【現役エージェントが語る】登録面談時、こんな服装は絶対ダメ！
こんな服装だけはNG！
求職者のみなさん、こんにちは。
現在、私は転職エージェントとして求職者のみなさんの転職支援と企業の採用支援をさせて頂いております。
転職エージェントをしていると、求職者のみなさんそれぞれに個性があるのもので、それは、言動や行動はもちろんのこと、それ以前に、面談時の服装に傾向が表れています。
例えば、IT業界に在籍している求職者の方であれば、比較的、ラフな格好で面談を受ける傾向が強いです。それは、IT業界では、多くの企業がビジネスカジュアルということで、スーツではなくてもOKとしているためのようです。
最近、ビジネスカジュアルを社内の服務規律にしている企業が増えていますが、それに伴い、転職エージェントの面談を受ける求職者の方にもこの傾向が強いです。
転職エージェントとの面談は、企業の面接ではありません。そのため、スーツにネクタイなど正装で面談を受ける必要はないのですが、とは言え、社会人としての身だしなみは大事です。
金融系の業界出身の方や営業系の職種を経験されている求職者の方は、特徴として、今から面接を受けても全く違和感がないというぐらいカチッとした正装で面談を受ける方が多いのですが、そこまでカチッとしていなくても、その後の転職支援に悪影響を与えるということはないです。
求職者のみなさんは、転職活動にはもう慣れっこという方は少ないでしょう。逆に慣れっこという方が若干、違和感を持ちます。私が知る求職者の方で、転職数十回という方もいましたが、それは例外です。
ですので、求職者のみなさんは、面談において、どのような服装をすれば良いのか迷うこともあるでしょう。一部例外を除き、転職エージェントの面談の服装について、今回はご紹介したいと思います。
実際にいた！この服装はまずいだろう・・・男性編
まずは、現役転職エージェントが語る、実際にいたこの服装はまずいだろうという部分からです。
男性の場合は、女性よりもビジネスにおける服装については、厳しい目線があります。求職者のみなさんが現在、在籍している企業でも同じではないかと思うのです。
私が、転職エージェントとして面談した男性の求職者の方で、このような身だしなみで来社した方は、さすがに注意しました。
鼻ピアス、ミニにピアス、茶髪、ロン毛、無精ひげ・・・さらには、切れたジーパン、または、半そでに短パンといういで立ちです。
男性の求職者の方は、絶対にやめた方が良い身だしなみは、ピアスです。鼻にピアスはさすがに驚き、苛立ちや怒りを通り越して、苦笑いしてしまいました。
ピアスのなかでも鼻ピアスは論外中の論外と思っておいた方が良いです。また、耳にピアスも、プライベートであれば、最近はおしゃれの一つとして、着用している男性の方も多いようですが、ビジネスにおいて、男性のピアスはかなり風変りです。
転職エージェントとの面談で、担当するキャリアアドバイザーに、『この求職者は、少し変わっている』と思われてしまうと、その後の転職支援に良い影響は与えませんので、最低限としてピアスは外してください。
髭については、最近、ビジネスシーンでフォーマルな場合もあり、そこまでうるさくいう転職エージェントはないと思いますが、あきらかに無精ひげと分かる髭は、やめた方が良いです。
髭は一歩、間違えると清潔感がない要素になります。
服装としては、切れたジーパンや半そではやめましょう。ビジネスにおいて、不釣り合いとなる格好です。
私が、男性の求職者の方の服装で最も驚いたものは、下記です。ちなみに、この求職者の方は、転職することができませんでした。
私の経験において、ある意味、最強の服装の求職者・・・
鼻ピアス・耳にピアス（5個）、タンクトップ、半ズボン、サンダル・・・更には手ぶら。
カバンは最悪なくても良いので、筆記用具ぐらいは持参しましょう（笑）
実際にいた！この服装はまずいだろう・・・女性編
次に女性編です。
女性は、比較的、緩い服装、身だしなみでも問題ないとされていますが、常識的な範囲を超えたピアスの数、そして、香りが強い香水はやめましょう。
転職エージェントの面談は個人情報保護の観点から、個室で行うことが多いです。個室で強い香水の匂いが漂うと結構、しんどいのです。
夏場に肌の露出が多い服装もあまり良くないと思います。あくまで転職エージェントはビジネスです。ビジネスにおいて、肌の露出が多い服装は必要ありません。
肌の露出を頑張りたいのであれば、海水浴に行きましょう。面談では不要のことです。
女性に多い身だしなみとしては、ネイルと髪色です。現職で許されるとしても、転職活動では許されないことが多いです。
ちなみに、どれだけ茶髪でも、激しい色のネイルをしても転職エージェントでは問題ないのですが、いずれ、その求職者の方は茶髪やネイルを変えるしかないでしょう。
なぜかと言いますと、企業の面接を受けるからです。企業の面接において、茶髪や過度な色のネイルは厳禁です。
私の転職エージェントの経験上、このタイプの求職者の方は、どれだけ選考の内容が良くても、見送りになっていることが多いです。
女性の求職者の方には、女性のキャリアアドバイザーが担当になることが多いのですが、女性のキャリアアドバイザーの方が服装や身だしなみにはうるさいですので、是非、注意しましょう。
また、女性のキャリアアドバイザーの方が、その場で直接、注意や指摘をするケースが多いです。面談でいきなり気まずい雰囲気になる前に、ある程度、女性の求職者のとして相応しい恰好をして面談に向かいましょう。
面談はおしゃれを披露する場ではありません。特に年齢が若い女性の求職者の方は、公私混同をされていることが多いですので、お気を付け頂ければと思います。
服装によってキャリアアドバイザーからの評価は変わる？
求職者のみなさんは、転職エージェントの転職支援の仕組みについては知っていても、転職エージェントの内部事情を知っている人は少ないと思います。
キャリアアドバイザーも人で、当然に感情を持っています。求職者のみなさんも人であり、求職者のみなさんに対して、キャリアアドバイザーが横柄な態度、失礼な発言があると、不快になり、そのキャリアアドバイザーと関わりたくないと思うでしょう。
それと同じことです。
人の印象は第一印象で9割が決まると言われています。見た目のなかで、顔や容姿については、個人差があり、どうすることもできないでしょうが、服装や身だしなみについては、話が違います。
求職者のみなさん、個人の心がけなどで良くもなり、悪くもなる要素です。
あまりに酷い服装や身だしなみの場合は、関係しますが、そこまで酷い場合以外は、キャリアアドバイザーからのその後の転職支援において、影響を及ぼすということはないのですが、評価は変わります。
紹介される求人が変わってしまうかも？
服装や身だしなみにより、転職エージェントから求職者のみなさんに紹介される求人が変わるということは、あまり想定することはできません。
なぜかと言いますと、転職エージェントの社内的な仕組みが影響しています。転職エージェントは、民間の利益追求企業です。また、各キャリアアドバイザーは、転職エージェント内の評価制度のもとで、日々の仕事をしています。
つまり、キャリアアドバイザーは、求職者のみなさんに対して服装や身だしなみが悪いからという一点だけで求人の紹介を控えたり、求人のタイプを変えてしまうと、自分自身の成果に影響があります。
紹介数を減らしたり、求職者の方に対して好き嫌いを出し過ぎると、自分の首を自分で絞めてしまう行動になります。
そのため、求人の紹介を控えたりなどをする前に、服装や身だしなみについて不備がある求職者の方に対しては、求人の紹介をする際に、しっかりと教育などを行い、その乱れた服装や身だしなみを是正するように依頼します。
それでも、求職者の方の服装や身だしなみに関して、改善が見られない場合は、紹介数を減らす以前に、求人の紹介をストップしたり、登録解除することも場合によってはあります。
その理由は、求職者のみなさんは、転職エージェントからすると顧客である一方で、商品です。転職エージェントは、顧客であり商品である求職者のみなさんを、自社で取引する企業に紹介する訳です。
その際に、服装や身だしなみなど基本的な部分が欠落している求職者の方を、『良い商品ですから、是非』などとするでしょうか。
これは、転職エージェントに限ったことではなく、どの企業においても同様のことです。登録解除するということは、それだけ転職エージェントは利益を得る機会を損失することに表向きはなります。
しかしながら、今の時代は、転職市場が盛り上がっているため、それに伴い多くの求職者の新規登録数があります。何度、伝えても改善の余地がない求職者の方に求人を紹介し、紹介後、あまり良い評価を得られないのであれば、他の求職者の方に紹介した方が転職エージェントとしてはメリットがあります。
求職者のみなさんは、売り手市場であっても、買い手市場であっても、基本的な部分がしっかりしていなければ、登録解除され、転職活動の幅を狭くしてしまうことを知りましょう。
転職エージェントは求職者のみなさんから費用を受けることがないため、求職者のみなさんに対して商品価値がないと判断すれば、すぐに転職支援をストップしてしまいます。
この傾向は、大手の転職エージェントにはよくあることです。大手の転職エージェントの場合は、転職支援の数、求人の数で勝負している背景があることから、多くの求職者の方を抱えています。
1名のキャリアアドバイザーは数十名の求職者の方を同時に担当していることもありますので、あまりに改善の姿勢が見られない求職者の方は、言い方を選ばず言いますと、放置プレーにします。
もし、求職者のみなさんのなかで、大手の転職エージェントから見放されてしまったら、自分の意識を改善しつつ、小規模の転職エージェントを利用するようにしましょう。
小規模であれば、質を売りにしているため、登録者の数は大手の転職エージェントほどありませんので、改善がなければすぐに見放すということは想定されにくいです。
年代別注意点
服装や身だしなみについて、年代別で注意点をご紹介したいと思います。
20代前半の求職者の方は、年齢が若い分、許容範囲も広がりますが、それに甘えることはやめた方が良いです。
そのため、是非とも、最初の段階から、学生時代に就職活動をした服装や身だしなみで登録面談を受けた方が無難です。
年齢が若い求職者の方、特に男性の求職者の方については、今の流行を登録面談の服装にも取り入れてしまい、ビジネスカジュアル過ぎる服装で面談を受けるケースが最近、目立ちます。
先述で申し上げたように、社会の目は女性よりも男性の方が厳しいため、余計な部分で、自分の転職活動の可能性を狭くするようなことはやめましょう。
30代以降ともなれば、できて当たり前の目線が強くあります。できて当たり前の部分ができない求職者の方は、それだけでキャリアアドバイザーの印象を損ねることになりますし、転職支援への影響はすぐにないとしても、自分自身のモラルとして考えた方が良いと思います。
業界別注意点
次に業界別の服装についての注意点です。
IT業界など、比較的、ラフな服装でも問題ないとしている業界については、転職エージェントもそこまで強く指摘することはないのですが、問題は、お堅い業界です。
転職エージェントの登録時は、拘る必要性もそこまでないのですが、キャリアアドバイザーのなかには、求職者のみなさんを思って、求職者のみなさんが希望する業界に相応しい服装をアドバイスしてくれるところもあります。
大手の転職エージェントの場合、基本的に業界ごとにキャリアアドバイザーの担当がセクションとして分けられていますので、業界の特徴のなかで、服装についてもアドバイスするケースがあります。
転職エージェントである私の経験上、服装にこだわった方が良いと思われる業界は、金融業界、不動産業界、人材業界です。
この3つの業界は、昔からある古い縦社会の文化を持ち、また、服装についても、今の時代と並行するということはなく、独自の路線を今もなお貫いているのです。
業界ごとを見ると、新しい文化を積極的に取り入れる業界、そうでない業界がありますが、この3つの業界は、経験がない求職者のみなさんにとっては信じられないぐらい、ある意味、恐ろしいぐらい古い体質を持っています。
男性の場合であれば、黒や紺のスーツのみ、ネクタイは絶対に着用。それは夏場でも同じです。男性の求職者の方のなかで、良くある服装は、夏場に半そでのワイシャツを着用して来社するケースです。
転職エージェントとの面談では特に問題ないと思いますが、今、ご紹介した3つの業界は、夏場でも半そでのワイシャツはNGで、当然、ネクタイも着用です。
おしゃれとして茶色のカバンや靴を好む男性の求職者の方も良くいますが、茶色は基本的に好まれないものと思った方が良いです。
ある金融業界の企業の人事担当者から、茶色は、人に挑戦的な印象を与える色と教えてもらったことがあります。
金融業界では、この風潮が浸透しているようで、基本的に茶色の靴やカバンは禁止にしているようです。もちろん、絶対ではないですが、経営者が年配の企業では、この事例は多くみられます。
他の業界については、細かいことを言えば、それぞれ多少の特徴はありますが、そこまで強い注意点はないですし、転職エージェントもそこまで厳しく指摘することもないかと思います。
ただ、そのような環境に甘えて、企業の選考において、場違いな服装により、服装で見送りにならないように気を付けてほしいと思います。
現役エージェントがオススメする服装は？
現役として多くの企業と取引し、多くの求職者の方と接する私なりのベストな、そして、オススメする服装を男性と女性に分けてご紹介したいと思います。
この服装で面談に臨めば、指摘されることは絶対ないです。
男性編
男性の場合は、紺系のスーツ、ワイシャツ着用で、色は白から淡いブルー系です。そして、靴は黒です。香水などは一切いりません。髪型もぼさぼさでなければ、特に問題ありません。
ある程度のスタイリングさえあればそれで十分です。
ネックレスなど装飾品は外しましょう。
この服装で、完璧だと思います。この服装であれば、企業の選考にもそのままで大丈夫です。
女性編
女性の場合は、オフィスカジュアルでも全く問題ないのですが、ある程度、フォーマルに見せた方が良いと思いますので、男性と同じようにスーツで面談を受けた方が良いと思います。
ワイシャツの色などについては、男性と同じですが、違いは、装飾品です。派手なものでなければ、ネックレス、ピアスも女性の身だしなみの意味でOKです。
女性の場合、容姿採用という枠もありますので、転職エージェントにある程度、容姿も良いと思わせるためにも、多少のオシャレはOKだと思います。
女性の場合は、あまり地味に見える服装は、逆効果です。
最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が有意義なものであり、最高の転職ができることを心から祈り、今回のテーマである、『【現役エージェントが語る】登録面談時、こんな服装は絶対ダメ！』は、ここで話を終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
