接は出来レースで、面接をしてもしなくても結果は変わらないのです。
その求職者の方も、もちろん内定をもらい、1カ月後にには総務として入社しています。
コネは求職者の方にとっては最強です。
通常の転職活動では、常に内定への不安がつきまとうものですが、コネに不安は一切ありません。
その企業への転職意思さえあれば、絶対に転職することができます。
この不安要素があるかないかは非常に大きいと思います。
また、コネの場合は転職期間も短く、感覚的には一瞬です。
私は人事として、コネの強さを持って経験していますが、他の求職者の方を考えると若干、不公平さも感じました。
コネの転職方法
コネは、一朝一夕で作れるものではありません。
人脈は日々の信頼があるからこそできるものです。
今から転職するためにコネづくりをするのは簡単なことではありませんし、狙ってできることではありません。
コネはビジネスから生まれるものですので、日々の業務を大事にすることがコネを作る一番の近道です。
転職の話をもらってもすぐに応募しないこと
コネは最強の転職方法ですが、コネがあるからといって、どの業界・どの職種に転職しても良いという人はいないと思います。
そこで、コネで自分が希望する業界や職種に転職する方法をご紹介したいと思います。
まず、コネとなる相手から転職の話をもらっても、その言葉だけを信じず、しっかりそのポジションの求人を見せてもらいましょう。
コネの相手が企業の上層部である場合は、既に実務を担当していませんし、そのポジションの仕事内容や役割を詳細に理解していることは少ないです。
コネの話をもらった段階で仕事内容などは把握しておかなければ、簡単に転職できたとしても、転職後に自分がイメージする仕事内容や働き方ができない場合もあります。
コネで転職している以上、特別活躍できずに退職すれば、コネ相手の顔に泥を塗ることにもなりますので、転職前にある程度の情報は仕入れておきましょう。
何より重要なことはコネの相手の社内的な立場
コネによる転職活動で何より大切なことは、コネの相手がその企業でいかに強い権限を持っているかです。
コネの相手が発言力・決裁もない相手であれば、単なる紹介というだけでその後の選考もコネとはまるで違う様相になることが多いです。
コネの相手となるその人が社内でどのような立場にいるのか、把握することが転職を左右するのです。
「自分にはコネがあるから転職は楽勝」と言いながら、その相手は一般社員なんて話をよく聞きます。
この場合、単なる紹介というだけで求人数が増えたに過ぎません。
女性の求職者はコネ作りがうまい!
実話ですが、女性の求職者の方はその特別な立場を活用して、一般の転職活動ではない方法で転職活動をする方もいます。
求職者のみなさんは接待の2次会などで、繁華街のキャバクラなどに行ったことはないでしょうか?
私は営業職をしていた頃、相手先が希望すれば2次会でキャバクラをセッティングすることもありましたが、若く派手な女性が多く働いています。
このキャバクラこそが、一部の女性求職者にとって転職活動のメインの場となりうるのです。
嘘のような話ですが、女性の求職者の方のなかには、転職活動のコネづくりのために、日中はOLとして働き、夜はキャバクラで働きコネを作っているという方もいます。
私がキャバクラを利用したとき、働く女性から社名や職業を聞かれ、普通に答えたのですが、その場で連絡先を聞かれ、後日『私は、転職活動をしていて、どこから良い会社があったら紹介してほしい』という連絡を受けました。
私の場合は全て断りましたが、キャバクラで働いていれば企業の上層部とのコネができると想定して、嫌々ながら転職のためにキャバクラで働いている女性がいるのです。
キャバクラを副業として転職活動の主戦場にして転職決定!
このパターンで実際に転職した女性がいます。
こういった女性の数は想像以上に多いです。
このコネでの転職先はベンチャー企業である傾向が強いです。
ベンチャー企業の経営者は年齢が若く、社風がフランクで柔軟な対応が目立ちます。
そういった影響があるのか、転職活動のためにキャバクラで働く女性の求職者をそのまま自社に採用することがあるのです。
男性では絶対にできないコネの作り方で、この方法こそ本当の裏ワザといえるかもしれません。
転職市場に正解はありませんし、合法であれば自由に行動することができます。
自分に合った転職方法をとることに何も問題はありません。
私の経験上、キャバクラで転職を希望している女性は、意外と高学歴で経歴もしっかりとしていることも多いです。
単純に転職活動を有利に進めるためにキャバクラでバイトをしているだけですので、日中は真面目に仕事をしている方が多いようです。
私がかつて働いていたベンチャー企業の社長は、キャバクラで知り合った女性が優秀だということで、面接をしてそのまま採用に至っています。
私はかなり抵抗があり入社前は反対していましたが、会ってみると意外と感じがよく、転職後も違和感なく接することができました。
コネは求職者の最強の転職方法
今回ご紹介したように、いかにコネが求職者のみなさんにとっては最強の武器になるか分かると思います。
コネは紹介とは全く違い、必ずその企業に転職できる通行証のようなものです。
多くの求職者は不安が多いなかで、一つ一つ段階を経て、ようやく転職することができるのですが、コネの場合は一気に転職まで持っていくことができます。
同じ求人、同じ求職者でありながら、そのアドバンテージはまるで違います。
もし自分が転職を考えていて、希望となる業界や職種でコネがある場合は、積極的に利用した方が良いと思います。
最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものであることを祈り、これで話を終わりにしようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。