転職エージェントとの親和性が高い業種とは?その理由も教えます!

業種とは?

求職者のみなさん、こんにちは。

今回のテーマは、『転職エージェントとの親和性が高い業種とは?その理由も教えます!』というタイトルで、業種と転職エージェントについて、ご紹介する訳ですが、今回のテーマには、業種という若干、分かりにくいキーワードが含まれています。

もしかすると、業種ぐらいわかるという方もいるでしょうが、私は、現在、転職エージェントとして求職者のみなさんの転職支援をさせて頂いているのですが、私の転職エージェントをご利用いただく求職者の方のなかには、業種の意味がいまいち理解できていない方も大勢います。

この経験から、今回のテーマの本題に入る前に、業種とは何か?ということから、今回の話を起こしていこうと思います。

私は、転職エージェントとして活動しているのですが、その前は、企業に在籍して、人事として仕事をしていた経験を持ち、人事として従事する以前は、業種という言葉を理解していませんでした。

お恥ずかしい話ですが、業種という言葉を日常生活や、普段の仕事であまり使わないため、業種という言葉の意味をそこまで知ろうとしなかったのです。当時の私のような方も恐らくいらっしゃるかと思います。

特に年齢が若い第二新卒の求職者の方は、業種という言葉を初めて聞いたという方もいらっしゃるでしょう。

業種に似た言葉で、かつ、業種と意味を混同するケースが多い言葉として、職種があります。また、業種と似た言葉として、業界があります。

今、この記事を読んで頂いている求職者のみなさんは、それぞれをしっかり説明できるでしょうか。

できるかたは、それはそれで素晴らしいことだと思いますが、できないという方は、恥ずかしいということはないですし、今回の記事でしっかり把握して、ご自身の転職活動に役立てて頂ければ、それで問題ありません。

ちなみに、業種という言葉などを知らなくても、特別、転職活動に影響することは、大きくはありませんし、企業の選考に関わるということはないです。

ただ、転職活動中に、転職エージェントなどから業種という言葉は出ますし、知らないことにより、違った解釈をして、齟齬が生まれ、転職活動に影響してしまうことがありますので、間接的に影響するという観点で、是非、業種などの言葉を確実に抑えて頂ければと思います。

業種と職種

まず、簡単な方から、間違いやすい類似した言葉の違いからご紹介します。職種とは、簡単に言いますと、職業のことで、求人に置き換えてみると、○○職の求人という言い方をします。

より具体的に言いますと、営業や総務、人事、経理、財務、企画など、企業内には多岐に渡る職業があるかと思いますが、それぞれの職業の最後に職という言葉を付け足してみてください。

例えば、営業+職で営業職です。ここまで説明するとご理解頂けるものと思いますが、職種とは、今、現職で担当している職業のことを指します。

ですので、職業と職種は同じ意味を持ちますが、転職市場においては、職業とは言わず、職種と言います。

この職種と混同しやすい言葉が、今回の主人公とも言える業種です。種という言葉がどちらにも使われているため、同じ意味を持つと解釈される方もいるようですが、これは全く違う意味です。

職種は先ほど、お伝えした通り、職業の種類です。一方、業種は、業の種類です。業とは、製造業や人材業など、これまた多岐に渡り種類が豊富にあり、事業の種類を指します。

良く、○○業界という言葉を聞いたことはないでしょうか。これは、事業の集合体を現した言葉で、例えば製造業界、人材業界と言い換えることができます。

すなわち、業種とは、業界の種類、事業の種類を意味していて、職種とは一線を画す存在になります。ちなみに、○○業界の○○職で仕事をしていたという言い方を良く転職活動では使います。

例えば、人材業界の営業職の経験があるというような風です。私の現在に置き換えてみると、私の場合は、人材業界のキャリアアドバイザー職の経験があるということになります。

今、ご紹介した内容は、正直なところを言いますと、社会人としては、一般常識のことですので、転職活動を行う求職者の方は、是非、これぐらいの知識は保有して頂かないと、若干、不安な部分もあります。

特に年齢が若い求職者の方は、自分が仮に第二新卒枠の対象だったとしても、求職者のみなさんを面接し、採用する側は、企業で働く労働者ですので、第二新卒だからと言っても、これぐらいの言葉を理解できないようであれば、印象を良く持ってくれるということは少ないかもしれません。

転職エージェントのカバー業種

転職エージェントをご利用頂く求職者のみなさんが多いと思いますが、転職エージェントは、企業の採用支援にも従事しています。

このことは求職者のみなさんも、ご存知のことかと思いますが、では、転職エージェントは、どのような業種をカバーできているのかという点は気になるかと思います。

転職エージェントのなかには、○○業界に強いという言い方で求職者のみなさんの登録を促進する転職エージェントも存在しますし、求職者のみなさんは、それを見て、もし、自分が、その転職エージェントが強い業界への転職を希望するのであれば、登録して利用したいと思うでしょう。

転職エージェントには、○○業界に強いと言っても、その業界だけを扱うという転職エージェントは、1社もありません。あくまで特に○○業界に強いことであり、他の業界についてもカバーしています。

転職エージェント全体を見渡すと、どの転職エージェントも、すべての業種に対応できるスペックや求人を持っていると言えるでしょう。

ですので、求職者のみなさんは、どの転職エージェントをご利用頂いても、自分が希望する業界の求人はないということは、あり得ないことだと思って頂ければと思います。

転職エージェントのビジネスモデル上、○○業界しか扱わないというような事業形態をとってしまうと、それは単純に自社の売上を高める要素を自らが削っているということになりますし、自爆行為です。

ですので、どの範囲、どの業種にも対応することができる体制を整備して、どの業種の求人を受けても、採用支援や転職支援できるようにしているはずです。

もちろん、転職エージェントによっては、転職支援や採用支援の実績で、得意な業種や不得意な業種はあるかと思いますが、求職者のみなさんは、転職エージェントを利用しながら、見極めれば良いだけですし、どの転職エージェントを利用しても、すべての業種に対応する体制はあると考えて頂いて良いと思います。

転職エージェントと相性が良い業種とは?

さて、ここからが本題になる訳ですが、転職エージェントと相性が良い業種は一体、どのような業種でしょうか。

先程、ご紹介したように、転職エージェントのビジネスモデル上、どの業種にも柔軟に対応できる体制はあるのですが、転職エージェントからすると、親和性があり、相性の良い業種はあるのでしょうか。

結論から言いますと、あります。また、相性が良いということと、得意や不得意は意味が違います。

私も転職エージェントとして活動しているのですが、日ごろの採用支援や転職支援により、○○の業種の求人はやけに受注するし、転職支援の数も多いなという業種がありますし、逆に、なかなか受注できない業種、または、なかなか転職支援に至らに業種もあります。

だからと言って、それらの業種が得意や不得意ということはないのですが、他の転職エージェントから情報を得ても、同じようにやけに求人が多い業種や少ない業種はあるようです。

もちろん、転職エージェントごとにばらつきはありますが、ある程度の確率で親和性がある業界には偏りがあるので、このあたりを具体的にご紹介できればと思います。

求職者のみなさんは、こればかりは、ある意味、運が左右することで、もし、自分が希望する業種が転職エージェントとして親和性が高い業種であれば、それは運が良いということですが、逆に自分が希望する業種が転職エージェントとはあまり相性が良くないということであれば、転職エージェントを利用しても、求人が少なく、転職活動において、転職エージェントを利用する効果は少なくなるかと思います。

求職者のみなさんが、個人で、自分は○○の業種に転職したいから、転職エージェントに対して親和性が高い体制を作ってほしいと依頼したとしても、現実的には難しく、恐らく、どの転職エージェントでも、一人の求職者の方のために、組織体制などを改編するということはないでしょう。

その場合、求職者のみなさんは、どうしたら良いのでしょうか。

仕方なく転職エージェントをそのまま使い続けるのか、それとも、転職活動自体を諦めるのか、この対策については、後述でご紹介できればと思いますので、ここでは割愛させて頂きます。

この後、転職エージェントと相性が良い業種を一気に列挙して、その理由についてもご紹介します。

人材業界と転職エージェント

まずは、人材業界です。人材業界と言えば、転職エージェントも属する業界で、人に関わるビジネスを行う企業が揃う業界です。

人材業界は、人に関わるビジネスであり、どうしても人材が必要不可欠になります。

これは他の業界でも同じようなことが言えますが、転職エージェントも含めて、どの人材事業を行う企業であっても、労働集約型のビジネスモデルであるため、企業規模を大きくしたり、売上を上げるためには、人材を多く雇用して、面を増やす必要があるのです。

ちなみに、人材業界の一般的に言われる平均的な利益率は10%~20%と言われていますが、実は、薄利多売と言われている業界でもあります。

そのため、いかに多く面を増やすかによりビジネスチャンスが増えるということになりますので、そうするためには、やはり、人材が必要になります。

求職者のみなさんは、人材業界について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。人材業界は、比較的、人気が高い業界になっていますが、それは、ある年齢層までの話で、それを超えると一気に不人気業界になります。

ある年齢層とは、20代前半までで、特に求職者のみなさんが対象とはならない新卒採用において、抜群の人気を学生から受けています。

その証拠に、どの人材業界に属する企業の新卒採用における企業説明会は満席ですし、カンファレンスなど合同企業説明会をみても、人材業界に属する企業のブースは学生で溢れかえっています。

人材業界としては、この傾向は、良いことではあるのですが、そのため、業界全体として、若年層の人材が多くなり、中堅クラスの人材が不足していることが顕著にあります。

そこで、人材業界では、不足人材を補おうとして、中堅クラスの人材を転職エージェントを利用して採用活動を行うケースが多いです。

中堅クラスとは、何も役職を保有した求職者の方を対象にしているのではなく、年齢として30代前半までの求職者の方を指します。

私も人材業界で転職エージェントとして活動していますが、同業他社となる転職エージェントの求人を多く受注しますし、他の転職エージェントに求職者の方を紹介するケースが多いです。

離職率が半端ではない人材業界

慢性的に人材が不足していることも、人材業界が転職エージェントと親和性が高い理由の一つですが、もう一つ決定的な理由があります。それは、人材業界は、古くから人材の定着率が低く、離職率が高いということです。

企業の採用背景には、事業拡大に伴う増員と、既存の労働者が退職することで発生する欠員補充の2つのパターンがあります。

前者であれば、求職者のみなさんも転職に当たって、不安はないかと思いますが、後者であれば、どのような理由で前任者は退職したのか理由が気になるでしょうし、大体の場合は、企業に不満を持って退職することが多いです。

つまり、誰かしらが、自分が興味を持つ企業に対して退職するぐらいの不満を持っていたということになるので、転職するには、若干、不安要素があるはずです。

不満を持つ退職については、他の業界では、人材業界ほど見られませんので、人材業界ほど不安になる必要はないのですが、人材業界への転職を希望する求職者のみなさんは、是非、この背景を知って頂き、自分が人材業界で本当に長く活躍できるかどうか、再度、自問自答した方が良いと思います。

少し話が逸れてしまいましたが、人材業界は離職率が高い分、『欠員補充』による採用が多いため、転職エージェントとの親和性が高いのです。

ただ、ここで一点、疑問に思って頂きたいのですが、人材業界が離職率が高いため、人材を採用するとはいえ、採用方法には、転職エージェント以外にもあり、転職サイトやその他の方法ではだめなのか?ということです。

これについて、人材業界には、ある種の文化のようなものがあり、確かに、人材業界でも、企業によっては、転職サイトやその他の方法を使って人材を採用する場合もありますが、人材業界の場合、転職エージェントを利用した方が、業界全体の売上に繋がるとして、業界全体を盛り上げる意味でも、あえて転職エージェントを頻繁に利用することが多いです。

特に転職エージェントを事業とする企業は、転職エージェント同士で相互に、特殊な契約を持っているため、他の業界の企業が、転職エージェントを利用して採用した場合の紹介手数料よりも、かなり格安で人材を採用することができるのです。

人材業界マジックとも軽く言われていますが、人材業界に関わる業界であるからこそできる術ですし、他の業界ではなかなかまねできないことだと思います。

化粧品業界と転職エージェント

化粧品業界も、転職エージェントとの親和性が高いと言われています。実際に私の転職エージェントにも化粧品業界の企業の求人は多く取り扱いがあります。

化粧品業界を希望する求職者のみなさんは、転職エージェントを利用した方が、転職活動は効率的に進めることができると思います。

では、なぜ、化粧品業界に属する企業の求人が転職エージェントに多いのかという点について、理由を説明したいと思いますが、化粧品業界と言っても、すべての職種の求人が多いということではないです。

化粧品業界も他の業界と同じように多くの企業が存在し、それぞれの企業には多岐に渡る職種が整備されています。化粧品業界と聞くと、製造や企画開発というイメージを持たれる方はいますでしょうか。

そのイメージは、まさにずばりであり、化粧品業界の企業では、企画や開発という職種は、営業職よりも花形で、だれしも一度は自分がやってみたいと思う職種になっています。

ただ、企画や開発という職種は、そう簡単にだれでもできるということではなく、かなり限定された人材だけが担当することができる職種です。

例えば、長年、化粧品業界に従事した営業職の人材が、現場を知っているということと貢献度が高いということで、花形である企画や開発に従事することができるのです。

化粧品業界に憧れを持ち、化粧品業界の企業で転職したいと考える女性の求職者の方は、非常に、非常に多いのですが、かなり狭き門であり、転職エージェントを利用しても、そう簡単に転職決定に至るということはないかと思います。

化粧品業界の企業も、企画や開発は、企業として生命線であるため、優秀な人材のみが担当することができる職種ですので、一般の転職サイトやハローワークではなかなか、そのような人材を採用できる機会は少なく、転職エージェントであれば、今の転職市場において、求職者の方が多く利用する機会があるため、その分、優秀な人材がいる確率も高いということで、転職エージェントに求人を依頼する傾向が高いです。

化粧品業界では、企画や開発の職種は、定着率も高く、人気が高いため、求職者のみなさんからすると狭き門でありますが、企業からしても、採用基準を引き上げているので、なかなか採用に至るということがありません。

それと、化粧品業界では、何より商品の質が業績に大きく関わることから、自社の求人がだれでも閲覧できる転職サイトに求人を掲載してしまうと、競合他社にも情報が洩れて、経営リスクが大きいため、求人を閲覧できる対象が限定される転職エージェントを利用した方が情報が洩れるリスクは軽減できます。

それゆえ、化粧品業界の企業は転職エージェントに求人を多く依頼することが多く、親和性が高いのです。

その他の職種はどうか?

企画や開発の職種については、化粧品業界の求人は親和性が高いとご紹介しましたが、では、他の職種の求人はどうなのでしょうか。

恐らく、化粧品業界を希望する求職者の方のなかには、全員が企画や開発を希望するということはないと思います。

化粧品業界の他の職種の求人については、営業職が比較的、目につきます。営業職と言っても、不動産業界などのように新規営業が活発にあるということではなく、ルート営業の営業職になります。

そのため、求人の特徴としては、給与面でそこまで高いという待遇を転職時に受けるということは可能性として低いと思った方が良いでしょう。

また、化粧品業界=女性が有利という偏見もあるようですが、そのようなことは一切ありません。

営業職については、男性も女性と同じように応募することが可能ですし、転職確度も高いと思って頂いて大丈夫です。

特に20代後半から30代前半の営業経験を持つ男性の求職者のみなさんを募集する化粧品業界の求人は目につきますので、その分、チャンスはあるかと思います。

化粧品業界は、転職エージェントとの親和性が高く、どの転職エージェントでも求職者のみなさんからの登録を促進するために、人気となる化粧品業界の求人を積極的に集めていますので、求職者のみなさんは、これらの背景からも、ご自身の転職活動を有利に進めることができるかと思いますので、転職エージェントをご利用された方が良いと思います。

金融業界と転職エージェント

次に金融業界と転職エージェントについてです。金融業界は、厳密に言えば、転職エージェントとも親和性が高い業種となっています。

なぜかと言いますと、単純に人の入れ替えが早く、いつでもどこでも人材を募集していると言われる業種だからです。

金融業界と言っても、その範囲は広く、銀行系の求人については、転職エージェントだからこそ、求職者のみなさんは拾うことができるものです。

求職者のみなさんのなかで、銀行系への転職を希望されている方がいれば、転職エージェントはお勧めだと思います。

ただ、転職活動において、求職者の方のなかで、ピンポイントに銀行系を希望するという求職者の方はあまりいません。

なぜかと言いますと、転職エージェントであっても、銀行系の求人を常に持っているということはなかなかないですし、求職者のみなさんからすると、転職できる確率はタイミングとして低いからです。

とは言え、銀行系の求人は、ほとんど転職サイトには出回ることがないので、銀行系の企業への転職を希望するのであれば、転職活動期間が長期化することを、ある程度、想定して、タイミングを待つしかないと思います。

今は求職者のみなさんが有利の売り手市場になっていますので、どのような業界であっても、比較的、多くの求人はあるのですが、銀行系の企業の求人はなかなかありません。

銀行系の企業以外で言えば、先程、触れたように、いつでもどこでもの世界で、人材レベルは関係なくして、大量採用しています。

大量採用とは人材業界ではソルジャー採用と言い、採用した大半の求職者の方が、早期に半分は退職する前提で採用することを指します。

求職者のみなさんのなかで、それでも良いと言う方や自分に自信があるという方は、^転職エージェントを活用して金融業界へ挑戦しても良いと思います。

なお、金融業界が転職エージェントとの親和性も高い理由は、金融業界は、ソルジャー採用であるため、1回の求人で複数名の採用を行うのですが、転職エージェントからすると、定期的に求人の依頼を受けることから、ディスカウントされているため、成功報酬の費用が通常のパーセンテージよりも低いため、転職エージェントを利用しています。

通常、転職エージェントを利用すると、転職サイトに求人を公開して採用するよりも、明らかに費用としては高いので、ソルジャー採用などの大量採用を行う場合は、向かないのですが、金融業界の場合は、あまりにも離職率が高いため、常に求人を公開し採用活動を行うため、転職エージェントはある程度、考慮して採用コストに対して格安で提供しています。

IT業界と転職エージェント

最後に、この業界を忘れる訳にはいきません。IT業界です。IT業界は、新興的な業種で、IT業界で働く労働者の年齢分布を見てみると、他の業界に比べて明らかに平均年齢が低いです。

年齢が低いため、転職エージェントとの親和性が高いということではなく、年齢が低い従業員が多い業界であるため、ある理由により転職エージェントとの親和性が高いのです。

そのある理由とは、IT業界の企業は大体の場合、ハードワークで知られ、不夜城的な労働環境も、当たり前とは言いませんが、良くあります。

そのため、IT業界の企業は、年齢が若く体力がある若手人材を多く採用し、若手人材に他の業界で仕事をするよりも、若いうちから裁量権の高い中心的な仕事を任せるということで、若手人材を多く採用しています。

しかし、若手人材も最初は体力で乗り切るのですが、時の経過とともに、継続的にハードワークの環境で仕事をすることが難しくなり、転職するようになります。

このようにIT業界で若手人材を多く採用しても多くの若手人材が離職するため、その欠員補充として、目をつける対象が現在、転職活動をされている年齢が若い求職者の方であり、それは第二新卒の方々です。

第二新卒の求職者の方が、IT業界に転職するケースが非常に多いのですが、個人的には、あまり良い傾向とは言えないと思っています。

IT業界は、転職エージェントとかなり親密な関係を持っていて、かつ、IT業界の中途採用を行うことができる企業の大半はかなりのキャッシュリッチであることがあり、費用が転職サイトよりも高い転職エージェントを利用しても、特別、採用コストとして問題ないレベルの企業になります。

このような背景から、IT業界の企業は転職エージェントを多く利用しているため、転職エージェントにはIT業界の企業の求人が豊富にあり、親和性が高いとなっています。

IT業界を希望する求職者の方は、是非、転職エージェントを利用して積極的に・・・と言いたいところですが、年齢が若い求職者の方は、IT業界に転職する場合、今一度、自分のキャリアビジョンなどを明確にして頂き、熟慮が必要だと思いますので、慎重に転職活動を行ってほしいと思います。

IT業界が転職エージェントと親和性が高い、もう一つの理由

今の労働市場、そして、転職市場ともに慢性的なIT人材の不足になっています。

IT関連の職種は、IT業界に限らず、どの企業にもありますが、IT業界のなかには、当然かもしれませんが、他の業種に比べると、その人員構成の比重が大きくなっています。

そのため、IT業界では、IT人材の職種に従事できる人材を多く募集しているのですが、転職市場において、IT人材は、枯渇状態にあり、採用活動を行う企業の取り合いになっています。

そこで、IT業界の企業は、転職エージェントに対して、通常は、紹介手数料は内定時年収の30%前後なのですが、そこを100%として、優先的に転職エージェントが、IT業界の企業に求職者の方を紹介するように仕向けているのです。

この意味では、不公平を感じるかもしれませんし、求職者のみなさんからすると、転職エージェントが自身の利益を優先して、本当は、求職者のみなさんには違う求人の方が向いていると分かっていても、紹介手数料100%のIT業界の企業の求人を紹介するのではないかと疑問に思うでしょう。

実情をお伝えすると、転職エージェントによっては、その傾向はあります。

ですので、求職者のみなさんは、このあたりを注意深くしておく必要がありますし、求職者のみなさんは、この情報を事前に把握していれば、転職エージェントに対して、IT業界の求人以外の求人も優先的に紹介してほしいという依頼をすることができると思います。

最近は、転職エージェントとIT業界の企業は採用活動においては、かなりべったり張り付いている状況ですので、転職エージェントとの親和性が特に高いと言えます。

最後に・・・

今回は、転職エージェントと親和性が高い業種の求人についてご紹介し、その実情や理由などもお話させて頂きましたが、求職者のみなさんは、どのような印象を持ちましたでしょうか。

私は、転職エージェントとして活動しているため、この情報はかなり把握していますが、求職者のみなさんは、なかなか把握することが難しい情報だと思いますので、頭の片隅に置いて頂き、何かあったときには思い出して頂ければと思います。

今回、ご紹介した親和性が高い業種は、特に転職エージェントとの親和性が高いということであり、他の業種が転職エージェントとの関係性は薄いということではないので、誤解がないようにお願いしたいと思います。

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