Iターン転職についてきいてみた

Iターン転職では生活のことも考える必要がある

それでは、Iターンについてお話し伺ってもいいですか。

はい。UターンではなくIターンに限ったお話ですね。

はい。そもそもIターンって・・・

縁もゆかりもないところに行くことをIターンって言います。Uターンは自分の出身地に帰る。

ありがとうございます。

はい。

Iターン転職って普通の転職と違うんですよね？

はい、そうですね。最近地方への移住なんかもはやってると思うんですけど。例えば自分が地方に行くってなったときに、普通の転職だと仕事のことを基本的に考えればいいんですけど、Iターンの場合だと生活のことも併せてきちんと情報収集していかなきゃいけないですね。

なるほど。

住む場所、環境だったり。でも単身でのIターンだったらそこまで細かくなくてもいいかもしれないんですけど。Iターンする人って割とご家族がいらっしゃって子育ての環境のためにIターンって考えられるような方も多いと思うので。そういう場合だと地方の可処分所得とかですね。基本的にね、東京から地方に行くと収入って減ると思うんです。でも、意外と収入が減った以上に支出が減るっていうこともあったりすると思うんですね。そうすると見た目の額面はぐっと減っているけど豊かに暮らせるかもしれないとか。なのでその地方ごとで、どのくらいの支出があるのか。家賃だったり食べ物だったりも見ていかなきゃいけないと思います。あとは子育てだと、教育環境も見ていったりしなきゃいけないと思います。

そうですよね。

はい。とかまあ、お子さんが小さければ、治安とか学校の教育レベルとか。そういった部分も気にされる方が多いと思うので、ちゃんと見極めた上で、どのエリアにとかエリアを決めてどんな仕事があるのか。っていうふうに見ていかなきゃいけないと思います。通常の転職と比べると、かなり見ていかなきゃいけない部分がぐっと増えていくっていうのはあると思います。

ちょっと目的があれですよね。自分だけっていうよりかは自分の家族とか、その周りの人っていう部分を考えながらの転職っていうイメージでよろしいんですよね？

はい、そうですね。都内にいて、家も引っ越さないし、子どもも転校しないし、ただ自分の仕事が変わるだけなのであれば、仕事内容についてだけ考えれば良いですけどね。まぁ、家族がいれば給料が気になるでしょうけど。あと、勤務時間とかは、もしも奥さんがいれば奥さんと話をするみたいなところは出てくると思いますが。やはりIターンだと、それ以上にものすごくケアしなきゃいけない、見ていかなきゃいけないとこってのは増えていきますよね。

スローライフを求めてIターンをする人はそんなにいない

その、Iターンで転職される方っていうのは、自然あるところで住みたいとか、スローライフと言いますか、そういったものを求めてやる方がほとんどっていうことですか？

そんなことはないです。そういう人もいるっていう感じですね。

それ以外の方はどんな理由ですか？

地方都市へのIターンだと普通に通常の企業勤め。ただ、東京よりも地価が安いとか、町はあるけど自然も近いとか。そういった意味で、例えば仙台、広島、福岡とかの地方中枢都市だと、基本的には町に住んで。っていうIターンをやっている人もいたりするので、目的やその仕事先っていうのはさまざまですね。なので農業とかに就く、スローライフっていうふうになると、地方自治体を通じてとか移住支援団体とかを通じて転職されるケースも多いと思いますが。地方中枢都市で、普通の企業に転職をするっていう場合だと、転職サイトとか全国に拠点のある転職エージェントを通じて転職をするっていうケースも結構ありますね。

特別な転職方法があるわけではない

なるほど。転職のやり方に関して、Iターン転職っていうのは通常の転職とやり方自体は違うんですか？

転職活動自体は変わらないですね。求人情報を見つけて、企業に応募して面接して内定が出たら承諾してっていう流れは基本的には変わらないですね。ただ農業とか地方自治体が支援しているようなものに関して言うと、社会人向けのインターンシップみたいな感じで、トライアルステイがあったりとか、補助金が付いてたりとかはあったりすると思うんですけれども。

基本は――、

はい。求人サイトとか転職エージェントを介して転職する場合は一般的なものと変わらないですね、流れとしては。

そうなんですね。

はい。

転職サイトとかエージェントで紹介される地方の案件ってそんなにあります？

会社さんによります。やっぱり大手さんだと全国に拠点があって営業担当もいて求人集めてますしね。大きいところに登録した場合、求人情報は結構入ってくると思います。もちろんそもそも仕事とか人の数で言うと都内が圧倒的に多いと思うんですけれども。探すのが苦労するっていう感じではないと思います。

Iターンの転職を成功させるにあたってのポイントとかはあるんですか？

企業から見たポイントで言うと他の転職と基本的には変わらないですかね。地方の企業が、自分の会社のある地元の会社にいる候補者を採るのか、引っ越してくる人を採るのかどっちかを選ぶみたいな話になってくるので、そこはあまり変わらないですね。

なるほど。

はい。企業から見たときは別にどっちでも優秀なほうっていう話になりますので。

仕事と衣食住 いろいろなバランスを見ることが大切

なるほど。企業からは変わらないけど、どちらかと言うと転職される方側から見たら見るべきというか、案件をよく見たほうがいいというか。そういうところはありますか？

案件とか仕事だけじゃなくて、生活全体も含めて見ていかないといけないですね。

支出の話とかもですよね。

そうです。衣食住の部分ですね。仕事以外の生活、家族のこと、もろもろみたいなところも見た上で本当にそのエリアに行くのかどうかを考えますね。そこも見た上で、仕事のあるなしのバランスを考えるとかですね。Iターンをされる人ってUターンと違うので候補地がいくつかあったりするんですよ。だから東京じゃないどこかっていう部分で、コンセプトで探していくといくつかいいなと思うエリアが出てきた中で、じゃあ仕事はどうなのかとか。生活環境どうなのか。っていうような先ほど話したようないろんな変数を見ていった中のバランスを見てエリアを決めていくことも割と多いですね。中には本当にこの場所が気に入ったから自分ここに住みたいんです、っていう規定型のIターンの場合もあったりはするんですけど。

ちなみにIターンされる方って結構いらっしゃるんですか？

最近、情報がいろいろあるので、興味持つ方は多いと思うんですけど、よく話は聞くなあと思います。

そうなんだ。

やっぱり3.11以降にそういう話っていうのは増えてきているんじゃないかなあと思いますね。自分の人生、どうやって送ろうとかっていう観点から考えたりとか。ライフプランベースで考える人もいますし。あとは技術者。エンジニア、ウェブ関係のエンジニアさんなんかだと、あんまり場所を選ばずに仕事ができたりするので、それで何か別に東京にいなくてもいいんじゃないかなあ。っていうので考えたりする人もいたりするみたいですけど。

わかりました。ありがとうございます。

はい。なんでニーズも増えているし、Iターン転職をしやすい環境が整ってきたっていう両方の意味で増えてると思います。

なるほど、なるほど。

ランサーズもそういうコンセプトで、確か社長は福岡にいるみたいな会社だったと思います。

へー。福岡なんですか？

うろ覚えなんでうそだったらごめんなさい。確か、オフィスは東京にあるけど社長さんは福岡にいてリモートで仕事してます。みたいな話だったような気がします。

わかりました。あとIターンとUターンは転職されるにあたってちょっと違うんですか。

Uターンの場合は、もともと自分が住んでたエリアに帰るので文化的な部分だったり、どこのエリアがどんなところでだったりとかは知ってますよね。

企業側からしてもそんな変わらないというか。それはIターンと同じっていう認識でいいんですか？

そうですね。ただ、Uターンのときもそうなんですけど、基本的には企業としては会社の役に立つ人を採りたい。ですけど、Iターンとかの場合に気にかかることとしては「この人、本当に縁もゆかりもないところに来てずっと住み続けるのかしら」ということだと思います。

IターンやUターンの場合、年齢は関係あるんですか？

それはIターン、Uターンだからっていうより、普通の観点での年齢相応の経験持っているかどうかみたいなところの話になってきます。

わかりました。ありがとうございます。