未経験職種への転職についてきいてみた
今回の記事の目次
未経験職種への転職では、年齢が肝
未経験職種への転職について。未経験の職種へ転職したい場合っていうことなんですけれども。これは年齢とかが関係するんですか?
これね、めちゃくちゃ関係しますよ。
なるほど。
未経験ということは採用する企業側はリスクが発生するんですよね、必ず。どんなリスクかっていうと教育リスクなんですよ。
なるほど。教育リスクですか。はい。
教育リスクは別に直接的なコストないじゃないですか。要は時間的コスト。必ず何人かが教育するわけなので、時間換算、時給換算するとですよ、なかなか大きい金額に膨れ上がるんですね。にも関わらず、ある程度35とか40とかで未経験で入るとします。まぁかなり可能性はないんですけどね、ある一定の職種を除けば。その方が、例えば22万で入りますかっていうと、さすがに入らないわけですよ。
ああ、その条件だとということですね。
未経験で入社したとなると、教育のための時間的コストもかかるわ、毎月の35万の固定費もかかるわということで、あんまり採用したがらないんですね。年齢が上がってくると。ある一定の職種以外は。なので、よく言われるのは未経験の場合は、30歳未満だよねと。30歳未満だとギリギリぐらい。一番ホットな年齢は25ぐらいまでですね。そっからだんだん売れ残ってきます。たださっきからある一定の職種はって言ってるじゃないですか。営業だけは別なんですよ。
営業だけは年齢によらない
営業だけは別なんですよ。
そうなんですか!?
営業だけは基本的に、彼らの職種はインセンティブで生きる生き物で、固定費は低いんです。何歳になっても。なので固定費は安いし、教育の時間だけかければいいと。基本的に教育もどちらかというとOJTなので、現場に行きながらみたいな、そんなに教育の時間的コストってかかんないんですね。なのでこの時期一番転職しやすい仕事は営業なんです。
なるほどですね。なるほど。ってことは未経験、ということは年齢が一番ポイントと言いますかっていうことですね。
そうですね。
会社は「ポテンシャル」で採用している
未経験だったら。結局未経験の転職の場合は、転職の場合って、「何を買いますか?」っていうことなわけですね。
何を採るかってことですか。
いや、その人の何を買うんですかってことですよね。未経験なんで経験を買えないじゃないですか。
そうですね。
そうするともうポテンシャルで買うしかないんですね。リスクが大きいんですよ。リスクが大きいものに会社投資したくないので、固定費は下げたいと。
面接でみられる「ネガティブ」と「ビジョン」
そのポテンシャルっていうのは、どういった部分で判断されるんですか?
もう、面接を通した人間性だけですよ、ほんとに。
人間性。
それとあとビジョン。今後どうやっていきたいかとか。あともう1個言うとネガティブな理由で転職しないかどうかとか。何々が嫌なんでこの会社辞めて転職したいですとか。結構安易なミスですね。それって。どこでもあり得る話なんで。
ネガティブな雰囲気は出てしまうもの・・・
ただそういうのってみなさん対策されてネガティブは出さないようにとかはされたりしないんですか?
してます、してます。でも人事担当もばかじゃないんで、ある程度雰囲気でわかるんですよね。わかっちゃいます。ほんとに。
例えばどういった部分で判断されるんですか。
あのですね、本人は気づいてないでしょうけども、なんだかんだ言いながら自分は正しいと。正しいんだけど会社を批判したりとか。あとは上司を批判してみたりとか、関係を批判してみたりとかするわけですよ。
ネガティブな意見は言ってないんだけど、いろいろ話を聞いてくところどころに――、
そうです。垣間見える。
なるほどですね。それで何か自分以外の部分に責任押し付けてたりっていう部分が――、
見えてくる。そんなところが所々あるんですよ。
仮説をたててビジョンを話そう!
なるほど。ビジョンっていうのは、どうなりたいかっていうのが明確に――、
この会社に入社をすることで、「○○したい」というだけだと短期じゃないですか。だけど、例えば自分の将来はこうなっていたいと。こうなるためにはこうする必要があると。だからこの会社で仕事がしたいんだというような言い方だとどうですか?逆転的な思考が発想できるじゃないですか。仮説を立てた上で検証していくみたいな。そういう話し方、考えを持った人っていうのは、未経験でも採られやすい。ただ年齢はかなり絞られますねということですね。
そういうことですね。
「ビジョン」と「ネガティブ」、この2点だと思いますね。未経験の場合によく見られる点というのは
それとあとは、年齢が重要だと。
そうですね。になんたってまずは「年齢」が一番中心になると思いますよ。高すぎると書類選考ではねられちゃうんで。
未経験の場合は人材紹介を使おう!
なるほど、なるほど。そしたらその未経験の方が転職される場合、「何かここはこうしたほうがいい」とかはございますか?
例えばAという会社があります。ところで、転職をする際の方法は、人材紹介と、あとはいろいろな「媒体」ってご存じですよね?
転職サイトとかってことですよね?
そうです、そうです。エンジャパンとか、リクナビネクストとかあるじゃないですか。
はい、はい。分かります。
時折両方に求人を出してる会社があるんですね。このケースの話をすると一番わかりやすいので。人材紹介の場合は必ず代理人というか人材紹介会社の営業さんが担当してくれるので、自分が直接やり取りする必要がない。さらに媒体に関しては全部直接やるので、例えば書類選考で1回駄目だったりすると、もうそこで終わりなんですね。だけど人材紹介の場合は1回駄目だったとしても、また代理人がもう1回プッシュアップしてくれたりするんですよ。なのでもし未経験の場合であれば僕は人材紹介のほうがいいと思います。
そうなんですね。
リスクが減るんです。
リスクっていうのは1回断られたときとかっていう。
そうです、そうです。
っていうこと・・・
そうです。
未経験転職の書類選考は狭き門
あとは未経験だとするならば、どの職種に応募したいのかにもよるんですよね。
そうなんですか?
営業だったら比較的門戸は広がっているのでいいんでしょうけど、他の職種。例えば人事とか経理とか総務って、どの会社も一度に採用する人数って1人2人なんですよね。基本的に欠員がでて1人採用のケースが多いんですけど。あと、ある程度の経験がなくとも資格が欲しい。
資格があれば書類選考で有利
あと、ある程度の経験がなくとも資格が欲しい。
資格ですか。
資格が欲しい。例えば人事で言えば経験がないんだけど「社労士」は持っているとか。社会保険労務士っていう資格があるんですけど、これ結構難易度高いんですね。経験はないんだけど労務知識はあるのねと。そうすると、まず基本的には労務からスタートする会社が多いのでひもづいてくるんですよ。要はアピールポイントになる。
なるほど、なるほど。
経理とかであれば会計士とか税理士とか全科目じゃなくても一科目でもいいから持っとくといいと思いますね。
それがプラスアルファというか、プラスのポイントになるということですよね?
未経験の場合、経験あってもそうなんですけど、転職の場合は書類選考が一番通過率低いんで。
未経験の場合に限ってですか?
いやそんなことはないです。
全部ですか。
未経験・経験関係なしに。書類選考の通過率が一番低いんですよ。
っていうことは、書類自体通過すればあとは――、
あとは面接ですね。書類ってほら、どちらかと言うと自分の力じゃどうしようもない部分が多いじゃないですか。もう、相手にゆだねちゃうみたいな。だけど、面接は自分が発言できるわけですよ。
極端な話、その書類自体通ってしまえば、それこそ敏腕なエージェントの方からみっちり指導を受ければ通りやすいというイメージなんですか?
そんな甘くはないですけどね。書類選考の通過率って20%ぐらいなんですよね。20%もないかもしんないですね。今売り手市場なんで20%っていう高い数字言いましたけど、もしくは買い手市場に代わったときなんて5%ぐらいなんで。
そうなんですね。
はい。営業以外は。
なるほど。
なので狭き門じゃないですか。ここにどういった秘策を打っていくのかすごい大事なので。あとはエージェントさんのパワーを借りながら。これは一つ転職戦略なんですけどね。そういったところで必要かなとは思いますけど。
なるほど。ありがとうございます。
営業はぶっちゃけ、何でも欲しいんですよ。すぐ辞めちゃうから。なので書類選考は比較的通りやすいですね。というか、合格しやすい。
必然性が転職成功につながる!
なるほど。ちょっと話それますけど、例えば1人の方が転職成功させるにおいて重要なポイントを優先度高い順に並べると、どうなると思われますか?
必然性です。
必然性?
はい。具体的に言うと、例えば僕が企業側の人事だとするじゃないですか。そうすると何であなたはこの会社に応募してきたのかと。何で入社したいんですか。って必ず聞くんですね。そのときに同業他社にも通じるようなアピール・回答をしてしまうと、「これは多分、転職どこでもいいんだな」って思われちゃうんです。だから、この会社が唯一無二こだわっている部分をアピールしてくださいって僕は言うはずです。それが何かっていうと企業理念なんですよ。おそらくこの企業理念はどの会社もかなりこだわり持って作っているんで、ここに賛同できるかできないかによって判断基準が明確になるんですよ。
なるほど。
僕はエージェントっていう仕事もしてますし、人事っていう仕事もしてましたので、両面見られるんですけど。「その志望理由だったら他でも通じませんか」って僕言ったことあるです。だけど、「この企業理念を」って言われてしまうと、必然性っていう意味では、なるほどねって思わざるを得ないんですよ。それとあとは仮説を立てながら話ができるか。ロジカルな展開。
ロジカルな展開?
中長期的な視点から逆算して「何で今ここに入らなきゃいけないの?」っていうそういった、まあキャリアビジョンをしっかり持っている人が必要なので、この重要性を僕は転職希望者にはとくと話す。
それはあれですよね。面談の中でこれが重要っていうことっていうことですよね?
そうです。
あと、今アバウトにいろいろな方に聞いてるんですけど、転職を成功させる上での一番のポイントって何だと思いますか?
やはり必然性だと思いますけどね。企業理念との合致。
はい。
書類はエージェントに添削してもらおう
例えば、書類通すようなフェーズになったら、書類の部分はカバーできるっていうイメージなんですか?
しっかりと志望理由に書いてあげる。
はい。
ことで、ある程度通過はしやすくはなると思います。
それはやはり、ご自身というよりエージェントの方通じてというか、添削しながら書いてもらったほうがやっぱ全然違いますかね?
そうですね。エージェントって結局企業人事と直接やり取りしてるので、人事の特性を知ってるんですよね。なので、そういう意味でもプラスアルファになるのかなあと思いますけど。
エージェントからもらえる情報はすごい
なるほど。ちなみにご自身が、例えばご友人が転職考えてるってなった場合にエージェントは勧められますか?
絶対勧めますよ。
絶対勧めますか?それは何でなんですか?
結局媒体よりもより細かくライブな企業情報をもらえるし、場合によっては面接で聞かれる質問も教えてくれるんですよね。「これまでこういう質問があったんで、答えられるようにしておいてくださいね」みたいな。
他のエージェントの方に聞いたら、その企業側がどういった人を求めてる。っていう人物像とかはすごい教えてくれるから面談の席で変な話人物になりやすい。っていうのは言ってましたけど、やっぱそんな感じだったりはするんですか?
それはあると思います。ただなりやすいっていっても、面接が1回だったらばれないかもしんないですけど。確認の上で2、3回やる会社が多いんですよね。
なるほど。
あと、偽って入社しても一生偽んなきゃいけないんで。
確かにそうですね。
うん。長期で考えたら逆にマイナスじゃないの?と僕は思うんですけどね。だからほんとに合う会社をしっかりエージェントと一緒に連携しながら探していったほうがいいんじゃないかなと思います。
押し込んでくるエージェントに要注意
なるほど、なるほど。他のエージェントの方で、「エージェントって紹介手数料で稼ぐというかビジネスじゃないですか。そこの部分はちゃんと把握しながら使わないとね」と言う方がいました。その方が言うには、エージェントの会社によってはすごい押し込むと言いますか、ノルマが決まってると言うんですよ。
はい、はい、ありますよ。
っていうことですよね。結構ノルマってあるもんなんですか。
特定の名前出しちゃうとネオキャリアとか。
そうなんですね。
はい。あとはエンジャパンとか。
はい。企業的にはですよ。違う会社の担当でも、人によっては押し込んでくる人がいるんですよね。
っていうことは個人に依存してるということですか?それとも、やはり会社ですか?
比較的会社が多いですね。
よく聞くのはネオキャリアでしたね。ただ押し込まれたとしても面接行ったのは自分なんで、合うか合わないかは自分次第なわけですよね。
なるほどですね。
何かこう、おどされるわけじゃないですから、しっかりと勇気を持って断ることは全然できるかなあと思いますけどね。
そういうことですね。
だからエージェントがいいですよ。この会社いいですよと言ったとしても、自分は面接を何度も受けて、コミュニケーション取って判断材料あるわけなんで。それよりもどちらかと言うと自分が見て聞いたことのほうを大事にして判断材料に入れたほうがいいんじゃないかなあ。と僕はいつも言ってるんですけどね。
確かにそうですね。自分の強さと言いますか、そういうのを持ってる方は、確かにもう全然違いますもんね。
そうですね。最近、押し込む人も少なくなってるっぽいですよ。なぜかって言うと、エージェントの場合は確かにコミット型なんで成功報酬なんですよね。だけど早期退職した場合は返金規定があるんですよ。6カ月以内だったら10%、20%だったかな、3カ月だったら30%、1カ月だったら80%とかっていう規定があるんで、結局もらっても、なんぼかは返さなきゃいけないですから。そうです。だったらよりよい人を、納得できてる人に入社してもらったほうが、人材紹介会社としてもメリットがあるんじゃないのとは思いますけどね。
大手+業界特化 二つの会社に登録しよう
ちなみにそのエージェントの会社ごとに違いっていうのはあるんですか?他の方に聞いたらあんまりそこまで差はないんじゃないって言われたのですが。
でも、ある特定の業界に強いエージェントがあったりとか。
それは業界特化のやつですか?例えば看護師とかってことですか?そういうわけではなくてってことですか。
例えばIT業界に強いぞとか、ベンチャー系に強いぞとか、大手に強いぞとかっていう、何かうたい文句でやってるのはあるんですよね。その実は違いないんですよ。ないんですけど、圧倒的な違いは求人数です。だからどこに登録しても一緒だろっていうのは間違いで、求人票が多いエージェント会社に登録することが一番早いです。そうなるとインテリジェンスとかリクルートとか、JACとかなってくるんですけど。中には業界特化したエージェントしか求人紹介しない会社もあるので、この三つの中のどれかを登録してさらに1個自分が行きたい業界に強いエージェント会社に1個登録しとくっていうこの方法が一番網かけやすいと思います。
そういうことなんですね。求人数が一番多いのはそこら辺の三つのどれかか、あとは業界特化の一カ所で、二つぐらいに登録するのが良いと。
そうです、そうです。
例えば求人数の多い三つのうち、どれを選ぶかとかは直感になるんですか?
中には3社全部やる人もいるんですよ。ただこの3社は業界3位まで入ってるので。もっと具体的に言うとですね、インテリジェンスかリクルートかどっちかに登録しておけばだいたい網羅されるんですよ。
そうなんですね。
あとは好き好きですね。エージェントとの相性とか。
なるほど。ってことはインテリジェンスかリクルート登録してあとはそれぞれ合うか合わないか、もしくは業界特化型という部分をちょっと見てやれば比較的問題ないということですね。
そうですね。
ありがとうございます。