転職エージェントはノルマでごり押しをしてくる?

今回は、転職活動をスタートしようと考えている方のために転職エージェントの裏情報をご紹介したいと思います。

中には転職エージェントの都合で強引に入社を勧めてくるケースもありますので、微力ながら皆さんのお役に立てればと思います。

最近では少なくなりましたが、自分の個人業績だけを考え、登録した求職者を「商品」としか考えない悪い転職エージェントもいます

皆さんは、ただ転職サポートをしてもらえるのだと考えず、担当となったキャリアアドバイザーがどうなのか自己防衛することも必要です。

ノルマの実態

営業要素が強い会社ではノルマが進捗管理表などで管理されていて、毎週の申し込みや入社が決まった人数などが細かく管理されています。

自分が担当している企業にAからCまで難易度・優先度が設定してあって、「いつまでにこの求人を決める」といった細かい目標もあります。

営業成績が悪ければ「会社に帰ってくるな」と怒鳴られることも毎週繰り返していますね。

特に@typeなどは四半期ごとにノルマが設定されていて、非常に厳しいそうです。

また、本当は法律違反なのですが、「ノルマに達しなかったら減給」といったことも普通に行っている会社があります。

上場企業の場合は従業員からリークがないと表に出てこないのですが、減給はなくても賞与が出なかったり、降格されたりといったことは行われます。

アデコは非上場の外資系で、ノルマが「ビル1軒飛び込んでローラー営業」などと非常に厳しく、離職筆も高いです。

ノルマがゆるい転職エージェント

上場していない転職エージェントにも色々あって、マイナビなどは今どちらかというと営業会社ではないので、こういったことはやっていません。

もちろんどこの会社にもノルマはあるのですが、比較的スマートな社風を持っている会社は「目標」といった呼び方をしています。

MBOという人事評価制度があって、目標は立てるものの、その達成プロセスに重きを置いて、目標に達しなかったら減給・降格といったことはないのです。

ノルマの達成自体に重きを置いている企業はプロセスを無視して結果だけを見るので、ゴリ押しがすごいですね。

転職エージェントがどんな時に押し込みするのか?

では、続いて転職エージェントに押し込みをされがちなタイミングについて紹介していきます。

ただ、これはあくまで昔は数多くあって、今は少し存在するという程度です。

どの転職エージェントにも通じることではないので、変な誤解はしないようにお願いします

まず、どの担当者も最初の方は非常に良い対応をします。

しかし、押し込みをされることの多い二つの場面があるのです。

求人の紹介時

一つ目は求人を紹介する時です。いつまでたっても的外れな求人が紹介されることがあります。

この時、担当者は

『今月、ノルマがピンチだな』
『この求人は決まりやすいから、とりあえず紹介しよう』

といった状況になっています。

特に、転職エージェントの決算期前にはこの現象が見られます

転職エージェントもビジネスで事業を行っているため、上司や先輩から営業成績について叱責を受けることがあるのですが、そのしわよせが登録者に回ってきてしまうのです。

数は少ないでしょうが、中にはあるというのが実情です。

内定獲得時

もう一つの場面は、求職者が内定を勝ち取った時です。

この時は一番押し込みが多く、強烈かもしれません。

転職エージェントからすると、これまで転職支援をしてきた中でようやくこぎ着けた内定ですので。

成績が悪い場合や決算期には、特にこの傾向が強くなります。

私は転職活動時代に、ある転職エージェントから内定のタイミングで強烈に入社を勧められたことがあります。

私はきちんと押し込みを断ることができましたが、担当者の言われるままに入りたくなかった企業に入社している友人もいます。

こういった押し込みの対処法は、自分の軸をブラさないことです。

人は周りに勧められると『少しは良いかも』と隙を見せることもあると思いますが、周りに流されず自分の意思を持ち続けましょう。

人材業界の悪しき人身売買文化のなごり!?

先述したように、人材サービスは法令にのっとった形での免許制です。

しかし、免許を持たずに転職の紹介料を得ると、それは単なる『人身売買』です。

昔は無理やり企業へ入社させる押し込みスタイルが多かった背景もあり、転職エージェント業を人身売買と表現する人も少なくないです。

しかし、現在はまともな理念や倫理を持ち、真剣にサポートする転職エージェントの方が圧倒的に多いです。

悪しき文化を踏襲する転職エージェントを完璧に見極めるのは難しいですが、規模の大きい転職エージェントは安心感があるのでないでしょうか。

知人に転職エージェントを利用して転職成功した方がいれば、その方に紹介をしてもらうのも良いでしょう。

転職エージェントも大変です!

現在は真剣に皆さんのサポートをしようと考えている転職エージェントが大半ですので、自分の目で信頼を置けるかどうか見極めるようにしましょう。

営業色の強い転職エージェントとそうでないところの違いを利用者側から見極めるのは難しいですが、インターネットの口コミなども調べればざっくりとは分かります。

ただ、口コミサイトも業者に汚染されていて、異常に評判が良くなっている会社などもあるので注意して下さい。

詳しくは「転職情報サイトや口コミサイトは信用できるのか?!」の記事をご覧頂ければと思います。

最後のアドバイスとして、規模の大きい転職エージェント2社の他に、小規模でも特定の業界や職種に強い転職エージェントを3社ほど登録しておくのがオススメです。

複数の転職エージェントへ登録することで、転職エージェントそれぞれの動向が分かりますので。

そもそもごり押しは違法!

ちなみに、転職エージェントが属している人材業界は法令と密接な関係にあります。

労働者派遣法では、転職エージェントのことを「有料紹介事業者」といいます。

どの転職エージェントも、事業をする場合は有料紹介事業の免許の取得が必須です。

大体の転職エージェントはホームページに有料紹介事業の番号を掲載しています。

ただ、稀に無免許で転職エージェントを行う悪質な業者も存在しますので、しっかり確認しましょう。

押し込みは本当は行ってはいけない

有料紹介事業者は定期的に講習を受ける必要があります。

その講習の中で『求職者が望まない場合は入社を促してはならない』といった内容の講義があるのです。

しかし、実情は残念ながらそうではないですね。

私も現在、転職エージェントとして活動しておりますし、かつては転職エージェントを利用して転職した経験が何度かあります。

人材業界は狭い世界なので、『転職エージェントに強引に入社を勧められた!』という噂は頻繁に聞きますし、私自身も求職者時代に無理やり入社を勧められたことがあります。

みなさん、是非ご注意ください。

皆さんが、優良な転職エージェントのもとで最高の転職ができることを心から祈って、今回は終わりにしたいと思います。

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