ハローワークと転職エージェントの徹底比較【エージェントが語る】

ハローワークを活用しての転職活動

求職者のみなさん、こんにちは。

転職活動を行う求職者のみなさんが、利用できる転職支援の方法は、民間企業が事業として行う転職エージェントや転職サイトの他に、公的な機関が運営する転職支援もあります。それが、今回の主人公であるハローワークです。

求職者のみなさんは、ハローワークを利用したことはありますか?

最近の転職市場のトレンドは、転職エージェントや転職サイトを利用して転職活動を行うことですので、なかなか、ハローワークを利用しているという方はいないのではないかと思います。

私も、仕事上、ハローワークには情報収集のために良く出向きますが、ハローワークで転職活動を行う方には特徴があります。その特徴は、大きく2つありますが、1つは、見た目の年齢が比較的、高齢であるということです。

是非、求職者のみなさんも時間を見つけてハローワークに出向いて頂きたいのですが、一般の転職市場では、その中心世代は20代、30代になりますが、ハローワークの場合、50代、60代の方が多くいます。

これは、理由があり、転職エージェントや転職サイトにある求人には、水面下で年齢制限が入っていて、50代、60代の求職者の方は応募すらできない、応募しても、年齢により書類選考すら通過しないということがほとんどです。

そのため、本来、転職エージェントや転職サイトを利用して転職活動をした方が効率的であることは分かっていても、自分が応募することができる求人がないということで、仕方なく、ハローワークを利用しているようです。

もう1つの特徴

ハローワークを利用する求職者の方の、もう1つの特徴は、若年層であるということです。

若年層とは、10代後半や20代の方を指しますが、20代であれば、求職者のみなさんが利用することが多い転職エージェントや転職サイトを利用しても良いのですが、ハローワークを利用する若年層の求職者の方は、転職エージェントや転職サイトの存在を知らないことが多いです。

恐らく、ハローワークを利用する若年層の求職者の方は、転職エージェントや転職サイトの存在を知った場合は、ハローワークの利用はほとんどないと思います。

では、なぜ、若年層であり転職市場の中心的に年代である20代の求職者の方のなかで、ハローワークを利用するのかということですが、結論的な理由は、転職エージェントや転職サイトを知らないということですが、その一つ手前の理由としては、若年層の求職者の方でも、自身のそれまでの職種上、転職エージェントや転職サイトを知る機会がない場合があるのです。

その典型的な職種は、ブルーカラーと呼ばれる販売員や飲食店の職種です。アパレル販売員は特にハローワークの利用率が高くなっています。

アパレル販売員だった求職者の方は、ハローワークでどのような求人を希望するかと言いますと、これはかなり偏りがあります。アパレル販売員を辞める求職者の方の一番の理由は、激務です。

立ち仕事で、休みも少なく労働時間も長いということで、アパレル販売員時代とは真逆の事務職の求人を希望するケースが非常に多いです。

アパレル販売員の転職事情のあるあると言っても良いぐらいのことで、アパレル販売員の方は事務職への転職を希望することが非常に多いです。

しかし、アパレル販売員だった求職者の方や飲食店で仕事をしていた求職者の方は、残念な
ことにPCスキルがほとんどありません。仕事上で、ほとんど使用することがないため、当然と言えば、当然ですが、今の転職市場でPCスキルがなく事務職で転職するということはかなり無謀に近いことです。

もちろん、未経験者募集の求人もありますが、その数は経験者求人と比較すると非常に大きな違いがあります。

そこで、これらPCスキルがない若年層の求職者の方は、ハローワークを利用する訳ですが、ハローワークを利用するメリットがあるのです。

職業訓練と転職活動を同時に行うことができる!!!

ハローワークは、確かに求人を拾うことができるため、転職方法のひとつになりますが、ハローワークは民間の企業が行う転職エージェントや転職サイトと大きく違う点があります。

それが、アパレル販売員だった求職者の方などが利用する付加価値にもなるのですが、ずばり言いますと、ハローワークは、職業訓練を同時に行うことができるのです。

厳密には、ハローワーク自体が、職業訓練を行うということはありませんが、ハローワークが提携する職業訓練施設を求職者の方に紹介し、それらの機関を無料で利用することができます。

ここで法律的な話をしますと、ハローワークは、雇用保険法に準じた公的機関であり、職業訓練も雇用保険法が管轄しています。

同じ雇用保険法が管轄するため、ハローワークから職業訓練施設への連携は非常にスムーズですし、転職活動をするにあたり、PCスキルが不足していて、転職活動が順調に進まないという求職者の方にとっては、費用の負担もありませんし、絶好の機会だと言えるでしょう。

最近では、転職エージェントや転職サイトでも求職者のみなさんに対して履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習、適正検査の勉強などサービスとして提供している場合も増えてはいますが、職業訓練までは対応していません。

職業訓練を保有している機関はハローワークだけです。

ハローワークは、PCスキル以外の訓練にも対応しているため、求職者のみなさんが希望する職種で、必要なスキルを取得したい、資格を取得したいという場合は、ハローワークに相談することで、柔軟に対応してくれますし、求職者のみなさんにとっては、転職方法以上にメリットがあるものと私は思います。

実際に、多くの若年層の求職者の方は、ハローワークの職業訓練を利用して必要はスキルを取得し、転職活動に役立て、転職しているケースが多くあります。

今、この記事を読んで頂いている求職者の方のなかで、同じ境遇にあるという方は、ハローワークはお勧めですので、ご利用頂ければと思います。

ハローワークは、求人を紹介するだけの単一的な機関ではないことを知って頂き、ご自身の転職活動に関して有効に活用した方が良いでしょう。

なお、有料の職業訓練を受講した場合でも、雇用保険法では、訓練費用の一部を負担する規定があり、その管轄もハローワークです。

高度な資格を取得する場合などは、職業訓練施設だけではカバーできないこともありますので、詳細はハローワークに問い合わせして頂ければと思います。

ハローワークの求人の数と質

このあたりで、ハローワークの求人の数と質に目を向けたいと思います。転職市場としては、求人の割合は、転職エージェントが最も多く、その次に転職サイトとなります。

数という点においては、ハローワークは、公的機関が運営するため、積極的に求人を集める営業的なことは行っていないため、少ないです。

少ないと言っても、1つの職種で1つや2つというレベルではなく、求職者のみなさんにとっては、ある程度、選べるぐらいの数はあります。

ただ、職種によっては、全くないということもありますので、そのあたりは予めハローワークに事前に問い合わせした方が良いと思います。

ハローワークに出向いて、結果的に自分が求める求人が皆無だったとなれば、無駄足になりますので。

問題は、求人の質です。ハローワークは国が運営する公共の機関ということで、求職者のみなさんにとっては安心や信頼を置けるものと思います。しかし、それは、大きな勘違いになることもありますので、ご注意ください。

質については、求職者のみなさんの価値観や考え方で、多少の違いはあるものと思いますが最低でも、どのような求職者の方でも、転職後に自分が苦労するような職場は避けたいと思うと思います。

その典型や代表例がブラック企業になるかと思いますが、ハローワークにブラック企業の求人はないと思いますか?以前は、確かに少なかったですし、地域によっては、ゼロでした。

その理由は、ハローワークは、法令で求人を受ける際に、審査を徹底する義務があり、その審査により企業の業績や労働環境をチェックしていたためです。

今もこの機能は存在しますし、国が運営するため、求職者のみなさん含めて社会的な信用を失うような求人を求職者の方に紹介することは絶対にあってはいけないことです。

今の実際は、どうかと言いますと、ハローワークが悪いということではなく、求人をハローワークに依頼する企業側に問題があり、結果としてハローワークにもブラック企業やそれに近い労働環境を持つ企業の求人が存在するということです。

企業の隠蔽工作

先述の通り、ハローワークは法令により、企業から求人を受ける際に、かなり細かくチェックすることが義務になっています。

そのため、大半の求人はホワイト企業の求人なのですが、求人をハローワークに依頼する企業のなかには、求人内容と実際の労働環境に大きな隔たりがある場合があります。

最近、ニュースにもなりましたが、ハローワークから紹介を受けた求人の企業に転職した若者が、求人票に記載がある労働条件をはるかに下回る働き方を強要され、過労によることが起因し、交通事故で亡くなったという悲しい話があります。

このニュースは人材業界では、かなり話題になりましたし、個人的にもかなり衝撃を受けました。『あのハローワークからの紹介求人のなかにブラック企業があるのか!?』と結構、がっかりしたことを鮮明に覚えています。

求職者のみなさんのなかにも、それまでハローワークを信用していた部分が一気に崩壊し、国が運営するハローワークすら信用できないということで、ハローワークを利用することをしなくなるという方もいたようです。

ハローワークが求人を企業から受ける際に、どのようなチェックをしているのかと言いますと、書類上だけの審査になり、実際に求人を依頼する企業の職場環境などをチェックするということはありません。

これが本質的に問題と言えば、問題ですが、求人を依頼する企業にも大きな責任があると言えるでしょう。

時代の変化とともにベンチャー企業と呼ばれる企業が増えていますが、ブラック企業の大半はベンチャー企業であることを求職者のみなさんはご存じでしょうか。

ハローワークを、ある意味、騙し、ホワイト企業と見せかけ、実際は、労働環境として劣悪であり、本来であれば、ハローワークから受付を拒否される労働環境であっても、ハローワークが求人を受け付ける企業と偽ることは非常に遺憾なことです。

最終的に誰が一番、被害を受けるかと言えば、言うまでもなく、転職市場や労働市場では弱者となる求職者のみなさんです。

ハローワークには質の高い求人もありますし、大半がホワイト企業で安心や信頼を置ける求人ですが、近ごろは、企業の隠蔽によりブラック企業の求人も紛れていることがありますので、是非、是非、是非、ご注意頂ければと思います。

でたらめが多い!?ハローワークの求人

求職者のみなさんのなかで、ハローワークのある噂を聞いたことはないでしょうか?その噂とは、『ハローワークの求人はでたらめが多い』ということです。

この噂は本当にここ最近の話で、転職エージェントである私の耳にも当然、入っています。実際は、ハローワークの求人にでたらめが多いかどうかという話になりますが、この噂は信用しない方が良いと思います。

でたらめが多い求人であれば、国の運営体制に非常に問題がありますし、恐らく、今現在で、今の体制でハローワークを運営していないと思います。

この噂の根源は、やはり、先程、ご紹介したハローワークの求人で企業が隠蔽工作をすることにより起きるブラック企業の求人の受付です。

これは、でたらめと言えば、でたらめになりますが、ハローワークからすると、書面上でしっかりとチェックした上で、ホワイト企業と認定して求人を受け付けている訳ですので、ブラック企業と分かって求職者のみなさんに求人を紹介していることはありません。

これがブラック企業と分かって求人を受け付け、求職者のみなさんに紹介しているとなれば、大きな問題になるでしょうが、そのような事実はハローワークには存在しませんので、でたらめが多いという噂はあくまで噂ですので、ブラック企業の求人には注意した上で、これまでと同じスタンスでハローワークを利用して転職活動を行っても問題ないと思います。

特に地方のハローワークについては、ブラック企業の求人はゼロと言われていますし、また、求人の数も東京など都心に比べて多いですので、求職者のみなさんからすると、自身の転職活動を順調に進めるためには、ハローワークは必須の転職方法だと思います。

地方の場合は、転職エージェントや転職サイトに企業が求人を掲載するよりも、企業としてもしっかりした人材を紹介してくれるという利点があるため、ハローワークを利用して採用活動を行うことが一般的になっています。

このあたりを踏まえて、同じハローワークでも都心部と地方では、ハローワークの存在価値や求職者のみなさんからするリスクは違いがありますので、求職者のみなさんは、自分が転職活動を行うエリアのハローワークの立ち位置をしっかり調べて、利用すべきか決めた方が良いのではないかと思います。

ハローワークと転職エージェントの徹底検証

ここまでハローワークの機能や求人の質、数という観点でいくつかご紹介してきましたが、このあとは、ハローワークと転職エージェントの比較検証をしていこうと思います。

今の転職市場は、ハローワークではなく、転職エージェントが中心になっています。転職市場には、大きく2つの主役が存在し、1つは求職者のみなさんであることは間違いないです。もう1つの主役は、転職先となる企業です。

ちなみに、転職市場のからくりを説明すると、恐らく、採用活動を行う企業にとって転職エージェントがハローワークよりも劣っている、利用価値が低いとなれば、今のように転職市場で転職エージェントが主流になっているということはないでしょう。

求職者のみなさんが転職活動を行う転職市場は、求職者のみなさんも主役であるものの、実は、同じ主役であっても、採用活動を行う企業の方が圧倒的に強者になります。

転職エージェントは、求職者のみなさんから報酬を得て転職支援をしていません。ご存知の方も多いと思いますが、求職者のみなさんとしては、費用負担は一切ない状態で、転職エージェントを利用することが可能です。

しかし、企業は転職エージェントに対して成功報酬という形で、手数料を支払い転職エージェントからの採用支援を受けています。転職エージェントはすべて営利目的の企業が運営するものです。

そのため、転職エージェントは利益を確保できる企業ニーズを強く取り入れ、採用する企業にメリットがあるサービスを生み出し、そのサービスに対して企業が大きなメリットを感じるということで、ハローワークや転職サイトに求人は公開せずに転職エージェントに公開しています。

求職者のみなさんからすると、転職活動の生命線は何と言っても求人です。確率論の世界になりますが、求人数が少ないよりも多い方が圧倒的に転職活動は有利に運ぶことができます。

多くの企業が転職エージェントを利用して採用活動を行うということは、それだけ転職エージェントに多くの求人が集まっているということで、そうなれば、転職活動を行う求職者のみなさんにとっては、生命線を複数、入手できる可能性が高まるということになります。

このように転職市場のからくりをしっかり押さえることで、求職者のみなさんは自分の転職活動の質を上げることにもつながりますので、是非、お知り置き頂ければと思います。

企業とハローワーク

このように、採用活動を行う企業からすると転職エージェントを利用した方が何かと便利であり、自社の採用活動を柔軟に生産性高く行うことができます。

では、その点において、ハローワークはどうでしょうか。

企業からすると、ハローワークに求人を掲載すること自体、費用の負担はありませんし、転職エージェントのように採用が決まっても、成功報酬をハローワークに支払う必要はありません。

今、私はこの記事を書きながら、思ったことがあります。それは、『なぜ、費用負担が企業にもないにも関わらず、多くの企業はハローワークを利用しないのだろうか』ということです。

若干、わざとらしい話ですが、転職エージェントである私は、この理由も知っています。その理由は、事務処理の手間が多く、また、ハローワークの対応が遅いことが理由です。

企業には見えるコストと見えないコストの2つがあり、前者については、お金そのものです。見えないコストとは時間を意味します。

見えるコストがいくら少なくても、そこにかかる見えるコスト、すなわち、時間が必要以上にかかるようでは、企業の採用活動においては、生産性は低いとなります。

ハローワークは、民間ではなく、国が運営する公共機関です。分かりやすい例で言いますと、求職者のみなさんのお住まいの近くに区役所や市役所はありませんか?市役所や区役所の対応は求職者のみなさんからすると、どうですか?

私は、非常に対応が遅いと感じますし、個人的には、その仕事にどれぐらいの時間をかけているのだろうと疑問に思うこともありました。ハローワークの仕事運びはこれと良く似ています。

企業は、利益を追求し、スピード感も大切にしています。これは採用活動においても同様です。

ハローワークを利用してスピード感が鈍化し、他の競合他社よりも採用活動において、スピードが劣るのということは、それだけ経営にもインパクトがあります。

助成金という追い風!!!

が、しかし!最近、企業とハローワークの関係性にやや違いが出始めています。これは、転職エージェントを企業が利用しても同様のこともなかにはあるのですが、求職者のみなさんは、助成金という存在をご存知でしょうか。

助成金とは、国(厚労省)が企業に対して経営を助成するという意味のお金です。日本は、中小企業が多く、そのため、日本は、中小企業に優しい助成金が豊富にあります。

ちなみに、日本には、すべての種類の助成金を合わせると、どれぐらいの数の助成金があると思いますか?正解は、3000種類です。

この助成金は、企業にとって非常にありがたいお金で、借入ではなく、国から、基準を超えていれば申請することでもらえるのです。

種類は人材育成など、複数ありますが、採用に関する助成金もたくさんあります。

ハローワークを利用して採用することで、余分に助成金をもらえることもあり、最近、中小企業のなかでは、採用しても、採用した人材の人件費は、ある一定期間は助成金で賄うことができると判断して、採用人数を増やす場合もあります。

求職者のみなさんからすると、企業の追い風となる助成金は、求職者のみなさんにとっても、採用人数の増加ということになり、追い風になっています。

もちろん、助成金のなかには、企業としては、転職エージェントを利用して採用した場合でも、助成金を受けることができるものもあるので、転職エージェントを利用している求職者の方にもメリットはありますが、ハローワークを利用する企業がこれまでよりも助成金も台頭により増えたということで、ハローワークも転職方法として盛り上がりを見せつつあるということになります。

雇用税制という追い風!!!

次の追い風は、雇用税制です。まず、求職者のみなさんは、助成金に続き、雇用税制という制度をご存知でしょうか。

これは、何かと言いますと、企業に対して、国が一定以上の新規人材を採用した場合に、法人税を軽減するという制度です。直接的には、転職活動を行う求職者のみなさんには関係ないことですが、間接的には大きく影響があります。

恐らく、求職者のみなさんは、肌で影響を感じることはないと思いますが、実は、この雇用税制という制度は、非常に求職者のみなさんの転職活動に対して追い風を吹かせています。

企業にとっては、高い法人税が軽減されると、当然、その分、利益は増えるということになりますし、そうなると、本来、税金で消えるはずのキャッシュを違うところに利用することができます。

多くの企業は軽減された税金分のキャッシュを人件費や採用費に充当します。これが、もし、雇用税制という制度がなければ、人件費や採用費に充当することができないため、企業は採用人数を減らすでしょう。

分かりやすい例で言うと、本来1名だけの採用人数を、雇用税制により軽減されたため、もう1名採用しようかという具合です。この雇用税制は新しい制度で、管轄しているのは、ハローワークです。

企業はハローワークに雇用計画書というものを提出して、前年からどれだけ新規雇用者が増えたかという申告をすることで、法人税の軽減につながります。

求人という意味では直接、雇用税制は関係ないのですが、雇用税制に関して雇用計画書を提出することと同時に、ハローワークにも求人を依頼する企業が増えているのです。

助成金と同じく、雇用税制によりハローワークに求人を依頼する企業は増えていますので、少し前のようにハローワークに出向いても全く求人がなかったということは可能性といて低いと思います。

転職エージェントには敵わないがハローワークも捨てがたい!

いろいろな面で、転職エージェントの方が求職者のみなさんの転職活動には有利であることは変わりありませんが、ハローワークは最近、少しずつ活気が出てきていますので、転職方法のひとつに加えても良い存在だと思います。

ハローワークに活気が出てくると、転職エージェントからすると競合になりますので、今以上の良いサービスを展開しなければ生き残っていくことはできません。

私は転職エージェントとして活動していますが、転職エージェントである私からすると、ハローワークは完全に競合他社に該当します。

私のように思っている転職エージェントは複数ありますので、ハローワークの存在が、転職市場全体を変えるでしょうし、求職者のみなさんの転職活動にも好影響を与えるように思います。

仮の話をしますが、もし、ハローワークが事務処理のスピードが早ければ、恐らく、転職エージェントよりもハローワークの方が求人数は多くなるはずです。

ハローワークの唯一の弱点と言って良いことがスピード感と対応が遅いということですので、これを解決することができれば、多くの企業は採用に関する費用負担がない訳ですし、求人を依頼する頻度は上がると思います。

転職エージェントとしては、このままのスタンスでハローワークは活動を続けて欲しいと思うのですが(笑)、求職者のみなさんからすると、ハローワークのスタンスが変わることで、転職方法に幅を持たせることができるでしょう。

都心部だけの話になりますが、今のハローワークは、一般の転職市場では勝負できない方が多く集まる場所になっていますし、特に高齢の求職者の方の、ある意味、憩いの場と言いますか、他の同世代の求職者の方もうまくいっていないということを実感する傷のなめ合いになっていますが、助成金や雇用税制、そして職業訓練により、少しずつ変貌しています。

今、転職エージェントや転職サイトをメインに利用して転職活動をしている求職者の方でも、経験という意味で、一度、ハローワークに登録しても良いと思います。

使い勝手は、圧倒的に転職エージェントの方が良いのですが、ハローワークで新しい気付きを受けて、自分の転職活動に役立てることができるかもしれないです。

最後に・・・

今回は、ハローワークを中心に、ハローワークと転職エージェントの比較について、ご紹介させて頂きましたが、求職者のみなさんにとって、有益な情報になりましたでしょうか。

文中でもお伝えした通り、ハローワークは、新しい機能や求職者のみなさんのなかでは知らない機能も付帯されていますので、客観的には利用価値はあると思います。

恐らく求職者のみなさんが、ハローワークをあまり利用しない理由は、ハローワークに対するイメージがあまり良くないからだと思いますが、それは過去の話で、今のハローワークは少しずつ変化していますし、転職エージェント業界でも脅威に思うぐらいです。

転職エージェントが脅威に思うということは、それだけ求職者のみなさんからするとサービスの面で利用価値があるということになりますので、イメージだけで判断することなく、幅広い転職活動を行う意味でも、ハローワークも転職方法の一つにしてみてはいかがでしょうか。

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