そもそも転職エージェントとは?使う意味について聞いてみた
今回の記事の目次
転職エージェントは手伝うだけ
そもそも転職エージェントとは何か教えていただけますか?転職エージェントっていうもの自体があんまりわかってないっていう人も多いと思うんです。
そうですね。人を探している企業さんと、転職をしたい人を結びつけるものでしょうか。一言で言うとそうだと思うんですね。
企業とのマッチングを手助けしてくれる、サポートしてくれるということでしょうか。
そうです。ただ、手伝うだけなので、主体は本人です。だからほんとに、本人が座ってるだけだったら何にもならない。その手伝うといった部分でもう少し詳しく言うと。企業を見つけてくれたり、あとは、面談の練習してくれたりとか、その企業から何を求められてるよとか。教えてくれたりします。
転職エージェントは成功報酬で成り立っている
なるほど。転職エージェントのビジネスモデルって、無料ですよね。その理由を教えていただけますか?
人材を探している企業さんに人を紹介して、その方が入社すると成功報酬が出るわけですよ。それが転職エージェントの一番大きい収入源ですね。
報酬ってどれぐらいですか?
年収の1割ぐらいですかね。
その1割って、ご自身が勤めていらしたエージェント会社での話ですよね?
私が聞いた話では、そういう感じですね、
3割ってのが通説だって耳にしたこともあるんですけど。
そんなに!?年収400万の人だと、120万!?そんな、ウソー。私聞いた話だと1、2割っていう話だったんですけど。会社によって多少違うのかな。あるいは、普通の転職じゃなくて、何て言うの、エグゼクティブ層の転職だったりすると3割ぐらいいくこともあるかもしれないですね。やっぱり難しいので。
転職エージェントのメリット
連絡の手間がかからない
転職エージェント使うメリットっていうのは何だと思いますか?ご自身で実際に利用されたこともあるというお話ですが、そちらを踏まえていかがでしょうか。
まず一番は、連絡の手間がかからない。
求職者にとって企業と連絡を取る手間がからない、ということでしょうか。
はい、そうですね。企業との間を全部取り持ってくれるので、そこの手間がかからないということ。
例えば求職者が転職エージェントに『ここからここら辺は、スケジュールが空いてますよ』とかって言ってて調整してくれるって感じなんですか?
そうです。
ここしか空いてないからここに入れてほしいって言ったら、それをエージェントがやってくれたりってことなんですか?
向こうが交渉ができる余地があればやってくれますね。企業側も忙しかったりするので、「絶対ここしか空いてない」みたいに言われたりすることもあるんですけど。ある程度折り合いをつけてくれるところまではやってくれます。
自分で探すには限度がある求人を探してくれる
2つ目のメリットは自分では探し出せないような企業を探してくれる。
そっぱり自分で探すだけだとやっぱり限度がどうしてもあるので。働いてて、忙しかったりするってことですよね。世の中に会社ってものすごくたくさんあるので、自分で探すのって限界があるって思うんですよ。
私も知らない、私にぴったりくる会社があるかもしれないって。自分では探せてなくって、っていうところをちょっとエージェントに手伝ってもらうっていう感じですかね。
面接対策のメリットは大きい
三つ目のメリットは、面接対策等、転職成功させるためのサポートをしてもらえる。
それって結構大きいんですか。
大きいと思いますよ。やっぱり自分で調べるのには限度があるし、今だいぶ情報出てきてるけど、やっぱり「この企業にはこういうキーワードが効く」みたいなことってね、なかなか自分では調べきれないところがあるので。
確かに。
あと、書類の添削とかもしてくれるので、そういったところも便利ですね。
ちなみに「この企業にはこのキーワード言ったら間違いない!」みたいなのもあったりするんですか?
キーワードっていうよりは、「この企業には、こういう態度で臨め」とかはありますね。
例えば何か教えてもらっていいですか。
一番代表的なのでは、リクルートグループ。“前向きさ”だったりとか“ガッツ”だったりだとか。ちょっとノリの良さげなところとかが評価されますね。
話してる中で、元気よく『はい!』って答えるとかでしょうか?
そんな感じです!より大きなエージェントになると、企業ごとの対策情報の蓄積というか、それがあったりします。
年収・福利厚生 聞きにくいことを代わりに聞いてくれ
あと聞きづらいこととかを、代わりに聞いてくれる点も転職エージェントのメリットですかね。
年収とか、福利厚生とかでしょうか?
そうです。例えば女性の場合、ちゃんと育児休暇を急きょ取って復活してる人とかいるんですかね、みたいなことって、正面切って人事に聞きづらいと思うんですよね。そういうこともうまく探ってくれたりしますからね。
これって、転職サイトの場合は間に入る人いないから聞けないんですよね。
うん、聞き方工夫しないといけないですね。
転職エージェントは、聞きづらいことも聞いてくれるし、給与交渉とかもしてくれます。「どれくらいがいいですか」って聞かれて、400万ぐらいでとか言うと、お給料の交渉もある程度はしてくれます。
転職エージェントは、ほんとにタダなので、いっぱい頼ったほうがいいです。
確かに。タダで、なぜ使わない求職者の方もいるんでしょうね。
知られてないんだと思います。あるいは個人情報とかね。やっぱり会社に渡さないきゃいけないので、それが嫌だって人もいるでしょうし。
転職サイトやハローワークにはない”非公開求人”
あと、転職エージェントは、非公開求人があります。
大きい会社の求人って、絶対求人サイトとかあんまり載らないんですよ。載せるたらいっぱい応募きちゃうから。私、自分でエージェント登録してたときもそうだったんですけど、結構“おおっ”ていう大手の求人とかもあったりしました。紹介される中には。そういうのって、やっぱりサイトとかにも載ってこないんですよ。
また、求人広告を出すことによって、ライバル会社に動向がばれちゃうこともあります。例えば自動車メーカーで「新規プロジェクト用の人員を募集してます」。「何とかの得意な人」みたいな感じの情報を出しちゃうと、ライバル会社が見て、あーあの会社こういう車開発する気なんだって感じで、結構ばれちゃうとかって。いいプロジェクトがばれちゃうとかそういうことがあるんですよ。
なるほど。
転職エージェントは自分自身ではないことを忘れるな!
逆にエージェントのデメリットってありますか?
デメリットは、エージェントさんっていうのは、決して自分自身ではないということですかね。
自分の好みとか思いとかそういったものを擦り合わせるが、人によってはめんどくさいかもしれない。
例えば、ある企業を紹介されたときに、『何かこの会社嫌』って思うこともありますよね。その『何となく』の理由って、『何か嫌だ』って言っても相手には伝わらないわけですよね。その何かの部分を自分でどうにかして言語化しなきゃいけない。それを相手に伝えなきゃいけないというところが、人によってはちょっと“煩わしい”って感じる人もいるでしょうね。
転職エージェントを使用している場合、企業と直接連絡をとってはいけない
もう一つデメリットをあげるとしたら、エージェント使ってる場合は、企業さんと直接連絡ができない、ということでしょうか。
直接連絡取れないってのは、とったらアウトなんですかね?
そうですね。基本的にエージェントのビジネスモデルって、その企業さんとその転職希望者の間に立ち、結果として人を紹介した、その報酬で成り立っています。直接応募者の人と企業が連絡を取り合っちゃったら、エージェントとしては何もおいしくないわけですよ。
そうですよね。
もしアウトの行為をしてしまった場合どうかなるとかあるんですか。
どうなってんだろう。されたことがないので、よくわかんないんですけど。特にペナルティーとかはないような気がするんですよね。
企業側のほうで転職エージェントに密告することがある、というのは聞きます。あの人直接連絡してきているんだけどって。
それもあり得るんですね。
企業にとっても、その転職エージェントが優秀な人材を紹介してくれるのであれば、一度そういった中抜きで、関係を反故(ほご)したくないでしょうし。
無職もニートも転職エージェントを使って良い!
あ、話変わりますけど、今までニートだった人も転職エージェント使っていいんでしょうか?
OKです。ただ、社会人経験のある人に比べると若干不利という部分は認識しておいてください。エージェントの側も、「こういう人がいますよ」って売り込むときに、ニートの方ってどこを売り込んでいいかって悩みますよね。
確かにそうですね。
会社に直接応募してプラスになることもあまりない
わかりました。あ、あと、エージェントを使わず、会社に直接連絡したほうが採用されやすいかどうかって本当ですか?
あまり関係ないような気もします。
あ、そうなんですね!企業からすると転職サイトや転職エージェントを介さず、人材採用できると手数料取られず安上がりになる、そのためそういった人材を採用することが増えたりするのかと、勝手に考えておりました。
なるほど。でも、ほんとに人を採用したい会社って、お金出すんですよ、それぐらいだったら、全然。
っていうことですよね。先ほど言ってたあれですよね。例え1割じゃなくて、例えば1000万の3割だとしても出すとこは出すってことですかね?
うん。だって何もないところだったら、そんだけの1000万プレーヤー探すのってすごい難しいですよ。と思います。
転職エージェントには、離職理由はさらけ出そう!
ありがとうございます。あと、転職エージェントの面接の際、転職エージェントには離職理由も正直に話すべきなんでしょうか。
はい。言ってください。
離職理由を、丸々正直に企業に伝えることはないです。ちょっとオブラートに包んだりとか、ちょっときれいに見せたりします。
「それ言っちゃうと企業側に変に伝わっちゃうんじゃないか」ってことが心配な場合は、やっぱ言ったりはしないっていう感じなんですか?
はい。正直に聞いたままには言わないです。
転職エージェントに、いくつも登録するのはBAD
あと、転職エージェントって何社くらい登録するのが一番良いでしょうか。
やたらめったら登録すると、自分で整理するのが大変だと思うので。せいぜい1、2社じゃないですか。
ご自身も1、2社でした?
はい、私も2社でやってましたね。1社はさっき言ったデューダとかリクルートキャリアとか大きいところに登録しておいて、もう1個は業界特化型のところで探してました。得意範囲が違うので、それぞれ。
リクナビとかの転職のメディア自体は使ってました?
メディアはあんまり使ってないです。
ってことはもう、転職のエージェントの2社ってことか。
そうですね。
転職エージェントは怖がらずに使ってみよう!
了解しました。転職エージェントの立場というより、転職活動を結構多くされているご自身としては、わずらわしさとかがない限りはエージェント使ったほうがいいよ。ということでよろしいでしょうか?
世間で思っている怖いところじゃないからっていう感じですかね。使ってみてもいいんじゃないのぐらいな感じですかね。
そうですね。登録してあとですごいめっちゃ電話かかってくるとか、めっちゃ送付されてくるとかってあるんですか?
ないです。
就職活動を終えたいってときは、ちゃんと就職活動終わりにしますって言えば、もう連絡来ないです。
そうなんですね。
とか、ちょっとこういう事情なので、連絡しないでくださいとかって言えば、連絡はしてこなくなるので。
それもメールとかでできるんですか?
できますよ。