転職を邪魔される?転職妨害とは??

みなさん、こんにちは。

転職活動を行う際に障害となることはいくつかあります。

私もこれまで数回転職した経験があり、現在は転職エージェントとして活動しているため、その経験談を交えて対処法について紹介したいと思います。

転職妨害パターン、その1

これは私の転職エージェントとしての経験談です。

ある求職者が私のところへ登録面談に来たのですが、その面談内で『現職の社長は顔が広いので、転職先に知り合いがいないか不安です』と相談があったのです。

その方は従業員が50人程度のベンチャー企業で働いていて、社長と従業員が近い距離で直接コミュニケーションを取れような環境にありました。

また、その社長はベンチャー企業の社長が集まる会に登録しているため、転職先と社長とのつながりを不安に思ったのです。

社長は、これまで従業員が転職する際に内定先を聞き、その従業員の転職を阻止したことがあるそうでした。

こういったケースはまれであったため、私は「社長に転職を言わなければ良い」、「内定した企業名を伏せて退職することで問題解決できる」と伝えたのです。

算段が甘かった!

しかし、私の算段が甘かったです。

その方は見事に短い転職活動期間で内定を得たのですが、現職との退職交渉が妨害そのものでした。

社長は退職を認めず『退職するならこれまでおごった金を返せ』と脅してきたのです。

それを相談された私は、「金銭の貸し借りではないので返す必要はないですし、社長が言うことは労働基準法の強制労働で最も重い罰則がつく」と伝え、再度交渉してはどうかとアドバイスしました。

結局、退職し転職できたのですが、内定先企業が希望する入社時期は遅れ退職も後味悪い形で終わったのです。

転職の場合、現職との退職交渉が障害となり邪魔されることがあります。

対処法に関して、ウソはよくありませんが本音と建前を使い、「資格取得のため専門学校に入学する」「実家に帰る」など、現職が原因でない退職理由にした方が無難です。

もし転職先と現職で知り合いがいたらどうする?と気になる方もいるかもしれませんが、そこはご安心ください。

個人情報保護の観点で、誰がどこで何をやっているのか漏らすことは禁止ですし、それが分かった場合は大きな問題となりますので、転職した方が有利に働きます。

万が一現職に転職先が分かっても、もう辞めている会社ですから特に問題ないですよね(笑)

辞めた会社と関わることはほとんどないに等しいですから。

転職妨害パターン、その2

続いての転職妨害は、家族です。

少し意外な相手ですが、転職において家族の理解は非常に重要です。

私の転職エージェントでは奥さまのご両親の反対に遭い、せっかく決まった内定を辞退して現職にそのまま残るという方も数名いました。

この対処方法としては、転職活動の前に家族間でしっかりと意見を合わせておくことが大切です。

家族の反対を押し切っても協力は得られないでしょうから、充実した仕事はできないように思います。

転職妨害パターン、その3

次の転職妨害パターンは、本来転職サポートをする立場の転職エージェントがネックとなったパターンです。

これは、私が転職活動をしていた時にあった話です。

転職活動時代は比較的スムーズに進み企業から内定をいただいたのですが、キャリアアドバイザーがある意味頑張ってくれたのです(笑)

キャリアアドバイザーの仕事の一つに内定後の入社条件の交渉があります。

キャリアアドバイザーの個人業績は企業からの紹介手数料の額と件数で評価されますので、より多くの紹介手数料を獲得しようと頑張る訳です。

エージェントは個人の業績を優先して、入社条件を上げようと無理やり交渉したのです。

この無理やりな頑張りにより、企業は私が入社する際の年収をもっと上げてほしいのだと勘違いしたらしく、内定取り消しになったのです。

このケースは意外と少なくありませんので、求職者の方はご注意ください。

後日、そのキャリアアドバイザーと上司が自宅付近まで謝罪に来ましたが、納得いきませんでした。

この場合の対処法としては、まずは、転職エージェントの選定です。

こういった営業体質の転職エージェントだけに登録することは控えて、登録してしまた場合はなるべくサブ的に利用すると良いでしょう。

転職妨害パターン、その4

最後の転職妨害パターンは、求人を出す側の企業です。

かなりのレアケースですが、私の転職エージェントとしての活動で実際にあった話です。

ある求職者の方が見事に内定を勝ち取り、求職者は現職に退職交渉を行いました。

内定先の入社日を軸に、退職日も決めました。

そんなある日、内定先の企業から私に連絡があったのです。

業績が悪化し、今回の内定は取り消しにしたい』と…。

これは私自身もショックでしたし、どう伝えようかなと申し訳ない気持ちになりました。

すぐにその求職者へ連絡しましたが、現職では後任の採用を進めていて退職撤回はできない状況でした。

そうなると、その求職者は無職になります。
収入がない訳ですから、非常に危険です。

このようなケースは景気が良い時はほとんどありませんが、景気が悪い場合は少なくありません。

対処法は、求人を紹介してもらった段階で業績をしっかり確認することですね。

ただ、業績については企業にとっては機密情報に当たりますので、確認しても分からないことが往々にしてあります。

ベストの対処法は、求職者自身が身を守るため複数の内定を勝ち取り、入社ギリギリまで保険を持っておくことです。

転職エージェントでは、やむを得ない理由によって内定取り消しになってもそれを補塡(ほてん)してくれるようなサービスはありません。

やはり、最後は自分の身は自分で守ることが重要になります。

こういう状況になると求職者は弱い立場になりますので、その弱い立場をいかに有利にするかは非常に重要なことです。

ちょっと変わった妨害パターン(笑)

求職者である自分自身が妨害してしまうといったパターンもあります。

これは私が人事担当として面接した、とある求職者の話です。

その方は面接であまりに緊張して会社名を他社と間違えるのです。しかも、何度も・・・笑

そして、志望理由も明らかに違う会社の面接用だなぁというものでした。

この場合、当然、面接結果は不採用です。

この時の対処法は、キャリアアドバイザーに面接練習をたくさんしてもらってください

頭が混乱して面接会社を混同してしまう恐れのある方は、1日2社というような短期間に複数社の面接を受けることは控えて、混乱しない程度のスパンで面接を組んだ方が良いでしょう。

中には、履歴書に違う会社名を記載して提出してきた求職者もいましたので、自分の転職を自分が妨害してしまわないように、徹底的な準備と確認を怠らないのが大切だと言えます。

最後にアドバイス

いくつかの妨害パターンをご紹介しましたが、自分が最も頼れて自分を最も理解できるのは自分自身です。

状況によっては、誰にも責任がない場合でも求職者に妨害となることもありますので、内定先を複数保有するなど保険を作っておくことを強くお勧めします

このような話は、転職エージェントからは絶対に勧められません。

転職エージェントも自分の利益にならない行為は避けるはずですから。

ですので今回の私の話を参考にして、転職活動でどのようなことを本質として気を付ける必要があるのか把握した上で転職エージェントをうまく利用しましょう。

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