転職活動で求職者がやってはいけない行動は?この行動で内定は遠のく。。。
転職活動は、求職者のみなさんが個人のタイミングで自由に行うことができるものです。
そして、一方では、何の保証もない常に不安がつきまとうものです。
自由と不安が求職者のみなさんは背負うことになりますが、自由という点については、何でもありということではなく、自由であるからこそ求職者として責任ある言動や行動を取る必要があります。
今回のテーマは?
今回は、求職者のみなさんが転職活動でやってはいけないことについてご紹介していきたいと思います。
転職活動全体の話になりますので、非常に範囲が広いですが、最後までお付き合いいただければと思います。
私は転職エージェントとして多くの求職者のみなさんを転職に導いてきましたが、なかには
『え?普通、そんなことやる?』
というようなぶっ飛んだ行動により、つまずいた求職者の方もいます。
その求職者の方は、現在も転職活動を続行中ですので、本人からすると笑い話にすることはできないと思います。
ぶっ飛んだ行動は、客観的に第三者であれば笑い話になり、自分は気をつけようと戒めることにもなると思います。
転職活動に笑いは不要です。
転職後は、自分の人生をかけて命がけで仕事をするものと思いますので、その準備段階とも言える転職活動に遊び半分、中途半端な気持ちで向き合っては絶対にいけません。
求職者のプロとして
お金を受け取るということは、その道のプロとして真剣に活動をしなければいけません。
最近の転職市場には、第2新卒の方を中心に年齢が若い求職者の方も多くいますが、残念ながら転職をネタ作りとして考えていたり、中途半端な気持ちの方がいます。
このように中途半端な気持ちで転職活動をする方が運よく転職できてしまうこともあるのですが、転職後に相当、苦労・後悔すると思います。
私は、転職エージェントとして、登録いただく求職者の方とビジネスライクで希薄な関係性ではなく、家族のような熱い関係性を持って転職支援するように心掛けています。
そのため、求職者の身の上相談を受けることもありますし、通常、転職エージェントには伝えない本音の部分まで聞くことがあります。
そういった本音を聞いていく中で、先ほどご紹介したような理由で転職を希望する求職者の方がいるのです。
転職エージェントとして注意したり、転職活動を控えたりするようにアドバイスはしますが、他の転職エージェント経由で内定を得てしまうこともあります。
女性の求職者の実話
社会が女性の社会進出を推進していることもあり、多くの女性が転職活動をしています。
大半の女性求職者は、至極まっとうな理由を持って転職活動をしていますが、ごく一部「寿退職を狙っているため」という理由で転職活動を行っている方がいます。
新しい環境で旦那となる相手を探そうというわけです。
「寿退社」自体、めっきり聞かなくなった言葉ですが、私の転職エージェントに登録していた方に実際にそういった方がいました。
どの企業も求職者が寿退職を狙って転職するとは思っていないですし、長期的に働いて会社に貢献することを期待して採用する訳ですので、私はそういった理由であれば転職支援はできないと伝えました。
何より、その方にとって良い転職にならないと思っていました。
その求職者の方には理解はしてもらえましたが、1年後に突然来社して、『あれから他の転職エージェントを使って転職したのですが、もう一度転職したいので転職支援してほしい』とありました。
寿退職ではなく不満退職・・・
その寿退職を転職理由にしていた求職者の方は、寿退職以前に働き方が合わないということで、すぐにその企業も退職したようです。
労働条件などは一切無視して、在籍する従業員の平均年齢が30歳前後で、男性比率が多い企業だけを応募していたそうです。
転職後の職種がきつく、すぐに音を上げて退職に至ったそうです。
女性である以上、結婚して幸せな家庭を築きたいと考えることは当たり前のことですので、気持ちはすごく分かります。
ただ、求職者のみなさんが転職活動を経て転職する先にはビジネスの世界が待っています。
年齢や性別が関係ないシビアな世界で、私情を一番に考えて転職してもうまくいくはずがありません。
女性の求職者のみなさんは、転職後の出会いなどを一番に考えてはいけません。
自分を過大評価すること
男性の求職者の方に多く見られる傾向ですが、面接などで自分を過大評価している方がいます。
転職エージェントとして面談をしていると、言葉の節々に自信に満ちあふれた言葉が出てきますので、すぐに分かります。
不安いっぱいでいるよりも自信は持っていたほうが全然良いですが、その自信は自分の心のなかだけに閉まっておくのが良いです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーも人で感情を持っていますし、求職者を支援する一方で企業の採用支援をしています。
あまり良いことではないですが、求職者の短所などを転職エージェントが企業に共有する場合もあります。
そうすると、当然採用はされにくくなりますよね。
これは少しレアケースですが、その自信を面接でそのまま持ち出すのは絶対にやめしょう。
面接で過大評価をアピールした求職者
男性の場合は、自分の実力を誇示するアピールする人も多くいますが、相手がそれを聞いてどう感じるか発言する前に自問自答してみてはいかがかと思います。
プライベートの友人などはそういった発言をしたぐらいでは関係が崩れるということはないと思いますが、面接官は初対面の相手です。
このかなり浅い関係性のなかで、自分を自慢するような過大評価を面接でアピールすることが、面接官に対してどのような印象を与えるのか、ぜひ考えてほしいのです。
私は、転職エージェントとして求職者の方の面接に同席することが多いのですが、ある男性の求職者は、面接でかなりの過大評価をアピールしてしまい、それが原因で面接不合格になっています。
私は事前に
『いつもの自信満々な言い方は絶対に出さないように』
と伝えていたのですが、日頃の癖はすぐに抜けないのだと思いました。
その求職者は、面接前半からエンジン全開で、私から見るとかなり空回りしていたように思います。
ある意味、普段通りの自分を前面に押し出していました。
面接で自分をアピールすることは大切なことですが、物事には限度があります。
面接は、自分をアピールする場ではありますが、アピールする内容は自信ではなく、これまでの経験です。
前職批判はまず落ちる!
求職者のみなさんはいろいろな理由で転職活動をしていると思いますが、社会では本音と建前を使い分けることが必要になります。
ウソはいけないと考えて退職理由をそのまま伝えてしまうと、とんでもないことになります。
転職支援を受ける転職エージェントには、本音の退職理由を伝えていたほうが自分に沿った支援をしてもらえますが、書類選考や面接で本当の退職理由を伝えてしまうのはナンセンスです。
- 上司との相性が合わない
- 経営者の考え方についていけない
- 自分の評価が悪い
自分以外に責任があるような退職理由は、面接官からすると非常にネガティブに感じます。
このような退職理由を聞くと
『この人は、採用しても何かあると人のせいにするだろう』
と思うでしょう。
そう思われた時点で、面接の時間は双方にとって無駄なものになります。
私の転職エージェントとしての経験上、どれだけ求職者が優れていても、面接で相手に責任があるようなネガティブな理由を伝えた場合、100%の確率で見送りになっています。
もし、ネガティブな理由だけで転職をしようとしているのであれば、転職はやめましょう。転職しても転職先で絶対に同じことが起きます。
第2新卒の方に多い
転職理由をぶっちゃけ過ぎて面接で思うような結果を得ることができない方は、若い第2新卒の方に多いです。
第2新卒と言えば25歳までの求職者の方が対象になりますが、この年齢の方は何を言えば相手に良い印象を与えるのか、不快に思うのか、まだあまり分かっていないことが多いです。
また、年齢が年齢ですので転職活動が未経験である方が多いのです。
そのため、面接において、現職や前職を否定するような言い方を普通にしてしまい、面接官はマイナス評価を下します。
若い求職者のみなさんは、面接官をしっかり見て「これは言わない方が良い」「これは言った方が良い」としっかりと判断をした方が良いと思います。
面接官は、求職者の方の相談役でも友人でもありません。
基本が第一!
求職者のみなさんは転職活動をするにあたり、自分を飾ることがあると思います。
ただ、転職活動で何より大切なことは、本来のスタンスを崩さず基本的な行動を徹底することです。
飾ることもテクニックの一つになりますが、まずは当たり前のことを当たり前にできるようにしましょう。
あいさつ、礼儀、言葉遣いなど、人としてできて当たり前なことです。
基本がなければ応用ができることはないと思います。
私はかつて企業の人事になって間もない頃に、実績や経験が十分で基礎がなっていない方を採用したことがあるのですが、現場の配属後に顧客とトラブルを多く抱えて、現場から非難が殺到したことがありました。
企業は人なり!
どの企業でも基本がなければ採用基準には満たないのです。
求職者のみなさんは、面接のトーク力などに自信を持っている方もいると思いますが、採用する側の企業はそのようなテクニックは二の次としか見ていません。
経験や実績についても同様です。
面接官は実際に見ていない実績や経験よりも今、自分で確認できるあいさつや礼儀、言葉遣いなどの基本的な行動を重視することは当然のことだと思いませんか?
求職者のみなさんはテクニックを磨くよりも、まずは自分は基本的なこととができているかどうかを再確認することの方が先決です。
最後になりますが、求職者のみなさんの転職活動が充実し有意義なものになることを祈り、これで話を終わりにしようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。