製薬会社の転職についてきいてみた
今回の記事の目次
製薬会社は専門性が高い
製薬会社の転職についてですが。この業界と言いますか、製薬会社っていうのは普通の他のものとは何か違いっていうかそういったものはあるんですか?
非常に専門性が高いです、一般的には。例えば他の業界から違う業界っていうのは比較的行きやすいんですけど、製薬会社に1回転職してしまうと、例えばMRさんも含めて一般的な営業でもドクター向けの営業になるんで、そう考えると行けたとしても医療機器の営業とか。製薬会社というよりかはヘルスケアだけに縛られちゃうっていう特徴はありますね。非常に専門性が高いのとやっぱりお客さんが医者なので、そういう意味では特徴と言いますか、そういった意味で言うと非常に専門性が高いので、悪い面で言うとそこにどっぷりつかっちゃうと他の業界に転職はしづらいっていうのはありますね。
製薬会社の営業「MR」は異業種から募集する
製薬会社にまず入ったあと、例えばそれが他に行きづらいっていうのが一つあって、ちなみに例えば未経験とか他の業界から製薬会社への転職っていうのはあったりはするんですか?
比較的多いのは、やっぱりその次の質問でもあると思うんですけど、MR。MRがだいたい20代の営業経験者を募集することっていうのは比較的多いですね。それはもう異業界から。
なるほど。
いろいろ説明すると細かいんですけど、製薬メーカーさん自体がMRを異業界から若手で採用することもあるんですけど。
ごめんなさい。ちょっと僕MRってちょっと何かってあまり多分理解してなくて、MRってごめんなさい。何になるんですかね、MRって。
MRはですね、一般的には営業ですね。メディカル・リプレゼンタティブ。いわゆるわかりやすく言うと医者の営業、医者に対する営業。
薬とかこれを使ってくださいとかそういった診療機器とかっていうことですか。
それがMRですね。
ってことは製薬会社になるんですか。MRっていうのは。
そうです。製薬会社が、つまり一般的な企業が営業するじゃないですか。医者に対する営業をする職種名がMRっていうんです。
製薬会社の中の営業部門っていうことなんですか。
そうです。わかりやすく言うとそんな感じですね。
そういうことなんですね。なるほど、なるほど。っていうことはこの二つは似てるやつなのか。そしたらなら、この二つまとめてあれですよね、お話おうかがいしたほうがよろしいですよね。
そうですね。製薬会社もいろいろもちろん研究開発だとか臨床開発っていって、薬を人に投与して効果とか安全性を確かめる職種とかもあるんですけど、そういう部門があったりとか、あとは営業部門がMRであったりとか、あとは普通の会社にもあるようなロジスティクスだとか物流だとか、あとはいろいろあってですね。
なるほど。ってことですね。その中で。そういうことか。
製薬会社は。
業界に一回入ると抜けにくい
先ほど製薬会社に1回入ると抜けにくいというお話でしたが、これは今言われた、臨床、営業もしくはロジスティクスのどれについてですか?
もう全般的に。
全般的にですか。
ロジスティクスは別ですけど、全般的に。薬ってやっぱ非常に特殊で安全性とかすごいうるさいんですよ。要は人に投与するので、一般的なほんとわかりやすく言うとポカリスエットとか飲み物とか食べ物とかあるじゃないですか。そういうのとは全然何て言うんですかね、やっぱこう、何て言えばいいんだ、厳密に法律で縛られてて危険性も高いのですごく専門性が必要になってくるんですね。製薬会社っていうのは。っていうのもあって簡単に他の業界から転職もしづらいですし、製薬会社に1回どっぷりつかると他の業界っていうのはやっぱ転職しづらいっていう感じですね。
っていうことは、製薬会社に勤められてる方の転職志望先っていうのは製薬会社っていうことですかね、基本は。
そうですね。だいたいもう製薬会社は製薬会社に転職するとか、たまにその同じ医療で、医療機器とかに転職することもありますけど、製薬会社からはだいたい製薬会社に転職することがほとんど。
スキルマッチングが肝
製薬会社から製薬会社に転職する際っていうのは何か、何でしょう。
気をつけるところ?
はい。気をつけると言いますかポイントとかってあるんですか。
非常にスキルマッチングが重要で、だいたい転職ってタイプマッチングとスキルマッチングの二つがあって、スキルマッチングっていうのは要は技術です。スキル。経験。例えば薬を作った経験が何年ありますよとか。あとはタイプマッチングっていうのは人物ですね。
人間性というかそういった部分っていうことですよね。
そうです。他の業界で言うとスキルも重要なんですけど、そういった人物面とかも結構重視されるんですが、やっぱ先ほど申し上げたように製薬会社って非常に専門性が高いので、タイプマッチングよりかはスキルマッチング、どんな経験をしてたかとか、どんなスキルがあるかっていうのをかなり重要視される。
かなりって感じですか。
かなりされますね。他の業界に比べて。
何か他の会社ですと、例えば先ほど言われた人間性の部分で結構あまりスキルがない若手とかでも採用とかっていう部分があるみたいなお話をお聞きしたんですけど、そういった製薬会社に関しては、例えば25歳ぐらいの若手でそんな経験がない方とか採用されたりとかってのはあるんですか?
若手はもちろんありますけど。あります。けど、やっぱり、例えば営業だったら可能性は、さっき言ったMR。MRだったらどんな業界でやってても採用はされやすいんですけど、技術職、研究開発とか先ほど言った臨床開発で言うと、やっぱり近い経験をしてないと基本的にはもう採用はされないですね。若手でも。
若手でもってことですね。なるほど。ということは、臨床、営業、ロジスティクスですか、そういったものがある中で営業ってのは比較的同じ製薬会社の中で転職するにしても比較的やりやすいと言いますか転職しやすい部分だけど、他の臨床とかそれ以外の部分に関してはちょっと難しい。
研究開発とか。
すいません。ロジスティクスって何ですか。
ロジスティクスって言うのはバックオフィスなんですけど、簡単に言うと物流です。
なるほど。
どこの会社でもあるじゃないですか。倉庫持ってたりだとかそういったロジ、ロジスティクスっていうんですけど。
なるほど。ただこれもあれですか、同じですか。営業と同じように比較的しやすいと言いますか。
そうですね。それは比較的、製薬メーカーじゃないと、製薬メーカーで経験してないと採らないっていうことはないですね。
なるほど。ということは難しいのはさっき言った臨床と言いますか。
臨床開発とか、研究開発とか、あとは学術とかあるんですけど。
学術ですか。
はい。営業の支援をする職種なんですけど。はい。学術スタッフっていうのがあってドクターに対してより専門性高くどういうふうにこの薬を売っていくかとか、そういったことを考える職種もあったりするんですよ。
どう売っていくか、営業戦略とは違うってことですか。
営業戦略に近いですね。一般的な会社で言うと。
なるほど。それも臨床っていうとこなんですね。
それはですね臨床じゃないです。説明したほうがいいですか?
そうですね。ちょっと何か簡単に大枠といいますか、それを、はい。
どうやって説明しようかな。薬ができるまでと、できてからで役割が職種が出てくる役割が違っていて。薬が作られる。フェーズで言うと要は簡単に言うとですね、例えば化学物質とかいろいろ探したりとかして、これが何かの疾患に効果がありそうだっていうものをいろいろ調合して一つの候補物質ができるんですけど、それがいわゆる前臨床って言います。要は候補物質を化合物から作ってある程度効果が見極められたらマウスとかラットとかサルとか動物に投与をするんですよ。それで安全性を確かめるんですけど、それが非臨床。そこでまたクリアされたら次に臨床って言って、今度は人に投与するんですね。人に投与して安全性とか効果を確認してそれをクリアして厚生労働省に申請をして厚生労働省がOKを出したものが初めて世に薬として出されるんですよ。それがまず薬ができるまでで、その薬ができるまでもいろいろ職種があるんですね。研究開発。
その前臨床の部分ですかね。
そうですね。研究開発だとか、あとは薬物動態とか薬効薬理とか、要は薬の薬物動態で言うと適応して欲しい内臓なら内臓、肝臓なら肝臓にうまく狙って動いてくれるかどうかとかって調べたりとか、そういった職種があったりとか、あとはマウス、ラットに投与する職種があったりとか。人間に投与するときは臨床開発って言って、臨床開発モニターとかあるんですよ。
そうですね。大きく分けると。
細かく説明するとめちゃくちゃ細かいんで。
なるほど。なるほどですね。ごめんなさい。製薬会社の転職っていうことで多分先ほど言われた三つでいいのかな?営業、臨床、ロジスティクスっていうのが大まかな職種っていうイメージでよろしいんですか?
そうですね。営業、臨床開発、研究開発、あとはそうですね、品質管理とか。
品質管理?
はい。品質保証。
これは管理と一緒っていうイメージでよろしいんですか?
近いです。
近いです。はい。
はい。あとは製薬メーカー特有な職種。MR、学術とかですかね。
なら今のお話――、
が、特有。
特有じゃない部分はさっき言ったロジスティクス。
そうです、そうです、そうです。これはどこにでもあるような、経理とか人事とかあるじゃないですか。それは会社として成り立つ上で必要な職種っていうのは経理とか。
人事とかってことですね。
人事とかそういうのはもちろん製薬会社にもありますよ。
ってことですね。承知しました。そしたら営業がMRですよね。
そうです。
MR、研究、臨床、品質管理・保障、学術、あとはロジスティクス、人事、経理ってことですよね。
そうですね。
っていう感じでよろしいんですか。だいたい。
ざっくり言うと。
こちらの人事や経理とかロジスティクスに関しては何ですかね。比較的他の業界、業種と一緒っていう認識でよろしいんですか?
そうです。他の業界からでも転職はできます。
逆に、こっちからでも他に行けるっていうことですね?
はい。
なるほど。っていうことは、それ以外の部分がちょっと。営業に関しても。
MRと普通の営業は大違い!
営業もですね、比較的どこにでも転職しやすいって思われがちなんですけど、営業相手が医者なんで特殊なんですよ。特殊すぎてMRをどっぷりしちゃうと他の業界の営業では転職は比較的しづらい。
医者が営業相手っていうのは何がやっぱりどういった特徴があるんです?
そうですね。
何か他の、あれですよね。営業職って誰に何をどのように売ったかっていうその三つの部分で見る必要があるって言われて、その個人か法人か、あとはどういった商材、すごい高価な車なのか家なのかみたいな話だったんですけど、医者の場合ってどう、他と何か、そうですね、どういったものなのかっていうのと、他に何か似てる営業のと言いますか、そこら辺なんかあるのかなあってお聞きしたいなあと思って。
一つは医者に対してってB to BでもB to Cでもない感じなんですよ。
はい。そっか、そうですね。
会社対会社じゃないんで。病院ってやっぱ特殊ですし会社とは違いますし。ドクター、その中のドクターって言うのがやっぱりその医者の、医者に対しての営業で言うと医者ってやっぱりすごくイメージで言うと大変じゃないですか。
そうですね。
何て言うんですか、気難しい人がいるとか。短い時間を何とかとっつかまえて話をしなきゃいけないとか。特徴的なんですね。そういう意味で言うとやっぱ医者に対しての営業って言うと、じゃあ他に似たような営業があるかっていうとないんですよ。
なるほど。はい。
なくて。じゃあ医者の営業やってるからこの営業もできるよねっていうのは結構なりにくい。
なるほど。何かその今のお話聞いてると比較的何でしょう、気難しい相手というか、っていう部分、難しい営業相手なのかなって思って、比較的スキルとしては難しいのかなって思ったんですけれども、それはいかがなんですか?
スキルとしては難しいと思います。あと特殊。
けど難しい――、
接待しなきゃいけないとか。
別に技術が高くは必要だけれど、ちょっと特殊だからそれが他の業種とかに当てはまるかっていうとちょっと違うっていう。
そうですね。やっぱりあの、営業が重要なコミュニケーション能力とかもちろん重要なんですけど、それ以上に薬の知識とか自社の薬はどういった特徴があって他社と違って使うべきだっていう話をこう、いわゆる薬の専門性ですよね。そこもやっぱ高めなきゃいけないんで、そういう意味でいうとかなり特徴的ですね。ただ転職市場全般で言うと40代とかいっちゃうと、じゃあどこでも業界転職できるかって言ったらやっぱり年齢が高くなればなるほどやっぱり近い業界にしか転職できなくなるんで、それが製薬メーカーは特にその特色が強いってだけです。
優秀なMRは引っ張りだこ
なるほど。そのMRから他の業界への転職はなかなかしづらいっていうのはわかりました。では、例えば同じ製薬の業界の中でのMRとしての転職っていうのはいかがなんですか?
それは、もう取り合いですね。
取り合いなんですか?
取り合いです。優秀なMRは取り合い。で、やっぱりスカウトとかされますよ
それはさっき言われたような特殊っていうか、そういった薬の知識とかっていう部分であまりそういった何でしょう、知識はあまり所有してる営業マンがいないからっていうことですか?
これは一つはその製薬メーカーっていうくくりが狭い業界の中でA社とB社があって、同じ製薬メーカー。製薬メーカーA社、B社があって、単純にA社で優秀な営業マンがいると。だったらB社の人がこの営業マンを引き抜こうっていうことで、やっぱ動くこともすごく多いんですよ。やっぱり業界が狭いんで、じゃあうち募集してます応募してくださいって言ってもなかなか人がいないんですね。市場人口が少ないんで。
それはMRを募集してもってことですか。
そうですね。MRの経験者の話ですけど。
なるほど、なるほど。
やっぱり未経験より経験者が欲しいじゃないですか。手っ取り早いんで。教育とかもいらないですし。
例えばMRで薬の知識、ってことなんですね。だいたいあれなんですか。そういった経験された方は幅広く薬の知識というか成分とかそういったものを知ってるから例えば他の薬とかに移っても比較的やりやすいっていうことですか。
そうですね。そういう意味で言うと例えばそうですね、抗がん剤のMR経験が長い人は抗がん剤を作ってる会社さんとしては近い領域なんで、そういう人が欲しいっていうのはあります。そこはもちろん。近ければ近いほど引き抜かれやすくはなりますけど、割とそうですね。MRやってれば比較的転職はできる。製薬メーカー内だったら。
なるほどですね。ちなみにMRをやられてる方が転職考える際ってのは、ほぼあれですか。同じ製薬会社内のMRってことでよろしいんですか?
そうですね。だいたい同じ製薬会社に転職するってことが多いですね。
他に移るっていう方はほとんどいないみたいなイメージってことですか。
そうです。他の業界に移るってのは基本的にはないです。
ってことはその、同じ業界の中で転職自体は結構人気といいますか、ってことですね?
はい。頻繁にはありますね、割と。
比較的困ることはないですよね。
転職にですか。
そういうことですね。
そうですね。そんなに。優秀な成績を上げていれば困ることはないですね。やっぱこれはどこの業界も一緒だと思うんですけど。
そうですね。
全くじゃあ製薬メーカー内しか転職できないからと言って選ぶ選択肢が少ないから転職しづらいっていうのはそんなにないとは思います。
なるほどですね。MRの方が転職する際ってこれは普通にあれですよね。転職、何かMRとかそういった職種に特化した転職サイトとかってちなみにあるんですか?エージェントの会社とかっていうのは。
ありますよ。MR転職、MRの転職を専門にやってる会社もありますし、うちもMRの専任チームってのはありますね。
ちなみな、どんな会社ですか?
一応大手3番手以内の会社です。
だいたい大手自体はそういうふうにあるんですか?
ありますね。MR専任チームっていうのは。それぐらいやっぱりどこの製薬メーカーもやっぱ薬が世に出たときって非常にやっぱ大きいんですよ。薬の開発ってだいたい10年ぐらいかかるんで。莫大な資金もかかってますし。それが成功してじゃあ売るぞってなったときにやっぱり営業マンをドンと投入したいんですね。そうなるとやっぱりMRをどんどんどんどん採用しなきゃいけないんで、もう破格のお金を出してでも。
なるほどですね。
なんで、そういうときに結構転職っていうのは流動しますね。
なるほど。そしたらMRはそう。
研究職はあまり転職しない
ではMR以外の職種に話を移らせていただくんですけれど、これらの職種の転職状況ってのはいかがなんですか?
じゃあ研究職。研究職に関してはやっぱり同じですね。だいたい製薬メーカー内。
これもあれですか。引く手あまたというか。
いや。これはですね、結構微妙っちゃ微妙で。外資の研究所が閉鎖されたりとかやっぱ多いんですよ。外資系って基本的に日本で作らないじゃないですか。外資なんで。MRと比べたらやっぱり受け皿が少ないんですね。日系と外資って日本に会社があって、外資で言うとやっぱり研究とかってあんまり、それは本国でやるんで。
はい。あんまり人がいらないってことですよね。
そうそう。なので、日系の研究職の方が転職をするとしたらやっぱり近い製薬メーカーとか、あとはバイオベンチャー。
なるほど、なるほど。
ですね。バイオベンチャーはやっぱりその種から作ろうとしてるんで。ベンチャー企業に転職したりとかっていうのは研究職は比較的多い。
比較的この職種自体は転職厳しいと言いますか、あまりMRほど何ですかね、人気ではないということですか?
人気じゃないというか受け皿自体がほんと少ないですね。やっぱり日系企業しか募集してないですし、MRだとやっぱり外資も募集してるんですよ。
はい。そうですよね。
日系に加えて。なので受け皿的にやっぱり少ないんで。
先ほど製薬会社とかに転職されるっていうお話でしたけど、ただ当然それにできる人もみんながみんなってわけではないですよね?
そうです、そうです。
その場合って、そのベンチャーの受け皿になれないような人とかっていうのはどういった部分に流れるんですか。
ベンチャー以外ってことですか。
そうですね。もしかして全員が全員そこに収まるんだったらいいんですけど。
そうですよね。研究職はまれに健康食品とか化学系の化学薬品とか化系のメーカーに転職することもたまにありますけど、そんなに多くないですよね。あまり研究職が転職ってあんましないんですよ。
そうなんですね。
あんまり多くないですね。やっぱり日系なんでだいたい、日系の人はやっぱり長く働くんで。転職活動をじゃあしようってなった場合でも受け皿も少ないですし結局やっぱり残るかとかっていうパターンが比較的多い。
臨床開発の人を派遣する会社がある
そしたら製薬会社の中で転職考える方っていうのはMRとあと他――、
転職が多いのはMRとか、臨床開発とかですね。
臨床開発っていうのは何でしょう。転職する際に困ったりしますか?
臨床開発の人は、これも細かく説明すると実は製薬メーカーを支援する会社ってのがあってCROっていうのがあるんですよ。
はい。
CROっていうのは要はサービス業なんですけど、臨床開発モニターを、臨床開発の代表的な職種で臨床開発モニターって言って、別名CRAって言うんですけど、そのCRAを特定派遣しますよっていうような会社があって、わかります? ここまで。
ちょっと。
難しいですよね。
そうです。ちょっと、そうですね。CRO、CRA・・・はい。
製薬メーカーも臨床開発モニターっていうのは自社でかかえているんですけど、何て言うんですかね。わかりやすく言うと薬ってしょっちゅう出ないじゃないですか。しょっちゅう、何個も何個も商品があるわけじゃないんで、やっぱり開発中の薬がなかった場合臨床開発の職種の人ってやることがないんですよ。
そうですね。
そこに自社で製薬メーカーさんで臨床開発モニターをかかえちゃったら、開発がないときにこの人たちって殺してますよね。だから必要なときだけ臨床開発モニターを派遣する、派遣したらどうですかっていうことでできた外郭企業がCROって言って。
それはあれです? 臨床の人を派遣する会社ですか。
そうそうそう。臨床の人を派遣する会社があるんですよ。
ってことは臨床って職は結構不安定っていう感じなんですかね?
そうですね。
今のお話聞いてると薬を作るとき以外はあまり必要とされないということで、派遣するような会社が出てるってわけですよね。不安定ではないんですか?
不安定。不安定っちゃ不安定かもしんないですけど、やっぱ自社でなくなった場合はあるところに転職するんで、そういう人たちは。自社開発してる薬がないから将来性が不安でパイプラインって言って薬の種をいっぱい持ってる会社に転職しますっていう人はやっぱ多いんで。そう考えたら不安、一概に不安定とは言わないですね。
そうなんですか。比較的その、はい。
すいません。ただやっぱりおっしゃられた通り、今後薬がどんどん開発が難しくなっているんで将来的にはそういった意味では製薬メーカーの臨床開発の人は必要なくなるっていう可能性はありますね。
その薬が作る必要がなくなったらというか、そういうことですね。
というよりかは薬開発するものがないんで、臨床開発モニターって自社でかかえるのってリスクだよねって製薬会社が判断してお前いらないって切ることも考えられる。
さっき言った派遣みたいな会社に頼んで薬を――、
頼めばいいかなみたいな。
その派遣みたいな会社は最近できたんですか?
それはですね結構前から、いろいろあるんですけど、でも20年ぐらいですね、まだ。
なるほど。ってことはまだ何でしょう、その今言われたようなもしかして自社でかかえるのはいらないよねっていうフェーズではないっていうことですか?
そうですね。まだ、まだあれですけど一時期よりかはやっぱり減ってますね。いろんな製薬メーカーがそのCROに頼むようになってきてるんで、自社でかかえずに臨床開発を切るっていうことをやっぱり宣言している会社もありますし。ファイザーさんとか。世界第1位の製薬メーカーですけど、ファイザーとかもやっぱりそういう方針だったりするんで。
現状としては例えば臨床の職で転職に困ると言いますかそれはあんまりないんですか?
そうですね。CROに転職するって言えば全然、職に困ることはないです。
CROって派遣、派遣と言いますか、そういったイメージですか。
派遣する側。
派遣する側?
派遣する側です。派遣する、派遣する側がCRO。CROっていうのが要は臨床開発モニターをたくさんかかえていて。
っていうことですよね。
かかえていて、製薬メーカーからオーダーがあったらじゃあ3人臨床開発モニターオーダーって言われたらモニターを3人出すとかそういうビジネスをやってるのがCRO。
モニターになるっていうことですか。転職っていうのは。CROに行くっていうのはモニターになるっていうことですか?
そうそう、そうです、そうです。
っていうことですよね。
臨床開発モニターっていうのは職種名ですね。職種名で別名CRAって言うんですけど。
その臨床の方が転職されたらCRAになるんですか?
臨床の方が転職をしたらっていうか、臨床開発の仕事をしてる人がCRAって言って総称で。製薬メーカーとCROっていう会社が二つあって製薬メーカーは製薬メーカーなんですけど、CROっていうのは必要なときに臨床開発モニターを製薬メーカーに派遣しますよっていう会社。
品質管理もそこまで転職しない
わかりました。ありがとうございます。なるほど。あと品質管理。ってことは、製薬会社の中では営業とその臨床っていうのが転職が盛んっていう、その二つでよろしいです? 品質管理が学術はあんま特にっていう。
そうですね。
結構ございます?
臨床開発の人は「領域」を見られる
いや、そんな盛んではないですね。もちろんあるはあるんですけど。それも研究開発と近いです。やっぱり日系しかいないんで日系しか工場がないんで。転職するって言ってもあんまり受け皿がない。
了解です。臨床の転職の場合はさっき言ったCROでしたっけ?
CRO。はい。
のほうに行けば、転職自体は問題ないということで、あとはただ製薬会社内での臨床と言いますか、それはちょっと減っていく?
そうですね。今後減っていく可能性は高いです。
それは何か例えば何でしょう。どうしても臨床の職種で、転職を成功させるポイントっていうのはあるんですか?
成功させるポイントですか。
はい。ご自身が、そういった転職志望者の方と面談された際にアドバイスと言いますか。そういった普通の職種と同じなのかそれとも違うようなアドバイスなのか、そういった部分をお聞きできたらなあと。
これ僕の考え方なんですけど。人それぞれやっぱり成功ポイントって違うんで。年収アップが成功って考える人もいれば、仕事内容の変化で成功っていう人もいれば、マネージャーになれて成功っていう人もいると思うんで、すごいそれ難しいんですけど、僕が例えば臨床開発の人に「私どこに行けばいいですかね?」って聞かれた場合は、やっぱそういう質問をするんですよ。あなたにとって成功って何なのかっていう感じで。
そしたら例えば何でしょう。採用する側、その臨床の方を採用する製薬会社の人事の方からして、どういった部分をチェックされるんですか?
臨床開発ですか。
はい。臨床開発の人を雇うというか中途で採用するってなった場合、どういった部分を見られるのかなって思って。
まずはやってる領域。あとは施設面。大学病院でやってるかとか。臨床開発って簡単に言うとですね、これも医者とやり取りする仕事なんですけど、要は医者に患者さんに投与してもらってそのデータをいっぱい蓄積するのが臨床開発モニターのお仕事なんですね。って考えると担当がやっぱりいろいろあって、クリニックの担当者もいれば、中小病院の担当者もいれば、大学病院の担当者もいるんですよ。経験で言うと大学病院いっぱいやってる人のほうがすごくやっぱり重宝はされています。何故かっていうと抗がん剤とか、難しい領域ができるのは大学病院なんで、そういう担当をしている施設、規模を見たりとか、そこはポイントになったりとかしますね。
経験最重要!人柄はそこまで見られない
あれですよね。人柄っていう部分は先ほどおっしゃられたようにあんまり見られないっていうのはそれもっていうことですよね?
人柄はあんま、そうですね、そこまで。
そこまでって言うのは、見るは見るんです?
見るは見ますけど、他の業界に僕はいろいろ経験してますけど、他の業界に比べたら断然見ないです。
断然。ってことは結構見ないっていうイメージですね?
そう。もうスキル重視ですね。経験重視。
っていうことは何ですかね。例えば極端な話、他の業界ですと書類が通る。通ったあとは、例えば面談での雰囲気とかの部分も結構関係するとは思うんですが。この職種に関してはごまかしが効かないという感じなんですよね?
そうですね。いくら人柄がよくても経験が悪ければ転職はできないですね。
っていうことは何ですかね。ちなみにこういった職種の方にアドバイスされたっていうか、こういうふうにするとうまくいくよとかっていうのはあるんですか?
アドバイスですか。
そうですね。
それはですね、この業界で言うと難しいんですよ。要はやっぱり先ほど申し上げたようにあなたの経験を結構見られるって感じなんで。
それはあれですか。臨床に限ったことじゃなくてMRに関してもですか。MRはどちらかと言うと営業――、
MRはどちらかと言うと人柄が結構重視ですけど、営業なんで。
ならもう臨床はもうほんと実力というか経験重視。それらを見られて、あとは人柄によっぽどのことがなければ。ということですか?
そうそう。おっしゃる通りです。そんな感じです。例えばもう一回言うとMR以外の研究開発、臨床開発、品質管理とか品質保証とか、っていう専門性が高いんですよ。この職種っていうのは。なのでやっぱり人柄よりも経験重視ですね。
大学病院での経験は重要
例えばその臨床で、さっき言われた大学病院以外のところ。何だったら失念したんだけど、そういったところから大学病院のところに移りたいっていう方はどうされるんですか?はい。
それはいい質問ですね。難しいパターンが多いです。やっぱり相当人柄気に入ってもらえるとか、その会社が教育する余力があるかとか、募集背景にもよりますけど。大学病院をアサインしようとしてる職種があったとして、大学病院の経験がない人はあんまり採用されないと思います。例えば疾患が近かったら別ですけど。
例えばウェブデザイン業界ですと、大きく分けると二つ「EC系」「クリエイティブ系」がある。それで、ECからクリエイティブに移るのは難しいということでした。でも、そのどうしても移りたい方っていうのは、制作会社のすごい安い値段でただクリエイティブ系のやってるようなところもあるからそこに一回移って、実績を積めば比較的クリエイティブにいきやすよ。みたいな話があったんですが。そういったものはこちらの臨床にはございますか。
臨床には、そうですね。あんまりそういった感じはないですね。例えばですけど、肝臓疾患の臨床開発を募集してますと。できるだけ大学病院の経験をしてて欲しいっていう求人があったとして、私は大学病院の経験はないけど、肝臓疾患の領域は長いですっていう方は可能性はあると思います。
なるほど。
なのでそこで押しましょうとかっていうのはできると思いますけど。基本的に肝臓疾患もないわ、大学病院も経験ないわっていうことであれば――、
ほぼほぼ無理。
そういう人がもう出てきちゃったら、採用はそっちに行っちゃうんで。なかなか難しいですね。
っていうことは、転職成功させるには、領域がちょっとかぶってたりしていて、より人柄的な部分を重視すればもしかして通るかもしれない?
可能性はあるとは思います。
それでもやっぱ少ないっていうイメージですか。
少ないですね。難しい。
基本、なら臨床で。それなら一番最初に経験された部分で、だいたい決まってしまうってことなんですか?
もうそうですね。
あとは、製薬会社でいろいろな薬とか経験した上でいろいろ経験値が増えて、転職の幅が増えるというか。そういったってことですかね?
そうですね。
MRは基本的に転職しやすい
MRは人柄も見られる
ありがとうございます。営業のMRに関してはしやすいっていうことですよね。
MRはそうですね。未経験から20代であれば比較的転職しやすい。
同じ業界内でっていうことですか?
同じ業界内では転職しやすいですよ。
ってことですよね。他業種からってことですよね?
他業種からだったら20代であれば比較的採用してもらいやすい。
MRに関しては何でしょう、スキルもですけど、人間性も見られるという。
そうですね。
ただ他の業種、業界に比べるとどちらかと言うと知識というかそこの部分に、スキルの部分に重きを置かれるっていうようなイメージ。
専門性が高いので他の業界に転職はしづらい。
ただ他の職種、例えば臨床とかに比べると圧倒的に人間の部分は見られやすいということですか?
そうですね。コミュニケーション能力とか。
大学病院経験のMRのニーズは高い!
例えばMRをされてる方で、「他の会社に転職したい」っていう方がいらっしゃった場合は、どういうふうにアドバイスというかされますか?
それも結構さっきと一緒で恐縮なんですけど、お金を上げたいのか何をもって転職成功させるのかによると思うんですよ。
そしたら製薬会社の方は、MRの方を採用する際にどはどういう部分を見るのかなあと思って。
それも一緒ですよ。やっぱり領域、経験領域とか、大学病院やってるかとか、クリニックやってるかとか。それ臨床開発と似てるんです。そこは。
大学病院のMRってことですか。その場合は。
大学病院の医者担当しているMRさんは比較的市場価値は高い。
ごめんなさい。大学病院以外他何でしたっけ。
中小の病院とかあとクリニック。個人がやってるクリニックとか。
それは大学病院の人のほうが比較的何でしょう、ちょっと言葉悪いかもしれないですけど、上と言いますか、どちらかと言うと難易度が高いっていう感じですか?
難易度が高いというよりかは・・・今世の中で流行っているものって、抗がん剤とかアルツハイマーとかでいう中枢神経系の領域がすごくニーズが高いんですね。そういう難しい領域って大学病院でしかやらないんですよ。小っちゃいクリニックで癌とか扱わないのはわかりますよね?そんな感じです。大学病院でそういった難しい領域をするんで、大学病院経験してる方のほうが今後のニーズには合ってるっていう感じですね。
そしたら、中小の病院とかを担当されてるMRの方が、他の製薬会社の、大学病院とかを担当するようなMRになりたいって言った場合。スキル以外の例えばヒューマリティとかそういう部分で押していくっていうことですよね?
そうですね。比較的臨床開発よりかは。でもそっか、大学病院か。まあそうですね。領域重視、やっぱり年齢が高くなればなるほど、その募集してる領域の経験があるかどうかってのは重要になってくるんで。そこは重視されますね。
わかりました。ありがとうございます。
大丈夫ですか?
研究職の転職は技術・スキルが最重要
大丈夫です。大丈夫です。了解です。そしたらあれか、なるほどですね。製薬会社の転職っていうのは、基本、MRもしくは臨床っていう職種の転職っていうのが
比較的多いですね。
MRはどちらかと言うと引く手あまたでという。多分、研究職の方が転職で結構調べられてたりするみたいなんですね。研究職の転職っていうのは、先ほどおっしゃられたような中でのと言いますか、あまり転職自体がないっていうこと?
あまり。脂ののってる30代、40代ぐらいの人はそんなに転職をしたいっていう人はあんまりいないですね。
あるとしたら中ですか。中ですか、外ですか。
あるとしたらやっぱり50代とか。
その何でしょう。他の業界への転職なのか、業界の中の転職なのかっていうのは?
やっぱり比較的中が多いです。やっぱみなさんですね、製薬に勤めてる人たちって何かプライドが高いのか最先端の技術から外れたがらないんですよ。要は薬やってたら薬をやってたいとか。化学薬品行きたいかって聞いたら、行きたくないみたいな。レベルが下がるみたいな感じなんで、中で転職する人のほうが多い。
研究職の転職の場合っていうのも人事の方が見られる部分っていうのは、先ほど言われた領域と言いますか、経歴っていう部分について、臨床とあまり変わりないみたいなイメージですか?
お客さんと別にコミュニケーション取るわけじゃないんで、研究職はより技術力とかスキルっていうのをより重視されますね。
臨床と同じような感じですか?
そうですね。臨床よりも濃いかもしれないです。
なるほど。研究職から他の業界って言うのは、先ほど言われてたようなベンチャーとか?
バイオベンチャーに行く人が多いですね。
ただそうなってくるとまたちょっと変わってあれですよね。ベンチャーとかあとどちらでしたっけ?民間企業とか、製薬会社とかでしたっけ?研究職が転職するのは。
製薬会社以外だとそんな多くないですけど、化学薬品とかそういったとこに行く人たまにいますけど、そんないないかな。
ってなるとちょっとあれですよね。スキル的な部分以外を見られることがちょっと。
ないですね。そんなに。
ベンチャーに行く場合もあんまり見られないんですか?ヒューマニティというか。
あんまり。もちろん全くコミュニケーション取れない人は駄目ですけど、やっぱり研究の経験とかスキルっていうのがやっぱり重視されますね。バイオベンチャーも。
わかりました。ありがとうございます。
外資製薬会社への転職の肝は英語
あと、外資製薬会社への転職についてですが。つまり、日系から外資っていうのと、外資から多分外資ですかね。日系から外資への転職っていうのは・・・
いますよ。
結構多いですよね。
多いですね。まあほとんどがやっぱり年収アップが目的ですね。やっぱり違うんで。年収が100万、200万ぐらい全然変わるんで。
外資から外資っていうのも結構やっぱ普通にいますよね?
それはですね、外資から外資に行く理由は、外資から日系に行けない理由があって。みんな年収を下げられないんですよ。だから日系に下がる格好で行きたいっていう人はいますけど、やっぱり世帯とか持っちゃうと下げられないじゃないですか。だから外資 to 日系っていうのはそんなにいないですね。
100万、200万とか普通に下がるっていうことですよね?
下がる。下がります。
なるほど。ということは外資から日系はないけど、外資外資、日系から外資っていうのはある、っていうことですよね?
そうですね。日系外資の転職のポイントはやっぱり英語力。
英語力なんですね。
やっぱ英語力ですね。一つは。
それはTOEFLとかああいった資格系ですか?
やっぱり外資って、役職とか就くと本国とのやり取りがどんどん増えるんですよ。なのでそうなると英語力って必要になってくるんで。極端な話、楽天の公用語が英語とかって言うじゃないですか。ほんとそんな環境に近いんで、そういう意味で言うと日系から外資に転職したいんだったら、比較的やっぱ英語力っていうのは求められることが多いですね。
その英語力っていうのは何で判断されるんですか?
一番いいのは実務経験ですけど、やっぱ実務経験ない人の場合はTOEICとか。TOEICですかね、やっぱ判断材料。
TOEIC、TOEFLとかそこら辺ってことですね?
そうですね。スコア、そのスコア。
なるほどですね。それは、前提として転職希望する方が全員持ってるものなのか。それとも何ですかね、スコアの良し悪しで転職が大きく違ってくると言いますか。
例えばある人が転職したいですと。日系の方で来た場合、その人は、英語ができる場合かできない場合かで、ご紹介できる求人がですね、かなり変わってくるんですよ。極端な話3分の1、2ぐらい変わってくる。やっぱ外資系って英語力必須とかってのが多いんですよ。なので外資に転職したいんですっていう場合はやっぱ英語はやっておいたほうがいいよっていうのはアドバイスとしては言いますね。
それは先ほど言ったTOEICとかでも一応カバーできるっていうイメージでよろしいんですか?
うん、はい。やっぱ実務レベルを求められる会社もあるんで、TOEICだけじゃ駄目だっていう会社ももちろんありますけど。
実務レベルがないと駄目じゃないとダメだって言った会社への転職って、そうなると実務がないとどうしよもないってことですか?
でもまあそんなにそこまで求められないですよ。実務レベルがないと絶対駄目っていうのはそこまではないです。
なるほど。ということは――、
やっぱでも英語勉強してます。TOEIC高いスコア持ってますとか。留学してましたとかって英語できる方のほうがやっぱり応募できる求人数は全然変わってきますね。
なら一応そのTOEICで結構なハイスコアあったら一応その面談と言いますか、そこのフェーズには行けるっていう。
はい。
なるほどですね。あと他になんか重要な部分ってございます? 日系から外資へ転職する際。
それって気持ち面の話もですか。スキル的なものの話ですか。
どちらもあれば教えていただければなあと。
スキル的ポイントで言うと外資だとやっぱりスピード感が全然違うですね。日系に比べると。外資のほうがポンポンことが決まったりもしますし、のんびりできないんで、そのスピード感についていけないって人も結構中にはいますね。っていうのは一つあって。他に何かある? 日系会社の違い。気をつけるべきポイント。
気をつけると言いますか、見られるといいますか。
採用する際ですか。
そうですね。先ほど言った、英語力って言うのは、日系と大きく言うと違う部分だとは思うんですけど。
そういう意味でいうと、面接とかで見られるポイントっていうのはそんなに。
変わらないっていうイメージ?
ないです。変わらないです。特に外資だからとかっていうよりかは、例えば外資である疾患の募集をしてても、日系疾患、その疾患の経験をしっかりしてれば全然可能性はありますし、あなた日系だからこういうところをしっかり見るわよとかっていうのはそんなにないです。
なるほどですね。そんな大差ないというか。
そこまで日系だからとかっていうのはないですね。やっぱり英語ですね、一番ポイントになるのは。
あれですよね。面接とかそういった部分でも英語でっていうこととかも当然行われるわけですもんね?
ありますね。重要なポジションだった場合は英語で面接とかっていうのも可能性は全然あります。
ということは英語っていう部分自体をクリアすればそれ以外は普通の職種の転職と同じように考えればいいっていう認識で大丈夫ですか。
そうですね。いわゆる話のゴールが外資へ転職を成功させるためにはっていう意味だったらそうです。もちろん心構えの違いとかいろいろありますけど。はい。
外資も日経も、べらぼうに違うわけではない
なるほど。そうですね。逆に外資から外資への転職っていうのはキャリアアップっていうことですか?
外資から外資への転職はですね、いろいろありますけれど。キャリアアップ?
これはあれですよね。外資から外資っていうのは、転職のポイントというかは、日系から日系と変わらないみたいなイメージでよろしいんですかね?
そんな変わらないですね。外資から外資。そうです。そんなに何か特別ここ気をつけたほうがいいとか、これが変わるから考えたほうがいいとかっていうのは特別ないです。
ちなみに日系から外資に転職したいっていう方の場合って、それは何ですかね。外資専門のエージェントとかって・・・
それはないですよ。
ないですか。
だいたいどこのエージェントも扱ってますし、面談のときにそこの希望を言ってもらえれば、求人はあるんで。
なるほどですね。あとは英語か。なるほど。他にもし外資へ転職したいっていう方がいらっしゃったら何てアドバイスされますか。
外資へ転職したいっていう――、
はい、日系から。
希望があったら。英語以外ですよね。
そうですね。一つは英語っていうことで。けど、もしも英語があまりできない方っていうのは、基本そこで首切られるっていうか。
厳密に言うと英語が全くできない人もいるんですよ。外資って。ただやっぱり上に上がるためには英語が必要って感じなんで。
なら入社のときに別にマストっていうか、それではないっていうことですか?
職種によります、それも。例えば、MRは特に英語力いらないですし。臨床開発とかは英語はいるんですよ。だから職種によるんですけど、やっぱり外資系に行きたいんだったらどの職種でも上に上がりたいよね。という前提で英語はやったほうがいいですよっていう話はします。それは年齢が高くなればなるほど、マネージメント年齢の方は英語力求められるんで、40代で日系で英語できないって言ったら、外資系はほとんど転職できないんじゃないかなって思います。
入社っていうことだけ考えた場合は、もしかしたら職種によっては英語が必要じゃなかったりっていうのもあるってことですよね?
英語が必要じゃないポジションもあります。若手だったら。
っていうことですよね。
30代前半半ばぐらいまでだったら英語なくても転職できたりはしますけど、ただそれも職種によりますね。
っていうことですね。それはもうあれですか。転職サイトとかにも普通に書いてるってことですよね?
だいたい書いてます。英語力必要って。
ってことですよね。
必須とか不要とか。
なるほど。他に何かございます? アドバイスするとしたら。
日系から外資に転職したいっていうときのアドバイス。正直ですね、あんまないですね。英語以外。ないって言われたら困りますよね。
まああれですね。ないんだったらないかなあって思いますけど。
要は転職を成功されるためのアドバイスっていう観点で言うと、英語が一番重要なんですよ。それ以外はそんなにないですね。あとはやっぱりよく言われるんですけど、日系の人ってスピード、さっきも言ったけどスピード感がない人が多いんですね。コミュニケーションとか。考え方とか。外資系ってスピード感あるコミュニケーション求めたがったりとか、結論から答えることを求めたりとか簡潔明瞭な答えを求めたりとかって、結構面接では見てくるんで。日系の人にアドバイスするとしたらそういうところはアドバイスするかもしれないです。
なるほど。ありがとうございます。
はい。ちょっと人によると思うんですけど、これは。傾向の話です。
需要のある経験があれば、大手に転職できる!
ってことですね。そしたら次の大手企業への転職なんですけどベンチャー、中小から大手とかって結構行けるものですか?まあ大手の種類にもよるかもしれないですけども。
全然行けると思いますよ。それとやっぱニーズによりますけど。例えばそうですね。今のニーズで、わかりやすい例で言うと、大手が抗がん剤の領域で募集してますと。ベンチャーとか中小で抗がん剤やってましたっていう人であれば全然採用したいと思いますし。そこにベンチャーだから中小だから大手だからとかっていうのはあまり製薬メーカーはいないかな。さっきも言ったようにやっぱり技術力とか経験、スキルを重視するんで。
そういうことですね。スキル自体があればということですね。
そうそうそうそうそうそう。
なるほど。ちなみに製薬会社以外の転職についてはご存知だったりしますか?
やってます。
そうですか。それの場合も何でしょう。中小から大手の場合も同じですか?他の業界でも、中小から大手の場合もスキルがあればよいという。例えば営業で、車を中小でばりばり売ってますよって方は、大手のそういった車の営業に転職しやすかったりっていうことですかね?
そうですね。これはあくまで傾向の問題なんですけど、傾向値の話で言うと確かに大手から中小のほうが転職はしやすいイメージはあります。中小から大手、ベンチャー、中小から大手がしづらいかって言ったら、そんなことはないです。やっぱ経験とかがしっかりしてればそんな規模感っていうのはあんまり関係ないですね、転職。
それ中小とかベンチャーってどれくらいの規模の会社のイメージでお話されてますか。
10名から200、300名ぐらいじゃないですか。
なるほど。10名とかの中小企業でこういった印刷とか――、ってことやってても大手に行けるということですね。
もちろん経験によりますよ。ニーズが合致するかどうかですもん、はっきり言って。
なるほど、なるほど。
転職しづらい、しにくいって言うのは、何か一般的な概念だと思います。そういう時代は終わってる。昔の日本だとそういうふうに言われると思うんですけど、年功序列とか。絶対とか。今はそういうのないですね。やっぱりスペシャリティが重要視されるんで、大手に転職したいんだったら、大手がやってる技術とか求めてる技術を経験すれば転職できる可能性は全然あると思います。
なるほど。それはベンチャー企業もしかりということですよね。
もちろん、もちろん。
なら大手企業転職、ベンチャー企業転職って書きましたけど、何ですかね。そこまで中小から大手、ベンチャーから大手、大手から大手っていうそれぞれでそんな違いがないっていうイメージですよね。
これはあの、逆にお聞きしたいんですけど転職を成功する上での気をつけるべきポイントってことですね。
さようです。
働き方とかじゃないですよね。
違いますね。
ですよね。であればその通りです。
なるほど、なるほど。確かに働き方とかだとまた全然違ってきますもんね。
全然違ってきますね。
なるほど。ありがとうございます。
いえ、いえ。