ワークポート(一般転職)の強み弱みを8つのポイントで徹底検証
みなさん、こんにちは。
求職者のみなさんは自分の転職条件を見極めて、自分の条件の分野を得意にする転職エージェントを利用している求職者の方も多いと思います。
今の転職市場は、何かの分野に特化した転職エージェントが非常に多いため、転職エージェントの見極めも大事なことです。
私も転職活動をした経験があるので良く分かりますが、自分が希望する分野に強いとアピールしている転職エージェントに登録しても、あまりその強さを感じないこともあります。
今の転職市場は、登録者の数を増やそうとかなり必死になり、そこまで強みとは言えない場合でも得意とアピールする転職エージェントもありますので、注意が必要です。
今回の記事の目次
ワークポート(一般転職)の会社概要
さて、今回、求職者のみなさんにご紹介する転職エージェントは、ワークポート(一般転職)という転職エージェントです。
ワークポート(一般転職)は、東京を中心に大阪、福岡に拠点を置き、転職エージェントとして活動しています。
企業名は、株式会社ワークポートと言い、転職エージェントとしての名称と同じということになります。
株式会社ワークポートは、2003年に設立し、転職エージェントとしては中堅クラスの転職エージェントです。
IT業界に特化したことで知名度・業績ともに拡大中!
設立当初は、転職エージェントとして非常に苦戦していたのですが、数年前から、IT業界に特化した転職エージェントとして方向性を切り替えたことにより、知名度、業績ともに拡大傾向にあります。
求職者のみなさんも電車のつり革広告にワークポートの広告を目にしたことはないでしょうか?
ワークポートは、かなりの頻度で広告を掲載して、完全にIT業界に特化した転職エージェントとして活動しています。
ワークポート(一般転職)が得意なジャンルはIT業界の求人である。
転職エージェント業界のなかで、ワークポート=IT業界と言えるぐらい、その立ち位置を確実なものにしています。
また、求職者のみなさんのなかでも、転職エージェントを探す際にワークポートと言えばIT業界ということをイメージする方も多いと思います。
また、その他として、求人を公開して採用活動を行う企業からしてもワークポートはIT業界という風になっています。
私は企業の人事として採用関係の仕事にも従事したことがあるのですが、当時から私はワークポート=IT業界という意識がありました。
広告費用を投資してIT業界への強さをアピールしてきた!
転職エージェントのなかには、特化型の転職支援をする転職エージェントがありますが、ワークポートほど、特化型として活動している転職エージェントは、あまりないと思います。
かなりの広告費用を投資して、IT業界に強いということをアピールし続けてきた結果だと思います。
ワークポートがこれほどまでにIT業界に特化している理由は、日本の転職市場、労働市場ともにIT業界の進展があり、また、IT人材のニーズが非常に増えているためです。
先見性があったわけでなく時代の流れに乗っただけ!?
しかし、ワークポートは決して先見性があったのではなく、IT業界やIT人材のニーズが増えてきてからIT業界に特化しているので、時代の流れに乗り、結果的にIT業界に特化しました。
IT業界の企業が上場を果たすことも多く、若手経営者はIT業界に参入することも多く、IT業界は非常に企業数が多く、業績を拡大する企業も多いです。
それに比例して採用活動も活発化しているので、IT業界に特化したワークポートは勝ち組となっているように感じるでしょう。
しかし、私はワークポートに登録しましょうとは言えません!
求職者として私はワークポートを利用したことがありますし、人事としてもワークポートとの取引を行ったことがあります。
また、私の転職エージェントをご利用頂く求職者の方々からの声も含めて、ワークポートについて実情をご紹介したいと思います。
中途半端な状況を打開するためにとった戦略がIT業界への特化!
まず、先に結論から言いますが、ワークポートは決してIT業界やIT関係の職種に強い転職エージェントとは言えないということです。
ワークポートは転職エージェントとして他の転職エージェントとの差別化を図ることができず、また、規模としても当然今のワークポートよりも小さくかなり中途半端な転職エージェントでした。
そのため、ワークポートは事業戦略として何かの分野に特化してエッジの効いた転職エージェントとして生まれ変わろうということで、IT業界やIT人材に特化しているのです。
広告に見合う求人数がなく知名度ほどのメリットはない!
確かに広告により、ワークポート=IT業界、IT人材ということは知名度としても定着しているのですが、実際のところは、ワークポートに登録しても、あまりメリットはないとよく言っています。
これはあくまで私の経験や私の転職エージェントをご利用頂くワークポートに対する感想ですが、IT業界やIT人材に特化していると、あれだけ広告を打っていても、それに見合う求人数がないということです。
ストレートに言いますと、あれだけ広告を打っているのであれば、ワークポート独占のIT業界やIT関連の職種があっても良いと思うのですが、ほとんどありません。
決してIT業界やIT関連の職種に強い訳ではないが・・・
ワークポートにIT業界やIT関連の職種の求人を期待して登録するよりも、大手の転職エージェントに1社登録した方が、メリットはあると思います。
それぐらいワークポートが抱える得意分野と言っているIT業界やIT関連の職種の求人はバリエーションが少ないということです。
ただ、そうは言っても、ワークポートが自社のことをIT業界やIT人材の転職に強い転職エージェントと言っているので、もし、それが事実と違うのであれば、言葉を選ばず言うと詐欺行為です。
そのため、ワークポートは、IT業界やIT職種の求人は、他の転職エージェントとあまり変わりませんが、IT業界やIT関連の職種の転職事情は詳しく知っています。
IT業界やIT関連の情報収集をするにはオススメ!
そのため、求職者のみなさんからすると、求人を目的にしていないならば、ワークポートに登録してIT業界やIT関連の職種の動向について情報収集するということもありではないかと思います。
転職エージェントに対して情報収集を期待するのであれば、IT業界やIT関連については豊富な情報を持っているのでワークポートに登録しても良いと思います。
なお、ワークポートは、決して詐欺行為をしている転職エージェントでもありませんし、IT業界やIT関連の職種の求人が少ないということもありません。
しっかりとした転職エージェントですし、もちろんIT業界やIT関連の職種の求人の多数、取り扱いがあります。ただ、あれだけの広告展開に見合う求人数ではないということです。
ワークポート(一般転職)はIT業界やIT関連職種の求人もある転職エージェントだ。
ワークポートがこれだけ広告展開をしているので、ワークポートがIT業界やIT関連職種だけを扱う転職エージェントだと勘違いしている方もいるのではないでしょうか?
ちなみに、私は求職者時代にワークポートを最初、IT業界やIT関連職種だけを専門に扱う転職エージェントだと勘違いしていました(笑)
実際のところは、他の業界や他の職種についての求人も扱う総合的な転職エージェントです。
ただ、他の業界や他の職種に就いては、特別な特徴はなく、求人数としては、他の転職エージェントよりも少ないのではないかと思います。
ワークポートはサブ的なエージェントとして利用することがオススメ!
IT業界やIT関連の人材の方は確かに増えていますが、労働市場全体から見れば、割合としては当然、他の業界や職種の方が人口としては大きいです。
どのような求職者の方でもワークポートに登録することで、より良い転職活動ができるということはないと思います。
ですので、私の個人的な見解としては、ワークポートだけに登録して転職活動しても、良い転職活動はできないと思います。
ワークポートはあくまでサブ的な転職エージェントとして考えて、メインは大手の転職エージェントを利用して幅広く求人を集めた方が良いと思います。
営業職の求人は多く、管理部門系の求人は少ない!
とりわけ、ワークポートがIT業界やIT関連の職種以外で多い求人は営業職です。
ワークポートは営業職が比較的強い転職エージェントですので、営業職を希望する求職者の方はメリットは感じることはできると思いますが、独占求人を持っているということは、ほぼないです。
また、ワークポートが不得意とする職種は管理部門系の職種です。
これは私が身を持って経験していますが、本当にワークポートは管理部門系の職種の求人は少なく、かなりがっかりした記憶があります。
IT業界の企業の管理部門系の職種を紹介されたこともありますが、その職種は既に他の転職エージェントから紹介がありましたし、私の場合、ワークポートを利用しても全くメリットはなかったです。
担当者の対応レベルは…IT業界やIT関連の職種の知識は豊富
ワークポートのキャリアアドバイザーの対応レベルは、他の転職エージェントと一部を除いては変わりません。
むしろ、他の転職エージェントで業界や職種に特化している場合、その転職エージェントのキャリアアドバイザーの方が優秀だと思います。
ただ、ワークポートは、IT業界やIT関連の職種についての情報や知識だけは非常に豊富に持っています。
ワークポートのキャリアアドバイザーは他の転職エージェントでの転職支援実績を持っているため、年齢が若くても平均以上の対応を受けることはできると思います。
納得のいく求人数は少ないが、キャリアアドバイザーの質は高い方!
ワークポートは、キャリアアドバイザーをコンシェルジュと表現していて、ホテルの執事をイメージしているようです。
コンシェルジュとして、求職者の方に失礼がないようにかなり意識していることは、私も求職者として対応を受けているので、保証できます。
求職者の方の間でワークポートについて、あまり良い評判がない理由については、広告展開に比例する求人の紹介数がないということです。
キャリアアドバイザーの質は高い方だと思いますし、ワークポートのすべてが悪い評判ということはないので、求職者のみなさんは誤解がないようにして欲しいと思います。
求人進捗管理システムを自社開発!?
ワークポートの転職支援の売りは、求人の進捗管理システムだと思います。このシステムはワークポートが独自に開発したシステムで、他の転職エージェントでは利用することはできません。
キャリアアドバイザーの対応の良さは、この管理システムにより管理がしっかりできているため、状況に合わせたアドバイスをすることができているようです。
担当者はどこまで求職者をサポートしてくれる?
ワークポートのキャリアアドバイザーが求職者のみなさんをどこまで転職支援してくれるのかという点について、お話したいと思います。
まず、先にワークポートの一連の転職支援をお伝えしますが、
- 登録時の面談
- 求人の紹介
- 履歴書や職務経歴書の添削
- 面接の練習
- 内定時の条件交渉
この通り、他の転職エージェントと何ら変わらない範囲の転職支援になりますので、転職範囲については、求職者のみなさんはそれほど期待しない方が良いと思います。
ワークポートの転職支援はなんといってもIT業界やIT関連の情報提供
ただ、転職エージェント全体に言えることですが、転職エージェントができる範囲は、今ご紹介したワークポートの転職支援の範囲になり、それ以上のことはできない仕組みになっています。
転職エージェントは、法律に準拠した有料紹介事業者で、仮に求職者の方が費用を支払うということで、他の転職支援を希望しても対応することができません。
ワークポートもこれについては例外なく同じことで、ワークポートの転職支援は、何と言ってもIT業界やIT関連の職種に関して深い支援をしてくれることだと思います。
IT業界やIT関連の職種と一言で言っても、その範囲は非常に広いため、求職者のみなさんとしては、ワークポートは便利な転職エージェントだと私は思います。
履歴書・職務経歴書の添削は質が高い!
転職支援のなかで、ワークポートが特に得意としている点が履歴書や職務経歴書の添削です。
ある求職者の方でワークポートから添削をしてもらった履歴書や職務経歴書を見たことがありますが、内容はほぼ完璧に近く、私が添削する範囲がないぐらいのレベルでした。
そのため、ワークポートは書類選考の通過率が高いと考える方もいるでしょうが、通過率については1割から2割程度です。ですので、この点においても差別化を図るまでは至っていません。
利用者の視点で思うワークポート(一般転職)
先述の通り、私も求職者としてワークポートの転職支援を受けたことがあるので、利用者の視点としてワークポートについて記述したいと思います。
あくまで私の一個人としての意見ですので、これから話すことがすべてではないことはご理解頂きたいと思います。
私がワークポートに関して感じたことは、やはり広告展開をし過ぎて、求職者の方に変に期待を持たせてしまい、結果的に期待外れでなかなか伸びないということだと思います。
それと、ワークポートについて忘れてはいけないことが一つあり、それは事業拠点を福岡に置いていることです。
福岡に拠点を置き、IT人材の転職でシェアを上げている!
ワークポートの拠点は東京と大阪、福岡ですが、流れ的に福岡ではなく、名古屋ではないか?と考える方もいるでしょう。
しかし、これはワークポートの事業戦略の一つです。福岡は、IT業界やIT関連の人材が豊富にいるため、それを狙ってワークポートは、福岡にわざわざ拠点を構えているのです。
福岡に拠点を持つ転職エージェントは他にもありますし、大手の転職エージェントもシェアを拡大しようとしていますが、ワークポートはかなり健闘している状況にあります。
ですので、福岡に在住の求職者の方や、福岡にあるIT業界の企業に転職を考えている求職者の方は、ワークポートに登録することで転職確度は上がると思います。
アフターフォローは充実しているのか?
次はワークポートのアフターフォローについてご紹介したいと思います。
ワークポートが得意とするIT業界やIT関連の人材の特徴は、入れ替わりが早いということで、しかもそのタイミングが転職してすぐということもあります。
その理由は、IT人材が労働市場に少ないため、ある程度の実績があれば、簡単にヘッドハンティングされるためです。
IT人材の特徴は、自分のスキルさえあれば、どこでも仕事をすることができるため、結構な頻度で転職を繰り返す傾向にあります。
IT人材の転職を支援しているのでアフターフォローに力を入れている!
そのため、ワークポートはこのリスクを排除するために、他の転職エージェントでは考えられないぐらい、アフターフォローに力を入れています。
つまり、年収と同じ額の成功報酬をワークポートは転職支援の結果、得ることができるのです。そのため、ワークポートは特にアフターフォローを充実させています。
早期に求職者の方が退職してしまうと、次の求人に影響があるので、そのリスクを排除する意味でもワークポートのアフターフォローは充実しています。
ちなみに、他の職種については、ワークポートも他の転職エージェントと同じようにそこまでアフターフォローに関しては行いません。
ワークポート(一般転職)に向いている人の特徴
ワークポートに向いている求職者の方は、比較的どのような求職者の方でもワークポートを利用しても良いと思いますが、求人の数については、過度な期待はしないことが前提になります。
特にIT業界やIT関連の職種を希望する求職者の方はワークポートが打ち出す広告により、かなりの期待を寄せていると思いますが、福岡を除きそこまで優れているとは言い難い状況にあります。
それと、ワークポートは、自前で転職サイトも持っていますが、ワークポートの転職サイトから届くスカウトメールは、かなりの数が送られてきますので、非常に煩雑です。
ワークポートが転職支援のなかで得意としている分野が履歴書や職務経歴書の添削ですので、自分の履歴書や職務経歴書に不安があるという方は、登録してメリットを感じた方が良いと思います。
その他(ワークポート(一般転職)は第二新卒向けの求人もある!)
転職エージェントのなかには第二新卒を専門に扱う転職エージェントもありますが、それには敵わないレベルにはなりますが、ワークポートにも第二新卒を対象にした求人があります。
これには事情があり、IT業界の営業職の場合、ハードワークであるため、早期離職者が多いです。そのため、ハードワークに耐えることができる体力のある若手人材を必要としています。
先述でワークポートは営業職の求人は多いとご紹介したと思いますが、その理由はここにあります。
IT業界は、ブラック企業やブラック企業に近い企業が結構多く、第二新卒の求職者を採用しようとする企業にはブラック企業やブラック企業に近い企業が多いです。
第二新卒の求職者の方はワークポートからのIT業界の企業の求人を紹介された場合は注意しましょう。
ワークポートが得意とするIT業界×営業職は、求職者のみなさんであれば、誰しも何の疑いもなく応募するということはせずに、ある程度、検討した上で応募するかどうかを決めて欲しいと思います。
それでは、最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が最高のものになるように祈り、今回はこれで終わりにしたいと思います。最後までお読み頂きありがとうとございました。