転職エージェントを同時に2社利用する場合のメリットとデメリット

転職エージェントの掛け持ち

求職者のみなさん、こんにちは。

私は、以前は、求職者のみなさんと同じように転職を希望して転職活動を行った経験を持っています。

当時、私が転職活動をしていた時代も、今のように多くの求職者の方が、転職エージェントを利用して転職活動をしていたのですが、今と昔では、求職者のみなさんの転職エージェントを利用する意義や方法が若干、変わってきています。

まず、昔は、転職エージェントは基本的に、1社で十分という声が多く、そのため、求職者の方のなかには、転職エージェントを1社しか利用せずに転職活動をする方が多くいました。

また、転職サイトも転職方法の一つになる訳ですが、同時に転職サイトも利用するという形式をとる方が多かったです。

転職活動の方法には、特別な法令規制やルールはなく、求職者のみなさんが個人個人で、自由に判断し選択することができるため、どれが正しく、どれが間違いということはないのですが、時代背景や、そのときの転職市場の状況に見合った転職活動を行うことがベストだと思います。

今回のテーマは、『転職エージェントを同時に2社利用する場合のメリットとデメリット』というタイトルで、求職者のみなさんが転職活動をする際に、転職エージェントを同時に2社利用すると、どのようなことが起こりうるのかなどについて、転職エージェントや元求職者という視点、そして、かつては人事として企業の採用にも従事した経験がありますので、3つの視点からそれぞれご紹介できればと考えています。

求職者のみなさんは、是非、転職エージェントを利用する意義や転職エージェントの存在価値をしっかりと理解して、ご自身の転職活動に無駄がないようにして頂きたいですし、また、少しでも早期に自分が希望する転職が実現できるようにして頂きたいと思います。

恐らく、今回のテーマは、求職者のみなさんが転職エージェントを利用する際に、役立つ情報が満載だと思いますので、是非、ご期待頂ければと思います。

1社では、なぜダメのか?

転職市場の登場人物は、主に転職活動を行う求職者のみなさんと、採用活動を行う企業になります。この両者の間に入り、転職支援と採用支援を行う存在が転職エージェントです。

転職エージェントは、今の転職市場において、また、採用市場において、必須とも言える中心的な転職方法になっているため、求職者のみなさんにとっては、転職エージェントを利用せずに転職活動を行うことは、転職エージェントを利用して転職活動を行う求職者の方よりも、かなり損をした形になっています。

では、求職者のみなさんからすると、どれぐらいの数の転職エージェントを利用すれば良いのかということになるかと思います。

先述の通り、私が求職者として転職活動をしていた時代は、転職エージェント1社に加えて転職サイトを同時に利用することが基本的にトレンドなっていました。

なぜかと言いますと、当時は、今のようにいろいろな種類の転職エージェントが存在するということはなく、大手の転職エージェントがほとんど転職市場の求人を占めていたため、また、今のように中小規模の転職エージェントが多くはなかったため、当時の求職者の方からすると転職エージェントを選ぶ範囲が限定的であったためと言われています。

もちろん、昔も、それなりの数の転職エージェントは存在してましたが、今のように転職市場が活発で多くの求人が存在するということはなかったため、転職エージェント事業を行う企業が少なかった背景もあります。

昔は、1社の転職エージェントだけでも転職活動に関して不具合などはそこまで色濃くなかったのですが、今は、1社だけですと、正直、不足感が否めません。

その理由は、採用する企業側の思惑が大きく影響しているためと、転職エージェント自身の示す特徴などにあります。

転職エージェントとして私も活動していますが、私の転職エージェントを利用する求職者の方にアンケートを取り、今現在、何社の転職エージェントを利用しているかという質問を必ずしますが、大体というよりも、ほとんどの方が2社以上と回答していることからもわかる通り、最低でも2社は転職エージェントを利用することが大事です。

採用する企業の思惑

採用する企業は、転職活動を行う求職者のみなさんと同じく、利用するだけでは費用負担は一切ありません。

企業が転職エージェントに費用を支払うフェーズは、転職エージェントが企業に求職者の方を紹介し、かつ、その求職者の方が内定を勝ち取り、転職に至った場合に紹介手数料という名目で費用発生があります。

ですので、転職エージェントからすると、どれだけの数の求職者の方を企業に紹介したとしても一切の利益に繋がらないという完全成功報酬型の仕組みになります。

企業は、この仕組みをうまく利用し、また、自社の採用活動を少しでも早期に終了することができるように、少しでも多くの転職エージェントを利用して、求職者の紹介に重複がないようにしているのです。

この動きを、企業の人事のなかでは、転職エージェントに網をかけるという言い方をします。

ここ最近の採用活動を行う企業の動きをみていると、1つの求人に関して採用活動を行うにあたり、1社だけの転職エージェントの利用という企業はゼロです。

少なくても、私の転職エージェントで取引している企業のなかに、1社だけの転職エージェントとしか取引していないという企業はありません。それぐらい、企業は、転職エージェントを複数利用することになります。

企業がそれだけ多くの転職エージェントを利用すると、求職者のみなさんの転職活動においては、複数の転職エージェントを利用した方がそれだけ、多くの新規求人を獲得する可能性があるということです。

しかし、ここで注意点ですが、むやみに意味もなく、また、意図もなく、複数の転職エージェントを利用してしまうと、求人の重複が目立ったり、求職者のみなさんの転職活動が、不自然に生産性が低くなってしまいますので、あまりに多くの転職エージェントを利用することは控えた方が良いと思います。

私、個人としては、求職者のみなさんが転職エージェントを利用する際に、理想と言えるフォーメーションは、大手の転職エージェントを1社と、中小の転職エージェントを複数社の利用です。

2社でも十分、カバーできる

とは言え、求職者のみなさんのなかには、そこまで多くの転職エージェントを利用することに、あまり意味を感じないという方もいるでしょう。

その場合、同時に2社の転職エージェントを利用するだけでも十分な効果を得ることもできます。ただ、それには前提条件があります。その前提条件とは、転職市場が売り手市場であるということです。

転職市場が売り手市場であるかどうかは、求職者のみなさんにとってご自身の転職活動にダイレクトに大きく影響することですので、是非、意識して頂ければと思います。

今の転職市場は、最高の売り手市場と言われていて、求職者のみなさんにとっては、それほど苦戦することなく、転職活動を行うことができるかと思います。

売り手市場とは、日本経済が好景気であり、それに比例する形で、多くの企業が業績を伸ばし、それに伴い必要人材の確保、即戦力人材の確保という目的で、中途採用の活動が活発化する状況を言います。

この状況下であれば、求人を獲得する確率も上がり、求人が多ければ、それだけ多くの求職者の方に転職チャンスが訪れるということですので、有利な状況になる訳です。

この状況がある以上、転職エージェントを複数社、利用せずとも転職活動を行う上で、不足感なく、十分な転職活動を行うことができると思います。

企業の採用活動状況は、求職者のみなさんの転職活動に大きく影響することですので、企業が複数の転職エージェントを利用するのであれば、その状況に合わせて求職者のみなさんも最低でも2社の転職エージェントを同時に掛け持ち利用することが転職活動の成功への近道かと思います。

なお、私の転職エージェントでは、登録頂く求職者の方に、無責任に自分の転職エージェントだけを利用してほしいということは言いませんし、良心的な転職エージェントであれば、私と同じように他の転職エージェントも同時に利用した方が良いというアドバイスをするかと思います。

転職エージェント自身の特徴

近年、特にこの傾向が目立っているのですが、転職市場には、求職者のみなさんにとっては、転職エージェントを探すことが困難という状況は絶対にないと思えるぐらい、多くの転職エージェントが出てきています。

私が求職者として転職活動をしていた当時は、今よりも転職エージェントの数が少なく、選択肢も今のように多くはなかったです。

その意味では、今、転職活動をされている求職者のみなさんは、恵まれた状況だと言えます。今のように転職エージェントが多くなった理由は、転職市場が売り手市場であり、転職エージェントも利益獲得の機会が増えているためです。

求職者のみなさんは、売り手市場になれば、求人を多く確保することのほかに、転職エージェントの選択肢も広がるということになります。

転職エージェントが多く存在すると、先程、お伝えした通り、求職者のみなさんにとっては選択肢がその分、広がるのですが、ここで、一つ問題があります。

転職エージェントが多いことに越したことはないのですが、数が多すぎて、どの転職エージェントを利用すれば良く分からないということです。

インターネットなどで転職エージェントを検索して頂ければ、多くの転職エージェントが検索結果で表示され、それぞれの転職エージェントのサイトを見ると、それぞれの転職エージェントが独自性や、個性や特徴を打ち出して転職エージェント事業を行っていることが分かるかと思います。

更には、転職エージェントは規模で転職支援やサービスの質、そして範囲も変わってきますので、求職者のみなさんにとって、2社の転職エージェントを利用すると言っても、同じようなタイプの転職エージェントを2社利用しても意味がなく、2社でそれぞれタイプが違う転職エージェントを利用しなければなりませんし、どのようにタイプの違う転職エージェントを見極めるかという基準も知っておかなければなりません。

転職エージェントにはそこまで大差は存在しない!?

この章のタイトルを見て、驚いた求職者の方も多いかと思います。

これだけ多くの転職エージェントが、それぞれ違った特徴を打ち出して転職エージェント事業をしているにも関わらず、そのすべての転職エージェントでそこまで大差がないということです。

例えば、大手の転職エージェントを同時に2社利用しても、求人の重複、サービスの質や範囲はほぼ同一ですので、あまり意味はありません。

また、中小規模の転職エージェントを同時に2社利用しても、求人の重複はそこまでないとしても、求職者のみなさんにとって転職活動における生命線でもある求人を多く集めることが難しいため、中小規模の転職エージェントを2社利用しても満足いく転職活動は想定が難しいです。

しかし、転職エージェントはそれぞれに、求職者のみなさんの登録を促進するために、いろいろな工夫を凝らして事業展開しているので、求職者のみなさんからすると、それだけ差別化があるなら登録して利用したいと思うでしょう。

残念ながら、転職エージェントにはそこまで大きな差はないです。その理由は、転職エージェントが、法的に認められた事業者であり、法令には、転職エージェントとしてできる範囲が明確に列挙されているのです。

転職エージェントは、法的には有料紹介事業者と言います。有料紹介事業者である以上、求職者のみなさんからは転職支援に関して一切の費用を受けてはいけないですし、他にもいろいろな縛りが存在ます。

若干、話が逸れますが、転職エージェントの行う転職支援は、かなり昔は人身売買という言い方をされていて、人を企業に紹介、あっせんすることで利益を受けるという仕組みであるため、世間的にあまり良いイメージを持たれていませんでしたし、悪徳業者も存在し、最終的に求職者のみなさんが不幸になるということがしばしばありました。

そのため、人身売買に近い仕組みを持つ転職エージェント事業については、国は、法律により一定の縛りを設けて、人身売買の防止を行うようになったのです。

タイプの違う転職エージェントとは?

タイプが違う転職エージェントを利用することが求職者のみなさんにとっては、最大効果を得ることができるフォーメーションだと思います。

今回は、2社を同時に利用することでのメリットとデメリットですので、2社利用に特化してお話していますが、必ず2社にしなければならないということを伝えたいのではなく、2社でも十分、効果は出せますし、その2社はどのような転職エージェントが良いのかということをお話していますので、誤解がないようにお願いします。

転職エージェントには、実際に登録してみるとそこまで大きな差はないということは先述でお伝えした通りですが、日常生活で、転職エージェントについて詳しい情報をキャッチアップしている訳ではないと思いますので、求職者のみなさんからすると、2社と言われても・・・いう感じになるかと思います。

そこで、私がこのテーマのなかで、断言します。この2つのタイプの転職エージェントを同時に掛け持ち利用することで、それぞれの転職エージェントの特徴を十分に活用し、幅広い転職活動ができると思います。

ズバリ言いますと、大手の転職エージェントを1社、中小の転職エージェント、できれば小規模の転職エージェントを1社、この2社を同時に利用することで、求職者のみなさんの転職活動は、幅広い状況に持っていけると思います。

私がなぜ、規模の違う転職エージェントを1社ずつ、合計2社とお伝えしたかと言いますと、大手の転職エージェントと中小の転職エージェントは、転職エージェントとして大きな差があるからです。

規模は除いて考えると転職エージェント同士で大した差はないのですが、規模の違いは転職エージェントが行う求職者のみなさんの転職支援の質や範囲が全く異なります。

もっと言いますと、得意とする転職支援の領域が全く異なるのです。このことを求職者のみなさんは、ご存知でしょうか。

人材業界や人事に関わったことがない求職者の方であれば、大半の方は、知らなかったことだと思いますので、この後、具体的にそれぞれの転職支援の違いについて、ご紹介したいと思います。

大手の転職エージェントと中小の転職エージェントの違いをうまく使う!

大手の転職エージェントを2社利用することと中小規模の転職エージェントを2社利用することは、携帯電話で言うならば、アイフォンを2台同時に使うことやガラケーを2台同時に使うことと同じで、重複箇所が多く、意味がないです。

大手の転職エージェントの場合は、どの転職エージェントでも、求人の豊富さを売りにしていて、実際のところも、中小規模の転職エージェントでは、太刀打ちできないぐらいの求人数を豊富に持っています。

大手の転職エージェントは、この他にも、履歴書や職務経歴書の添削サービス、面接の練習、適性検査の対策など、いくつかの転職支援サービスを保有していますが、どの転職エージェントでも、大して差はなく、また、求職者のみなさんがメリットと感じるレベルの質の高さは持っていません。

大手の転職エージェントの、ビジネス特徴は、やはり豊富な求人数があるため、多くの登録者数を囲い、そこから数として多く企業に紹介し、決定数を上げるということです。

そのため、決定率で考えると、そこまで高くないことが現実的にあります。

一方、中小規模の転職エージェントの場合は、大手の転職エージェントに比べると、企業規模が当然ながら小さいため、その分、転職エージェントとしての人的なリソースが豊富にはなく、質で勝負するというタイプです。

求人数は、大手の転職エージェントに比べると10分の1、またはそれ以下という場合も少なくありません。

人的リソースが少ないため、1名の担当者が企業の採用支援も担当し、求職者のみなさんの転職支援も担当するワンフェイス型が特徴です。

このワンフェイス型は、求職者のみなさんにとって、実はメリットに繋がることであり、転職エージェントである私としては、求職者のみなさんに是非、お勧めしたい転職支援のサービスです。

私の転職エージェントでもワンフェイス型を採用し求職者のみなさんの転職支援をさせて頂いているのですが、ツーフェイス型に比べると確かに、スピード感は劣るものの、情報の精度や質が高く、間違った情報を求職者のみなさんが得るということは、ほとんどないです。

企業の情報は、求職者のみなさんにとっては、選考に関わる大切なリソースですので、情報に齟齬があっては、面接で失敗やミスに繋がる恐れもあることですので、ツーフェイス型よりも、ワンフェイス型の方が絶対に良いと思います。

求人は○○で転職支援の質は○○で!

ちょっと、トリッキーな表現でこの章はスタートしていますが、同じ○○でも意味が違います。

私が先程から同じタイプの転職エージェントを同時に利用しても意味がないということを伝えてきましたが、ある程度、ご理解は頂けていますでしょうか。

では、具体的に、大手の転職エージェントと中小規模の転職エージェントを同時に使うん場合、どのように使い分けることがベストかについて、ここでご紹介したいと思います。

求職者のみなさんは、転職活動にあたって、やはり何より自分が応募できる、または、興味がある求人が豊富にあれば、それだけ転職確度は上がります。

しかし、一方では、求人の豊富さだけでは転職支援を転職エージェントから受けるということには事足りないということも言えます。

質の高い転職支援を受けて、かつ、豊富な求人を自分が拾うことができれば、最高の転職活動ができるのではないかと思うのです。

そこで、大手の転職エージェントには大変、申し訳ないですが、求職者のみなさんは、大手の転職エージェントに登録し、大手の転職エージェントから多くの求人を入手します。

通常は、そのまま紹介を受けた転職エージェント経由で応募手続きを行うのですが、それでも良いのですが、より良い質の転職支援を受けて、より転職確度を高めたいと思うのであれば、大手の転職エージェントから紹介を受けた求人を中小規模の転職エージェントに横流しして、中小規模の転職エージェントにその求人の企業に営業してもらい、中小規模の転職エージェントでも、その求人を取り扱うことができる環境を整備してもらうのです。

そうすることで、大手の転職エージェントから紹介を受けた求人は、中小規模の転職エージェントからも紹介を受けることができ、応募することも可能です。

また、ただ、応募するだけでは大手の転職エージェントと何ら変わりませんので、交換条件として、優秀なキャリアアドバイザーを担当につけることや、履歴書や職務経歴書の添削サービス、面接の練習、適性検査の勉強など、企業の選考に関係する一切のことを、充実したサービスを提供するように依頼するのです。

もちろん、依頼がなくても、中小規模の転職エージェントの場合、大手の転職エージェントとの差別化として、転職支援の質にこだわっているので、十分、高い質の転職支援を受けることはできますが、念のため、依頼しておいた方が良いでしょう。

求職者は、自分の転職活動の成功だけを考える!

こうすることで、2社の転職エージェントを同時に掛け持ちで利用する価値があるというものです。逆に、2社の転職エージェントだけを同時に利用するのであれば、この方法を使わなければ、効果は出ないかもしれません。

仮に、この方法を使わなかったとしても、最低でも、大手の転職エージェントと中小規模の転職エージェントをそれぞれ1社ずつ選択するようにしましょう。

求職者のみなさんのなかに、このやり方では、大手の転職エージェントがかわいそうではないかと心優しい考えを持つ方もいるかと思いますが、大手の転職エージェントは、このことは、想定していますし、そもそもとして、転職エージェントは、求職者のみなさんが転職決定しなければ利益が出ないビジネスモデルですし、大体の転職エージェントは、求職者のみなさんを求職者として見つつも、自社の商品として考えていることもあります。

そのため、求職者のみなさんは、転職エージェントのことを必要以上に考えるよりも、まずは、自分がどうすれば転職できるか、転職エージェントをどのような利用方法にすれば、よりよい転職支援を受けて転職活動を行うことができるかという点にフォーカスして良いと思います。

求職者のみなさんが心配しなくても、大手の転職エージェントには、黙っていても新規の登録者が増えています。求職者のみなさん個人が、転職エージェントのことを心配しなくても、どんどん業績は上向き傾向です。

求職者のみなさんは、自分の転職活動の成功だけを考えて、転職エージェントをうまく利用して頂ければと思います。なお、私がお伝えした転職エージェントの使い方は、逆パターンもあります。

中小規模の転職エージェントから紹介を受けた求人で、大手の転職エージェントのキャリアアドバイザーの方が自分と相性が良いと思えば、中小規模の転職エージェントから受けた求人を大手の転職エージェントに横流しして、大手の転職エージェントから応募手続きすることも可能だと思います。

どの転職エージェントも、新規求人は非常にありがたいことですので、横流しして嫌がられることは絶対ないですし、むしろ、求職者のみなさんに感謝するはずです。

新規求人は、結局のところ、転職エージェントの売上の原資になる訳ですから。

2社の転職エージェントを利用するデメリット

これまでは、2社の転職エージェントを利用する際の、使い方やメリットを中心にご紹介してきましたが、ここでは、2社の転職エージェントを利用する求職者のみなさんにとってのデメリットをお伝えできればと思います。

結論から言いますと、私が先述でご紹介した2社の転職エージェントを利用する際のやり方を駆使することで、2社の転職エージェントを同時に利用する際のデメリットはほとんど解消できるので、大きなデメリットはないと言えます。

ただし、2社の転職エージェントを利用すると、登録には2倍の時間と費用(交通費)が必要になりますので、その点だけは負担が増えますが、登録時の面談は各社1回だけですし、また、登録時の面談は、最近の転職エージェントは電話でも対応してくれますので、求職者のみなさんの希望次第では、時間を削減することもできるのではないかと思います。

私が転職活動をしていた時代は、どの転職エージェントも、情報漏えいを気にして転職エージェントの社内でのみ面談を実施していたので、当時から比べるとずいぶん、良い意味で求職者のみなさんにとってはフランクな対応を取る転職エージェントが増えてきたと言えます。

1社だけの転職エージェントを利用する場合は、比較対象がないなどデメリットが大きいのですが、2社の転職エージェントを同時に掛け持ち利用することは、デメリットはほぼないと思います。

最後に・・・

今回は、2社の転職エージェントを利用する場合、求職者のみなさんにとってどのような影響があるのかについて、ご紹介してきましたが、求職者のみなさんは、今回の記事を読んで頂き、どのような感想をお持ちでしょうか。

恐らく、2社の転職エージェントを利用する際のやり方については新鮮な気づきを持った方が多いのではないでしょうか。

このやり方は、なかなか転職活動を行う求職者のみなさんには、出回らない情報ですので、是非、これを機会に自分の転職活動の方法に含めて頂ければと思います。

今、日本の転職市場は非常に多くの転職エージェントが存在しますので、そこから2社を限定することは、結構な情報が飛び交いますので、難しいと思いますが、是非、迷ったときには、この記事を思い出して頂き、規模を基準に規模が違う2社の転職エージェントを選択頂ければ、それぞれの特徴を存分に活用することができますし、サービスの質や範囲で重複はないと思います。

絶対にしてはいけないことは、2社に限らず、複数の転職エージェントを同じタイプで偏る方法で、その方法は、転職エージェントを利用しても、生産性が低く、求職者のみなさんの転職活動にとっては、プラス要素は少ないと思います。

転職エージェントの中には、業界や職種に強いとする転職エージェントも多く存在しますが、それほど、差別化はありませんので、そのような転職エージェントの訴求に惑わされず、規模を中心的な基準に定めて転職エージェント選びをして頂ければと思います。

補足ですが、最近は転職サイトも活発になっていますので、複数の転職エージェントを同じタイプで偏らせるぐらいならば、2社の転職エージェントに加えて転職サイトを同時に利用した方が断然、良い転職活動ができると思います。

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