ヒューマンタッチってどんな転職エージェント!?実体験を語る!
今回の記事の目次
ヒューマンタッチという転職エージェントを知っていますか?
求職者のみなさん、こんにちは。
のっけから求職者のみなさんに質問となりますが、求職者のみなさんは、ヒューマンタッチという転職エージェントをご存知でしょうか。
恐らくあまり馴染みがない求職者の方の方が多いのではないかと思うのです。
そのなかで、今回、ご紹介するヒューマンタッチという転職エージェントですが、この転職エージェントについては、5年ほどまえに設立した転職エージェントで、かなり新しい転職エージェントになります。
ただ、このあと、詳しくご紹介していきますが、ヒューマンタッチという転職エージェントは、あるコミュニティでは、転職エージェントというよりも、ある事業で知名度を持つ企業になります。
エージェント事業ではそこそこですが、他の事業である程度の知名度を獲得していて、実績や規模としてもそこそこのものを持っています。
ヒューマンタッチが知名度を持つコミュニティとは?
ヒューマンタッチは、企業名をヒューマンタッチ株式会社と言い、転職エージェントのサービス名称と企業名が同一になっています。
この手のタイプは他の転職エージェントでもあるため、そこまで珍しいということはありません。
ヒューマンタッチが、他の事業も行っていることもあり、ヒューマンタッチとしては、企業名とサービスブランドを統一することで、サービスを受けるユーザーに対して、分かりやすいようにしています。
教育と派遣の事業が本丸
さて、それでは、ヒューマンタッチが転職エージェントの他にどのような事業を行っているのかと言いますと、人材に関係する事業であることは間違いないのですが、転職エージェントとは、全く異なる性質や性格を持つ、教育事業も行っています。
私は、以前からヒューマンタッチについては、知っているのですが、知っている理由は、転職エージェントとしてということではなく、教育事業の企業としてです。また、教育事業の他に派遣事業も行っています。
派遣事業については、人材紹介事業よりも世間一般的に先行的に知られていると思いますが、ヒューマンタッチは、派遣事業については、非常に知名度を持っています。
私が先程から知名度とお伝えしている、知名度の対象は、個人ではなく法人です。
ヒューマンタッチが行う教育事業は、法人向けのサービスになり、法人としては、かなりの営業を受けるため、取り引きをしている、していないに関係なく知っているという企業や人事担当者は多いと思います。
派遣事業も含めて教育事業では企業からはかなり高い知名度を持っているので、その知名度を生かして、ここ最近から転職エージェントのサービスも展開することになったという形になります。
ヒューマンタッチに限らず、一般的に転職エージェントの新規営業としては、そこまで難しいものではありません。
転職エージェントのビジネスモデルは、成功報酬型ですので、企業としては、取り引きにおける契約段階では一切の費用負担がないため、容易に取り引きに応じることが多いのです。
そうは言っても、転職エージェントからすると、新規営業に係る飛び込み営業やテレアポの工数を考えると、新規営業の工程が少なく済めばそれだけ、コストカットすることができるので企業としてはメリットがあります。
そこで、ヒューマンタッチは、それまで教育事業や派遣事業で手に入れた既存顧客のアカウントをうまく活用して、教育事業や派遣事業の提案と合わせて転職エージェント事業の提案も行い、営業的な工数を削減しつつ転職エージェントとしての新規顧客の獲得を行っているのです。
ヒューマンタッチの企業としての特徴
ヒューマンタッチは、総合人材サービスを手掛ける企業となっていますが、ヒューマンタッチとしてというよりもホールディングスにより、分社化して、それぞれの事業をそれぞれの関連会社が行っています。
教育事業は○○ヒューマンタッチ、派遣事業は××ヒューマンタッチ、その他の事業もそれぞれに~ヒューマンタッチという企業名で事業展開しています。
ヒューマンタッチ単体としてみれば、従業員数はそこまで多くないのですが、グループ全体で考えると300人程度の規模になります。
最近では、保育園事業にも参入しており、ヒューマンタッチとしては、人を対象としたビジネスモデルを総合的にデザインし、社会に対して貢献しようとしています。
ただし、残念なことに、グループ会社を多く作り、事業を広げても、大きな実績や成果という点では欠けています。
その理由は、人材業界自体が、非常に競合他社が多く、なかなか、利益を上げることができていないためです。
多角化で手を広げてはいるが・・・
これは、あくまで個人的な見解になりますが、人材業界は、非常に範囲が広く、言ってみれば、どのビジネスにおいても、人に関わることに変わりはありません。
ヒューマンタッチの場合は、人というキーワードにより、事業展開を広げているのですが、それぞれの事業に人というリソース、時間やコストというリソースが分散されていて、いずれの事業も中途半端な状態になっているのではないかと思います。
企業としては、コンプライアンスを非常に重視し、組織や内部の管理体制は十分な企業なのですが、なかなか思うように業績を広げ、規模を拡大することができていないのが現状です。
私も現在、転職エージェントとして活動していますので、ヒューマンタッチの評判は顧客や求職者の方から聞きますが、良い評判というよりも、感謝の声は少ないように思います。
ヒューマンタッチは、それでも企業して潤沢な資金を持っているため、すぐに倒産などということはないのでしょうが、このままいくと伸び悩みは続くのではないかと想定しています。
企業としての伸び悩みがあるということは、少なからず求職者のみなさんが関係する転職エージェントの事業にも少なからず影響があるように思います。
ヒューマンタッチの転職エージェントとしての特徴
ヒューマンタッチの企業としての特徴はご紹介した通り、人材総合としてシナジー効果を考えて経営しています。
次に転職エージェントとしての特徴をご紹介していたいと思いますが、求職者のみなさんには直接、関係する内容になりますので、是非、この点は認識を持って頂ければと思います。
ヒューマンタッチは、転職エージェントとして、かなりの営業体質の企業です。
先程、ヒューマンタッチは、転職エージェントとしてのサービス名称も同様とお伝えしましたが、厳密にはヒューマンタッチキャリアエージェントと言います。
人材業界は、他のいくつかの業界と同様に非常にタフな営業体質の文化を持っている業界です。
先述の通り、ヒューマンタッチは総合人材サービス企業ですので、人材業界として、営業体質の毛色が非常に強くあります。
転職エージェントとして、確かに他の事業からの恩恵を得て、新規営業については、ある程度のアドバンテージを持って営業工数を減らすことはできているのですが、それはあくまで、『ある程度』の範囲です。
営業体質と一言で言っても、求職者のみなさんのなかではイメージが湧かないという方も多いでしょうから、実際に転職エージェントと人事担当者、自分自身も人材業界に身を置くものとして具体的にお話しすると、営業体質=ノルマがきついです。
営業という職業には、常にどの企業においてもノルマはつきものです。
しかし、最近は、日本全体において、営業職の離職率が高いことや法令などでパワハラという規定が広まりました。
その結果、伝統的な日本の営業文化である、厳しいノルマやそのノルマを達成するための会社や上司からの厳しい叱責はなくなりつつあります。
古き営業体質が残る
しかし、人材業界、今回でいうヒューマンタッチという転職エージェントについては、まだまだ新興的な転職エージェントですので、ノルマやノルマに対する叱責などが残存しています。
ヒューマンタッチは、転職エージェントとして自社の新卒採用を行い新卒者を毎年採用しているようですが、新規営業の担当者としては、新卒採用で入社した入社1年目の人材が現場感覚や経験を積むという理由で新規開拓の担当者になるようです。
ヒューマンタッチからではないですが、私が企業の人事担当者として在籍していた当時、いくつかの転職エージェントの営業担当者がアポなしで訪問して、名刺交換を求めるケースに出くわしたことがあります。
新卒者に対して名刺交換指令を出し、新卒者であれば、勉強のためにその企業は新卒者にお対してこのような試みをしているのだと考え、ベテランの営業マンが同じことをするよりも、名刺交換率が高いと考えています。
ヒューマンタッチは、まさにこのことを今、行っているようです。
これにより、ヒューマンタッチとしては、それまでの既存顧客のリストにない企業の情報を入手することができ、そのまま場合によっては転職エージェントとしての新規取り引きまで持っていくということを想定しています。
ヒューマンタッチの営業体質が求職者のみなさんへどのような影響を与えるのか
求職者のみなさんからすると、ヒューマンタッチを利用する上で、ヒューマンタッチが営業活動を頑張り、より多くの新規求人を開拓することは、求職者のみなさんが転職活動をする上で、生命線とも言える求人を多く紹介される可能性が出てくるということで、十分、メリットがあると思います。
ただ、求職者のみなさんは、ヒューマンタッチのような営業体質の転職エージェントを利用する際には、注意が必要です。
この注意を怠り、転職エージェントのことを100%信用してしまうと、求職者のみなさんの転職活動はもちろん、求職者のみなさんの人生にも大きな悪影響を及ぼしてしまうことになります。
営業体質の転職エージェントは、企業に対して営業を強く行うということはありません。
転職エージェントからすると、顧客は、企業だけではなく、求職者のみなさんも同様です。
ヒューマンタッチも含めた転職エージェントのビジネスモデルは、求職者のみなさんを求人の公開元である企業に紹介し、企業が求職者のみなさんを採用してはじめて利益にすることができます。
求職者のみなさんはその意味では、転職エージェントの商品とも言えるのですが、一方では、転職エージェントは、求職者のみなさんを顧客とも見ています。
顧客である以上、もう一方の顧客である企業と同様に営業活動を行う必要があります。
「ごり押し」があるかも?
仮に求職者のみなさんが、ヒューマンタッチを利用して求人に応募し、その企業から内定を貰ったとしましょう。
ただ、何らかの理由でヒューマンタッチから紹介を受け内定をもらった企業の内定を辞退した場合、転職とはなりませんので、ヒューマンタッチには一円の利益も入りません。
それでは、ヒューマンタッチとしては、それまで求職者のみなさんの転職支援を行った工数が無駄になってしまうので、何とか辞退を食い止めて転職するように営業する訳です。
これを、転職エージェント業界のなかでは、または、最近、求職者のみなさんのなかでも造語になりつつありますが、『転職エージェントのごり押し』と言います。
このごり押しに求職者のみなさんが屈してしまい、転職エージェントの思いのままに、求職者のみなさんとしては不本意な形で転職してしまうと、求職者のみなさんは、その後、後悔することもあるでしょう。
しかし転職エージェントとしては利益が入りますので、それで良いのです。
実はヒューマンタッチは、ごり押し傾向の強いエージェントです。
ヒューマンタッチの営業スキルは非常に高く、ある他の転職エージェントほどの強いごり押しはないとしても、人材業界の文化を強く受けているため、どうしても、求職者のみなさんに対してもごり押しを行うことがあります。
ヒューマンタッチをご利用される際には、求職者のみなさんは、是非、ヒューマンタッチの特性を認識して、うまく付き合った方が良いと思います。
得意の営業活動により、求職者のみなさんが転職活動に満足するぐらいの求人数はヒューマンタッチにはありますので、つかず離れず、良い意味でヒューマンタッチをうまく利用することをお勧めします。
ヒューマンタッチの転職支援の評判
求職者のみなさんは、ご自身の転職活動を行う際、転職エージェントを利用するとして、どのような基準で転職エージェントを選びますか?今の日本の転職市場は、求職者のみなさんに有利な市場になっています。
有利な市場=売り手市場ということで、求職者のみなさんからすると、転職市場に多くの求人があり、その分、転職しやすい環境にあるということです。
そのため、今は転職ブームとも呼ばれていますが、転職エージェントも同様に転職エージェントブームとなっていて、転職市場の盛り上がりに比例して、多くの転職エージェントが存在するようになっています。
そのため、求職者のみなさんからすると転職エージェント選びには不便はないと思いますが、転職エージェントの数が多すぎてどの転職エージェントを利用すれば良いのか分からないという求職者の方が多いのではないでしょうか。
もし、私が、今、求職者だったとした場合、どの転職エージェントを選べば良いか分からず、テレビや広告で良くみかける大手の転職エージェントにとりあえず登録しようと思うでしょう。
このように大手の転職エージェントを利用することは、間違いではないのですが、他にも優秀な転職エージェントは存在します。
中堅エージェントの評判、口コミ、満足度データ
その際、求職者のみなさんはインターネットなどで、転職エージェントの情報を確認し、他の求職者の方の口コミや評判を見ながら、それを基準に選ぶことも要素としてはあるでしょう。
転職エージェント自らも、自社のホームページや転職エージェントとしてのサービスサイトに、これまで、その転職エージェントから転職支援を受けた求職者の方の声やデータベースを掲載し、自社の転職エージェントがどれだけ求職者のみなさんから良い評判や声を得たかアピールしている訳です。
しかし、求職者のみなさん、転職エージェント自らが語る自社の評判は、ぶっちゃけると正しいとは言い難いものがあります。
決して嘘を書いているというまではいきませんが、グレーゾーンの要素が多いです。
求職者のみなさんは是非、イメージして頂きたいのですが、求職者のみなさんは自分の転職活動は非常に興味があり、何とかうまく良い企業に転職したいと思うでしょう。
しかし、他の求職者の転職活動はどうでしょうか?
自分がうまくいっていない場合、他の求職者の方の進捗状況は気になるかと思いますが、他の求職者の方を心配するという意味合いの興味はないと思います。
そう思うことは求職者としては当然のことで、私も求職者として転職活動をした当時、他の求職者の方のことは全く心配したことはありません。
ヒューマンタッチの顧客(求職者)満足度データの信ぴょう性
ヒューマンタッチだけがということではないことを前提として、お話しますが、ヒューマンタッチは、自社の転職エージェントのサービスサイトに顧客満足度が素晴らしいというような内容のデータを載せています。
ヒューマンタッチを過去に利用した求職者の方から、どのような満足度を得ているのか、数値で表すことで、求職者の促進を図っているのですが、求職者のみなさんのなかで、これまで転職エージェントを利用して転職活動をした経験がある方は多いと思いますが、当時の自分を振り返ってみてください。
転職エージェントを利用して転職が決まった場合、転職エージェントから求職者のみなさんに対して、その転職エージェントを利用した結果の満足度調査を受けたはずです。
このアンケートから、将来の利用者を訴求するためのデータが作成されるのです。
もちろん、転職支援の範囲ではないため、強制ではなく任意ですので、アンケートに答えなくても、特別、問題はないのですが、時間がある求職者の方は、そのアンケートに答えることもあるかと思います。
実際、私も、転職エージェントを利用して転職したことがあり、その際、同様にアンケートの回答を求められ、当時に、転職まで時間があり、回答しています。
求職者のみなさんは、そのアンケートに対して真面目に、または、厳密に回答した方はどれぐらいいるでしょうか。
私は、かなり適当と言っては失礼なのですが、転職活動が終わり、転職が決まった自分には特に関係ないと考えて、そのアンケートに関しては、かなりラフな気持ちで回答しています。
恐らく、私のような求職者の方が多いと思います。
転職が決まったあとなら、エージェントの評価も甘くなる?
もちろん、なかには、真面目に厳密に回答する求職者の方もいるでしょうが、転職エージェントの任意のアンケートに真面目に答える求職者の方は少ないでしょう。
転職エージェントは、求職者のみなさんがラフに回答したアンケートをデータにしている訳ですが、大体の求職者の方が、その転職エージェントを利用して転職している訳ですから、悪い評価をするはずがないのです。
特に今回の転職活動が初めてという求職者の方や、年齢が若い求職者の方は、転職エージェントに対しての情報が少ない分、転職エージェント自身が自社のサービスサイトに掲載している顧客満足度の数値を信ぴょう性が高いとして利用に至ることもあるでしょう。
なかには、その顧客満足度のデータ通りだったということもあるでしょうが、そうではない場合もあるということを認識頂きたいと思います。
ヒューマンタッチの顧客満足度のデータは、本質的な意味では信ぴょう性が低いという形になります。
ヒューマンタッチの得意ジャンル
ヒューマンタッチに限らず、多くの転職エージェントは、それぞれに他の転職エージェントとの差別化を図るために、自社が得意とする転職支援のジャンルを明確にしていることが良くあります。
ヒューマンタッチの場合はと言いますと、特別にこの範囲と限定しているということはなく、満遍なく、どの年齢の求職者の方であっても、どの職種やどの役職やポジションであっても対応できるとしています。
そのため、求職者のみなさんからすると転職エージェントとして差別化がないと感じるかもしれませんが、ヒューマンタッチの差別化がないとされるそのスタンスは、実は一番良いと思います。
なぜかと言いますと、求職者のみなさんが転職エージェントを実際にご利用頂ければ分かりますが、得意とするジャンルや他社差別化として、特定の求人を得意とする転職エージェントを利用しても、他の転職エージェントとの差はほとんど感じることができず、期待はずれと思ってしまうことが想定できるからです。
そうなるよりも、最初からヒューマンタッチのように満遍なく平均的に転職支援を行えるとしている転職エージェントの方が良いと思います。
ヒューマンタッチは、平均的な転職支援を、ある意味売りにしているため、求職者のみなさんへの登録促進は、その意味では強くありませんが、違った部分で差別化を図ろうとしています。
その方法とは、転職サイトには良くあるパターンですが、ヒューマンタッチを利用して転職した場合は、転職祝い金という名目のもとで、お金や図書券などを求職者の方へ支給するというものです。
この制度は、一見、求職者のみなさんからすると、嬉しいように思うでしょうし、その転職エージェントを利用して転職したいと思うでしょう。しかし、転職エージェントとしては、違った戦略を描いています。
求職者のみなさんの転職エージェント利用を制限!?
ヒューマンタッチは、民間の企業で、法的に規制を受ける転職エージェントです。
転職エージェントは法的には別名、有料紹介事業者と言います。
法的に規制を受ける有料紹介事業者である転職エージェントとしてのヒューマンタッチは、求職者のみなさんの行動を縛るようなことは法律違反行為となります。
求職者のみなさんからすると、自分の転職活動を行う上で、転職エージェントという存在はあくまで、自分の転職活動を効果的に行うツールでしかありません。
そのため、転職活動において、いくつの転職エージェントを同時に利用しても全く問題ないことです。
求職者のみなさんからすると、同時に複数の転職エージェントを利用することができるということは、単純にそれだけ新規の求人を開拓することができる可能性があるということになります。
しかし転職エージェント側からすると、かなり厄介なことです。むしろ、デメリットでしかありません。
その理由は、転職エージェントは、成功報酬型のビジネスモデルで、求職者のみなさんを企業に紹介し、その求職者の方が選考を通じて内定を勝ち取り、さらには転職しなければ、成功報酬を企業から得ることはできないからです。
この視点で考えると、当然、自社の転職エージェントを利用している求職者の方が、他の転職エージェントを利用していることも想定できることで、他の転職エージェントからも自社で持っていない求人を紹介され、その求人で転職が決まるということも想定できることです。
その意味では、転職エージェントは、自社以外の転職エージェントを求職者のみなさんが利用するということは、それまでの自社による転職支援の工程が無駄になり、しかも、利益にならないのはもちろんのこと、それまで転職支援した時間や工数を考えると赤字になるリスクもあるのです。
そこで、ヒューマンタッチは、自社だけを利用してもらうように、自社だけで転職活動をするように祝い金という制度を設けて、求職者の転職活動を制限してるのです。
この制限は、ヒューマンタッチが求職者のみなさんに強制している訳ではないので、法的には一切、問題ありません。
求職者のみなさんの自由意志で、ヒューマンタッチだけを祝い金のために利用するかどうかを決めることができるのです。
ヒューマンタッチの祝い金目的で転職活動をすることはナンセンス!!
求職者の方のなかには、今回の転職活動が人生初という方もいると思います。
特にそのような求職者の方は、転職活動の本質を見失うことがあります。
転職活動は転職するためのプロセスで、転職とは、自分が転職して自分らしく働くことができるための手段です。
この意味をまだ理解できない求職者の方も大勢いて、祝い金を頭の中の真ん中においてしまい、祝い金を狙ってヒューマンタッチだけを利用するということに固執してしまう求職者の方もいます。
そうなると、ある意味ではヒューマンタッチの思うつぼで、ヒューマンタッチとしては、祝い金制度がうまく運用されているということになるのですが、求職者のみなさんからすると、自分の転職活動を自分で制限しているだけです。
世の中には、たくさんの転職エージェントがあり、また、たくさんの求人があります。
特に今は売り手市場でたくさんの求人が求職者のみなさんの手元に届くはずです。
エージェントは複数利用するのが基本
ヒューマンタッチは確かに満遍なく多くの求人を持っていますが、転職市場全体から考えると、氷山の一角です。
ヒューマンタッチだけを利用して転職活動をしてしまうと、本当は、他の求人を捨てることができ、他にあるもっと自分に合う求人の企業へ転職することができたかもしれません。
ヒューマンタッチが提供する祝い金は、額としては数万程度のものです。
その数万程度を狙って、自分の人生がかかる転職の範囲を制限することは本当に意味のないことです。
ヒューマンタッチの祝い金制度が悪いということではなく、むしろ、祝い金制度はヒューマンタッチとしては他の転職エージェントとの差別化で、求職者のみなさんを独占する仕組みですので、転職エージェントの戦略としては全然ありのことです。
ここについては、どちらかと言えば、求職者のみなさんに残念な部分があると思います。
転職活動期間中は、後に引き返すことはできますが、一度、転職してしまうとすでに前職に引き返すということもできないでしょうし、後戻りすることはできません。
そうならない前に、しっかりと自分の転職活動を見極め直し、それでもヒューマンタッチの祝い金が欲しいという場合は良いと思いますが、もし、そうでなければ、祝い金制度を頭のど真ん中に置く転職活動は控えましょう。
ヒューマンタッチは、求職者のみなさんにとって利用価値はあるのか?
ヒューマンタッチの転職支援は、非常にシンプルで他の転職エージェントとの差別化が特別ないと言えるぐらいのものです。
登録の段階から始まり、その後の登録面談、求人の紹介、履歴書や職務経歴書の添削、面接の練習、内定後のフォロー(ごり押しはあります。)と、すべてにおいて、ごく平均的なものです。
また、求職者のみなさんの転職支援を直接担当するキャリアアドバイザーについても、同様で、特に優秀ということもないですし、質が悪いということもありません。
私はヒューマンタッチを利用していた際、2度ほどキャリアアドバイザーを変更しているのですが、どのキャリアアドバイザーにおいても、平均的な感じです。
また、ヒューマンタッチの転職支援のスタイルは、ツーフェイス型です。
ツーフェイス型とは、企業を担当する営業担当者と求職者のみなさんの転職支援を行うキャリアアドバイザーが分業で行う仕組みになります。
このツーフェイス型の転職支援は、一般的に企業担当者からキャリアアドバイザーへの情報の齟齬が生まれ、あまり良くないと言われていますが、その通りです。
ヒューマンタッチについても平均的な齟齬があります。
ここまでヒューマンタッチについて、ご紹介してきましたが、求職者のみなさんはヒューマンタッチについて、どのようなイメージを持ちましたでしょうか。
私の利用した感想として、もし、私が今後、求職者として転職活動をするのであれば、積極的にヒューマンタッチを利用するかと言われると、答えはNOです。
かと言って、利用しないかと言われると、その答えもNOです。
利用しても良いし、利用しなくても良いという答えが正確なものかもしれません。
求職者のみなさんからすると、ヒューマンタッチのごり押しには注意が必要ですが、その他は普通ですので、利用しても良いですし、利用しなくても特別、求職者のみなさんの転職活動において不便はないかと思います。
最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が有意義なものであり、最高の転職ができることを心から祈り、今回のテーマである、『ヒューマンタッチという転職エージェントは?実情を語る!』は、ここで話を終わりにしたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。