転職エージェントの内部事情を大公開!転職エージェント丸分かり!!
今回の記事の目次
知っているようで知らない情報
求職者のみなさん、こんにちは。
多くの求職者のみなさんは、転職活動をされているなかで、転職方法として転職エージェントを利用されているかと思います。
それもそのはずで、今の日本の転職市場において、多くの企業が転職エージェントを利用して採用活動を展開しているため、それに伴い、多くの求人が転職エージェントに舞い込むようになっています。
求職者のみなさんの転職活動は、企業の採用活動に比例することが頻繁にあるのですが、当然、転職活動をするためには、転職先となる企業が求人を公開していることが絶対条件です。
そのため、求職者のみなさんからすると、まずは何より、多くの求人を集めることができる存在を利用することが必然的になるのですが、転職エージェントはまさに必然的な対象です。
実は、去年あたりから求職者のみなさんの新規登録率が急激に加速しています。
これは、私の転職エージェントが評判が良いとか悪いとかそのような個に帰属する理由ではなく、日本経済の好景気により、多くの企業が採用活動を行っているため、そして、採用活動において転職エージェントを利用する企業が多いため、さらには、それが理由で、多くの求職者の方が求人を求めて転職エージェントに登録希望を持つ訳です。
今、さらっと転職市場の仕組みや関係性をお伝えしていますが、まさに、転職市場は、企業、求職者、転職エージェントの3者が相互に強い関係性を持つ訳です。
このように、近年では、求職者のみなさんにとって転職活動をする上での転職方法のトレンドとも言える、転職エージェントですが、求職者のみなさんは、転職エージェントのことをどこまで知っているでしょうか。
物事には表と裏があり、転職エージェントにも当然に同じように表と裏があります。
今回は、『転職エージェントの内部事情を大公開!転職エージェント丸分かり!!』というタイトルで、求職者のみなさんが普段の転職活動で中心的に利用する転職エージェントのすべてをご紹介したいと思いますし、また、転職エージェントの求職者のみなさんが通常は知ることができない裏の事情や内部事情も一挙に公開したいと思います。
この記事を読んで頂き、転職エージェントに対して不信感やネガティブな気持ちを持つ求職者の方もいるのかもしれませんが、事実をご紹介しますし、また、もし、これからご紹介する内容が、求職者のみなさんにとってはあまり良い内容ではないとしても、今の時代の転職市場において、転職エージェントを利用しない転職活動は、求職者のみなさんにとって不利であり、デメリットになりますので、ある意味で割り切って頂き、転職エージェントをうまく使ってやろうぐらいの気持ちで、今後も利用した方が良いかと思います。
まずは、転職エージェントの表の顔!
まず最初に、転職エージェントの表の顔からご紹介したいと思います。
表の顔とは、つまりは、普段、求職者のみなさんが接している転職エージェントの姿そのものになりますので、あまり面白くないかと思いますが、まだ、転職エージェントを使い始めたばかりで、よく転職エージェントを知らないという求職者の方もたくさんいるでしょうから、そのような方は参考にして頂ければと思います。
私も転職エージェントですので、自分のことはもちろん、転職エージェントの交流会などで得た情報をすべて公開していきますので、是非、最後までお付き合い頂ければと思います。
転職エージェントの表の顔ですが、転職エージェントは、企業が事業として運営しているのですが、単純に事業とは言いにくいところがあります。
それは、転職エージェントの事業は、法令にかなり規制されている事業で、法的な名称は、有料紹介事業者と言います。
有料があるならば、無料もありそうだと思われた求職者の方は鋭いです!無料の紹介事業者ももちろん、存在します。
無料の紹介事業者は、公的機関であるハローワークが代表的ですが、豆知識で覚えて頂ければと思うのですが、学校も無料の紹介事業者となることも可能です。
その際、有料紹介事業者と同じく国から認可や許可を得る必要があるのですが、有料紹介事業者である転職エージェントは、だれでもできるという事業ではなく、国に申請をして認められた者しか事業を行うことができないのです。
ここまでで、『へー、そうなんだ!』と思って頂ければ、これから先、もっと私もモチベーション高く記事を書くことができるので、是非、そう思って頂ければと思います(笑)
先程、転職エージェントはだれでもできる訳ではないとお伝えしましたが、確かにだれでもできる事業ではないのですが、法令に則り、しっかり講習などを受けて、認可や許可基準を満たせばだれでもできるのです。
簡単に言いますと、法的には、だれでもできる訳ではないですが、そこさえクリアしてしまえば、だれでもできる、ある意味、簡単なビジネスになっています。
最近は日本経済の景気が好調で、転職エージェントが非常に増えていますが、景気が好調であっても、参入障壁が高いビジネスであれば、新規参入は難しいと思いますが、転職エージェント事業は、新規参入しやすい、比較的、シンプルなビジネスモデルですので、多くの新規参入が目立っているのです。
ちなみに、私は、転職エージェントを活動するきっかけは、もともと、人事だったのですが、転職エージェントと取引する機会が多く、転職エージェントの動きをほとんど把握していましたし、裏事情などもほとんど把握していたのですが、これなら、今の日本市場は、景気が良いし、ある程度、事業成長が見込めるという、単純な理由でした。
確かに、転職エージェントは、だれでも比較的、準備もすくなく簡単に参入することができるのですが・・・
なかなか、利益率が悪いビジネスモデル
求職者のみなさんからすると、転職エージェントを利用する上で、一切の費用の負担はないですし、手軽に自分の転職活動を手伝ってくれる便利な存在だと思います。これは、求職者のみなさんから見た転職エージェントの表の顔です。
しかし、転職エージェントの一つの裏事情としては、非常にビジネスモデルが淡泊であることもあり、非常に工数がかかり、人件費も高いため、なかなか低い利益率になっています。
転職エージェントのビジネスモデルは、専門用語的には、労働集約型のビジネスモデルと言い、雇用する従業員が多ければ多いほど、売上が上がる仕組みになっています。
求職者のみなさんの転職支援にも、人が関わりますし、また、企業の採用支援においても人が関わります。
まさに、人のビジネスになる訳ですし、売上を一気に拡大するために、もっとも簡単な方法は、その分の人を増やせば良いだけです。
人が増えれば、単純に求職者のみなさんの転職支援を行う面も増えますし、企業の採用支援を行う面も増えます。面が増えると、それだけ数をこなすことができますので、単純計算で売上は上がるという構図になっています。
しかし、転職エージェントのビジネスモデルはそんなに甘いものではないです。
どの転職エージェントも企業が民間として事業を展開しているため、いかに利益を生むかも大事な側面で、転職エージェントが企業である以上、利益がなければ、事業の継続は難しく、倒産することもあるでしょう。
売上がいくら上がっても、その分の人件費など固定費がかさみ、利益率が下がれば、当然、利益も下がります。ちなみに、求職者のみなさんは、転職エージェントの利益率はどれぐらいかご存知でしょうか。
10%~20%です。20%という数字は、ほんのごくわずかの転職エージェントであり、相当、効率良く転職エージェント事業を行っていると想像することができます。
大体の場合10%前後が利益率になるのですが、人件費を下げれば、もっと利益率は上がりますが、転職エージェントのビジネスモデル上、人に関わるため、必要以上に人件費を削減することはサービスの質を担保することができないため、実際には、人件費をむやみに下げることはできないのです。
転職エージェントは儲からないビジネス
求職者のみなさんからすると、無料で手軽な転職方法である転職エージェントですが、転職エージェントからすると、ぶっちゃけると、儲からないビジネスであり、薄利多売です。
ですので、転職エージェントからすると、1名の求職者の方を大事に転職支援を行うよりも、数を打つという感覚が強く、極端な話、ベルトコンベヤーに商品が乗り、製造ラインになることと同じように、求職者のみなさんを商品と扱い、いかに回転数を上げて、どれぐらいの数の求職者の方の転職支援をするかが、転職エージェントとして大きく売り上げを伸ばすコツでもあります。
実は、この動きが異常になった時代があり、それが求職者のみなさんにも広まり、一時、転職市場において、転職エージェントが良い評判を持たないことも事実としてありました。
これは、すべての転職エージェントがそうだったということはなく、ある一部の転職エージェントが顕著にその動きを取り、しかも、その一部の転職エージェントが大手の転職エージェントであったため、登録し利用する求職者の方が多く、噂が広まり、転職エージェント業界全体が求職者の方を商品としか見ていないとなったのです。
この噂は、事実ではあるものの、一部の転職エージェントですので、求職者のみなさんは、今、ご利用いただいている転職エージェントが必ずそうとは限りませんし、昔のように転職エージェントも回転数だけを稼ぐことだけを考えるようなことはほとんどありません。
一部を除いては・・・
私もそうですが、転職エージェントは全体的に、普通に求職者のみなさんを転職支援していては、儲からないビジネスモデルであるため、新規参入は多いとは言えど、転職エージェントの規模を見てみると、全体の9割ぐらいが小規模の転職エージェントです。
大手の転職エージェントは、日本に数える程度しかなく、ほとんどの転職エージェントは、売上を思うように伸ばすことができず、苦戦している転職エージェントも少なくありません。
この背景を求職者のみなさんに転職エージェントは見せることはないと思いますので、転職エージェントの裏事情として求職者のみなさんはお知り置き頂ければと思います。
転職エージェントの二極化
転職エージェントには、規模として大手の転職エージェントと中小規模の転職エージェントの2つのタイプがあります。
大手の転職エージェントは、かなりの資金力により多くの従業員を雇用しているため、ある程度の転職支援の質を担保しつつ、転職支援数を担保することもでき、売上も非常に高いです。
一方、苦戦している転職エージェントも含めて約9割の中小規模の転職エージェントについては、これは、絶対と言い切れるぐらいの話ですが、目立った売上は持っていません。
小規模の転職エージェントで私が知っている最高の売上は年間10億円程度です。利益率が1割とすると、年間の利益は1億ということになります。
数字だけ見れば、1億という利益はすごいのですが、次年度以降で拠点を増やすなど、新たな取り組みを行うためにキャッシュを蓄える必要もあるでしょうし、そう考えると、なかなか厳しい利益だと言えます。
私の転職エージェントも年間で数億円という売上を持っていますが、決して楽な経営状況ではないです。
転職エージェントのほとんどは、このように経営的に厳しく、楽な経営をしている転職エージェントは、大手の転職エージェントぐらいです。
この背景が、求職者のみなさんにどのように影響しているのかと言いますと、先程、一部・・・という言い方をしたと思いますが、この一部・・・ということについて、このあと、ご紹介したいと思います。
転職エージェントは、日本において、二極化していることは間違いないですので、もし、求職者のみなさんのなかで、倒産リスクを懸念している方がいるのであれば、大手の転職エージェントを利用した方が安心だと思います。
ただし、転職エージェントの業績が良いとか悪いということは、求職者のみなさんが受ける転職エージェントの転職支援はそこまで強い影響は受けないと思いますし、もし、業績が悪い転職エージェントで、転職支援の質や範囲が悪いという場合は、その転職エージェントの利用は避けた方が良いと思いますが、そうでない限り、業績が悪くても利用し続けても特別、悪い影響はないと思います。
儲からないために求職者のみなさんに対して・・・
求職者のみなさんは、転職エージェントを利用するにあたり、巷の噂で転職エージェントが、求職者のみなさんに対して、無理なごり押しをするということを聞いたことはないでしょうか。
これは、一部の転職エージェントでは今も昔も変わらず存在することで、求職者のみなさんにとっては、このごり押しに屈してしまうと、死活問題であり、将来に大きな影響を与える可能性があるので、是非、是非、ご注意頂きたい点です。
転職エージェントは、民間の企業であり、民間の企業であれば、企業ごとに社風や文化が存在します。例えば、風通しが良く、フラットな社風や、体育会系で縦社会を重んじる文化などなどです。
求職者のみなさんも、これまで在籍した企業に必ず何かしらの文化があったのではないかと思います。転職エージェントも同じことです。
転職エージェントで、求職者のみなさんに対して、無理なごり押しを仕掛ける文化を持つ社風は、営業体質の転職エージェントです。
営業はどの企業にも存在するのですが、あまり評判が良くない業界の営業ほど、営業のノルマがきつく、顧客志向を忘れがちで、自分の営業成績だけを気にして営業活動を行う傾向があります。
今、私が思いつく営業体質の文化を強く持つ業界は、不動産業界、金融業界、そして、人材業界・・・汗
転職エージェントは人材業界の中心
『あれ?人材業界?!転職エージェントって人材業界では?』とお気づきになった求職者の方は素晴らしいです。
まさに、その通りで、転職エージェントも人材業界であり、人材業界の文化は営業体質である企業が多く、転職エージェントにもそのような企業は存在します。
私は、個人的にプライベートで親しい友人が、ある中堅クラスの転職エージェントに営業として在籍しているのですが、その転職エージェントは、求職者のみなさんに対してのごり押しは日常では当たり前になっていて、ごり押しをしない方が、社内的には浮いてしまう存在だそうです。
営業体質の転職エージェントは、結果がすべて、数字がすべての文化を持ち、結果を出すためには、数字を上げるためには、転職エージェントである以上、求職者のみなさんの転職決定数を上げる必要があります。
そのため、転職エージェントとしての本分である、求職者のみなさんが納得する転職支援を行うことは、どこか遠くに忘れてしまい、自分の日々の営業成績しか考えず、辞退しようとする求職者の方を言葉巧みに操り、辞退させないようにしたり、内定承諾させたりする訳です。
私が聞いたなかで、もっとも、お下劣なごり押しは、『辞退した場合は、違約金が発生します』と求職者の方に伝えたことです。
この転職エージェントは、すでに、この世の中から消えてなくなりましたが、私がすべての転職エージェントを知っている訳ではないですし、すべての転職支援の内容を知っている訳ではないので、もしかすると、今でも、このようなお下劣なごり押しをする転職エージェントはあるかもしれません。
転職エージェントのなかには、営業体質の文化を持つ転職エージェントもありますので、求職者のみなさんは自己防衛の意味で注意が必要ですし、もし、ごり押しを受けた場合は、着信拒否など音信不通状態にすることが最もベストの対策だと思います。
相手に流されて電話などで対応してしますと、営業体質の文化を持つ転職エージェントは、営業テクニックが非常に巧みにありますので、知らず知らずのうちに、ごり押しに負けて辞退せずに、そのまま選考を受けたり、辞退せずにそのまま内定承諾して転職してしまうということも可能性としてはあります。
違約金は完全違法
ちなみに、先程、お下劣なごり押しをご紹介した際に書きました違約金ですが、転職エージェントが求職者のみなさんから費用を一切受けてはいけないことは法令で決められていることですし、違約金はもちろん、発せしません。
もし、執拗に違約金を要求する転職エージェントがあった場合は、その転職エージェントは、完全なブラック企業です。遠慮なく労働基準監督署に通報して良いと思います。
違約金など違法な行為を行う転職エージェントの傾向は、小規模の転職エージェントであり、小規模の転職エージェントの場合、小さく活動しているため、それぞれの詳細情報を知ることは求職者のみなさんにとっては難しいと思いますが、私が思う小規模の転職エージェントで営業体質の転職エージェントの特徴は、登録時の面談で、求人の紹介をする際に、求職者のみなさんが希望しない範囲の求人まで紹介する場合は、その傾向が強いと思います。
そのロジックは、転職エージェントとしては、求職者のみなさんが求人に応募する数が多ければ、それだけ単純に転職決定の確率が上がることになりますし、それゆえ、求職者のみなさんが希望しない求人も紹介して、応募するように促すのです。
営業体質の転職エージェントは、先程もご紹介した通り、営業トークは非常にうまいですので、応募してしまえば、選考中は営業トークで何とか辞退しないようなノウハウを持っているので、そのような転職エージェントからすると、応募させることが何より大事な訳です。
なかには、求人の紹介をしても、求職者の方が応募を拒否した場合、違約金と同じように手数料が発生すると脅す転職エージェントもあるようです。
求人の紹介を受けて、求職者のみなさんが、応募しないとしても、それは何ら普通のことであり、手数料を支払う義務はどこにもありません。
ある意味、違約金や手数料の請求は転職エージェントとしては詐欺行為と同じことですので、求職者のみなさんは、その圧力などに屈することなく転職活動をしてほしいと思いますし、そのような転職エージェントは、その日以後、絶対に関わらない方が良いと思います。
転職エージェントのコンサルティング
求職者のみなさんは、転職エージェントに登録する際に、面談を実施され、そのなかで、ご自身の転職テーマや希望条件を伝えるかと思います。
一般的には、その後、その希望などを踏まえて、その面談内で転職エージェントから求職者のみなさんに求人の紹介があることがあります。
これから、ご紹介する内容は、転職エージェントに悪意があってのことではなく、あくまで結果論としてのことであり、求職者のみなさんにも、若干、責任はあることですので、予めご理解の程、お願い致します。
転職エージェントには、面談時に求職者のみなさんの希望条件を聞くことや求人を紹介することだけではなく、転職に関するコンサルティングもあります。
このコンサルティングとは、求職者のみなさんの経歴などを確認して、求職者のみなさんに本当に合致する求人は何かを提案することです。
求人と一言で言っても、業界や職種、職種のなかでも、役職も違えば、業務内容もそれぞれ違います。
求職者のみなさんの特徴としては、大体の場合、自分がこれまで経験した業界や職種を中心に希望を持つことが一般的ですが、転職支援のプロである転職エージェントから見ると、いくら経験があっても、求職者のみなさんの性格や考え方などを総合的に鑑みると、違う業界や職種の方が向いているのではないかと思うこともあります。
この場合、求職者のみなさんが希望している求人とは違う求人を勧めてくることも転職エージェントにはあります。
なかには、ごり押し的な勧め方をする転職エージェントもありますが、ここでは、そのような転職エージェントは省略させて頂き、まともな転職エージェントに限定させて頂きます。
転職エージェントからコンサルティングを受けると、求職者の方には、『あれ?そうなのかな?』と、それまでは、そのような求人にまったく興味がなかったにも関わらず、転職エージェントから提案を受けると、ついつい、その気になってしまい、一時の感情や考えで、希望しなかった求人に応募してしまうことも良くあります。
転職エージェントのなかでは、これは、気を付けるべき点として、知られていますし、転職エージェントのなかでは、この傾向を求職者のあるある話と呼んでいます。
転職エージェントも、悪気があって、転職関係のコンサルティングを行い違う求人を紹介しているのではなく、あくまでプロの視点で、向いてるのではないか?求職者の方に可能性があるのではないか?ということで紹介しているに過ぎないので、求職者のみなさんは、その提案を受けて、すべてを真に受けることはやめた方が良いと思いますし、提案された場合、その場で応募依頼するのではなく、一旦、冷静さを持つために、自宅などに持ち帰り検討した方が良いと思います。
転職エージェントは人生まで背負えない
求職者のみなさんからすると、転職活動は、自分の人生が掛かった大事なターニングポイントであり、簡単な判断や選択をすることは決してやってはいけないことです。
人生において、仕事とは、中心のことであり、仕事が崩れると人生にもマイナス影響を強く与えてしまい、人生そのものまでも崩れるリスクがあるからです。
求職者のみなさんは、転職エージェントをどのように捉えているのか、人それぞれに違いがあると思いますが、転職エージェントである私から言わせると、転職エージェントは、あくまで、求職者のみなさんの転職活動期間限定の存在であり、それ以前、それ以降は、関わることはないです。
つまり、転職エージェントは、転職支援を行い利益にするのですが、求職者のみなさんは、転職支援を受けて人生を道を選択するのです。同じ転職市場に存在する両者ですが、この重みは、かなりの違いがあります。
求職者のみなさんは、転職エージェントのコンサルティングを受けて、自分が本来、希望する求人ではない求人に応募してみたりすることは、浅はかな判断であれば、それは、全くの間違いです。
転職活動におけるミステイクは、人生のミステイクになりえるので、細心の注意を払って頂きたいと思います。
転職エージェントは、確かに求職者のみなさんの転職活動において、便利な存在ですが、人生まで面倒をみてくれる訳ではないですし、転職エージェントは求職者のみなさんの人生は背負えません。
更にいうと、転職エージェントは、求職者のみなさんの転職後のことはほとんど頭にないです。
なぜかと言うと、先程、ご紹介した通り、転職エージェントは、求職者のみなさんの転職活動期間という限定的な存在ですし、転職エージェントは、ビジネスです。
転職後に求職者の方を手厚くケアしても、利益にはなりません。これは、ドライな言い方をしてしまい、申し訳ないのですが、転職エージェントの立場もご理解頂ければと思います。
転職エージェントは求職者よりも企業を優先
転職エージェントは、平等の視点や立場で、求職者のみなさんの転職支援や企業の採用支援を行う存在であると、いろいろな転職エージェントは言いますが、これは、あくまで表向きのことであり、裏の顔は違います。
これは転職エージェントのビジネスモデルの仕組みに原因があるのですが、転職エージェントは、求職者のみなさんから転職支援に係る費用は一切、受け取りませんが、企業の採用支援においては、自社が紹介した求職者の方が転職した場合、成功報酬という名目で、費用の支払いを受けることができます。
転職エージェントは、ビジネスであり、求職者のみなさんと企業はそれぞれ大事な顧客であることは間違いないのですが、費用を得る対象と費用を得ることができない対象では、どちらの意見や声を大きく反映するでしょう。
答えは、簡単で、費用を受けることができる企業です。
転職エージェントからすると、求職者のみなさんは、顧客であり、それと同時に企業へ紹介する自社の商品でもあります。
商品という意味合いを持つ求職者のみなさんよりも、実際にお金を支払ってくれる企業が顧客優先度は高い訳です。
求職者のみなさんは、転職エージェントがすべて平等に公平に企業と求職者のみなさんを考えているということはないですので、転職エージェントを利用する際には、結構、ドライに、うまく使ってやるぐらいの気持ちでいた方が良いと思います。
最後に・・・
今回は、求職者のみなさんが普段の転職活動や転職エージェントを利用した際の転職支援からは知ることが難しい転職エージェントの裏事情をご紹介してきました。
転職エージェントが、そのような思いで事業や転職支援を行っているのか?と残念に思うこともあったと思います。私も、今回、執筆した記事で、自分が求職者だったら、この内容は結構、不快に思うなという内容もありました。
ただ、事実として紹介したまでですし、冒頭でご紹介したように、転職エージェントを利用することが、今の転職市場においては、多くの求人を拾うことができますし、企業の選考においても、有利な点が多いです。
ですので、転職エージェントを使わないという判断は得策ではないので、絶対に活用した方が良いです。
ただ、今後、違うところとしては、過度に転職エージェントに対して深入りすることは避けた方が良いでしょうし、また、必要以上に転職エージェントを考えて遠慮するようなことは不要だと思います。
転職市場において、求職者のみなさんは、弱者です。これは企業との対比で考えて場合もそうですし、転職エージェントとの対比で考えた場合も同様です。
求職者のみなさんは、個人であり、採用活動を行う企業や転職エージェントは企業です。
個人が企業に勝つということは、なかなか難しいことですので、そこに意識を向けるよりも、いかに転職エージェントをうまく利用して自分の転職活動を有利にするかを考えた方が良いと思います。
実は、まだまだ、書きたいことはあるのですが、また、違う機会にご紹介できればと思います。